長井シーナ志保子さん/女優・ダンサー・ライター/イギリス・ロンドン

埼玉県出身。高校生でアメリカに留学。日本の大学に入学後、アメリカのオハイオ州立トレド大学に編入。シアターフィルムダンス学部でダンス学科に学び、平行して芸術学部で油絵と写真を専攻。大学のダンスカンパニー、オハイオ州のダンスカンパニーModanに所属、ダンサー振付け師として活動。トレド美術館展やNYの展覧会などで、絵画、写真の作品が入選、芸術学部より奨学金を授与。帰国後、テレビ、ラジオの仕事を受け、役者に転身、歌手としての仕事も始める。国際ロータリークラブより国際親善奨学生の奨学金を授与し、2006年ロンドンに渡英。英有名俳優、コリン・ファースや、ジェームスボンドのピアース・ブロスナンらを卒業生に持つ、ロンドンの演劇学校、ドラマセンターロンドンの学部長の推薦で、大学院の映像俳優科に入学。卒業後、ヤマハ、プロモーションバンドの活動を得て、ロンドンの芸能事務所に所属。現在は役者の仕事を中心に、ダンスや歌の仕事も続けている。映画47ローニン、イングリッシュナショナルオペラ、イギリスのテレビドラマやCMなどに出演。ロンドンを拠点にヨーロッパ各国で活躍。自身の所属するプロジェクトグループでは、定期的にシアター、音楽、アートイベントを主催し、地元のアーティストの活躍をサポートをしている。また、月刊誌ミスターパートナーでイギリスの生活情報の記事を執筆中。 -まず簡単な自己紹介をしていただきたいのですが、現在までどんな勉強をしてきたかや、留学する前までのダンスの経験などを教えていただいてもよろしいですか? 長井 最初に留学をしたのは高校生の時です。その後、一度日本に帰ってからアメリカの大学に編入して、ダンスを専攻しました。その後イギリスの大学院でドラマスクールに入学して演劇を本格的に学びました。 -交換留学の時には既にダンスをされていたのですか? 長井 交換留学は普通の公立高校なのでダンス留学ではなく、どちらかというと語学のためでした。ダンスは小さい時から好きで、高校では新体操をやっていたりしたのですが、当時特に仕事にしようとは考えていませんでした。 -小さい時からずっとダンスはされていたのですか? 長井 趣味程度に、好きでやっていました。 -何歳くらいの頃からですか? 長井 小学に入るころから自主的にいろんな事を習いたいと親に言っていました。まず、英会話と水泳を習って、そのあとピアノを習いました。バレエも習いたいと言ったのですが、既に他のを始めていたのですぐに習いに行く事はなかったですが、学校のイベントや学芸会で早いうちからダンスの振り付けや演出の用な事はしていましたね。また、合唱や、マーチングバンドが有名な小学校だったので、人生で初めてオーディションというものをうけて入りました。友達に誘われて受ける事に決めたのですが、当日友達が風邪を引いて休んで私だけが受けたと言う良く聞くパターンです(笑)。バンドなので音楽がメインで、私は最初にドラムをやりましたが、その後トランペットを演奏しました。フォーメーションなどもあるので、動きや振りなどもあり、そういう総合演出のあるエンターテイメントが子供の頃から好きでしたね。 -では真剣にやり始めたのは、もっと後で? 長井 中学のときに母が初めて連れて行ってくれたミュージカルに衝撃を受けたのをはっきり覚えています。レ・ミゼラブルでした。それでダンスや歌にさらに興味が出たのは確かですね。高校生で新体操を始めましたので、バレエもやりました。新体操はスポーツですが、芸術要素が重要なので、曲決めや振り付け等、自身できめるので、後になって、コンテンポラリーダンスの振り付けや曲決めをするときに役立ちました。アメリカの交換留学の時には機械体操部にも所属しました。 -アメリカへの交換留学でも、そういうものに触れると機会があったのですか? 長井 そうですね。ダンスだけでなく音楽も好きだったので、アメリカ時代は音楽を中心に、ミュージカルのクラスなどをとっていました。 -交換留学の時は、普通の高校だったのですか? 長井 普通校です。アメリカの高校は自由にクラスがとれるので、普通校でも音楽やミュージカル系のクラスがあって、選択でとっていました。学校内でも舞台がありました。 -それで一度戻ってこられて、もう一度留学を? 長井 日本の高校は私立で、その高校にもどらないと高校の資格をもらえないので。アメリカを卒業して、また日本の高校に戻り日本の大学を受験しました。その時は日本の大学にも興味がありましたので。その後やっぱり向こうでダンスや芸術系をやりたいなと思って、アメリカの大学に編入しました。 -アメリカの大学に変更したきっかけはあるのですか? 長井 もともとアメリカに1年間留学していた時に1年では足りないなと思っていたのですが、まだ高校生だったのでとりあえず日本の高校は卒業しようと決めていました。それで日本に戻って、日本の大学も受験したのですが、心の中ではまた留学しようと考えていました。受けた大学も留学制度のある大学に入りました。 -それで最終的に大学に行こうとふみきったと? 長井 そうですね。とりあえずは日本の大学に入って、大学の交換留学制度を通して行こうかと思ったのですが、入学した大学には芸術関係の大学との交換留学にはあまり力を入れてなかったのです。それなら自分で探そうと思って、日本の大学をやめて自分でアメリカの大学に直接入りました。 -アメリカはパフォーミングアーツ系の学校がたくさんあると思いますが、実際にその学校に決めた理由はありますか? 長井 私が行ったのはオハイオ州のトレド大学という所で、高校留学でお世話になっていたホストマザーの知り合いでそこで働いている方がいて、芸術学部の施設が充実していると聞きました。芸術学部が州立のすばらしい美術館に隣接しているところもとても気に入りました。もともとはニューヨークやロサンゼルスに行きたかったのですが、現実的に学費がすごく高かったこともあります。 -現地で紹介してくれる人がいないと、なかなか見つけにくいですよね。 長井 そうですね、なにせ高校を卒業したばかりで知識もなかったですし、インターネットや本で調べても、実際どうなのかわからないので、アメリカを再び訪れて、一人で視察に行きました。 -その後の、出願や試験はどういう流れでしたか? 長井 縁だと思ったし、大学の留学機関の人も親切だったのでここに決めました。その後すぐに出願して受け入れてもらえたので、日本に戻ってビザを取って渡米しました。 -実際の試験はどんな内容でしたか?ダンスの実技試験などはありましたか? 長井 そこは総合大学だったので、大学に入った後でも専攻を選べたのです。その時はダンスは好きでしたが、絵や写真が得意で賞をとったりもしていたので、まずアートを専攻しようと思ったんです。ダンスは趣味で、仕事ではアートでできればと。 アメリカの総合大学はだいたい1~2年は総合学科なので、大学に入ってから、向いてると思った学科に専攻を換える事も出来ます。あとは英語力は入学には一番重要です。 -英語ができるという証明を出せばよいと? 長井 その時はTOEFLを受ける必要がありました。日本で受けていた時の点数も考慮されますが、実際大学でも試験があって、その点数が合格点に達していれば大学にすぐに入れます。もしダメでも、大学内に語学学校があって、そこで勉強しながら、3ヶ月ごとに試験が受けられる、というシステムがありました。留学生の受け入れ態勢がしっかりしたいい大学でした。 -では入学するまでに苦労したのは英語ですか? 長井 試験勉強は大変でしたが、高校生で一年留学していたのはだいぶプラスでしたね。 -日本の大学を途中でやめて、アメリカに入学するまでの準備期間はどれくらいですか? 長井 半年くらいです。 -アメリカの大学に行くには費用もたくさんかかると思いますが、それらはどうやって捻出されたのですか? 長井 日本の大学に1年行っていたので、その間に、高校留学の経験を生かし、塾講師のアルバイトをして、お金を貯めました。日本の大学に暫くいたもう一つの目的は、貯金をすると言う事でした。 -留学するとなると、ご両親に援助していただく方もいますが、長井さんは全部ご自身でやりくりを? 長井 いいえ、日本の大学もアメリカの大学もありがたい事に学費を両親が出してくれました。うちの大学は州立大学なので、学費がものすごく高いわけではないのですが、大学なのでそれなりに金額はかかりますよね。なので、私はアルバイトをずっとしていました。当時のアメリカは留学生は学校の機関以外でアルバイトが出来なかったので、日本だけでなく、様々な国から来る留学生は、裕福な学生も多かったです。私は日本で塾の先生をしていたので、日本人補習校という学校で運良くすぐに雇ってくれて、大学1年目からそこでバイトをして、生活費の足しにしていました。