長期音楽留学
1年以上、海外に腰を据える長期留学は、事前の下調べと、万全の準備が重要。
海外の大学や音楽院、音楽学校などに入学する長期間の留学は、簡単にやり直しがききません。だから、事前の下調べが肝心。取得できる学位や、師事する先生との相性、その国の風土や習慣など、どんなに調べても、調べ過ぎるということはありません。
1.大学・音楽院か? 音楽学校か? 専門学校か?
本格的に音楽をやりたい人の留学先といえば、音楽大学や総合大学の音楽学部、そして音楽院。レベルが高く、入学試験があり、卒業までに数年かかります。「~大学」や「~音楽院」ではなく、一般的に音楽学校と呼ばれている学校は、難しい入学試験がなく、入門者やアマチュア、そして、音大・音楽院を目指して勉強中の方向け。比較的短期間のコースがいろいろあるのが特徴です。他にも、ポップスやロック、スタジオ録音などを専門に学べる専門学校や大学・音楽院の専門コースなどもあります。これらは、日本の専門学校と同じく、プロ育成を目的としていますが、大学や音楽院に比べて入学しやすくなっています。
長期留学体験談
渡辺泰人さん
オーストリア・ウィーン国立音楽大学に留学/ウィーン国立歌劇場バレエ学校ピアニスト
きっちり下見をして、有意義な留学に。実は、留学前に下見をする必要はあるなと思っていたんです。そこで、ドイツ・オーストリア周辺を南から北にかけて見てまわったんです。旅行といえば旅行なのですが、僕の中では完全に留学の下見でしたね。はじめからウィーンに憧れはあったんですが、やはり、ウィーンに着いた瞬間に、「ああ、僕はここで勉強するんだ!」っていう強い印象がありました。もう、確信といってもいいくらいでした。そして、留学先は迷わずウィーンに決めました。 2.まず、教わる先生から決める。
音楽の勉強は、誰を先生にするか、がとても大事。留学も同じです。先生をよく選ばずに、学校のイメージだけで留学先を決めて後悔するのは避けましょう。先生の情報はなるべく多く手に入れてください。中でも、先生との相性は軽視できないチェックポイント。教え方や人柄が自分に合っているかで、留学の明暗が分かれます。できれば、実際に何回かレッスンを受けてから先生を決めるのがベストですね。最近では長期留学の先生を決めるために、あらかじめ短期の夏期講習会や春期講習会などに参加して、実際にレッスンを受けたり聴講してみるというのがトレンドになっています。
3.甘く見てはいけない、お国柄。
イタリアやフランスなどのラテン系は時間にルーズ、反対にドイツはルールにうるさく融通がきかない、同じドイツ語圏のオーストリアはどうかというと、結構ラテンっぽい適当さがあり、最後につじつまを合わせる感じ、そしてアメリカは個性と自己主張の国……。こんなお国柄が笑い話で済まなくなってくるのが、長期留学です。自分の性格と、その国の習慣が合わないと、ペースを乱され、現地生活は崩壊。音楽の勉強どころではありません。こんなことのないように、やはり下調べは念入りに。もちろん、一番いいのは現地に行って短期間生活してみること。短期の夏期講習会や春期講習会に参加したり、語学学校に通ったりして、現地の雰囲気を確かめてから、本格的な長期留学を決めるという人が最近は多くなっています。
4.国や学校ごとに違う、制度や留学条件。
学校に入学できる条件や、卒業までに必要な年数、卒業して取得できる資格など、教育制度は国や学校によって様々。例えばドイツでは、ドイツ語ができないと入学できない学校があったり、フランスでは、日本の音大を卒業してからでは年齢制限にひっかかって受験できない学校があったりします。また、イギリスの多くの学校では、入試時期の1年も前に願書受付が締め切られてしまい、驚かされることがあります。また、ビザの申請や渡航手続き、現地での住まい探しや練習室探しの方法なども、国によって微妙な違いがあるのでご注意を。こういった細々したことまで入念に調べ、準備を万全にしておくことが長期の留学を成功させる秘訣といえるでしょう。
長期留学体験談
神田望美さん
ベルギー王立モンス音楽院を卒業/ベルギー王立ブリュッセル音楽院教職コース在学中
日本と外国の、カリキュラムの違いにビックリ。日本だと室内楽の授業がない大学もありますが、ベルギーでは室内楽の教授と何人かのアシスタントがいて、室内楽もレッスンです。試験も普通の試験と同様何曲か準備します。和声もすごく違いますね。日本だと90分枠の授業でぽんと入っているだけでしたが、ベルギーでは個人レッスンか少人数の授業で、出来るようになるまでやらされますよ。 5.長期留学サポートプログラム
「Best Choice!」
![]() アンドビジョンの「Best Choice!」は、留学に必要なお世話を、何から何までカバーするパッケージプランです。留学の全部も、一部も、必要なサービスを必要なだけ。たくさんのプランの中から選べるので、とってもリーズナブルです。
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Y.Y.さん/ウィーン冬期音楽講習会
★3/10・(月) 18:00-【☆オビドス夏期国際ピアノマスタークラス☆】現地講習会担当者がプログラムについて解説致します!★
オビドス夏期国際ピアノマスタークラス
Information Session
~オビドス夏期国際ピアノマスタークラスオンライン説明会~
参加費無料・完全予約制・オンラインでの参加も可能です
ゲストスピーカー:講習会事務局 Silvia Schmidtさん
日時:3月10日(月)18:00-18:30
