R・Kさん/ニース夏期国際音楽アカデミー

-まず簡単な自己紹介、現在までの略歴を教えてください。 R・Kさん:東京音大を卒業後、大学院の音楽教育専攻科でソルフェージュを研究しました。卒業後は楽器店のインストラクターとして勤務しています。 -今まで講習会などに参加したことはありますか?海外に行かれたことはありますか? R・Kさん:近隣のアジア圏の国には行ったことがありますが、講習会に参加したのは初めてでした。 -この講習会に行きたいと思った理由やきっかけはなんでしょうか? R・Kさん:フランス音楽や文化、食べ物が好きなのでフランスに行きたかったというのがあります。また、歴史があり有名な先生が揃っている講習会だったので参加を決めました。 -参加者は、どのくらいの人数がいましたか?また、どんな人が参加していましたか? R・Kさん:10名前後の生徒がいました。アジア圏やヨーロッパなど世界各国から参加者が集まっていました。参加していた日本人でも既にヨーロッパで生活している人が多かったです。 -講習会はどんなスケジュールが組まれていましたか? R・Kさん:初日にクラス内の顔合わせとスケジュール確認がありました。初日からレッスンが始まり、45分~60分程度のレッスンが合計4回ありました。 -先生はどんな人でしたか? R・Kさん:厳しめの先生でしたが親切に教えてくれました。通訳さん曰くフランス人のおじいちゃんはみんなこんな感じとおっしゃていました。スタッフの方々も親切でした。 -レッスンでは、どんなことを教わりましたか?教わったことで、印象に残っていることはありますか? R・Kさん:フランス音楽はとにかく楽譜通り読み込み、どう表現するのかということを教えてくださいました。楽譜に書いてあることを改めて教えてくださるレッスンでした。 -レッスンは何語で受けましたか? R・Kさん:先生はフランス語でレッスンされていました。希望があれば英語でもレッスン可能だったようです。 -講習会中に、人前で演奏する機会(コンサートやコンクールなど)はありましたか? R・Kさん:クラスの中から1名選出されて参加するコンクールがありました。 -練習はどこでしたのですか?どのくらい練習出来ましたか? R・Kさん:1日2~3時間程度は練習していました。練習室の部屋はそれぞれ決まっていて、空いていたら自由に使えました。 -レッスン以外の時間は何をしていましたか? R・Kさん:聴講をすることが多かったです。練習室も空いていれば使える形式だったので、練習していることも多かったですが、たまに周辺を散歩したり、美術館にも行ったりもしました。 -街のようすはいかがでしたか?(治安、人々の様子、外観など) R・Kさん:寮の周辺は人も少なくのんびりした雰囲気で治安も問題ありませんでした。ニースの観光地などは人がとても多く、知り合いの人がスリにあったという話も聞きました。 -どこか遊びに行ったところはありますか? R・Kさん:通訳の方にお誘いいただいて海へ行きました。その他、大人数で市街地のビーチに行ったりもしました。 -宿泊先はどこに泊まりましたか?どうでしたか? R・Kさん:学生寮です。 -宿泊先の設備はいかがでしたか?(部屋人数、空調、トイレ・風呂、洗濯方法、TVなど) R・Kさん:1人一部屋で、広さはビジネスホテルよりも少し狭かったです。テレビやエアコンはなく、シャワーとトイレ、ベッドと机、冷蔵庫がありました。外の気温は日本より涼しいのですが、寮内がとても暑かったのでエアコンがなく大変でした。 -宿泊先と講習会場はどのように移動しましたか? R・Kさん:徒歩で移動しました。 -お食事は何を食べましたか?お口には合いましたか? R・Kさん:朝昼晩、寮で提供がありました。美味しかったですよ。 -海外の人達とうまく付き合うコツはありましたか? R・Kさん:勇気出して話してみることが大事だと思います。英語圏以外の国だったら、少しだけでもその国の言語を話すことも大事だと思います。 -今回講習会に参加して良かったと思える瞬間はありましたか? R・Kさん:初のヨーロッパだったので、まず憧れ地に行けたこと自体が良かったです。 -留学して、何か自分が成長したなと思う事はありますか? R・Kさん:幅広い年齢層の人と出会える機会があり、色んな話を聞けたことで自分の世界を広げることができたのが大きな収穫だと思っています。 -留学前にしっかりやっておいた方がいい事は何かありますか? R・Kさん:英語は必須なので、旅行で使えるような英語は覚えておくこと。また、自分から進んで積極的にコミュニケーションを取りに行った方が良いです。 -今後の活動は?進路などありましたら教えてください。 R・Kさん:他の講習会にも参加したいなと考えています。また1・2年程度留学もしたいなと思っています。 -ご協力ありがとうございました。

★2/20・ 9:00-【☆ニューヨークジャズアカデミーサマーコース☆】現地講習会担当者がプログラムについて解説致します!★

ニューヨークジャズアカデミーサマーコース
Information Session
~ニューヨークジャズアカデミーサマーコースオンライン説明会~
参加費無料・完全予約制・オンラインでの参加も可能です

ゲストスピーカー:ニューヨークジャズアカデミーサマーコース 講習会ディレクター ハビエル・アラウ先生
日時:2月20日(木)9:00-9:30
場所:≪アンドビジョン・東京オフィス≫
〒101-0052
東京都千代田区神田小川町3-8 神田駿河台ビル2階
JR御茶ノ水駅御茶ノ水口から徒歩7分、東京メトロ半蔵門線神保町駅から徒歩5分程度

♪参加ご希望の方は、こちらからオンライン予約フォームを送信して下さい。

※説明会予約を選択→その他ご要望等に“ニューヨークジャズアカデミー”とご記入下さい。

お電話・FAX・メールでのご予約も承っております♪    
電話:03-5577-4500  FAX:03-4496-4903 メール:このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。

ジャマイカ

ジャマイカ国旗ジャマイカはかつてこの島に住んでいたアラワク族に「木と水の大地」と呼ばれていた美しい国。カリブ海のリゾート地としても名を馳せ、標高差を利用して作 られているコーヒーも有名。植民地としての歴史から悲劇的一面もあるが、文化的にレゲエなど独特の文化に対する評価も高い。

基本情報
正式国名&英語表記 ジャマイカ Jamaica
首都 キングストン
面積 11,424km2(秋田県とほぼ同じ大きさ)
人口 262万人(2002年ジャマイカ企画庁)
人種 アフリカ系黒人91%、混血7.3%、その他(インド人、白人)1.7%
言語 英語
宗教 プロテスタント等
通貨 ジャマイカン・ドル
為替レート JA$1= 2.1548円(2005年6月4日)
紙幣 50、100、500、1000
硬貨 10¢、25¢、JA$1、5、10、20
電圧 110V、60Hz
時差 マイナス14時間
祝日 1/1 元旦、2/9 灰の水曜日、3/25 聖金曜日、3/27 イースター、3/28 イースターマンデー、5/24 労働者の日、8/1 解放記念日、8/6 独立記念日、10/17 英雄の日、12/25 クリスマス、12/26ボクシング・デー
在留邦人数 135人(2002年10月現在)
電話国番号 1-876
緊急電話番号 警察119、消防110、救急車110、国際電話オペレーター113、電話番号問い合わせ114

物価
ジャマイカの物価は食費などは安いが、輸入品に関してはかなり割高。また観光客相手の店はどこもそれなりの料金を請求してくるので覚悟しておこう。1食あたりの値段は安くて120ジャマイカドルから1200ジャマイカドル。宿泊費は900ジャマイカドルから3600ジャマイカドル程度。
GNI(百万米ドル) 7,368(2002)
一人当たりGNI 2,820(2002)
経済成長率 0.9%(2002)
物価上昇率 7.3%(2002)
失業率 15.1%(2002)
主要貿易品目
(1)輸出 アルミナ、ボーキサイト、衣類、砂糖、バナナ
(2)輸入 機械、原料、燃料、輸送機器
主要貿易相手国 (1)輸出 米国、カナダ、オランダ、ノルウェー
(2)輸入 米国、トリニダード・トバゴ、日本、ベネズエラ、メキシコ