また、芸術学部のスタジオアシスタントの仕事も教授が紹介してくれて、3年生ぐらいから始めました。4年生の時は芸術学部から奨学金を頂きました。 -語学は事前に日本でも勉強していったのですか? 長井 私はあまりやらなかった方かもしれません、行ってからがんばろう思っていた節はありました(笑)。私の行っていた日本の大学は単位を取るのが厳しい学校で、大学とバイトと、目の前の事でいっぱいいっぱいだった記憶です。ただ、映画や音楽が好きだったので、好きな映画や音楽をくりかえし見たり聞いたりして、フレーズを覚えたのは良かったと思います。 -留学に向けてたくさん勉強するというよりは、行った先で勉強をすると? 長井 じっくり勉強してから行くのも一つの方法ですが、私は現地に飛んで追い込む派かと(笑)。ただ、私は大学入学への受験勉強をしましたし、日本の大学が語学にも力を入れていたので課題で普通に勉強はしていました。塾で英語の講師をしていたので、仕事で教えながらも学んでいたかもしれませんね。 -行った州立学校の特徴はありますか? 長井 総合大学なので、とても広かったです。建物もいわゆる日本人が思う、アメリカのザ・大学のような感じでした。芝生がいっぱいあって広くて、建物もヨーロッパ風というか素敵なもので、芸術学部はその地域で有名な美術館内にありました。 -芸術の方に行かれたのは3年目からですか? 長井 基本的にはアメリカは融通がきくので、実力があれば1年からでも取りたいクラスがとれますので、最初の方から芸術のクラスもダンスのクラスも取っていました。私の場合は日本の大学に1年間行っていたので、2年生レベルのクラスが取れました。 -入った時にはダンスを専攻しようと思っていたのですか? 長井 最初は芸術関係に行こうと思っていました。子供の頃から絵描きの父に教えてもらい、兄と良く描いていたので得意だったのです。自分絵や作品のポートフォリオを面接に持っていて、大学の学長が認めてくれれば芸術学部に入れます。ダンスのクラスは選択でとっていたのですが、大学のダンスの先生に、「ショーがあるから出ませんか?」と言われて、興味があったので「出ます」と応えて、その時に「ダンスの学科にも入りますか?」という話があって、「あ、受けたいです」と。結局ダンス学科と芸術学部、両方行くようになりました。当時、ダンス学科のショーも、芸術学部の展覧会も積極的に出場、出展して、賞を頂いていたので、ダンス学科と絵画、写真学科の先生みなに声をかけて頂いていたので、結局よくばって全部勉強しました(笑) -先生のすすめがあって、と? 長井 学校の先生や卒業生と一緒に大学の作品を作ることに関わった時に親しくなって誘われたりもしました。大学のダンスもそうですが、地元のダンスコミュニティーにも関わるようになって、どんどんダンスに時間をさくようになっていきました。 -オハイオの州立大学には、日本人の留学生はいましたか? 長井 大学にはいましたが、ダンスや芸術学部にはほとんどいませんでした。 -ダンスの方にはあまりいなかったと? 長井 あまりというか、ダンスを専攻している人は一人もいませんでした。そんなこともあり、大学の留学生生徒会の役員に選ばれ、日本で言ういわゆる文化祭、音楽祭や運動会のようなイベントがあれば、振り付けを頼まれたり、踊ったりもしましたね。 -アメリカと日本のダンスのレッスンで、決定的に進め方が違うなと感じたことはありますか? 長井 アメリカはの先生は、生徒に自主的に活動させます。バレエやジャズは先生によって違いはありますが、基本は一緒なので、大きな違いはなかったかと思います。ただ、コンテンポラリーなどは、初めてやった時には新しいと感じました。アメリカで出会ったコンテンポラリーダンサーのイメージは、オープンなイメージでしたね。作品を作るとき、頭で考えると言うより、動いて作り上げる、日本でもやってるとは思いますが、その時は新しいなと感じましたね。アメリカ発祥の音楽のジャズがそうであるように、アメリカのコンテンポラリーダンスも、その時の雰囲気と状況でインプロをして、同じ作品でも、毎回違うと言う楽しみを学んだと思います。積極的に自分たちで作品を作るように指導されたし、ショーがある時も「自分で作りたい人は応募していいよ」という感じで。創作に積極的に力を入れていました。 -日本から行かれる人も、自発的にいろいろやっていた方がいいと? 長井 私はもともとダンスは好きだからやっていただけで、始めたのも遅いので、技術が特別あったわけではないんです。だからプロでやっていくのは無理だと思っていました。でも最初は自分でも不思議だったのですが、いろんなショーの出演依頼を受けました。コンテンポラリーは技術だけでなく表現力が大切なので、そういう点で認められたのかもしれません。技術だけを意識するのではなく、オープンに、好きでやっていたというのが良かったのかもしれません。 -授業で、先生に誘われることがあったのですか? 長井 一番最初に出たのは、ジャズダンスの先生の振り付けの舞台で、バレエのうまいダンサーがメインをやって、私は後ろで踊りました。ジャズダンスは形が決まっているので、技術は重要です。その時のショーに大学外のコンテンポラリーの先生も作品を出していて、「今度コンテンポラリーのこういうショーがあるので参加しませんか?」と誘われました。私のダンスがその先生の好みにあったようです。 -それは全部学内のショーですか? 長井 学外もあります。大学のダンスコミュニティと同時に、外に卒業生などのコミュニティもあって、大学内にオーディションをかけたりすることもあります。その中心になっている方と親しくなって、後に一緒に住むことになるのですが、彼女の影響も大きかったですね。彼女が当時つきあっていたボーイフレンドもすばらしいダンサーで仲良くさせてもらっていたので、その二人の影響が大きかったです。その後、バレエやジャズ以外の、コンテンポラリーに移っていきました。 -日頃はどんな練習をされていましたか? 長井 学生時代は週に何回かクラスがありました。それ以外に、私が住んでいた所はダンスが盛んで、定期的にショーがありました。授業を受けながら、次のショーの練習を同時にしました。日本に比べたらアメリカはコンテンポラリーやダンスのショーが盛んです。 -自分一人で練習するというよりは、団体でリハーサルを進めていくと? 長井 そうですね。オーディションがあったり直接知り合いから誘われたりで、やると決まった時に連絡がきて、「毎週何曜日の何時から練習があるから、参加出来る?」という感じで。 -今もそういう感じですか? 長井 大体同じですが、今はエージェントがいますのでそこからの仕事がほとんどです。現在役者の仕事がメインですので、ダンスの仕事は、コマーシャルや映画のダンスシーン等が多いですが、舞台やコミュニティーイベントにも参加しています。 -レッスンは今も受けていますか? 長井 オーディションが定期的に来ますので、今でもダンスのレッスンはとっています。出演するものがあると、毎週リハーサルがあったりするので、現在も出演するショーのリハーサルに行っています。 -ダンス業界でのつてはできましたか? 長井 はい、それでしばらくアメリカで活動していました。その後日本でも経験を積みたいと思い、日本に帰国しましたが、日本ではコンテンポラリーダンスがあまりポピュラーではないので、演劇やテレビ・ラジオの仕事を始めました。最初からアメリカに再び戻るつもりでいたので、国際ロータリークラブの奨学金を受け、アメリカの大学院に行くつもりでした。しかしクラブからはイギリスに行ってくださいと言われたのです。アメリカで仕事をした経験があったので、アメリカに戻りたかったのですが、新しい国に行ってほしいと言われ、イギリスに行くことになったのです。今はロンドンに住んでいます。 -それは奨学金で? 長井 そうです、学費と生活費全てカバーされるというありがたい条件でしたので、あきらめてイギリス行きを決めました(笑)。 -イギリスに行く時の留学手続きもご自身ですべてやったのですか? 長井 はい。イギリスには仕事で一度行ったくらいで、その時点では、学校の事は知りませんでした。アメリカのダンスやシアターが好きだったので、最初はイギリスのスタイルに興味がなかったのも事実です。その時に一緒に住んでいた友達がイギリス人だったので、芸術・パフォーマンス系のいい大学を知らないかと聞いたら、「今はセントラルセントマーチンという芸術大学が一番いいよ」と教えてくれました。ちょうど仕事でイギリスに行く機会があったので、その時にセントラルセントマーチン芸術大学を見学しました。そのタイミングで、演者から製作に転向しようと、製作に関する学部の見学をしに行ったのです。そうしたら、たまたまパフォーマンスの学部の先生もいらして、話を聞いてみたら、その先生に「オーディションに来なさい」と誘われたのです。 -それは入試ということですか? 長井 そうです。ダンスでけがをした事もあり、製作に移れるならとも思っていたのです。だけど、たまたま学部長に誘われて、断る理由もあまりなかったし興味もあったので、オーディションに行ったんです。誘われたのも縁かな、という感じで。実はそこはドラマセンターと言って、イギリスの有名な俳優、コリン・ファースや、ジェームスボンドで有名な、ピアース・ブロスナンなども卒業した有名なドラマスクールでした。入学した後に知ったのですが(笑)。 その時私はまだ日本に住んでいたので、ビデオで演技のオーディションを送るように言われました。その一次審査が通ったので、次の二次審査はロンドンまで行って受けなければなりませんでした。受かるか分からないのに日本からわざわざ行くのは結構なプレッシャーでした。実際二次で一度落とされましたが(苦笑)。しかし、オーディション後すぐに学長から電話が入り、二次のオーディションの題材が、シェークスピアで、私には不利だったのでもう一度受けにきなさいと言われて、ロンドンの滞在を延ばして再度受けて受かった、と言うある意味運がよかったです(笑)。 -イギリスでの授業の進め方やイギリスの学生はいかがでしたか? 長井 アメリカとは全然違いましたね。イギリスはどちらかというと日本の学校に似ています。私が行ったドラマスクールは、カリキュラムが全部組まれていて、アメリカのように自由にとることはできませんでした。とりたいクラスを自主的にとれるのがアメリカの好きな所だったので、それはちょっと残念でしたね。うちの大学は厳しいのでも有名で、通称、トラウマセンターとかミリタリーセンターとも呼ばれていました、これも後から知りましたが(笑)。 -イギリスには日本人留学生はいらっしゃいましたか? 長井 私の学科は私一人でした。ドラマスクールは他の学部以上に語学の壁が高いので、英語を母国語としない外国人が入るのはかなり大変だし、イギリス人でも入るのが大変な学校でした。 -日本人以外の人とつきあうコツやアドバイスはありますか? 長井 アメリカとイギリスでもまた違いますね。アメリカ人は基本的にオープンですが、イギリス人は本音と建前を使うところがあって、日本人に近いところもあると思います。私はアメリカで青春時代を過ごしたこともあり、最初イギリスに来た時少し戸惑いましたね。一方で、ロンドンはイギリス人だけではなくいろんな国の人がいるので、興味深い事も多いです。アメリカに住んでいた時は、周りがほぼアメリカ人だったため、自分がどんどんアメリカナイズされて行く感じもしましたが、イギリスでは、ロンドンにいるからでしょうが、様々な国の人との付き合いがあるため、国に染まって行くと言うよりは、人それぞれ、みたいな感覚がありますね。 -アメリカの宿泊先はどのように見つけたのですか? 長井 高校での留学は、留学斡旋業者が紹介してくれました。大学は留学生の事務局がルームメートを探している学生を紹介してくれました。 -それはすぐに見つかりましたか? 長井 すぐ見つかりました。最初は同じ留学生同士が住みやすいかということで、紹介を受けた留学生とルームメートになりました。 -イギリスではどのように宿泊先を決めたのですか? 長井 当時仕事をしていたイギリス人の同僚が知り合いを紹介してくれて、住まいが見つかるまで、泊めて頂きました。 -生活費は1ヶ月にどれくらいかかりますか? 長井 アメリカの学生の時はそんなに贅沢もしないし家賃も安かったので、学費を入れずに7~800くらいだったかな。 -イギリスに移ってロンドンの方が高いなと思われますか? 長井 それはそうですね。アメリカでもニューヨークに住んでいたら高いのと一緒ですが。渡英したのが2006年だったのでまだリーマンショック前で、日本円から換算したらものすごく高かったです。 -ロンドンでの学生時代は、生活費はどれくらいかかりましたか? 長井 家賃次第ですね。一番最初に住んだ家が600ポンドだったので、食費や交通費等入れると1000ポンド以上にはなりましたね。学生としては少しきつかったです。その時は相場がわからなく、知り合いが紹介しれくれた所に住んでいましたが、そのあと安い物件を探して出費を抑えました。 -学生だと大変ですよね。 長井 奨学金をもらっていたとはいえ決まった額がありますので。当時のレートを考えると、アメリカに行った方が優雅な暮らしはできたなと思いますね。大学が忙しく、最初のうちはアルバイトも出来ませんでしたが、一年経って、大学の近くにヨーロッパ最大の総合エンターテイメント施設があり、バービカンセンターというところなのですが、アルバイトが出来る事になりました。忙しくなりましたが、仕事をしながらエンターテイメントにも触れ、一石二鳥でもありました。 -今となって、留学をしてよかったと思える瞬間はどんな時ですか? 長井 好きな仕事が気兼ねなくできるのはいいですね。演劇、ダンスや芸術で仕事を続けるのは、不安定な仕事なので、日本では周りに心配される事も多かったですから。 -イギリスやアメリカでは、そういうことはないですか? 長井 他人は他人と、みんな堂々と胸をはって「私は役者だ」とか「ダンサーだ」と言う人も多く、そこまでではないですね。 -留学して変わったことや成長したなと思うことはありますか? 長井 相手に対して、意見を強く言わなければならないこともあるということです。イギリスは時と場合にもよりますが、アメリカではYes, Noははっきり言った方がいい場面が多かったかと。日本では逆の場合も多いので、日本人と仕事をしたり、日本からお仕事をいただく時には気を使います。いろいろな国の人とと関わるとその使い分けが難しいですね(笑)。一つ印象に残っているのは、イギリスの大学院で、だいぶ年下のクラスメートに、私が人に対して親切にしすぎる、と注意された事があります。日本では助けが必要な人には親切にするのが当たり前のように思いますが、彼女曰く、親切にしすぎるのは甘やかす事になるから、その人の為にならない、というのです。一理はあるなと思い、国によってもいろいろな考え方があるなと学びました。 -今後は活動はどのようなものになりますか? 長井 卒業したのが2008年で、その後すぐに事務所に入り、今は役者の仕事を中心に、ダンスや音楽の仕事もしています。役者としては、イギリスや、ハリウッド映画やテレビドラマ、コマーシャル、またイングリッシュナショナルオペラなどの舞台にたちました。あとはIUGTEというフィジカルシアター団体に誘われ、オーストリアやイタリアに行く事もありました。ロンドンをベースに仕事をしていますが、イギリス以外のヨーロッパ、日本、アメリカで仕事をすることもあります。 -今後もヨーロッパで活躍していきたいと? 長井 今はヨーロッパにいるので、ヨーロッパ中心に活動しています。最初にイギリスに来た時は、いつアメリカに戻ろうかずっと考えながら活動していました。今はヨーロッパで築き上げたものがあるので、しばらくいたいと思っていますが、心のどこかで、アメリカが気になっている所はあるかもしれないですね。ティーンエイジャーの時に過ごした影響は強いと思います。イギリスにいながらも、アメリカからの仕事の依頼もたびたびあるので、縁はあるかもしれないですね。またここ数年は日本の仕事も増えてきたので、それも嬉しいですね。 -これから留学したい人にアドバイスをお願いします。 長井 人生一度きりなので、やりたいことをがんばったらいいと思います。私はエンターテイメントのくくりはあったにしろ、ダンス、歌、芝居、芸術など幅広くやっていたため、一時期は何に集中するかなど悩みましたが、一生懸命やっていれば自然と仕事はついてくるような気がします。また、日本、アメリカまでは自分の意志でしたが、イギリス、ヨーロッパで活動する事になったときは戸惑いました。しかし、今となっては、その土地、土地によって、必要とされるスキル等も違うので、幅広く勉強や仕事をしていた事が後で役立つと言う事があります。悩んだときは、とりあえず目の前にある勉強や仕事をコツコツこなす事が、将来につながって行くと言う事は後になってわかると思います。 -これは気をつけた方がいいということはありますか? 長井 特に始めのうちは、海外に住みながら日本の生活に逃げない方が、今後長く滞在するのであれば、後で楽かと思います。その国の事を知って、その国の人と関わって学んでいくと、その国のことも少しずつ好きになっていくし、生活もしやすくなると思います。私も元々イギリスに来るつもりでなかったのに、もう住んで8年目になり、快適に暮らしています。そういう経験も踏まえてそう思います。また、日本人同士のコネクションでためになる情報もいっぱいあったりするので、バランスを持ってつき合うと海外でも楽しく過ごせると思います。 -今日はありがとうございました。