場所:≪アンドビジョン・東京オフィス≫
〒101-0052
東京都千代田区神田小川町3-8 神田駿河台ビル2階
JR御茶ノ水駅御茶ノ水口から徒歩7分、東京メトロ半蔵門線神保町駅から徒歩5分程度
♪参加ご希望の方は、こちらからオンライン予約フォームを送信して下さい。
※説明会予約を選択→その他ご要望等に“オビドス”とご記入下さい。
お電話・FAX・メールでのご予約も承っております♪
電話:03-5577-4500 FAX:03-4496-4903 メール:このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。
インド共和国

気候 インドというと暑いイメージがあるが、実際は地域によって気候が異なり、50度を超えるようなところもあれば、冬場は10度前後のところもある。1月が最も気温が低く、4〜6月は気温が高く、最も暑い季節となる。7月から9月はモンスーンが多い。行く地域の情報を事前に調べておこう。 |
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現在の天気 |
ビザ | ビザ申請が必要。ビザについてはこちらをご参照ください。 |
パスポート | ビザ申請時に、6ヵ月以上有効期間があることが条件。 |
大使館などの在日政府機関 | |
インド大使館 | Embassy of India in Japan 〒102-0074 千代田区九段南2丁目2-11 Tel:03-3262-2391/7 FAX : 03-3234-486 |
在大阪インド総領事館 | Consulate-General of India in Osaka 〒541-0056 大阪市中央区久太郎町1丁目9-26 船場I.S.ビル10階 Tel: 06-6261-7299 管轄区域:近畿、中国、四国、九州 |
インド政府観光局 | 〒104-0061 東京都中央区銀座6-5-12 アートマスターズ銀座ビル6F TEL 03-3571-5062 FAX 03-3571-5235 営業時間 9:30〜18:00 休業日 土、日、祝祭日とまれにインドの祭日 |
現地日本大使館 | |
在インド大使館 | India Embassy of Japan 50-G, Chanakyapuri, New Delhi 110021, India Tel: (91-11)2687-6564、2687-6581〜3 Fax: (91-11)2688-5587 在インド大使館は、在ブータン大使館を兼轄する。 |
在コルカタ総領事館 | Calcutta Consulate-General of Japan 55, M.N. Sen Lane, Tollygunge, Kolkata 700 040, India Tel: (91-33) 2421-1970 Fax: (91-33) 2421-1971 |
在チェンナイ総領事館 | Chennai Consulate-General of Japan No.12/1, Cenetoph Road Ist Street,Teynampet, Chennai 600 018, India Tel: (91-44) 2432-3860〜3 Fax: (91-44) 2432-3859 |
在ムンバイ総領事館 | Mumbai Consulate-General of Japan No.1, M.L. Dahanukar Marg, Cumballa Hill, Mumbai-400 026, India Tel: (91-22) 2351-7101 Fax: (91-22) 2351-7120 |
大島莉紗さん/ヴァイオリン/パリオペラ座/フランス・パリ
「音楽家に聴く」というコーナーは、普段舞台の上で音楽を奏でているプロの皆さんに舞台を下りて言葉で語ってもらうコーナーです。今回パリ・オペラ座管弦楽団でご活躍中の大島莉紗(オオシマリサ)さんをゲストにインタビューさせていただきます。「音楽留学」をテーマにお話しを伺ってみたいと思います。
(インタビュー:2009年12月)
ー大島莉紗さんプロフィールー

桐朋女子高等学校音楽科を経て、桐朋学園大学ソリストディプロマコース終了。文化庁在外派遣研修員として英国王立音楽大学大学院に留学し、フェリックス・アンドリエフスキー氏、トーマス・ツェートマイアー氏に師事。在学中、女性として初のユーディ・メニューイン賞をはじめ、ヴァイオリンにおけるすべての賞を受賞。ローム・ファンデーションなどから奨学金を受け、過去最高点の首席で卒業。第18回リピツァー賞国際ヴァイオリンコンクール入賞優勝などを始め、数々のコンクールに入賞。ルーマニア・モルドヴァ交響楽団、仙台フィルなどと共演他、音楽祭での演奏多数。2002年ドイツ・ラインランドファルツフィルハーモニー管弦楽団を経て、2003年パリ・オペラ座管弦楽団に入団。また、ロンドン・フィル客演首席奏者として、ロイヤルフェスティバルホールなどで定期公演などに参加。パリ・オペラ座を拠点に、ヨーロッパ各地で、ソリスト・室内楽奏者として多彩な活動を展開している。現在、パリ在住。
-まずはじめに、簡単なご経歴をお願いします。
大島 桐朋女子高校を卒業して、桐朋大学のソリストディプリマコースを修了したのち、イギリスのロイヤルカレッジの大学院に留学しました。その後、ドイツのラインランドファルツフィルハーモニーに入りまして、その後パリのオペラ座に籍を置いて現在に至っています。
-素晴らしいご経歴ですね。イギリスに留学しようと思ったきっかけは何だったんですか?