気候
ジャマイカの天候は熱帯性気候だが、山の多い地形で標高により気温差が激しい。年間を通して暑いが、山岳部だと平均温度は13度程度。平地になるとと32度ぐらいになる。。5月〜10月はスコールのような雨が多い。ハリケーンの時期8月から9月。
現在の天気
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ビザ 観光目的で30日以内の滞在ならビザは必要ない。学生ビザについては大使館にお問い合せください。
パスポート 残存有効期間が3ヶ月以上あること。

大使館などの在日政府機関
ジャマイカ大使館 Embassy of Jamaica in Japan
〒105‐0002 港区愛宕1丁目1‐11 虎ノ門八束ビル2階
Tel: 03-3435‐1861  FAX: 03-3435-1864
業務時間: 9:00am-5:00pm (土日、ジャマイカの祝休日、1/1元旦、11/23勤労感謝の日は休み)
ビザ申請受付:10:00am-12:00noon(日本の祝祭日は受付しません)
在神戸ジャマイカ名誉領事館 〒650-8577
兵庫県神戸市中央区港島中町7-7-7 UCC上島珈琲株式会社内
TEL: 078-304-8916 FAX: 078-304-8878
ジャマイカ政府観光局 〒160-0005
東京都新宿区愛住町23 Woody21 マーケティング・ガーデン株式会社内
TEL: 03-5367-8430 FAX: 03-5363-1118
営業時間:月曜日〜金曜日 午前9時30分〜午後5時
(正午〜午後1時、祝祭日を除く)

現地日本大使館
在ジャマイカ大使館 Jamaica
Embassy of Japan
NCB Towers, North Tower, 6th Floor, 2 Oxford Road, Kingston 5, Jamaica, W.I.
(P. O. Box 8104, C. S. O. Jamaica.)
Tel: (1-876) 929-3338, 929-3339 Fax: (1-876) 968-1373
在ジャマイカ大使館は、在バハマ大使館を兼轄する。

川見優子さん/ヴァイオリン/マレーシア・フィルハーモニー・オーケストラ/マレーシア

「音楽家に聴く」というコーナーは、普段舞台の上で音楽を奏でているプロの皆さんに舞台を下りて言葉で語ってもらうコーナーです。今回マレーシア・フィルハーモニー・オーケストラ(MPO)でご活躍中の川見優子(カワミユウコ)さんをゲストにインタビューさせていただきます。「音楽留学」をテーマにお話しを伺ってみたいと思います。
(インタビュー:2009年6月)


ー川見優子さんプロフィールー

マレーシア・フィル川見優子さん
マレーシア・フィル川見優子さん

北九州市小倉北区生まれ。3才よりピアノ、6才よりヴァイオリンを始める。第43回全日本学生音楽コンクール西日本大会ヴァイオリン部門中学生の部第1位。桐朋女子高校音楽科、桐朋学園大学を経てプラハ芸術アカデミーに留学。プラハ芸術アカデミー修士課程を栄誉賞を受けて卒業。アカデミー在学中、J・ビェロフラーヴェク氏指揮、プラハ芸術アカデミー学生のコンサートミストレスを務める。弦楽カルテットの第一ヴァイオリン奏者としてオランダのチャールズ・ヘンネンコンクールで3位、マルティヌー国際音楽コンクール弦楽四重奏部門(プラハ)で2位を受賞。アマデウス弦楽四重奏団、アルバンベルグ弦楽四重奏団などから指導を受ける。ヴァイオリンを篠崎永育、三木妙子、江藤俊哉、石川静、V・スニーチルの各氏に、室内楽を、原田幸一郎 藤井一興、L・コステツキー(スメタナカルテット), P・メシエーレル(ターリヒカルテット)の各氏に師事。又、I・スターン、A・デュメイ、Z・ブロン各氏のマスターコースを受講。これまでに、韓国KBSシンフォニーオーケストラ、チェコのピルゼン・オーケストラ、パルドゥビツェ室内フィルハーモニー、プラハ室内フィルハーモニー、スロヴァキアのコシツェ・フィルハーモニーなどにソリストとして共演。2004年よりマレーシア・フィルハーモニー・オーケストラ(MPO)入団。

-まずはじめに簡単な自己紹介をお願いします。

川見 3歳からピアノ、6歳からバイオリンを始めました。中学校1年生のときに、全日本学生音楽コンクール西日本大会ヴァイオリン部門中学生の部で1位を受賞しました。高校から東京に上京して、桐朋女子高校音楽科を卒業、その後、桐朋学園大学ソリスト・ディプロマコースを経て、20歳のときにプラハに留学しました。プラハ芸術アカデミーに5年間在籍して修士課程を終了し、2004年からマレーシア・フィルハーモニー・オーケストラに入団しました。
 
-3歳のときにピアノを始めたのはご両親の影響ですか?

川見 はい、そうです。母がピアノの先生をしていたので、自然とピアノを聴いて育っていました。
 
-バイオリンに転向されたのはどうしてですか?

川見 母がバイオリンのレッスンに連れて行ってくれたことは覚えていますが、自分から行きたいと言ったのかどうかは覚えていません。気がついたら、バイオリンを弾いていたという感じです。
 
-バイオリンの方がお好きでしたか?

川見 そうですね。ずっと、ピアノとバイオリンを両立して同じくらいやっていたのですが、小学校4年生からコンクールに出るようになって、その頃からバイオリンが主になってきました。
 
-中学校1年生で、コンクール1位をとられたということですが、コンクールには精力的に参加されていたんですか?

川見 毎年コンクールには出ていました。同じバイオリンスクールに通っている周りの子たちも参加していたので、自分も一緒に参加する、という感じでした。
 
-1位になったときは、うまく弾けた!という感じだったんですか?

川見 あまり覚えていないんですよ(笑)。ただ、すごく嬉しくて、それがきっかけのひとつとなって、音楽の道に進むことを、考えるようになりました。
 
-高校に入学した頃は、音楽家としてやっていこうという気持ちはあったんですか?

川見 そうですね、ありました。桐朋の音楽教室に小学校5年生の頃から通っていたんですけれども、中学校2年生の頃から、レッスンのために上京するようになりました。その頃から自然と音楽の道に進みたいという気持ちになっていきました。
 
-なるほど。それで、高校を卒業されて、大学に進まれたんですよね?

川見 大学とは違うのですが、ソリスト・ディプロマコースというコースに進みました。でも結局、卒業せずにチェコに行きました。
 
-ご留学を考え始めたのはいつ頃からだったのですか?

川見 外国に興味を持ち始めたのは、15歳のときに北九州音楽祭で、フィンランド人の世界的指揮者オッコ・カム指揮のKBSシンフォニー・オーケストラ(韓国)と共演した時です。その後、フィンランドのクフモ音楽祭に全額奨学金をいただいて、音楽祭に参加したのですが、初めてヨーロッパを訪れて、外国の方たちと交流する機会があり、海外に興味を持つようになりました。
 

ヴァーツラフ・スニーチル教授と奥様と先生のご自宅で
ヴァーツラフ・スニーチル教授と奥様と先生のご自宅で

-なるほど。それで、プラハを選ばれたのはどうしてですか?

川見 海外留学を考えていた時に、江藤俊哉先生や石川静先生に相談しました。江藤先生も、親身になって、アメリカなら、どの学校が一番私に合っているか等、色々相談に乗って下さいましたが、石川先生が、演奏旅行で、頻繁に日本とプラハを往き来されていましたので、私の録音テープをプラハ芸術アカデミーの教授、ヴァーツラフ・スニーチル先生に持って行って下さいました。スニーチル先生がそのテープを聞いて「教えてあげるから、いらっしゃい」と言って下さったので、思い切って留学しました。何も分からないまま行ったので、不安も大きかったのですが、結果的にはとても充実した留学生活を送ることが出来ました。
 
-ご留学前にチェコで師事する先生のレッスンを受けずに行かれたのですか?

川見 いえ、レッスンは受けました。その時にすぐ、この先生に教えていただきたいと思いました。
 
-そうやって、素晴らしい先生と出会えることって、なかなかないですよね。

川見 そうですね。先生との相性もとても大事な要素だと思います。先生の音楽に対する謙虚な姿勢、研究熱心なところをとても尊敬しています。先生の音楽に対するお考えに共感する部分がたくさんありました。
 
-プラハ芸術アカデミーは先生がOKをくだされば、入学は可能なんですか?