ダンス留学アンドビジョン【vol.10. 2015-12-22 07:00:00】

゜*。,。*゜*。,。*゜*。,。*゜*。, 【1】ごあいさつ&ご案内 ゜*。,。*゜*。,。*゜*。,。*゜*。, 様 こんにちは!アンドビジョンのです♪ 今年も残すところあとわずかとなりましたね、 っと言っても年末年始いろいろとイベントが盛りだくさんかと思います♪ 今週もまた様々な海外の学校/短期講習会情報を配信します。 是非、チェックしてみてください!!  ☆━━━━━━━━★ ┏┫【2】学校情報 ┣┓ ┃┗┳━━━━━━┳┛┃ ★━┛      ┗━☆ *†*:;;;:*†*:;;;:*†*:;;;:*† 学校情報は高校に特化しました☆ ◆マルセイユ国立高等ダンス学校 フランス・マルセイユにあるローラン・プティが設立したバレエ学校でバレエを学ぶ。 フランス最大の港町で、パリ・リヨンに続く規模の都市でもある、マルセイユ。 1992年設立されたマルセイユ国立バレエ学校で、バレエを学びませんか。 http://www.dance-abroad.com/program/5862-ecole-nationale-superieure-de-danse-de-marseille.html ◆エルムハースト・スクール・フォー・ダンス イギリス・バーミンガムにあるバレエ団の提携学校で、バレエダンサーへの最初のステップを踏む。 バーミンガム・ロイヤル・バレエの提携学校、エルムハースト・スクール・フォー・ダンス。ダンスも、他の教育も、環境も質が高いことで知られています。 http://www.dance-abroad.com/program/5972-elmhurst-school-for-dance.html ◆カナダ・ナショナル・バレエ・スクール 総合的なケアが魅力、世界屈指のバレエスクール カナダ最大の都市トロントにある大規模なキャンパス。 ダンストレーニング・学業・寮設備の全てが揃った環境で、集中してバレエを学ぶ。 http://www.dance-abroad.com/program/5919-canadas-national-ballet-school.html ↑↑↑↑ 夏期講習会 講習会期間:2016年7月4日から7月29日 資料のご請求、ご質問などある方は TEL:03-3278-3450 MAIL: このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。 までご連絡ください! ┏━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┓ ┃☆┃★┃☆┃講┃習┃会┃情┃報┃☆┃★┃☆┃ ┗━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┛ ◆ナショナルシアターバレエスクール冬期講習 オーストラリアで最も歴史あるバレエスクールによる人気の集中講座。 名門オーストラリア・バレエ団の現役プリンシパル、アンバー・スコットがゲスト講師!トップレベルのバレエを体感しよう。 【期間】2016年1月11日〜1月16日 http://www.dance-abroad.com/major/6390-national-theatre-ballet-school-summer-school-ntbs.html ◆パリ国立オペラ座バレエ学校 誰もが認めるフランスの誇り、世界の至宝。パリ国立オペラ座バレエ学校の生徒をめざす。 エトワールになりたい人なら、一度は憧れる学校ーパリ国立オペラ座バレエ学校。最難関、最高峰であるこの学校への挑戦をかたく、熱く決めたあなたへ。 http://www.dance-abroad.com/country/europe/france/6790-the-paris-opera-ballet-summer-school.html ◆スクール・オブ・アルバータ・バレエ・サマースクール 今年の夏はバレエ漬け!気候の良いカナダで、ダンサーとして一皮むけた自分に出会う。 カナダのアルバータ・バレエ団付属スクールによるバレエ漬けの3週間サマースクール. 【期間】2016年7月11日〜7月29日 http://www.dance-abroad.com/major/6789-school-of-alberta-ballet-summer-program.html 。°+°。°+ °。°。°+°。°+ 【4】国内語学レッスン情報 。°+°。°+ °。°。°+°。°+ アンドビジョンでは留学のための語学レッスンも行っています。 先生はもちろん各国のネイティブスピーカー。 レッスン時間や内容は、すべてあなたに合わせて、 フレキシブルに更可能。 ご自分にあったカリキュラムをリクエストできます! 留学経験者の多くが、渡航前に準備すべきだったこととして、語学をあげられます。 100%ダンスに集中するために、語学の準備はしっかりと! http://www.dance-abroad.com/program/language/1262-language-lesson-in-tokyo.html 資料のご請求、ご質問などある方は TEL:03-3278-3450 MAIL: このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。 までご連絡ください! 〓〓〓〓〓〓〓\   |   /〓〓〓〓〓〓  海┃外┃語┃学┃学┃校┃情┃報┃!┃!┃  ━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛ 〓〓〓〓〓〓〓/   |   \〓〓〓〓〓〓 ◆アカデミア・ランゲージ・スクール 常夏の島ハワイで、海も山も英語もあなたのものに。 ダイヤモンドヘッドとハワイの絶景を眺めながら英語を学ぶ、そんな非日常的な時間をあなたも過ごしてみませんか。 http://www.dance-abroad.com/program/1193-academia-language-school.html ◆カリフォルニア州立大学ドミンゲスヒルズ校 ディズニーランドの近くで憧れの留学ライフを送りませんか。 場所、気候はもちろん学校生活も素晴らしい南カリフォルニアで充実した留学生活を楽しみましょう。 国境を越えてたくさんの友達を作りたいというあなたにぴったりの学校です。 http://www.dance-abroad.com/program/1196-california-state-university-dominguez-hill.html ・━┓・━┓・━┓・━┓・━┓・━┓・━┓・━┓・━┓・━┓・━┓・━┓・━┓ ┃★┃┃海┃┃外┃┃オ┃┃ー┃┃デ┃┃ィ┃┃シ┃┃ョ┃┃ン┃┃情┃┃報┃┃★┃ ┗━・┗━・┗━・┗━・┗━・┗━・┗━・┗━・┗━・┗━・┗━・┗━・┗━・ ◆クリスチャン・シュプック氏が芸術監督を務めるジュニア・バレエ・チューリッヒのオーディションが開催されます!! 対象年齢18歳〜22歳 ◆サラソータバレエのオーディションがございます。 ◆カナダ国立バレエ団がダンサーを募集しております。 応募資格 ・男性ダンサー身長178cm以上 ・女性ダンサー身長163cm以上 ◆ピッツバーグ・バレエ・シアターの現地オーディションが3月にございます。 事前申し込みが必要です。 ◆ワシントンバレエの現地オーディションがニューヨーク、ワシントンDC、マイアミで開催予定です。 ◆アウクスブルク・バレエの現地オーディションが開催されます!! ・男性ダンサー身長178cm以上 ・女性ダンサー身長162cm以上 http://www.dance-abroad.com/order.html ▲▲▲▲▲▲▲▲ たくさんのご応募をお待ちしております♪♪ ☆。o゜。★─☆。o゜。★─☆。o゜。 【7】編集後記/次回予告 ☆。o゜。★─☆。o゜。★─☆。o゜。 気になる情報はありましたか?夢への最初のステップになれたら嬉しいです☆ 皆さんからのご意見・ご感想をお待ちしてます♪ MAIL: このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。 そして、ご友人にも是非ご紹介ください!(゜▽゜) メルマガ登録は、やメールアドレス変更は簡単に登録できます!! HPから登録できるので、やってみてくださいね! http://www.dance-abroad.com/ ゜*::;;;;::*゜o<(*・∀・)b 【Merry Xmas】 d(・∀・*)>o゜*::;;;;::*゜     ◎     /\    /○\   /・゜・。・\   /・.◇・・\   /・。☆・゜\  /△・ 。 ・。\  /゜・・゜・□・\   /゜o・゜・.。・。\ ~~~~||~~~~~~~    | ̄ ̄ ̄|    次回のメルマガは、 1月5日(火)発行予定です。 お楽しみに!p(^^)q