大島 イギリスにつきたい先生がいらしたので。フェリックス・アンドリエフスキー 先生という方でした。
-その先生とは、どうやって出会われたんですか?
大島 もともと留学したいとは思っていたんです。実は、最初、講習会で出会ったオーストリアの先生につきたいと思っていたのですが、その方がご病気になられてしまって・・・。なので、また探し始めたのですけど、たまたまその時期に、国際コンクールを受けたんです。そこで、同じコンクールを受けていた素晴らしい演奏をなさる方と出会ったんですけど、その方が習っているのが、アンドリエフスキー先生だったんです。そこで、先生に興味を持ちまして、連絡を取ったところ、講習会にいらっしゃいと先生に言っていただいたので、夏期講習に参加しました。それがきっかけですね。
-そもそも音楽に興味を持ったきっかけは何だったんですか?
大島 自分でバイオリンに興味を持ったというより、私が幼稚園のとき、親が何か習い事をさせようということで・・・。近所にもバイオリンを習いたい子がいたので、一緒に始めたという程度です。そして、バイオリンを習い始めたあたりで、バイオリンコンチェルトのコンサートに行く機会があったんですけど、そこで「私もバイオリン弾く人になりたいな」みたいな風には思いましたね。
-その後、ずっとバイオリンを習っていらっしゃって、高校から音楽学校に入られたんですよね。やはりご両親からの影響が大きいのですか?
大島 いえ、うちは親が音楽には全く関わっていない職業でしたので、周りに音楽は無かったんです。特別音楽が好きというわけでもなかったですし、本当に習い事という程度でした。
-ピアノではなく、バイオリンがそばにあったんですね。
大島 小学生くらいのときに、ピアノも習ったほうがいいって言われて、実際ピアノを習ったんですけど、好きになれなくて、すぐに辞めてしまいました(笑)。
-クラシックを海外で勉強するに当たって、それぞれの国の良い点悪い点などありましたら教えてください。
大島 イギリスに関して言えば、世界の中心というか大きな都市なので、一流の音楽家のコンサートが毎日どこかであって、刺激があります。かといって、ニューヨークのように時間が早く、みんながせかせか働いているわけではないので、ヨーロッパらしい落ち着きがあります。なので、刺激はありつつゆったりと音楽が学べるという、良い環境でしたね。
-逆に悪い点は?
大島 たとえば、学校に関しては、ロイヤルカレッジ(編集注:英国王立音楽大学)、アカデミー(編集注:英国王立音楽院)、ギルドホールが有名なんですけど、そのどの学校とっても、日本の桐朋のレベルでいろんなことを与えられる、ということは少なかったですね。桐朋は大きな組織ですし、公開レッスンと言って、外国から先生をお招きして、毎年レッスンを受けられる機会もありました。また、図書館にもたくさんのレコードや資料があります。そういうのがイギリスではなかったですね。割と、そういう経験は、日本の学校の方がたくさんできました。
-意外ですね、イギリスの方がシステムが整っているように思っていました。
大島 学校にいて、外から受ける刺激が多いのは、日本のほうですね。
-桐朋学園は特に、海外に出て行かれる生徒さんも多いですしね。
大島 学校として積極的ですよね。情報量もとても多かったし。
-ドイツはいかがですか?オーケストラに入られたということですが。
大島 学校には行ってないので、教育法などは分かりませんが、ドイツには大きな都市が無いんですよ。中くらいの都市が分散していて、それぞれにオーケストラがたくさんあるという感じですね。街と音楽が密着しているというか。外から刺激を与えられるというより、街と密着した生活の一部としての音楽を築いていくような感じが強いです。ですから、オーケストラも、州の中の他の街に行きコンサートをする機会も多いです。すべての人に、音楽を届けるような感じですね。
-逆に、ここは難しい部分だなという点はありますか?
大島 ドイツ人は、日本人と気質が似ているところがあるので、あまり不満は感じなかったですね。ただ、私は、東京とかロンドンとか大都市で過ごしてきていたので、街に刺激が少ないドイツでの生活が耐えられなかったんですよね。地道に音楽をやっていくのであれば最高の場所ですけど、それ以外にも楽しみたい場合はちょっと・・・(笑)
-気分転換は大事ですからね。今はパリにいらっしゃるということですが、違いはありますか?
大島 パリは、いろんな文化が発達しています。音楽だけでなく、美術も料理もファッションも。だからすごく刺激を受けますね。たとえば、食にしても絵にしても、必ずどこかで自分を表現するということとか、繊細な感性の部分とかが、音楽と共通しますからね。
-芸術の都ですものね。逆に何か悪い点は?
大島 フランス人はコンサバティブというか、自分の国が一番と思っているので、外から何かを受け入れることが少ないですね。他の国だったら、音楽大学でも有名な学校がたくさんあったりするんですけど、フランスだとコンセルバトワールしかないというか。オーケストラも、そこの卒業生以外いないという感じで、だから結局メソッドとかも偏っていますし、そういう意味では閉鎖的だと思います。
-フランス語がわからないと話してくれない、みたいなこともあるそうですものね。ちなみに、フランス語は話せるんですか?