川見 そうですね。他の試験もありますが、そういう部分もあります。ただ、席が空いていない場合もあって、とても忙しい先生だと、1年も2年も待たされるということもあるかと思います。
 

ヴルタヴァ沿いにあるスメタナ博物館
ヴルタヴァ沿いにあるスメタナ博物館

-チェコ語は勉強されてから行かれましたか?

川見 行ってから勉強を始めました。
 
-レッスンは英語ですか?

川見 最初のうちは英語でした。しばらくするうちに、レッスンを先生の母国語で受けたい、先生のおっしゃることを全部理解したいと思うようになり、語学学校や夏季集中チェコ語コースにも通い、チェコ語の勉強を始めました。
 
-チェコ語というと、あまりなじみのない方が多いと思いますが、やはり語学の習得は大変でしたか?

川見 チェコ語は難しいですね。スラブ語系の言語で、格変化が多いです。女性、男性、中性とあって、さらに複数でもそれぞれ女性、男性、中性があります。語学の習得は、とても大変でした。
 
-現地で音楽理論の授業もありましたか?

川見 はい。ただ、留学してすぐに本科に入ったのではなく、最初は研究生としてレッスンだけ受けていました。授業は受けなくてよかったので、その空いた時間で語学学校に通ったりしていたんです。スニーチル先生のところでもっと長く勉強したいという気持ちがあったのと、桐朋でソリスト・ディプロマコースに進んだものの、きちんと終了していないので、もう一度しっかり学び直そうと思い、アカデミーの本科に編入しました。それが留学して2年経ってからです。それからは、理論や音楽心理学、歴史も学びました。授業はチェコ語だったので、内容は半分くらいしか分かりませんでした……(笑)。
 

モルダウ川とお城とカレル橋
モルダウ川とお城とカレル橋

-ご留学されて感じた日本とチェコの音楽(家)の違いは何かありますか?

川見 スタイルが違いますね。チェコ人の演奏は、フレーズがすごく流れていく感じがあって、弓の使い方もサササーと流れていくんです。日本 だと、もっと歌い込むような印象があります。また、歴史的にロシアの影響を受けていますので、奏法がロシア系に近いです。
 
-チェコの音楽に触れて、何か戸惑いはありましたか?

川見 戸惑っている余裕はなく、がむしゃらに頑張っていた感じです(笑)。
 
-ご留学して、ご自身が一番変わったことは何ですか?

川見 日本にいた頃は、枠にはめて考える癖があって、こうしなきゃいけないとか、こうじゃなきゃダメだとか、そういうふうに考えていたんです。留学して、そこから解放されました。間違っていても、主張はしていいんだ、と思えるようになりました。間違っていれば、学生であるうちは先生が指摘してくださいますしね。留学してからは、ああしてみたらどうだろう、こういう方法も可能かもしれない・・と、自由に考えられるようになりました。それから、自分の意見を言うのがこわくなくなりましたね。
 
-そういうことは音楽にも繋がってくるでしょうね。

川見 はい。そうですね。
 

冬・自然(マイナス・10度?)
冬・自然(マイナス・10度?)

-チェコ・フィルに入団されたのですか?

川見 チェコ・フィルはオーディションに合格しましたが、入団はしていません。これから入団、というときに、マレーシア・フィル入団を決めました。
 
-そうだったんですね。ちなみにチェコ・フィルのオーディションについて、お伺いしてもよろしいですか?

川見 募集はアカデミーの掲示板で見て応募しました。一次審査は、スクリーンがあり、誰が音を出しているのか分からないようになっています。モーツァルトのコンチェルトとオーケストラ・パートの何曲かを演奏しました。聴いている人は多かったようで、弦楽器以外の人も含めて団員全員とはいかないまでも半分以上の人が聴いていたようです。一次審査が午前中に終わり、すぐに結果発表があって、午後には二次審査がありました。応募者は20人程度で、4人が二次に進んで、そのうち3人は日本人でした。
 
-なかなか珍しいですね。

川見 そうですね。審査の方法ですが、一人一人が100ポイントを持っていて、その合計を人数で割って出し、何パーセント以上だったら合格ライン、としていたようです。そういうシステムですので、1位の人だけが入団できるのではなく、2位の人でも合格ラインに達していて、1年以内に席が空けば入れるというシステムでした。
 
-二次試験はどんな内容だったのですか?

川見 ロマン派のコンチェルトとオーケストラ・パートです。スクリーンなしで、顔が見える状態でした。この時の常任指揮者はマーツァル氏で、彼がオーディションを進めていました。
 

隣国スロヴァキアで山登り
隣国スロヴァキアで山登り

-二次に進んだ4人のうち、何人が合格したんですか?

川見 覚えていません。私は2番目での合格でした。1番目の人は、チェコ・フィルにセカンド・バイオリンで在籍していた人で、ファーストに移動を希望して、オーディションを受けていました。彼女は一次審査は免除されました。
 
-それで、結局マレーシア・フィルに行かれたわけですよね。こちらのオーディションはどうやって知ったのですか?

川見 インターネットに募集が出ていました。音楽雑誌にもオーディションの広告を出していたようです。マレーシア・フィルは、今、ちょうどロンドンでオーディション・ツアーをやっています(注:インタビュー2009年6月)。オーディションのためにマレーシアに来てもらう、となるとなかなか、参加者が集まらないという事情もあり、毎年、首席指揮者、オーケストラマネージャー、各パートの首席の人たちが一緒に世界を旅行しています。今年は、ロンドンとミュンヘンだけでしたが、日本、中国、オーストラリア、シカゴ、ニューヨーク、ベルリン、プラハ、ブダペスト……いろいろなところを回っています。
 
-川見さんのときは、プラハに来ていたのですか?

川見 はい、そうです。プラハ芸術アカデミーがオーディションの会場でした。
 
-マレーシア・フィルのオーディションはどのようなものですか?

川見 一次、二次とは分かれていなくて、一人が30~45分くらいかけて弾きます。課題曲はモーツァルトのコンチェルトとロマン派のコンチェルト、Tuttiポジションのオーディションであれば、他に7、8曲のオーケストラ曲を弾きます。タイトルポジション付きのオーディションを受ける場合は、さらにオーケストラのソロ・ヴァイオリン・パートを数曲弾きます。
 
-そのときはどのくらいの人が受けていましたか?

川見 プラハでのオーディションは10人程度だったと思います。他の各都市では20人ほど受けていたようです。
 

プラガカメラータと日本公演で
プラガカメラータと日本公演

-プラハでのオーディションでは何人が通ったのですか?

川見 2人でした。もう一人の合格者が私の夫(ヴィオラ奏者)で、二人で合格しましたので、チェコ・フィル入団が決まっていましたが、マレーシアに行く決心をしました。1人だけだったら、マレーシアに来る勇気はなかったと思います。
 
-じゃあ、二人でマレーシアに行こう、という感じだったんですね。

川見 そうですね。
 
-でも、マレーシアに行かれるということに不安もありましたか?

川見 そうですね。マレーシアと言われても、思い浮かぶことが、ビーチ、虎・・・くらいで(笑)。海が綺麗でダイビングスポットとして遊びに行く国というイメージですよね。でも、いつもそうですが、あまり深く考えずに行動に移してしまう性格です。
 
-実際に行かれてみてどうでしたか?

川見 思っていたよりも街の中心は近代都市で、私たちの働いているホールはツインタワーという一時は世界で一番高かった建物の中にあります。ホールだけではなく、ショッピング・モールやトップ企業のオフィスも入っていて、便利がよく、とても環境がいいところです。
 
-では、生活で困るようなことはありませんか?

川見 はい 特に困る事はありません。ただ、国としては、チェコの方が好きです。プラハの街は石畳で、お城や教会など9世紀、10世紀のものがたくさん残っていて、歴史を感じます。マレーシアは、歴史が浅く、まだ発展を目指している国です。またクラシック音楽は、裕福な層のもの、高尚なものという印象があるようで、まだ人々の間に根付いていません。一方、プラハでは、毎日、どこかの教会やホールでコンサートが頻繁に行われていて、気軽にコンサートに立ち寄れる、という環境です。マレーシアはそういう面では物足りなさを感じます。一方、だからこそ、マレーシアでのクラッシック音楽の普及に貢献できているかもしれない、と思うところもあります。
 
-マレーシア・フィルはマレーシアを中心にコンサートをされているんですか?