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*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*    __c0__様、こんばんは! 火曜日21時にお届け中♪ ゴールデンウィークはいかがでしたか? *+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+* 【火曜21時にお届け中!】 朝8時配信からお引越し&リニューアル!毎週お得な情報をお届けします! *========*========*=======* 【連載中!人気の都市別特集☆】 大好評連載中の都市別特集です。パリ、ボストンに引き続き、今週は夏の音楽祭が有名な【ザルツブルグ】特集!同じオーストリアのウィーンも人気ですが、夏はこのザルツブルグも大人気!音楽祭には海外の有名オケや音楽家が大集合してますよね♪ *========*========*=======* ■━━━━━━━━━━■  ザルツの音楽学校 ■━━━━━━━━━━■ ザルツブルグの音楽学校といえばココ! ♪モーツァルテウム音楽大学 https://www.andvision.net/program/conservatory/760-universitaet-mozarteum-salzburg.html ■━━━━━━━━━━■ ザルツのオススメコース ■━━━━━━━━━━■ サマーコースの中では一番有名かも・・・!? ♪モーツァルテウム音楽大学夏期国際音楽アカデミー https://www.andvision.net/major/conductor/467-universitaet-mozarteum-salzburg-international-summer-academy.html *現地スタッフがいるので、初めてでも安心ですよ♪ ■━━━━━━━━━━■ ザルツのオススメの先生 ■━━━━━━━━━━■ 受験対策としてもオススメ!下記以外の先生ももちろん紹介可能! 【ピアノ】 ゲオルク・シュタインシャーデン先生 https://www.andvision.net/program/andvision-special-program/private-lesson/195-georg-steinschaden-piano-lesson.html *========*========*=======* 【連載中! 国内情報コーナー】 今週のご案内は、毎年大好評いただいているビリー先生の公開レッスン!今年は京都での開催もあるので、関西方面の方はぜひぜひ☆ *========*========*=======* 【ビリー・エイディ先生 ピアノ公開レッスン♪】 スコラ・カントルム・パリ地方音楽院教授によるピアノ公開レッスンです。条件を満たせば、スコラ・カントルムの先生のクラスに入学できるチャンスや、パリでのコンサート出演の機会も…!! 詳細は…≪こちら≫ https://www.andvision.net/genre/classical/1037-billy-eidi-piano-lesson.html *========*========*=======* *+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*   来週も火曜日21時配信!都市別特集の最終回です! *+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+* アンドビジョン株式会社 東京都中央区京橋1-5-5 京橋共同ビル5階 TEL:03-3278-3450 FAX:03-4496-4903 HP:https://www.andvision.net/ 営業時間 [平日] 10:00-20:00 [土・祝] 10:00-15:00(祝日営業は1-7月のみ) 日曜日はお休みを頂いております。 < メール・ファックスは、365日・24時間受付 >

横山千紘さん/ウィーン国際音楽ゼミナール

-氏名 横山千紘様 -専攻 ヴァイオリン -参加コース名 ウィーン国際音楽ゼミナール -参加期間 2023年8月16日~2023年8月25日 -今回ご留学なさってみていかがでしたか?全体的なご感想をお願いします。 ウィーンは修学旅行で行ったことがあったので、数年前をなつかしく思うように感じたのは2週目に入ったところでした。最初は緊張していて、ドキドキのしっぱなしでした。着いた8/15はウィーンの祝日だった(後から知りました)ので、スーパーもどこのお店も閉まっていて飲みもので買うのもひと苦労でした。コースにはバス旅行もついていました。2週間の会期の前半のコンサートに出場していた生徒たちは、既に先生について勉強している人のようで印象としてはアットホームな感じでした。日本人の多くは個人参加で私も含めコロナ自粛から解放されてようやく海外に来れたという感じでした。 -特に印象に残ったことは何かありますか?(講習会、生活面などいろいろな点で) コンクールに出るように言われたのですが、1つの曲を弾くのではなく、2つの曲を規定の長さに調整して演奏するというスタイルでした。古典派+協奏曲など用意していった曲の1楽章は曲が暗いので2楽章を弾くことになり、急慮余分にレッスンしていただくこととなりました。急な話しで、(翌日がコンクール) 私自身もピアノ伴奏の方も間に合わず、コンクールを辞退することにしました。残念でしたが、いい経験をさせていただいたと思います。 -■レッスンについて■- -担当講師名 アレキサンダー・アレンコフ -1クラスの参加人数 マンツーマン -レッスン回数 4回 -レッスンの進め方 演奏、(ある程度弾いたら)先生の指導が入るスタイレです。 -講師・レッスンの印象(どんなレッスンでしたか?日本との違いなど) とても情熱的な演奏をする先生でした。 -通訳について(通訳はいてよかったですか?何か問題はありましたか?) ピアノ伴奏の方が、通訳して下さいました。日本人の方で丁寧に訳して下さいました。 -■宿泊施設について■- -宿泊形態 ホテル -良かった点 2人部屋を1人で利用できたため、ゆったり使えました。 -悪かった点 虫が入ってくるので、窓を開けれなかったです。 -■国や都市、滞在した街について■- -実際に行ってみて、この国や都市の印象はいかがでしたか?(治安面、交通面、街の人の印象など) 治安はいいと思います。夏ということもあってか、コンサート帰りに(夜10時頃)小さな子ども連れの人を駅で見かけることもありました。交通の便もよく、1週間の定期を買って乗っていました。 -現地でのお食事はどうでしたか?(自炊、外食など) ホテルでの食事(朝食)は7:00-10:00まで取ることができます。マリネになった野菜(きゅうりなど)はありましたが、葉物(レタスなど)はなかったのでトマトを摂るようにしていました。 -留学して、ご自身が成長したと思う点や、変わった点などを教えてください。 自分がどうしたいのかをきちんと伝えないといけないことを身を持って体験できました。 自分の考えを言葉にすることも大切で今後気をつけたいと思いました。たくさんの人が海外で勉強しているのを見て、私も長期留学します!! -アンドビジョンのサービスは、いかがでしたか?(良かった点、悪かった点) 本当にお世話になりました。途中でプログラムを変更することになったときも親身に対応していただけました。もっぱらメールでのやりとりでしたが、すぐに対応(返信)いただけたので安心してお任せできました。エアーチケットもお願いしたのですが、要望通りのチケットでした。ありがとうございます。 -今後留学を考えている方に、アドバイスをお願いします。 VISA か Master カードを持っていくことをおすすめします。私はVISAを忘れてJCBを持って行きました。途中ネットからチケットを買おうとするときにJCBでは購入できなかったです。コンサート等もたくさんあるので滞在中の費用は余分を計上した方がいいです。(あたり前ですが…) -今後どのようなプログラムがあると良いと思いますか? 今は思いつかないです… 現地のコンサートにもっと行けたらよかったので、事前にチケットの手配があるとよかったと思いました。 (レッスンスケジュールが現地でしか分からないのと夜に外出するのに抵抗があったので…)