大島 いまだに苦労していますよ(笑)。
-それぞれの国で、いろいろ違っていて興味深いですね。イギリスを留学先に決めたきっかけは、先生だったということですが、街の雰囲気というのもあったんですか?
大島 確かに都市の大きさもありました。都市が大きい分、刺激が大きいというか、コンサートを聴いたり自分が演奏する機会も多いのではないかと思いましたね。
-学生時代から、演奏の機会は与えられていたんですか?
大島 はい、そうですね。
-勉強だけでないものも身についていったという感じですかね。イギリスと言うのは、ギルドホール、ロイヤルカレッジ、アカデミーという3校が有名ですが、やはりそこを出た人の方が就職に有利とかいうのはあるんですか?
大島 出身校によって、有利不利ということはないと思うんですが、その学校のコンサートのテリトリーなどはあると思いますね。たとえばカレッジであれば、学内のオーケストラと共演できる機会があったり、いくつか契約している大きな教会でのコンサートがあったり、ジャガーという自動車会社が、顧客に対して行っていた世界各地の英国大使館のコンサートに、カレッジの人が派遣されたりすることもありました。そういう機会が、大きい学校の方がたくさんあるとは思います。
-日本は、学歴や学校名が就職に関わったりすることもありますが・・・。
大島 イギリスは経験だと思います。だから、学校を出るだけでは、全く仕事がないのですけど。どこで演奏したか、どこの主催で演奏したか、そしてどこのオーケストラで弾いた事があるかなど経験が重要になってきます。
-ドイツとフランスで活躍されていますが、日本人が有利だと思う点と不利だと思う点はありますか?
大島 有利な点は少ないんですけど・・・。芯の強さだったり、日本人としての感性は、ヨーロッパ人とは全く違うものを持っていると思います。それをキャラクターとして活かせれば有利になると思います。
-プロの音楽家として成功する条件にもつながってくるのでしょうか。では、逆に不利な点は?
大島 どうしても、どこの国でも自国の国民を大切にしますので、同じくらいの演奏レベルであれば、自国の人を採用するということはありますよね。
-そういった場面で大切になってくるものは何でしょうか?
大島 人脈も大事だと思うんですけど、その点は私は苦手分野なので・・・。まじめな姿勢で取り組むなど、人を信用させることができるかということが大事になってくるのでしょうね。
-信頼関係ができないと、お仕事って成り立たないですものね。そういうときは技術で見せますか?言葉ではなく。
大島 やはり技術ですかね。結局、いくら言葉で主張しても、弾いたら人間性とかそういうのは全部見えますので。やっぱり弾くことによって、自分を表現しなければいけないですから。
-そういう風に、技術の上手い下手とかではなく、この人はこういう良い物を持っているな、というのが伝われば受け入れてもらえるんでしょうか。
大島 オーケストラによって違うと思うし、好みもあると思うのですけどね。自分に合ったところでは評価されますし、合わなければどんなに上手でも評価されなかったりします。そういうのは縁ですよね。
-いろんなオーケストラのオーディションを受けられましたか?
大島 はい、受けました。
-厳しかったですか。トントン拍子というイメージがありますが。
大島 トントン拍子というわけではなかったですね。最初、イギリスで働きたかったんですけど、イギリスではオーケストラで入団を許可されても政府が労働ビザを下ろしてくれないんですよ。そういう関係で、トライしてもだめで、結局大陸に渡ったんです。
-そうだったんですか、イギリスではビザがなかなか下りないんですね。
大島 絶対無理って言われて。条件がどんどん厳しくなってきていますね。
-音楽だけじゃなくて、事務手続きで問題が出てくるのは、歯がゆいですね。
大島 自分ではどうにもならないっていう部分で悩んだことも多かったですね。
-制度の話ですからね。いつかイギリスでお仕事できたら、というお気持ちはありますか?
大島 2年くらい前に戻りたい気持ちが強くなって、一度ロンドンフィルに行ったことがあったんです。しばらく仕事をしたんですけど、仕事量がものすごく多くって・・・。イギリスは、すべての人がフリーランスなんですよ。だから月給制ではないから、休んだら給料をもらえないし。生活するのが大変な場所で、プレッシャーも大きいし、ストレスが大きくて・・・。
-理想と現実とのギャップがあったんですね。
大島 そうですね。ロンドンに住みたいけど、働くならフランスの方が働きやすいんだなと思いましたね。
-フランスが働きやすいというは?
大島 すごく労働者が守られているので、とても安心して働けますね。休みも保障されているし、病気になっても国が保障してくれたりとか。そういう意味では安心して音楽を仕事に出来ますね。
-確かに。一度テレビで見たんですけど、バレエ団でも将来が保障されているということを言っていて、すごいなと思いました。ドイツはどうなんでししょうか?
大島 ドイツもちゃんとしていますよ、フランスと同じくらいか、それ以上に。
-やはり音楽の都ですね。大島さんは様々な国でご活躍されていますけど、フランスに興味を持ったきっかけは?
大島 これも本当に縁ですね。最初は、全然フランスには興味がなかったし、いろいろなオーケストラに申し込みをしているときも、フランスだけは排除していたくらいだったんです。
-そうだったんですか!では、なぜフランスに?