川見 はい。ほとんどがマレーシア国内での演奏活動で、毎年1カ所、海外公演をしています。今年は、9月に日本に行きます。私はこれまでに、オーストラリア、中国(上海、北京)、台湾、シンガポールに行きました。
 
-団員さんは国際色豊かなんですか?

川見 団員は今100人弱いますが、マレーシア人は5人しかいません。他は、アメリカ、カナダ、ヨーロッパの国の人達で、全部で23か国くらいですね。日本人は8人います。
 
コミュニケーションは英語ですか?

川見 はい、そうです。
 
-先ほどもお話がありましたが、マレーシアでのクラッシック音楽はまだまだ普及していないんですか?

川見 指導者も限られていますし、教育システムがまだ整っていないんです。だから、私たちが今しなければいけないのは、しっかりとした指導者を育てる事だと思っています。まだ、間違った方向で音楽学生が指導されていることがあるんです。15歳の時に私のところへ習いに来た生徒がいましたが、本当に最初から教え直さなければいけなかったこともありました。
 
-でも、そうやってクラッシック音楽の普及に携わるのも素敵なことですよね。

川見 自分のできることをしようと思っています。一人の人間にできることは本当に小さなことだと思いますが、オーケストラの中には教育熱心な人もいて、管楽器のアンサンブル、弦楽アンサンブルを学生のために作り上げて指導している同僚達はいますし、学生たちに人前で演奏する機会を与えたり、底上げをはかろうとしています。私自身もアウト・リーチはしていて、病院や学校などに出向いて演奏しています。
 

ヴルタヴァ側と国立歌劇場
ヴルタヴァ側と国立歌劇場

-今、川見さんはマレーシアで音楽活動をされているわけですが、将来的に夢や目標は何かありますか?

川見 室内楽、小編成のアンサンブル、特に弦楽カルテットに惹かれます。学生の頃は室内楽をたくさん勉強しましたが、オーケストラ曲をあまり知りませんでした。モーツァルトの室内楽曲やソナタはたくさん知っていても、交響曲やオペラをあまり知らない、というのでは偏るかなと思いますので、今は色々な作曲家の交響曲を知る時期だと捉えています。いずれは、夫とヨーロッパに戻って小編成のアンサンブルで活動できたらいいな、と思います。
 
-ちなみに旦那さまはどちらのお国の方なんですか?

川見 スロバキア人です。
 
-では、旦那さまもいずれはヨーロッパに戻りたいとお考えなんですね。

川見 そうですね。話は少し変わりますがマレーシアは常夏の国ですので、四季がありません。四季は恋しいです。少し前までは、音楽をやるならどこの国にいても同じだと思っていたのですが、やはり住む国の環境というのは大きいなと思います。
 

プラハの冬
プラハの冬

-将来、音楽家になりたいと思っている日本の学生にアドバイスをお願いします。

川見 音楽だけでなく、語学も勉強しておいた方がいいと思います。私は喋れずに渡ってしまったので、あまり言えないのですが、勉強するだけだったらなんとかなる語学のレベルと仕事をしたいと思ったときに必要になる語学のレベルは少し違います。語学力で、人との交流や入って来る情報の量も変わってきます。人との交流が、豊かなほど人間的にも成長できると思いますし、その成長は音楽にも影響してくると思います。勇気を出して人と接する機会をたくさん持ってみてください。
 
-そうですよね。コミュニケーションは大事ですよね。

川見 ええ。また、たとえ、最初に就職したところが自分の希望と違うところでも、希望を持ち続けていれば、きっとチャンスは回って来ると思います。
 
-多くの方がひどく悩んでなかなか動けないという方がいます。

川見 情報収集はとても大事なことですが、「悩むより行動に移してみるほうがよい」と思うのです。不況の中、金銭的な問題もあるかもしれませんが、講習会に参加してみることで、「よく分からない」目標がはっきりと見えてくるかもしれません。いきなり留学しますと、その国や先生との折が合わなかったときに精神的にダメージが大きいので、講習会などを利用するのが一番良いと思います。音楽留学は、「この国にいく」「この学校に入る」というより、「この先生に是非習いたい」と思ったその先がチェコだったり、ドイツだったり、フランスだったりすることが、多いと思いますが、一方でフランス人の演奏スタイルが好きだとか、ドイツのオーケストラの音が好きだとか、チェコ人作曲家を深く知りたい、などということもあって、留学先を「国」で決めることもあるかもしれないですね。動機がどんなものにしても、実際にその空気に触れて初めてわかる事ってたくさんあると思います。例えばチェコで言えば、室内楽が盛んな国なので、四重奏を勉強したい、というはっきりした目標を持った人には良い国かもしれません。もう今は活動していないですが、プラハカルテット、スメタナカルテット、世界の第一線で大活躍中のプラジャークカルテット、メンバーはオリジナルと変わりましたけれど、ターリヒカルテット、ヴラッハカルテット、コツィアンカルテットや若手のハースカルテット、など、プロの弦楽四重奏団の多い国だと思います。
 
-最後に川見さんにとって音楽とは何ですか?

川見 3歳の頃からずっと音楽に触れているので、生活の一部になっています。
 

楽器製作者ピラーシュ氏の自宅
楽器製作者ピラーシュ氏の自宅

-本当に生活そのもの、なんですね。

川見 そうですね。大きな影響を受けてきました。落ち込んだ時にクラシック音楽を聴くと元気になりますし、素晴らしい作品に触れる時、わくわくします。また、演奏家として舞台に立ち、聴いて下さる方とその時間を共有しているときとても幸せです。
 
-ありがとうございました。


〜〜〜〜以下、MPOの日本公演日程〜〜〜〜
 2009年9月にマレーシアフィルハーモニー管弦楽団(MPO)は、
日本ツアー4公演を下記の日程で行います。

9月8日19:00開演 ザ・シンフォニーホール(大阪)
9月9日18:45開演 愛知県芸術劇場コンサートホール(名古屋)
9月11日19:00開演 札幌コンサートホールKitara(札幌)
9月14日19:00開演 東京オペラシティコンサートホール(東京)