★2/12・ 18:00-【☆オスト・ヴェスト・ムジークフェスト☆】現地講習会担当者がプログラムについて解説致します!★

オスト・ヴェスト・ムジークフェスト
Information Session
~オスト・ヴェスト・ムジークフェストオンライン説明会~
参加費無料・完全予約制・オンラインでの参加も可能です

ゲストスピーカー:アーティストディレクター ゲルノート・ヴィニッシュホーファー先生
日時:2月12日(水)18:00-18:30
場所:≪アンドビジョン・東京オフィス≫
〒101-0052
東京都千代田区神田小川町3-8 神田駿河台ビル2階
JR御茶ノ水駅御茶ノ水口から徒歩7分、東京メトロ半蔵門線神保町駅から徒歩5分程度

♪参加ご希望の方は、こちらからオンライン予約フォームを送信して下さい。

※説明会予約を選択→その他ご要望等に“オスト・ヴェスト・ムジークフェスト”とご記入下さい。

お電話・FAX・メールでのご予約も承っております♪    
電話:03-5577-4500  FAX:03-4496-4903 メール:このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。

メキシコ合衆国

メキシコ国旗マヤやアステカの文明が栄えたメキシコは植民化されたスペインの文明と先住民の文化とが交じり合った独自の文化を持つ国である。世界遺産も多く、海岸のリ ゾートも充実している。また人口1億人とスペイン語文化件としては最大。都市部では旅行者を狙った犯罪が多いので十分に警戒したい。

基本情報
正式国名&英語表記 メキシコ合衆国 United Mexican States
首都 メキシコ・シティ
面積 197万平方キロメートル
人口 1億320万人(2002年)
人種 ヨーロッパ系(スペイン系等)(15%)、ヨーロッパ系と先住民の混血(60%)、先住民(25%)
言語 スペイン語
宗教 カトリック(国民の約9割)
通貨 ペソ。補助通貨センタボ。
為替レート 1ペソ=9.9237円(2005年6月3日)
紙幣 20、50、100、200、500
硬貨 10センタボ、20センタボ、50センタボ、1ペソ、2ペソ、5ペソ、10ペソ、20ペソ
電圧 127V ,60Hz
時差 3つの時間帯に区分。中部標準時:マイナス15時間、山岳標準時:マイナス16時間、太平洋標準時:マイナス17時間プラス14時間。サマータイム実施期間は各1時間早くなる。サマータイムの実施期間は、5月6日から9月30日まで。
祝日 1/1元旦、2/5 憲法記念日、3/21 ベニト・フアレス誕生日、●3/24 聖木曜日、●3月25日 聖金曜日、5/1メーデー、5/5 ブエブラ戦勝記念日、9/16 独立記念日、11月20日 革命記念日、12/12グアダルーペ聖母の日、12/25 クリスマス
●=移動祝祭日
在留邦人数 約4,617名(04年10月現在)
電話国番号 52
緊急電話番号 メキシコ市検察庁060、メキシコ市警察庁061、消防署068

物価
メキシコの物価は地域によっても異なるが、大都市だと日本よりも多少安い程度。海岸の地域は概ね高くつくようだが、地方に出るとよりやすくなっていく。1食当たり2ドルから高いと50ドル程度、宿泊は10度つから200ドルぐらいまでと幅広い。
GDP 6,765億ドル(2004年 IMF)
一人当たりGNI 6,506ドル(2003年、世銀)
GDP成長率 4.6%(2004年、 IMF)
物価上昇率 5.19(2004年、 IMF)
失業率 3.8%(2004年、 IMF)
主要貿易相手国 米国、カナダが全貿易の8割を占める。

気候
メキシコの気候は地域により多様だが北半球に位置するため、暑い時期、寒い時期は日本とほぼ同じで、雨季と乾季に分かれている。北部は乾燥地帯で、南部は高温多湿地帯、中部は低湿地帯となっている。寒暖の差が激しいので、服装には気をつけよう。
現在の天気
Click for Mexico City Airport, Mexico Forecast

ビザ 観光では90日以内のビザは不要。観光以外の目的でメキシコに入国する場合にはビザが必要。ビザについてはこちら
パスポート 帰国日まで有効なパスポートを持っていることが条件。

大使館などの在日政府機関
メキシコ大使館 Embassy of Mexico in Japan
〒100‐0014 千代田区永田町2丁目15‐1
Tel: 03-3581‐1131/5
在東京メキシコ総領事館 Consulate‐General of Mexico in Tokyo
〒100‐0014 東京都千代田区永田町2丁目15‐2
Tel: 03-3580‐2961/2
管轄区域:群馬、栃木、茨城、埼玉、東京、千葉、神奈川
在大阪メキシコ名誉領事館 Honorary Conslate of Mexico in Osaka
〒531‐6023
大阪市北区大淀中1-1-88 積水ハウス・グループ 梅田スカイビル・タワーイースト23F
Tel: 06-6440-3870
管轄区域:近畿(滋賀県を除く)、四国
在名古屋メキシコ名誉領事館 Honorary Consulate of Mexico in Nagoya
〒460‐8511 名古屋市中区三ノ丸1丁目6‐1(株)中日新聞6階
Tel: 052‐232‐1605
管轄区域:愛知
在京都メキシコ名誉領事館 Honorary Consulate of Mexico in Kyoto
〒615‐0058 京都市右京区西院笠目町6 京都外国語大学内
Tel: 075‐312‐3388
管轄区域:京都
在福岡メキシコ名誉領事館 Honorary Consulate of Mexico in Fukuoka
〒810‐0004 福岡市中央区渡辺通4丁目8-29 F・Tビルディング10階昭和グループ内
Tel: 092-761-3331
管轄区域:九州
メキシコ政府観光局 〒100-0014 東京都千代田区永田町2-15-1 メキシコ大使館内
TEL 03-3503-0290 , 03-3580-2961
FAX 03-3503-5643
営業時間 月曜から金曜9:00から13:00

現地日本大使館
在メキシコ大使館 Mexico
Embajada del Japon
Paseo de la Reforma No. 395, Col. Cuauhtemoc, 06500, Mexico, D.F., Mexico
(Apartado 5-101)
Tel: (52-55) 5211-0028
Fax: (52-55) 5207-7743

根岸由起さん/ピアニスト/イギリス・ロンドン

「音楽家に聴く」というコーナーは、普段舞台の上で音楽を奏でているプロの皆さんに舞台を下りて言葉で語ってもらうコーナーです。今回イギリス・ロンドンでピアニストとしてご活躍中の根岸由起(ネギシユキ)さんをゲストにインタビューさせていただきます。「音楽留学」をテーマにお話しを伺ってみたいと思います。
(インタビュー:2009年11月)