大島 自分の中では、ドイツがいいかな思って行ったんですけど、いざ行ってみたら生活がつまらなすぎて・・・。ここは合わなすぎるな、と。そして、すぐに夏休みになったので、その休みを利用してフランスの講習会に行ったんです。フランスの田舎町だったにも関わらず、華やかでお店もたくさんあるし、楽しいかもって思いまして。
-そういうのがきっかけになったんですね。
大島 そのとき習ったのもフランス人の先生で、「パリに来るのもいいんじゃない?」っていう話をされたんです。そうしたら、たまたまオペラ座に空きがあって、2ヵ月後くらいにオーディションがあったんですよ。そこでフランスのオーケストラを初めて受けたというわけです。
-そういうのも縁なのでしょうね。ちなみに、その講習会はどこだったんですか?
大島 ナンシーです。

-どこに何があるかわからないですね。人生。
大島 行ってみて分かったことではあったんですけど、フランスのオーケストラっていうのは、フランスの大学を出た人ばかりが受けに来ていて、外国からの受験っていうのは、ほとんどいないんですよ。特にわたしは、フランス語が全然分からないのに受験したので、オペラ座の方もびっくりしていたような状態だったんです。いろいろ説明されても何も分からないし、受かったのか落ちたのかも分からない(笑)。試験終了後に、ある部屋に連れて行かれて、審査員の人が「コングラチュレイション!」って言ってくれたときに、あ、もしかして受かったのかなって(笑)。
-それは英語だったんですか?
大島 はい。当時の音楽監督がアメリカ人だったんです。そして「君は、どの国の言葉を話すの?」って聞かれて(笑)。結局オペラ座の中で、フランスの学校で勉強していないのは私だけなんです。
-素晴らしいですね!輝くものがあったから選ばれたんでしょうね。
大島 オペラ座の音楽に共通する何かがあったのかもしれないですけど。
-コミュニケーションは英語とフランス語ですか?

大島 笑顔で・・・よくわからない英語のコミュニケーションですね(笑)。とりあえずは、数だけは覚えて行って。というのは、指揮者が「何小節目から。」って必ず言うので、それだけは覚えました。
-言葉がしゃべれなくても、大島さんを採用したいと思わせたものがあったんでしょうね。
大島 今思うと、すごく公平にやってくれたんだなと感謝しています。実力だけじゃなく、タイミングや運なんかもあると思うんですけど。
-なるほど、そういった形でパリに行かれたんですね。非常に興味深いですね。
大島 流されるままにって感じなんですけど。偶然は必然なんでしょうね。
-フランスで音楽家として活躍して行く上で、何が成功の条件になるでしょうか。
大島 やっぱり自分を失わないことでしょうか。いろんな意見があっていろんなことを聞くと、流されてしまうこともありますよね。でも、その中で自分が何をやりたいのかを常に持っていて、何があっても自分を失わないことが大切ですね。
-大島さんは、先生のおっしゃることと違う部分があったら、私はこうしたいと主張するタイプですか?
大島 学生時代は、先生に従順っていうか、先生の言うことは絶対だと思っていました。なので、何か言われたら自分が間違ったんだと思っていましたよね。でも、今になって考えてみたら、自分にとって必要なものと必要じゃないものがありますから、必要じゃなかったら排除していってもいいと思います。
-学生は学ぶ時期なので、先生の言うことを聞くのも大切ですものね。
大島 自分に自信が無かったので、自分の主張が正しいかどうかも分からなかったですし。
-では、難しい質問になるかもしれませんが、大島さんにとってクラシック音楽とは何ですか?
大島 私の場合は、音楽っていうのはクラシック以外にないし、生活の中に他の音楽は入ってなかったんですよ。クラシック音楽が何かというより、私にとっての音楽は、自分の心を落ち着けるものであり、表現するものであるって感じですかね。
-そうですか。では、音楽家として今後の展望や夢があれば、教えてください。
大島 今はオーケストラの仕事に追われているんですけど、だいぶ慣れてきたので、今後は自分のことに目を向けて、ソロや室内楽の活動を広げていけたらいいなと思っています。日本やフランスに限らず、ヨーロッパ各国でいろんな人とやっていけたらいいなって思っています。
-実際に、これからのご予定はありますか?
大島 特にはありませんけど、来年たぶん室内楽のコンサートがあると思います。
-お忙しいとは思いますが、体に気をつけて頑張ってください。最後に、海外留学を考えていらっしゃる方にアドバイスをお願いいたします。
大島 やっぱり、いろいろ大変な苦労も多いと思うんですけど、たぶん一番大変なのは、孤独を味わうことだと思うんですよね。そういうときでも自分を信じて、自分がやりたいことを頭に思い浮かべながら頑張ってほしいです。日々の生活に追われると、なかなか難しいことなんですけど(笑)。
-大島さんの活躍を見ていると、そういうことが本当に大事だったんだなって思います。本日は本当にありがとうございました!
ブログ「パリ・オペラ座からの便り」
http://lisaoshima.exblog.jp/
久保紘一さん/NBAバレエ団芸術監督・コロラドバレエ団元プリンシパル/日本・アメリカ
ダンス留学アンドビジョン【最新情報 vol.10. 2016-01-19 07:00:00】
音楽留学 - 2024年最適な費用でおすすめの国へ!