スメタナ 交響詩「モルダウ」
ブラームス ヴァイオリン協奏曲ニ長調作品77
ドヴォルザーク 交響曲第9番ホ短調作品95「新世界より」

指揮 クラウス・ペーター・フロール
ヴァイオリン ワディム・レーピン
 
MPO公式サイト
http://www.malaysianphilharmonic.com/
 
また、ツアーのあとに、MPOメンバーによる室内楽演奏会を東京・ルーテル市ヶ谷センターホールで行います。
 
詳しくはこちらをご覧ください。
http://www.h2.dion.ne.jp/~kikukohp/mpcs.html
 

根占晶子さん/ダンスアート講師/オーストリア・ウィーン

愛媛県松山市出身。3歳よりバレエを始め、15歳で単身上京し東京バレエ学校に入学。その半年後にベルギーへ渡り約1年間バレエカンパニーで研修を行う。その後スイス・チューリッヒでバレエ、コンテンポラリーを学んだ後ドイツ又スイスの様々な都市でフリーランスダンサーとして活動する。2004年よりオーストリア・ウィーンに拠点を移しバレエ教師としてキャリアを積む。 現在教師を務めているダンスアーツ校長のボリス・ネビラ率いるNebylaDanceCompanyのダンサー兼振付アシスタントとしても活躍中。 -まず根占さんの簡単な略歴を教えていただけますか? 根占 3歳でバレエを始めました。愛媛出身なのですが高校進学の時に東京に出て、半年後にヨーロッパ、最初はベルギーに出て、小さなカンパニーで研修生として1年弱働きました。そのカンパニーの契約が終わった時に日本に帰る予定だったのですが、もう少しヨーロッパに残りたいと思ってスイスのバレエ学校を見つけ、そのまま留学することになって、留学を経てフリーランスとして働きました。その後ドイツの劇場に入った後に、またスイスに戻って、さらに3年ほどチューリッヒにいました。そのまま残りたかったのですが、ビザの関係で滞在ができなくなってしまったので、隣のオーストリアに行ってみようという感じで、ウィーンに来たのが9年前です。 -高校に入る時に東京に出て、高1の時にすぐにヨーロッパに行かれていたのですね? 根占 そうですね。 -中学を卒業してすぐには行かなかったのですね? 根占 はい、海外に出たいという意識はあったのですが、まだピンとしていなくて。ただ愛媛から出たいというだけで。 -中学を卒業して高校に入って、そんなに時間が経ったわけでもなくベルギーに行かれたのはどんな理由からですか? 根占 すべて母がオーガナイズをして。東京って、いろいろ魅力があるじゃないですか。愛媛から単身で東京に出た時に、もちろんバレエもやっていたのですがバレエ以外のことにも気が散るようになってしまいました。母が「それならもっとバレエに集中できる所の方がいいんじゃないか」と、勝手にビデオを送っていて「あなた行ってきなさい」という感じで。 -日本の高校は普通高校ですか? 根占 音高です。というのも、やはり保護者との同居でないと通学ができないというのが基本で、学生寮があって可能だったんです。私がたまたま中学高校と合唱をやっていて、その関係で音楽にも興味があったということもありました。 -当時は音楽とバレエを両方やっていたのですか? 根占 そうですね。ピアノもやっていて。 -音楽とダンス、両方ともやっていたんですね。ベルギーにビデオを出されたというのは、カンパニーに出されたのですか? 根占 はい。当時、舞台や音楽関係の新聞があって毎月購読していたのですが、そこに研修生募集の広告を見つけていたらしく。試しにビデオを送ったら受け入れていただいたので、という感じです。 -向こうのカンパニーに入った時は、現地の学校(高校)には通ったのですか? 根占 いえ、行っていません。 -音楽を全くやらなくなったということですか? 根占 そうですね。高校生になった時に、尊敬していた先輩から「本当に極めるなら、どちらか一つにしなさい」と言われて、それもあって留学を決めたんです。 -最初にダンスに興味を持ったきっかけはなんだったのですか? 根占 3歳からやっているのですが、あまり記憶がなくて(笑)。母に連れられてバレエに通っていて、小学校高学年からはもうバレエばっかりでした。それが、私が好きなことだな、という風に。 -やっていておもしろかったのでしょうか? 根占 体を動かすのが好きだったのもあると思います。 -体育も得意だったりしましたか? 根占 そうですね。 -その時はもう音楽はやっていたのですか? 根占 歌は小学校4年生からやっていました。 -心の中では、ダンスの方が面白いなというのはあったのですかね? 根占 私の中で、合唱は学校内でのアクティビティであって、バレエは外でのお稽古事という感じだったので、取り組み方が違ったというのはありますね。ピアノもずっとやっていたのですが、ピアノに関しては好きだけどバレエほどではないという感じで。 -今現在、メインとしているダンスの種類はなんですか? 根占 クラシックバレエです。私が教えているのはクラシックバレエですが、校長がカンパニーを持っていて、そちらだとコンテンポラリーです。私はアシスタント兼ダンサーという感じで(アシスタントの方が重点が大きいのですが)そのカンパニーでも活動しているので、バレエとコンテンポラリーをやっていますが、メインで教えているのはクラシックバレエです。 -なぜバレエだったのですか? 根占 大きな理由としては、昔から続けていたというのがあると思います。他に学生時代にジャズのレッスンなどもあったのですが、それを極めたり、そちらをメインにという考えにはならなかったですね。 -ヨーロッパでもいろんな留学先があると思うのですが、留学先としてスイスがいいとかオーストリアがいいとか、良い点悪い点があれば教えていただけますか? 根占 私がチューリッヒを選んだ決め手というのが、個人的に先生が気に入ったからなのです。その後思ったのは、結局バレエ学校を卒業したらみんなオーディションを受けてカンパニーを探すのですが、スイスに限らずヨーロッパは国がつながっているので、どこにでも行きやすいんですね。そうすると情報もすごく入ってくるし、オーディションにしても移動がスムーズで、夜行電車などでも行けます。 弟がウィーンにいるのですが、彼が小学校を卒業してウィーンに留学してきて、現地校に通いながらバレエ学校に行っていたのです。それですごくいいなと思ったのが、勉強の学校とバレエ学校の提携がしっかりしているという点でした。 -弟さんは、一般の学校に通っているんですよね?(卒業してます) 根占 (指定の)バレエ学校の生徒は、こちらの寄宿舎学校の高校制度の学校に無条件で入れるんです。低学年は午前中勉強して午後からバレエなのですが、バレエ学校と高校とが同じ組織なので、バレエ学校の公演があるので学校に出れませんとなれば、必ず補習をしてくれます。 -語学などはどうなのでしょう? 根占 留学生のための、特別のドイツ語教室は開いてくれるようです。 -では当初からペラペラで行く必要はまったくないということですね? 根占 そうですね。弟は挨拶程度しかできなかったのですが、寮に入れてしまったのがよかったのでしょうね。若い子は覚えが早いので、あっという間にコミュニケーションをとるようになって、覚えていきました。苦労していたとは思いますが(笑)。その高校にはバレエ以外の生徒さんもいて、例えば音楽や美術、いわゆる芸術系の専門学校に通っている子のための高校なんです。 -ではバレエだけという中・高校ではないのですね? 根占 はい。バレエ科というのがあって、1学年に1クラス、バレエ学校に通っている子のクラスがあります。そのクラスでバレエ史を教えてくれたりもします。バレエの方が忙しいと授業に追いつかなくなるので、そのクラスだけ週6でお勉強もしています。バレエ科だけは月~土という感じです。 -話をもとに戻しまして、留学先としては、ヨーロッパ内ならそんなに違いはないのですか? 根占 そうですね。ただ、いわゆる国立のバレエ学校がある所とない所があるので、その差は出てくると思います。 -例えば東欧はどうでしょうか? 根占 いろいろ話を聞きますと、東に行ってしまうと治安の問題はあるようです。 -留学先を決める上で、学校や国などで何が一番重要だと思いますか? 根占 一度現地に行って、様子をみてから決めるのがベストだと思います。なかなか日本からだとできかねるとは思うので、できるだけの情報を集めるのがよいと思います。行ってみたらこんなはずじゃなかったのに、という経験をされている方も結構いると思うのですが、それは国や街に関してもだし、バレエ学校の中の先生や周りの子たちがどんな感じかなどの情報を収集することですね。期待を裏切られるということはないと思いますが、例えば私の知っている子で、行ってみたら周りの子があまり上手ではなくて、自分の士気が下がるというような話も聞きました。 -一般的に講習会などに行ってから、というのがベストだということですよね? 根占 そう思います。 -仕事について、外国人が有利な点・不利な点などはありますか? 根占 有利な点は、ほぼないと思います(笑)。私が今思いつくかぎり、日本人だからというメリットはないです。ただ正確さという面でいうと、日本人はまじめという感覚が外国人の方にもあるようなので、振り付けも日本人はすぐに正確に覚えるんですね。ただ、それがプラスになるかと言ったら……どうでしょう(笑)。日本人はテンポも振りもしっかり覚えているので、カンパニーによっては大事にしてくれるというか、まじめさをかってくれることもあると思いますが、それが必ず有利になるかというと……。変な話、まじめにやっているのに認められないこともあるので。デメリットはビザの関係で手続きが困難だったり、バレエは体系が重視されるので、手足の長い外国人の方が有利だったりもあると思います。