ー根岸由起さんプロフィールー

根岸由起さん
根岸由起さん

1977年東京生まれ。父親の転勤により5歳から12歳半までニューヨーク在住。10歳からジュリアード音楽院プレ・カレッジに名誉奨学生として在籍。桐朋女子高等学校音楽科を経て桐朋学園大学音楽学部卒業後、アムステルダム音楽院オランダ国家演奏家資格取得、英国王立音楽大学にて、Postgraduate Diploma in Advanced Performanceおよび同大学修士課程を主席で卒業し、その後、アーティスト・ディプロマを修了。第7回ジュネス・ミュジカル国際音楽コンクール第2位など多数の受賞歴がある。これまでに阿部美果子、ヤン・マリス・ハウジング、ルース・ナーイ、田崎悦子、故園田高弘、故イリーナ・ザリツカヤ女史、ドミニク・メルレ、マレイ・ペライア等に師事。ヨーロッパ、アメリカなどで年間30-40回の演奏会を行う。2008年に初のCDをリリースし、BBCプレゼンターのアンドリュー・グリーン氏との対話・演奏形式でDVDをリリース。2010年には第1回サセックス州国際ピアノコンクール(イギリス)で世界的なピアニスト・アルトゥール・ピサロ氏、英国王立音大ピアノ科主任ラタルシュ氏などと審査員を務める予定。ブリュートナー・レジデント講師、ブリュートナー・アーティスト。ロンドン在住。


-最初に簡単なご経歴を教えてください。

根岸  5歳から12歳まで、父親の仕事の関係でNYに住んでいまして、5歳のときに日本人の先生からピアノを習い始めました。10歳から、週1回ジュリアード音楽院のプレカレッジに名誉奨学生として2年間通いました。12歳半で日本に帰国しまして、桐朋学園高校、同大学を卒業しました。そして卒業と同時に、オランダのアムステルダム音楽院に入学し、3年間在籍しました。その後、ロンドンへ移り、王立音楽大学修士課程とアーティストディプロマを取得し、今に至ってます。

-いろいろな所に住まれていたんですね。音楽に興味を持ったきっかけは、ジュリアードのプレカレッジですか?
 

イギリスで販売中の根岸由起さんのCD
イギリスで販売中の根岸由起さんのCD

根岸  もちろん、同じ頃に五嶋みどりさんやサラ・チャンさんなど、現在第一線で活躍されている方もいらっしゃったので、そういう刺激はジュリアードでたくさんありましたが、それ以前に父母の影響が大きいですね。プロではないのですが、両親が音楽好きで、常に音楽が流れている環境でしたし、母が歌を歌ってくれたりしまして。そういうところから、私も音感が良くて、ピアノをやっていたんです。NYにいたときには、身近に音楽がありましたから。父親が、リンカーンセンターやカーネギーホールとかで開かれるコンサートに連れて行ってくれたり、子供用のコンサートやイブニングコンサートに、家族4人で出かけたりしていました。ですから、ある意味幸運ですよね、小さい頃から良い音楽に触れる機会が多かったというのは。海外の一流の音楽家の演奏を聴けましたからね。そして、当時あこがれていた、一流の演奏家の皆さんが住んでいたのがロンドンだったんです。なので、漠然とではありましたが、ロンドンに住みたいなというのが、子どもの頃からの夢だったんです。

-子どもの頃からの夢を叶えられたんですね。

根岸  縁があったんでしょうね。でもやっぱり嬉しいですし、毎日楽しいです。

-アメリカはジャズなども盛んな国なのに、クラシックを選ばれたのは、やはりご両親の影響ですか?

根岸  そうですね、うちはジャズに縁がなくて。NYには、ブルーノートという有名なジャズバーがあるのですが、子どもでしたから、夜が遅いこともあって聴きに行かなかったんですよね。なので、ジャズという音楽は知らなかったです。今思えば、平日通っていた現地の学校が、音楽が盛んだったので、その影響も大きかったと思います。クラスでミュージカルや発表会があったりしたので、日本の音楽の授業のように、勉強という感覚がなかったんですね。「音楽は楽しい」という感覚が、幸い、その後につながったんじゃないかなという気がしますね。

-日本の音楽の勉強っていうと、「四分音符は~・・・」とかですものね。

根岸  やはり、アメリカはミュージカルや映画の国ですから、そういう意味では、ジャズ以上にそちらの音楽のほうが身近にありましたね。

-では、留学先でオランダを選ばれた理由は何だったんですか?

根岸  大学3年生の夏に、夏期講習に参加したのですが、それがオランダの音楽祭だったんです。そこに行ったきっかけは、各国からいろいろな名教授が集まっていたということでした。私も留学を視野に入れていましたから、どの先生に習おうか、という選択肢が多かったので、そこを選んだんです。そこで意気投合したのがオランダの先生だったというわけです。全く決めて行ったわけではなかったですし、他にも著名な先生がいらしたんですけど、その先生が、そのときの私にぴったり合った方でした。そして「では、ぜひ翌年からオランダへいらっしゃい」と言っていただいて。それから1年くらい留学準備をして渡航しました。
 

イタリアでリサイタル
イタリアでリサイタル

-ピッタリの先生に出会うというのも縁ですね。

根岸  はい。決めるときも、そんなに悩まずにパパっと決めてしまったんです。そのときの若さというか、勢いというか(笑)。あと、オランダは英語が通じますからね。オランダ語もあるのですが、すごく難しいですし、オランダ人も英語を話してくれるので、私としては「英語で話せる国」っていうのだけでも魅力的だったんです。他の語学を勉強してはいても、やはり気が進まなかったので(笑)。

-オランダは、お店などでも英語なんですか?

根岸  オランダ語なんですけど、外見がどうしても日本人なので、英語で話してくれましたね。オランダ人は、そういうところが柔軟なんですよ。

-では、オランダという国を選んだというより、先生を選ばれたということなんですね。

根岸  先生ですね。基本的に、音楽とオランダが結びついていなかったですからね。オーケストラとかが素晴らしいのは知っていましたけど、そんなに身近ではなかったので・・・。
 

ピアニスト・アルトゥール・ピサロ氏と
ピアニスト・アルトゥール・ピサロ氏と

-オランダの学校はどんな雰囲気ですか?実践が強いのでしょうか、学術的なのでしょうか?

根岸  オランダって、ロマン派の作曲家がいないんですよね。現代ものが著出しているんですけど、ある意味、ピアノは特別強いっていう感じではありませんでした。ただ、ドイツや北欧、インドネシアやメキシコなど世界中から学生が集まっていまして、学校のカラーというよりは、そういうインターナショナルな雰囲気がありましたね。よく来日されるブロン先生という先生がいらしたので、日本からも留学生が来てましたし。ジャズもありましたので、自由な雰囲気でしたよ。ピアノやバイオリンは、学術や実践が強いというわけではなくて、それぞれの先生のクラスで成り立っていたって感じですね、。

-最近オランダへ留学を希望される方が多いので、どんな感じなのかお聞きしたくて。

根岸  素晴らしいところですよ。コンセルトヘボウという、オーケストラもホールも素晴らしいですし。すぐ目と鼻の先にそれがあったので、わたしは、練習の後に出かけたりしてました。あと穏やかで、住みやすい国ですよね。

-留学が初めてという方でも行きやすいですか?

根岸  そうですね、英語も通じますし、人が親切で治安もいいし、街も素敵で住みやすいですよ。ロンドンみたいに大きい街でもないし。私の経験からなのかもしれませんが、次へ行くためのステップアップの場所っていうイメージもあります。

-さて、オランダを経て、イギリスに移られたわけですが、それはやはり夢だったからですか?

根岸  アムステルダムからロンドンは距離も近いですし、アムステルダムに留学していたのは、まだ20代前半でしたから、もう少し勉強したいという気持ちがありました。夏期講習も毎年参加していたんですけど、3年目の夏期講習で、ロシア人の先生で、ショパンをすごく素敵に演奏される方がいらして、その先生がロンドンで教えられているということを知ったんです。その当時、先生ももちろん大事でしたけど、住む場所も大事に考えていましたから、その先生と出会ったとき、「あ、ロンドンだ!」と。これは行くしかないいう感じで飛びつきました。しかし、私が王立音大を受験した年に、その先生が心不全で亡くなられてしまったんですよ。これが初の留学経験だったら、たぶん動揺して日本に帰ってたかもしれないですね。でも、私の場合は、ロンドンに住みたいという気持ちがありましたし、学校も決まっていたので、移ることにしました。なので、先生に習いに行くというより、ロンドンに行く、学校に行くという目的で行きましたね。

-では、師事する先生は、渡航してから決められたのですか?