音楽留学というと急に敷居が高く感じられますが、実は旅行のように短期間での音楽留学もできるんです。 「音楽留学してみたいけど、どんなふうに行けるのかわからない」、「どの国がいいのか、わからない」、「どれだけお金がかかるのかが心配」、「どのくらい前から準備すればいいの?」など、様々な疑問について、解説していきます。 これを読めば、どの音楽留学が自分に合っていそうかが、わかりますよ。
【目次】
- 音楽留学に短期でいける? どんな人が行っているの?
- 音楽留学できるジャンルと音楽レベルとは?
- 音楽留学の種類やスタイルは?
- 音楽留学の国毎の特徴は?
- 音楽留学にかかる費用は?
- 音楽留学のメリット、デメリットは?
- 音楽留学のよくある質問(FAQ)
- まとめ
音楽留学に短期でいけるの? どんな人が行っているの? 一般にビザの取得なしで、パスポートさえ合えば行けるような3か月未満の音楽留学が音楽留学(短期)とみなされるものになります。 音楽留学で多くの方が参加しているのが、夏のサマーアカデミーや、休み期間中の音楽大学やお城を借りての講習会など。 講習会は3日間~5週間ぐらいまで、期間は様々ですが、クラシックのジャンルだと1週間~10日間ぐらいの講習会が一番多いです。 また、プライベートレッスンという形であれば、旅行中の1日のみ、レッスンを受けたり、語学学校に通いながら、週に何度かレッスンを受ける、といったことも可能なので、気軽に参加できそうですね。
【関連リンク】
音楽留学は、どんな人が行っているの?
クラシックの場合は、今後の音楽留学(長期)で師事する先生を探すことを目的に講習会に行く方が多いです。 そのため、参加者は必然的に音大生や進学を考えている高校生、または既に先生をしている方がさらなる研鑽のために参加、というケースが多いです。 ただ、音楽愛好家の方にこそ来てほしい、という講習会もあるのでそういったものに関しては、趣味でずっと続けている方もたくさん参加していらっしゃいます。 また、子供向けの音楽講習会もあり、同じ年代の子たちと寝食を共にして、共同生活を送る体験もできます。 ※自分のレベル、目的にあった講習会を選ぶのが大切です。詳しくは専門カウンセラーに相談してみましょう!
音楽留学できるジャンルと音楽レベルとは?
クラシック、ジャズ、ロック、ポップス、音楽制作、映画作曲、古楽など、ほぼオールジャンルでの音楽留学が可能です。
講習会の場合
●クラシック…初心者や趣味の方でも参加できるものから、事前オーディションが必要なものまで、レベルは様々です。 音楽留学(長期)の下見を兼ねて短期で行ってみる、という方が多いので、参加者としては音楽高校、音楽大学の学生さんや長年趣味でやっている方などが多い印象です。
●ジャズ、ロック、ポップス…著名なバンドから学ぶ、というコース以外は未経験でなければどなたでも参加可能、というパターンが多いです。 アンサンブルなどグループレッスンは、レベルに合わせたグループ分けもなされるので、一人だけ全くレベルが違うということもなく安心です。 学校のプロモーションも兼ねていることも多いので、現地の高校生など若い方の参加も多いです。 バークリー音楽大学などでは、プロで活躍中の方も参加しています。
●音楽制作…DTMの基礎から学ぶコースや、ある程度できている方向けのコースなどプログラムによってレベルわけがされています。 オリジナル作品を制作したうえで、持参していくというのが一般的です。
●映画作曲…作曲の基礎がある方向けのプログラムが多いです。 音楽をつける画像が課題として与えられて、曲をつけたものを、参加者と先生でディスカッションをしたり、と語学力も必要なプログラムとなります。
●古楽…愛好家の方も多いので、どんなレベルの方でも受け付けますという講習が多いです。 楽器の演奏のみならず、バロックダンスのレッスンもあったりなど古楽が演奏されていた時代についても学べます。
音楽留学の種類やスタイルとは?
夏期講習 一番人気!
音楽留学(短期)の中で最も参加者の多いプログラムになります。 ただし、講習会の多い時期が北米6-7月あたり、ヨーロッパ7月上旬―8月上旬と日本の夏休みとの期間に多少ずれがあるので、学生の場合は、参加できるコースに制限があるようです。 8月のお盆時期は、現地もバカンスシーズンでほぼ講習会がないので気をつけましょう。 それでも夏は、気候も良いですし日も長いので、観光やコンサート鑑賞などもしながら、音楽漬けの生活を送れる絶好の機会です。
春期講習
夏期講習に次いで、人気のプログラムです。開催時期が2-3月ということもあり、大学生の参加が多めです。
4月にもフランスではたくさんの講習会が毎年開催されていますが、日本の新学期ということもあり、参加できる人は少なめです。
音楽留学(長期)の場合の入試前の時期にあたるため、試験前の最後の仕上げとして参加し、ということもできます。
夏に比べて航空券が安い時期、というのも見逃せません。
冬期講習
年末年始の時期に開催される講習会です。
実際は、現地のクリスマス休みが日本でいうお正月のようなものなので、ウィーンの冬期講習会など、開催されているプログラム自体かなり限られています。
社会人の方でも参加しやすい時期なので、いろいろな世代の方との交流ができる講習時期になります。
プライベートレッスン
先生とのスケジュールさえ合えば、いつでも渡航が可能なプログラムです。 聴講生のいない一対一のレッスンとなるので、落ち着いた環境でのレッスンを希望している方、将来の相談などもじっくりしたい方にお勧めです。
マスタークラス
夏にも開催されていますが、年間を通して、いろいろな楽器の先生を招聘して開催しています。 マスタークラスでしか指導をしない先生、演奏家もいらっしゃるので、希望の先生がいたら、ためらわず参加してみることをお勧めします。 ※講習会やマスタークラスは開催時期が固定されているので、予定を合わせるしかありませんが、プライベートレッスンだと自分の予定に合わせて考えられるのが魅力ですね。
音楽留学の国毎の特徴と予算は?