でも最近は日本人の子もスタイルが変わってきていますね。 -そういう時代の流れもあるのですね? 根占 バレエ団などを見ていて、ウィーンに日本人もいるのですが、見劣りしないですね。 -ビザはカンパニーがサポートしてくれるのですか? 根占 基本的にはそうですね。ただ私はフリーランスでやっているので、それは自分でやらなくてはならなくて、毎年更新だと面倒くさいというのもありますし、お役所手続きが一番私の中では……。 -ウィーンもフリーランスのビザがとれるのですね? 根占 芸術家ビザというのがあるんです。 -長くダンスに携わって生活の一部になっていると思いますが、ダンスとは根占さんにとってなんなのでしょう? 根占 生活そのものと言ってしまうと大げさですが、なくてはならないものですし、それが中心でまわっているので、生活の中心という感じですね。 -これがない生活は考えられないですよね? 根占 そうかもしれないです。わからないですが(笑)。ただ、さっきの話に戻るのですが、ビザがおりなかった場合にどうする?となって、日本に帰ることを考えたこともあります。そうなったら全く別のことをやるという道もなくはないと思うのですが、なんだかんだでダンスに携わるのかなとも思います。 -よっぽどのことがない限り、途切れることはないでしょうね。 根占 そうですね。これで30年近くやっているので。 -根占さんにとってダンスでの今後の夢はありますか? 根占 個人としては、今はできるだけ若い子たちを育てたいというのがあります。 -教育者としての方に興味があるのですね? 根占 そうですね。怪我もしましたし、現役ダンサーとしてはそんなに使えないので(笑)。 -育てることは面白いですか? 根占 面白いですね。ちょっとアドバイスをして、その子ができなかったことがその一言によって変わったりとか。今もそうなのですが、コンクールに子供たちを出すにあたって、コンクールに出て結果がよければそれにこしたことはないのですが、コンクールに向けて練習を重ねているプロセスがすごく面白いです。 -今教えている学校には日本人はいるのですか? 根占 一人留学生がいます。あとは小さい子たちで、現地に駐在でいらっしゃっている方のお子さんが5人くらいいます。 -日本人と外国人とで、出来具合は違いますか? 根占 一概には言えないですが、日本人の方が飲み込みが早いと思います。一つ言ったらすぐに反応してくれるのは日本人の方です。外国人は何度説明しても感覚がつかめない子もいるみたいです。それが100%日本人だから、というわけではないですが。でも覚えが早いのは確実に日本人ですね。 -ウィーンには、日本人以外の外国人も多いのですか? 根占 多いですね。ロシア人の子もいます。周辺のスロバキアとかハンガリーとかから通っている子もいます。昔はウィーンに住んでいたけれど、ホームシックでハンガリーから毎日通っている子なども。ハンガリーから2時間くらいで通えるらしいんです。 -プロになりたいと思う人は、どういったステップをふんでいくのがいいと思われますか? 根占 やはりヨーロッパの学校に通うのがいいと思います。バレエはヨーロッパのものなので、バレエの技術以外でも一度ヨーロッパに来て、どういう街なのかとか、すべてをひっくるめてヨーロッパのことを知ることで、そこからクラシックバレエならクラシックバレエの感覚が養われると思います。日本で活躍するにせよ、ヨーロッパで活躍するにせよ、一度外の世界をみて進むのが大事かなと思います。ただ、こちらでオーディションまわりをする人で語学ができない人が多く、この子たちはどうやってプロになるつもりなんだろうと思う子もいます。 -まったくできないと? 根占 そうですね。かたこと英語がしゃべれるくらいだったりするので、それだとやはり自分が困ると思うんです。 -コミュニケーションがとれないですものね。 根占 そうなんです。だから最低限でも語学、英語ができるように確実に勉強すると良いと思います。 -プロへのステップとして一番やらなければならないこととしては、まずは語学ですか? 根占 そうですね。 -あとはヨーロッパに行く、サマーコースに参加するなどして現地をみるということでしょうか? 根占 そうですね。厳しい世界なので、例えばプロのオープンなオーディションなど空きが一つしかない所に100人くらい来たりするんです。その100人の中でどれだけ目立つかという部分があって、そこで自分の実力が発揮できないと終わりです。だから本当はそういうオープンなオーディションに行くよりは、現地の学校に行ってから、個人的に売り込みをする方がチャンスは大きいです。 -根占さんは最初に先生を知っていたとのことですが、先生を知らない方もたくさんいますよね。その場合にはどうやって学校などを決めるのでしょう? 根占 もちろん名前の売れている学校など、大きな所ではロイヤルバレエ学校などはベースもしっかりしていますし、ある程度安心して行けると思います。私が行った学校や、今教えている学校もそうなのですが、プライベートの学校だとお試しでレッスンが受けられたりもするので、それを利用してみるのもよいかと思います。あとは国立のオペラ座などもそうですが、卒業生がどういう所で活躍しているかをみて、安心できるかなと思います。リサーチは大事だと思います。 -ヨーロッパに行くなら、ベストは何歳くらいですか? 根占 早ければ早いほどいいと思います。中学校卒業して、くらいですかね。音楽などは問題ないと思うのですが、バレエは賞味期限が短いのでなるべく早いうちから行くべきです。弟がいい例で、体が育ちきる前にヨーロッパで教育を受けることができたので、日本人にありがちな筋肉ムキムキの足にならなかったのがよかったと思います。本当は小さいうちからこちらでというのが理想ですね。 留学となると中学生以降になると思うのですが、できることならもっと早い方がいいと思います。言葉も覚えやすいですし。ただ、自分で何がいい何が悪いという判断ができないうちに来てしまうのも、どうなのかなとも思います。だからある程度中学生くらいまでは、日本で親御さんの元にいらっしゃった方がいいかなと思います。私は弟がオーストリアに来たこともあってオーストリアを選んだので。 -いくつまでなら、留学してもいいと思われますか? 根占 目的にもよりますが、プロになりたいなら18歳だと遅いくらいですかね。うちの学校は、年齢制限はありませんが、オペラ座の学校では18歳だともう遅いんです。プロでは18歳くらいからとってくれるので、そうすると18歳で留学だとギリギリマックス。プロではなく、自分はバレエの先生になりたいとか、もっと何かを極めるために1年間留学したいなどの場合は年齢は関係ないと思います。プロになるために留学するのであれば、やはり17~18歳がマックスかなと思います。 -プロになることはご自分で決める方が多いのですか?親御さんの意志もあるのでしょうか? 根占 半々でしょうか……。いやいや来ている子もいますし。あとはコンクールのスカラシップで1年留学する子もいますが、そういう子は漠然と「スカラシップをもらったので来ました」とか。“人それぞれ”というのも、そもそも海外が合うか合わないかも大事で、海外にずっと住みたいといって留学するのと、経験のために留学するのと2パターンあると思うんですよね。来てみたはいいけれどすぐに帰ってしまった子もいます。 -プロのダンサーになれる秘訣や成功する条件はあると思いますか? 根占 例えばテクニックも容姿も同じレベルのダンサーが2人いたとして、その後のアピールが大事になってくると思います。自己アピールがちゃんとできる子の方が、カンパニーのディレクターも「今後働きやすいな」と感じる所があると思うので。もちろんテクニックとか踊りのポイントはちゃんとした上で、自分をどれだけ売り込めるか、表現できるかが関わってくると思います。 -それは会話なども含まれますか? 根占 そうですね。 -では語学ができないと話にならないということですよね? 根占 そうだと思います。人の手をかりて、通訳をお願いして乗り切っている子もいますが、自分が一番困ると思います。英語が通じる街ならいいですが、特に東欧では英語が全く通じない街もありますし、そうすると特に難しくなってくると思います。 -プロになりたい、海外に出たいと思っている方にアドバイスをお願いできますか? 根占 私の経験からだと、海外に出てきた時に、頭だけや最初の思い込みだけで、例えば「日本の先生からこう習ったのでこれは確実にこうでなきゃいけない」とか、「こういうつもりだったからこうでなくちゃいけない」とか、自分の中でブロックしちゃう方を何人か見てきています。せっかく海外に出てきているのだから何でも吸収して、人の話を聞くなり、自分で観にいくなり、積極的にいろんな情報を取り入れることが大事だなと思いますね。固執しないことですかね。「私は日本でこう習ってきたので」という子をみると、なんのために来たのかな?と感じます。せっかく海外に来ているのだから、海外のものを積極的に取り入れるのがいいと思います。間違っているかどうかは最終的に判断すればいい話で、取り込めることはすべてなんでもいいから吸収する。その上で、最終的に自分で判断するというプロセスが絶対に必要だと思います。特に日本人はシャイな方が多いので、聞きたくても聞けないという子もいますが、そういうものもとっぱらって。日本だと先生と対等に会話ができないこともありますが、海外ではそうでなくて、チャンスは向こうからはやってこないので、自分で食らいついていかないと、という感じですね。 -日本と違って海外では先生に話しかけても問題ないと? 根占 逆に先生に黙ってヘルプを求めても何もしてくれないので、ヘルプが必要な時はちゃんと言わなければならないし、聞きたいことは必ず聞くようにするというのが第一ですね。 -本日はありがとうございました。

ダンス留学アンドビジョン【最新情報vol.10. 2015-10-27 07:00:00】

☆★☆*…*…*…*…*…*…*★☆★ : ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ :【1】ごあいさつ&ご案内☆彡 :______________ ☆★☆*…*…*…*…*…*…*★☆★ ☆☆☆*…*…*……*…*…*…*…*…*☆☆☆    ★ ☆ 様 ☆ ★ ☆☆☆*…*…*…*…*…*…*…*…*…*☆☆☆ こんにちは!アンドビジョンのです♪ 今年も残すところ2か月ちょっと 年末、年明けにコンクールを控えてる方もたくさんいらっしゃると思います? スカラシップをゲットして是非短期、長期の留学を経て世界へ羽ばたいて下さい!! ┏┓【2】学校情報 ┏┓ ┗□────────□┛ ◆アントワープ王立バレエ学校 バレエと一般教養とのバランスの取れた教育で、多才な芸術家を目指そう! 国際都市アントワープに位置し、数々の国際コンクールで受賞者を輩出してきたバレエスクール。 質の高い教育は、キミを確実にプロへと導きます。 http://www.dance-abroad.com/major/ballet/6325-koninklijke-balletschool-antwerpen.html ◆オーランド・バレエ・スクール アメリカ屈指のリゾート都市・オーランドのバレエ団付属学校で、世界に通用するバレエを学ぶ。 全米で最も人気のある観光都市のひとつ、オーランド。 ここにあるバレエ学校は、世界中のバレエ団に卒業生を輩出しています。あなたもその一人になれるかも!? http://www.dance-abroad.com/country/america/usa/6207-orlando-ballet-school.html ◆ヒューストン・バレエ・アカデミー テキサス州最大の都市・ヒューストン。文化水準の高いこの街で、バレエを学ぼう。 広大なテキサス州最大の都市・ヒューストンにあるのが、ローザンヌ受賞者を輩出している優れたバレエ学校・ヒューストン・バレエ・アカデミーです。 http://www.dance-abroad.com/country/america/usa/5832-houston-ballets-ben-stevenson-academy.html ◆ミュンヘン・バレエ・アカデミー ミュンヘンにあるドイツ有数のバレエアカデミーで、ダンサーになる基礎を培う。 ドイツ・バイエルン州最大の都市ミュンヘンにある、ダンサーの育成を第一の信条にしているバレエ学校・ミュンヘン・バレエ・アカデミーで学ぶ。 http://www.dance-abroad.com/country/europe/germany/5869-ballett-akademie-munchen-heinz-bosl-stiftung.html 資料のご請求、ご質問などある方は TEL:03-3278-3450 MAIL: このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。 までご連絡ください! ┏━┳━━━━━━━━━━━━┳━┓ ┃★┃ ☆★☆講習会情報 ☆★☆ ┃★┃ ┗━┻━━━━━━━━━━━━┻━┛ ◆ナショナルシアターバレエスクール冬期講習 オーストラリアで最も歴史あるバレエスクールによる人気の集中講座。 名門オーストラリア・バレエ団の現役プリンシパル、アンバー・スコットがゲスト講師!トップレベルのバレエを体感しよう。 【期間】2016年1月11日〜1月16日 http://www.dance-abroad.com/major/6390-national-theatre-ballet-school-summer-school-ntbs.html ◆トリング・パーク・スクール・フォー・ザ・パフォーミング・アーツ・スプリングコース イギリスで高い評価を受けている芸術学校のスプリングコースで、大きく飛躍しよう! 高級住宅街ハートフォードシャーにある歴史的建造物がレッスンの会場。ロンドンへのアクセスも容易ながら大自然に囲まれ、安心して高度なトレーニングに集中できる環境。 【期間】 2016年4月4日〜4月8日 http://www.dance-abroad.com/major/ballet/6354-tring-park-school-for-the-performing-arts-easter-dance-course.html ◆ロイヤル・バレエ・スクール・サマーコース ロンドンの名門バレエスクールで、この夏本格的な短期バレエ留学を! マーゴ・フォンテインやケネス・マクミラン、ダーシー・バッセル等を輩出した名門校の講習会。恵まれた環境の中、安心してトレーニングに励むことができます。 【期間】 ◇10〜13歳 第1期:2016年7月12日〜7月17日 第2期:2016年8月18日〜7月23日 ◇14歳 2016年7月12日〜7月23日 ◇15〜18歳 2016年7月11日〜7月24日 http://www.dance-abroad.com/major/ballet/6416-the-royal-ballet-school-summer-school.html ┏━┳┓ ┣┳┫┃ \\ 【4】国内語学レッスン情報 // ┃┣┻┫ ┗┻━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ アンドビジョンでは留学のための語学レッスンも行っています。 先生はもちろん各国のネイティブスピーカー。 レッスン時間や内容は、すべてあなたに合わせて、 フレキシブルに更可能。 ご自分にあったカリキュラムをリクエストできます! 実際、留学経験者の多くが、渡航前に準備すべきだったこととして、語学をあげられます。 100%ダンスに集中するために、語学の準備はしっかりと! http://www.dance-abroad.com/program/language/1262-language-lesson-in-tokyo.html 資料のご請求、ご質問などある方は TEL:03-3278-3450 MAIL: このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。 までご連絡ください! ⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒* 海┃外┃語┃学┃学┃校┃情┃報┃ ━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛ ⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒* ◆グローバル・ヴィレッジ・イングリッシュ・センターズ 趣味も勉強も妥協したくない、そんなあなたのための学校です。 100%勉強、100%遊び。 せっかくの海外で勉強だけじゃ物足りない。もっと楽しく、もっと欲張りに。 贅沢なあなたにぴったりの学校がここにあります。 http://www.dance-abroad.com/program/1210-global-village-english-centres.html ◆ゾニーランゲージセンター マンハッタンのど真ん中、国際色豊かな仲間と英語・アートにどっぷり ビッグ・アップルの愛称でお馴染み、世界の文化の交差点ニューヨーク。 TOEFL、ケンブリッジ認定校で世界中の生徒と対話中心の英語で文化交流を。 http://www.dance-abroad.com/program/1186-zoni-language-centers.html ◆ ━…‥‥…━…‥‥…━…‥…━…━‥… ◆    ◆●◆海外オーディション情報◆●◆ ◆ ━…‥‥…━…‥…━━…‥…━…━‥… ◆ ◆サラソータバレエのオーディションがございます。 ◆スウェーデンのヨーテボリダンスカンパニーが芸術監督を募集しております!! ◆ウエスト・オーストラリアン・バレエがプリンシパルダンサーを募集しております。 募集内容:クラシックバレエを得意とする2016年1月よりお仕事が可能な方。 ◆ミュージカル”ノートルダムの鐘”出演者募集!! 募集内容:18歳から38歳の舞台経験者 http://www.dance-abroad.com/order.html ↑↑↑↑↑ お問合せ件名にご希望のオーディション名をお書き下さい。 ■╋■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ╋■┛ \\ 【7】編集後記/次回予告  // ■┛━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 気になる情報はありましたか?夢への最初のステップになれたら嬉しいです☆ 皆さんからのご意見・ご感想をお待ちしてます♪ MAIL: このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。 そして、ご友人にも是非ご紹介ください!(゜▽゜) メルマガ登録は、やメールアドレス変更は簡単に登録できます!! HPから登録できるので、やってみてくださいね! http://www.dance-abroad.com/ ::::::::::::::::::::::::::::::::::: :┏━━━┓::::┏━━━┓::::┏━━━┓:::::┏━━━┓: :┃田口田┃┏━┓:┃田口田┃:┏━┓┃田口田┃:┏━┓:┃田口田┃: ━┛田口田┗┛田┗━┛口口口┗━┛田┗┛田口田┗━┛田┗━┛口口口┗━ 次回のメルマガは、 11月10日(火)発行予定です。 お楽しみに!p(^^)q