アメリカへの音楽留学
6月-7月にかけての講習会が多く、大学を借り切っての3-6週程度の比較的長期間の講習会が多めです。 ほかの参加者との寮生活や、ランチタイムや夜に行われるコンサートへの参加など、音楽漬けの生活が送れます。 また、ヨーロッパに比べてジャズや、ロック、ポップス系での音楽留学プログラムも多いです。 代表的なプログラムとしては、バークリー音楽大学の5週間プログラムなどがあげられます。
イギリスへの音楽留学
大学が行っている講習会や、先生方が集まって主催している講習会など、様々です。 アメリカ同様、夏休みで空いている学校を借りて、というパターンも多く、レッスン場所と滞在先が隣接しているプログラムも多いです。 コンサートがあるようなプログラムだと、地元の方が聴きにきたりと、講習会参加者以外の交流もあります。 どんなレベルの方でもウェルカムなダーティントン国際音楽サマースクールなど、定期的に通うのが楽しくなるような講習会もあります。
イタリアへの音楽留学
お国柄なのか講習会のスケジュールなど詳細確定が直前となることが多いです。 日本人的な感覚からすると不安になりますが、実際に行ってみると最終的には何とかなっている、という不思議。 なにごとも臨機応変に対応してくれますが、こちらにも同様のことを求められるので、事前にすべて決まっている、という環境が好きな方は避けた方がいいかもしれません。 最低限のイタリア語ができていた方が、楽しめるでしょう。 トスカーナの古都シエナで開催される、キジアーナ音楽院夏期マスタークラスや、ヨーロッパの高級避暑地、サルディーニャ島でのカリアリ夏期国際音楽アカデミーなどが人気です。
フランスへの音楽留学
アートとバカンスをこよなく愛する国、フランス。 音楽と絵画、建築、文学などの他分野との融合を深く感じたいなら、行先として選ばない手はありません。 夏期講習会は先生や参加者のリゾートも兼ねて、ニース夏期国際音楽アカデミーのように海辺で開催されたり、ムジークアルプ夏期国際音楽アカデミーのように山での合宿など、日ごろは行かないようなお所に足を延ばす機会に恵まれます。(行くのが大変とも言いますが…。) 自主性を重んじる国なので、言いたいことがあるならきちんと言葉にして伝えるように心がけましょう。
オーストリアへの音楽留学
短期の講習会で通訳が付くプログラムが最も多いのがオーストリアです。 住みやすい都市1位にもなっているウィーンでの講習会は毎年たくさんの方が参加しています。 また、ウィーン以外でもモーツァルト誕生の地ザルツブルグや、サウンドオブミュージックの舞台となった山間の地域など、日本とは全く異なる、自然と音楽が融合した環境で学べるのも大きな魅力です。 モーツァルテウム音楽大学夏期国際音楽アカデミーは、期間中にザルツブルク音楽祭も鑑賞できたり、学生寮の生活も体験できたりと、盛りだくさんな講習会です。
ドイツへの音楽留学
音楽留学(長期)の留学先としても最も人気なのがドイツです。 学費の安さもありますが、オーケストラ楽器の方の音楽留学希望先として最も候補に挙がる国だといえます。 講習会は、大学が主催しているオーディションありのものや、音楽にまつわる場所や修道院、お城での講習会などがあります。 ただ、いずれの場所も都心部ではなく、通訳が付かない講習がほとんどなので、度胸とドイツ語または英語の基礎コミュニケーション力が あった方がよいでしょう。 ミュンヘン音楽大学サマーコースやオクセンハウゼンマスタークラスなど、知る人ぞ知る、著名な演奏家、指導家に学べる機会があります。
スイスへの音楽留学
スイスの山間やイタリア近くの音楽院での講習会など、様々な場所での講習会があります。 弦楽器の先生が多数集まるシオン夏期音楽アカデミーや、オーケストラを組んで各地をツアーで回るルツェルン音楽祭アカデミー、木管楽器のスーパープレイヤーが指導に来ているアローザ夏期国際音楽アカデミーなど。 世界中から参加者が来るので、お目当ての先生がいるプログラムがあれば、早めに申し込むのが得策です!