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K・Oさん/ピレネー夏期国際音楽アカデミー

-まず簡単な自己紹介、現在までの略歴を教えてください。 K・Oさん:小さい頃からピアノを演奏しており、大阪音楽大学の大学院を卒業しました。ピアノ以外の楽器も興味があったので中学校では吹奏楽部でユーフォニアム吹いたり、高校ではチェロを演奏した経験もあります。 -今まで講習会などに参加したことはありますか?海外に行かれたことはありますか? K・Oさん:大学生の時は毎年海外の講習会に参加していました。イタリアやドイツの夏期講習会、ウィーンの春期講習会にも参加しました。 -この講習会に行きたいと思った理由やきっかけはなんでしょうか? K・Oさん:スペイン音楽を二年間研究していて、卒業したら実際に現地に出向いて本場の先生に習いたいと思っていました。ピエール・レアク先生がスペインでも教えていらして、幅広く音楽を学べるよとアンドビジョンさんにおすすめしていただいた先生だったので、今回参加をしました。 -参加者は、どのくらいの人数がいましたか?また、どんな人が参加していましたか? K・Oさん:ピアノは50人いないぐらいだったと思います。男女比は女子が少し多かったぐらいです。年齢層10代20代が多かったですが、小さい子や年齢層高めの参加者もいました。アジア圏の参加者は少なく、やっはりヨーロッパ圏、フランス出身の人が多かったですね。 -講習会はどんなスケジュールが組まれていましたか? K・Oさん:初日にオリエンテーションとレッスンがありましたが、レアク先生はご都合でいらっしゃらなかったので、日本人の先生のレッスンを受けました。翌日からは毎日レアク先生のレッスンが1レッスン1時間くらいありました。 1レッスンで2・3曲とペースが早く、8曲程度準備していましたが、3日くらいで終わってしまい、iPadで過去の曲を探して、朝譜読みして昼レッスンに持っていくという感じでした。 -先生はどんな人でしたか? K・Oさん:とっても明るい方で、何をやらかしても肯定してくれるみたいな心の深い先生で、本当にとても良くしていただきました。 -レッスンでは、どんなことを教わりましたか?教わったことで、印象に残っていることはありますか? K・Oさん:例えば、タンゴのノリであったり、踊りのニュアンスは日本人には難しいノリですが、もっとリラックスしていいんだよ。と、横でずっと弾いてくださり、ノリを実際に体感できました。ハイドンやショパンやシューマンも持っていきましたが、先生はバッハやハイドンを色々やると幅広い音楽になるから、もっとやりなさいといっていただきました。 -レッスンは何語で受けましたか? K・Oさん:フランス語は分からないので、挨拶程度で他は全部英語にしてもらいました。英語もがっつり出来るわけではないですが、分かりやすい英語で教えてくださってたので、聞き取りやすかったです。あとはニュアンスや弾いているところを見て理解していました。 -レッスンの最後には、コンサートや閉会セレモニーなどがありましたか? K・Oさん:講習会最後の晩はカツァリス先生ソリストのオーケストラ演奏がありました。 他の日は毎日毎晩演奏会が行われ、クラシックピアノはじめ、ジャズピアノやトリオなどジャンルも様々でとても有意義な時間でした。演奏会は街全体で行っていって、毎日違う場所で開かれるため、教会、老人ホーム、公園、ホールなど様々な場所に行けることも新鮮でした。山奥の映画館で行われることもあって、1時間くらいかけて行きましたが、みんな車酔いになった経験もありました。また、夜の演奏会だと、終わりが22時頃で帰宅が23時。ルームメイトのフランス人は基本的にはお風呂に入らないので、寝静まっており、お風呂に入れない経験もしました。 -講習会中に、人前で演奏する機会(コンサートやコンクールなど)はありましたか? K・Oさん:選抜者コンサートのような演奏会がありました。ソロで10人程度、アンサンブルでの出演や、チェロ専攻の人は全員合奏で演奏していました。 -練習はどこでしたのですか?どのくらい練習出来ましたか? K・Oさん:小学校の中にレッスン室と練習室がありそこで練習していました。練習室は3人1部屋で使用してましたが、同じ門下の同士の組み合わせなので被ることはありませんでした。 -街のようすはいかがでしたか?(治安、人々の様子、外観など) K・Oさん:治安はとてもいいところだったと思います。街並みが綺麗で、丘の上に行くとお店がいっぱいありました。 自然豊かな場所で、道中に羊が野放しされてたり、馬がいたりとかしてのどかで素敵でした。田舎の方なため、周りの人が気軽に話しかけてくれたりもしました。 -どこか遊びに行ったところはありますか? K・Oさん:日曜日は教会行ったり、木・土曜日の夕方はマーケットに行ったりしていました。街並みがとっても綺麗でした。日本人の方が営業しているお食事屋さんがあって、レアク先生も良く行っているお店らしく、日本人メンバーで行ったりもしました。 -宿泊先はどこに泊まりましたか?どうでしたか? K・Oさん:学生寮です。同年代の女の子6人ほどでひとつの小さな家で暮らしていました。リビングは共有スペースで、部屋は1人部屋か2~3人部屋。来た順で部屋を選んでいく形式でした。シャワーは1・2階にありました。ベッド、冷蔵庫、テレビ、洗濯機に洗剤もあり、家具家電は一通り揃っていました。洗濯機の使い方が難しく、フランス人の子に教えてもらいました。 -宿泊先と講習会場はどのように移動しましたか? K・Oさん:徒歩です。会場までは歩いて5分程度です。基本レッスン室は小学校でしたが、レアク先生だけ例外でミニホールみたいな少し広い場所でした。元々選抜コンサートを教会でやる予定だったようですが、ゲリラ豪雨で水浸しになってしまい、急遽ミニホールに変更なって、レッスン室がコンサートの会場になったので練習のように本番ができました。 -お食事は何を食べましたか?お口には合いましたか? K・Oさん:朝食は宿泊場所に1週間分の食料が準備されており、コーンフレークやパン、牛乳などでした。昼食と夕食は食堂に準備されていました。ポテト料理が多く、ポテトと肉という感じでしたが思っていたより美味しかったです。日本人の方が経営しているところではカレーとかお寿司などが食べられました。物価問題もあるんですけど、全体的にちょっと高かったです。食事はもちろん、衣類とかも結構高かったです。 -海外の人達とうまく付き合うコツはありましたか? K・Oさん:コミュニケーションをちゃんと取ること。今の若い子たちはフランス人でも英語が話せたので、ひとまず英語で最低限会話できれば。あとはSiriや翻訳機を使ったりすれば、ほぼ不自由なくコミュニケーション取れました。 -今回講習会に参加して良かったと思える瞬間はありましたか? K・Oさん:レアク先生のレッスンを受けたことです。違う観点から教えてもらうことができました。1人で海外に行くのが初めてだったので不安はありましたが、色々サポートしてくださるので、踏み出していけたのは良かったなと思います。 -留学して、何か自分が成長したなと思う事はありますか? K・Oさん:楽譜の見方ですかね。音の間違いとか、フレーズの書き込みとかも大事で、細かく見ていましたが、もっと広く見ていい。リラックスしてリズムを体で感じてそのまま弾けばいいんだよと教えて貰えて、理屈じゃないところもあるんだなと思ったらちょっと気を楽に出来ました。あとは、コミュニケーション力が上がったと感じました。現地の色々な人と会話するとその人の価値観や音楽感が分かり、楽しかったです。 -今後留学する人にアドバイスしておきたいことなどありますか? K・Oさん:語学はとても重要だと実感しました。若い子たちは英語が堪能でコミニュケーションがはかりやすかったですが、お年を召した方は、特に地方だとその現地の言葉しか喋れないと言う方が多かったため、ある程度の語学は必要だと思いました。 -今後の活動は?進路などありましたら教えてください。 K・Oさん:海外講習には定期的に参加したいなと思っています。次はスペインで探したいと思っています。色んな講習会に参加して自分の価値観をどんどん変えていけたらと思います。 -ご協力ありがとうございました。

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