ポーランドへの音楽留学
ポーランドで有名な音楽家といえばショパン。 その名を掲げたショパン音楽大学での夏期講習会は、毎年ショパンを学ぶピアノ演奏家はもとより、器楽、声楽家にも人気です。 例年ちょうど日本の大学のテスト時期にかぶってしまっているのですが、それさえ何とかなるなら是非ともショパン音楽大学の教授陣からショパンの神髄を取り入れてみたいもの。 ※夏の講習会は先生方のちょっとしたリゾートも兼ねているので、山、海など避暑地での開催が多めとなります。 そのため、開催地にたどり着くまでが一苦労、ということも。初海外でいろいろ心配という方は、直行便で行ける主要都市で開催されている講習がおすすめです。
音楽留学にかかる費用は?
気になる音楽留学(短期)にかかるコスト。 期間によってもまちまちですが大体講習会費が30万前後プラス渡航費用の航空券代、がかかります。 航空券はゴールデンウイーク、お盆、年末年始がピーク料金となりその前後で波線のように料金がアップダウンします。 ヨーロッパはピーク時は往復料金で25-30万程度、北米は20万前後、といったところでしょうか。 閑散期になるとピーク時に比べ10万円近くお安くなるので、プライベートレッスン等で行く場合は、閑散期もねらい目です。 というわけで、合計金額でいうと大体10日間-14日間ぐらいの音楽留学で、45-60万ぐらいかかる、と思っておいた方がよいでしょう。 だったら音楽留学(長期)のために音楽留学(短期)は、節約したいな、と思う方もいらっしゃるでしょうが、音楽留学(短期)よりもはるかにコストのかかる音楽留学(長期)に、いきなり行くのはお勧めしません。なぜなら・・・・ ※音楽留学(長期)をご覧ください。
音楽留学のメリット、デメリットは?
音楽留学のメリット
- 講習を通して、今後の進路、展望について考えられる
- 音楽留学(長期)の下見にピッタリ
- 音楽留学(短期)も立派な異文化体験。自分が今後この国で生活していけそうか、体感できる機会です。
- ごはんが口に合わないから自炊しないといけないな、とか、現地の人の気質があっていて、日本にいる時よりも楽かも!とか、いろいろな発見があるはず。
- 現地の生活が合わなかったとしても、なんとか我慢できる
- 100人が100人、全員海外生活ができるとは限りません。食事、言葉、文化の違いなどが相当なストレスとなる方も確実に存在します。ただ、そんな場合でも短期間であれば「あと何日」、と指折り数えていれば両手で足りるぐらいの日で帰りの飛行機に乗る日が来ます!
音楽留学のデメリット
- ずっといたい、と思っても帰国する必要あり海外生活がとっても水に合うし、このままいたいなぁと思っても、不法滞在者になるわけにはいかないので、一度帰国する必要があります。
- それなりにコストはかかる
※デメリット、考えてみましたが、さしたることも思い浮かばず…。メリットの方はるかに大きそうですね。 ご自分にとってプライスレスな体験ができますように!
音楽留学のよくある質問(FAQ)
Q.講習会とプライベートレッスン、どっちがいいの?
たくさんの人のレッスンも見学してみたいなら、講習会がおすすめです。 自分のレッスンも見学されることになるので、それがいや、という場合はプライベートレッスンの方が落ち着いて受けられます。 講習会の場合は、演奏会の機会もあったり、その後にもつながるような仲間ができたり、という良さもありますね。 プライベートレッスンは、時期を選ばないという点と、語学学校を組み合わせたりと、目的に合わせたプランが組める点、また先生と一対一で、しっかり学べるという点でもおすすめです。
Q. どの国がいいのかわかりません
ご自分の興味のある国に行ってみるのが一番ですが、せっかくいかれるのなら、2か国、3か国と回ってみるのもおすすめです。 短期でレッスンを受けて、その前後にほかの国に行ってみたり、ということもできますし、それをきっかけに、進路を変える方もいらっしゃいます。 まさに百聞は一見にしかず、なので体感してみるのが一番ですね。
Q.一人で行くのがこわい
初めての海外だったり、一人での行動が初めて、という場合は心細いものですよね。 講習会であれば、行った先ではいろいろな人との出会いがあります。また、多くの場合単独で参加している人達が集まることになるので、現地でお友達ができるチャンスにもなります。 アンドビジョンで音楽留学する場合は、同じ講習会の方たちで集まっての事前の説明会もあるので、渡航前に知り合いができて安心ですね。
Q.言葉が通じるのかが不安…。どのくらいしゃべれるようになっておけばいいの?
残念ながら日本語は世界共通語ではないので、できる限り最低限の英語、またはその国の言葉を覚えておくとよいでしょう。 言葉に関しては、できなくても乗り切れる人もいれば、さっぱりわからないまま終わってしまった、という人もいたり、で元々の気質によるところも多そうです。 ご自分の性格も見極めたうえで、渡航先を選んでいきましょう。 ただ、音楽は世界共通なので、その点でそんなに心配しなくてもいいのかな、と思います。 とにかく心配、という方は専門カウンセラーに相談すると、ご自分では気づかないようなポイントも踏まえたうえで、おすすめを選んでいけますよ。
まとめ
音楽留学を考えているなら、まずは短期でいってみるのがよさそうですね。 国ごとのカラーもあるので、学びたいことや先生のことも考えたうえで、渡航先を選んでいくのが後悔が少なさそうです。 考え始めたばかり…、情報が多すぎてわからない、という方はまずは専門カウンセラーに相談してみてはいかがでしょうか?