室内楽の仲間と
室内楽の仲間と

根岸  そうです。大学の主任が、亡くなられた先生の生徒を集めて話し合い、振り分けたんですけど、私は新入生だったので、代わりに入られた新しい先生につく形になりました、その方はオーストラリア人でしたが、長年イギリスで教えられていた経験豊かな方でした。息も合いまして、在学中はずっとその先生についていました。

-先生との相性は大事ですよね。

根岸  何を求めるかによりますが、私の場合は、ピアノを極めたいというか、勉強したいという気持ちがありましたので、学校も大事ですが、先生との個人レッスンが一番の核となりますから、重要ですね。

-そう考えると、本当に先生に恵まれてらっしゃいますね。

根岸  そうですね。私の場合は、合わない先生は初めから興味がなくなってしまうので(笑)。留学先を決めるにも、この先生とは合う!と強く思わないと、決められなかったと思いますよ。

-先生との相性が分からないと、留学先も決められないということですね。

根岸  ええ。今の時代、どこにでも行くことが出来ますよね、特に日本は選択肢がありすぎて、何で決めるかといえば、音楽の場合は先生になるんでしょうね。研究だったらその研究内容や教授によるんでしょうけど。

-さて、今現在はロンドンでどんな活動をされているんですか?

根岸  3年前に卒業しまして、そのまま居続けているのですが、ピアノの場合は、オーケストラに入ることが出来ませんので、ピアノを教えることが生活の基盤となっています。今、18人生徒を持っているのですが、それが限度ですね。演奏活動したいので、とにかく練習時間や移動時間を工面しながら、演奏の機会を作っているという感じです。

-生徒さんはイギリス人が主ですか?

根岸  半分は、日本人の大人の方ですね。ロンドンには日本企業もたくさん入っていますので。これも縁なのですが、ネットワークの広い方と出会いまして、その方を通して日本人の生徒さんとたくさん出会うことができました。あとの半分は、現地の子どもとか、ドイツ人やオランダ人ですね。国際都市の象徴という感じですね。
 

イギリスで一番古く大きいバーン
イギリスで一番古く大きいバーン

-楽しそうですね!

根岸  そうですね、和気あいあいとやっていますよ。でも、割り切って、深入りしないでやっています。本業は演奏と考えていますから。

-なるほど

根岸  これも出会いだったんですけど、学生の頃とにかく演奏の機会を持ちたくて、ロンドンの教会のランチタイムコンサートで演奏していたんです。そのとき、あるドイツのピアノメーカーのイギリス支店の方に出会ったんです。そして、卒業と同時に、生徒さんの紹介や、演奏会の紹介、CDリリースなどのお世話になるようになりました。半分エージェントのような感じです。そこを通して演奏会の機会を持たせていただいてます。

-本当に素敵な出会いに恵まれてらっしゃるんですね。

根岸  次から次へつながっていくというのは、縁ですよね。人生おもいしろいなと思いますね。ロンドンの素晴らしいところは、トップの現役の演奏家が住んでいますから、エージェントからの情報が多いんですよ。オーケストラやホールもたくさんありますし、機会も多いです。ショパンコンクールとか大きなコンクール以外にも、小さなオーディションも多いです。ピアノのエージェントを通してつながると、さらに広くつながるというか。

-人脈が大事なのですね。

根岸  本当にそうですね。才能や経歴があれば良い、という時代ではなくなってきたんでしょうね。人との出会いを大事にして、礼儀を尽くすということが出来ない人は、演奏が上手でも嫌われていきますからね。あと、日本は肩書きや経歴を重視しますが、他の国では関係なかったりすることもありますからね。もちろん、国際的なコンクールも素晴らしいですが、今はそれも世界中でたくさんあって、1位の人もたくさんいるわけでしょう。クラシック業界は飽和状態なんですよね。だから、インターネットも発達していますけど、トップの方でもブログを書いていらしたりして、いかに情報を発信するか、になってきましたよね。だから、「私はこんな経歴がある!才能がある!」と気取っていても何にもならないですから。周りのイギリス人を見ていても、情報の発信が上手だから演奏の機会が多いという人ってたくさんいますよ。
 

葉加瀬太郎氏Vnのロンドン公演で
葉加瀬太郎氏Vnのロンドン公演で

-なるほど。では、仕事をするに当たって、日本人が有利だなと思う点や不利だと思う点は?

根岸  信頼度が高いという点では日本人がトップですよね。金銭感覚もそうですし、何か頼んだ場合でも、必ずそれをやり遂げるという確実性が信頼につながっているんでしょうね。それはよく言われます。不利な点としては、受身がちという傾向があるかもしれないですね。あと、私の場合は、幸い語学で苦労はしていないですが、語学って本当に大事だなと思います。いくらコンクールで優勝しても、自分から積極的にいろいろなところにコンタクトを取ったりしないと、実際やっていけないですから、それには語学はどうしても必要ですね。

-言葉が通じる人と通じない人とだったら、やはり通じる人のほうが採られるということでしょうか。

根岸  もちろん演奏の内容が大事なのでしょうけど、表現に対する積極性ですね。英語がペラペラじゃなくても、やる気を見せて、意思疎通を図ろうとすればいいと思います。つまり、受身ではなく積極的にということですね。

-日本人は、間違えたら恥ずかしいということを気にして、消極的になりますものね。

根岸  そうですね。でも、最近周りの日本人の方々を見ると、皆さんたくましく生きてらっしゃいますよ。慣れもあるのでしょうが、度胸がついてくるのでしょうかね。日本にいても、積極的に出て行かないと、芸の世界は限られた人しか出来ませんので、積極性は必要でしょうから、それは世界共通でしょうね。

-よく、留学を希望される方に、「言葉が分からなくてもどうにかなりますよね?」と言われますが、結局帰ってくると「言葉が分からないことが悔しかった」という感想が一番多いんですよ。言葉が分からないことにより、消極的になってしまったというか。

根岸  分かります。私自身もそうなんですよ。英語はともかく、ドイツ語やフランス語は苦手なので、そこには留学しなかったというのもありますし。無意識に避けてたかもしれませんね。

-ドイツ語やフランス語は勉強されていたんですか?

根岸  大学では習っていたのですが、やはり英語が身についていましたので、ついついそちらに流れていったというか・・・(笑)。フランスやドイツに行ったとき、ちょっとした会話は出来るのですが、込み入った話は分からないですからね。それを今から勉強するかと考えると、ちょっと気が遠くなりますね(笑)。

-難しいですものね。

根岸  友人でドイツやフランスに留学して、長年暮らしている人たちを見ると、本当に尊敬しますね。

-でも、根岸さんは、何かあってもプラスに変えたり、偶然をチャンスに変えていく力はすごく強いと感じたのですが。
 

イギリスで発売されているDVD
イギリスで発売されているDVD

根岸  それは、アメリカで育ったという特性なのかもしれません。アメリカの学校では、「間違ってもいいからとにかく手を上げろ」という教育でしたので。日本や他の国だったら、答えが確実に分かっていないとい手を上げないという雰囲気があるかもしれないですが、アメリカ人は口が達者で目立ちたがり屋なので(笑)。

-日本人は間違えることが恥ずかしいんですよね。アメリカ人は積極的ですものね。

根岸  くだらないことを話しても説得力があればいいんですよ、アメリカという国は(笑)。

-そういう積極性は、やはり大事なんですね。

根岸  最終的に、表現したいものや意欲が強ければ強いほど、世の中を渡っていくときに強いと思います。アメリカ人だけでなく、いろいろな国の方を見ていてそう思いますね。先生に言われて、それを受身でとらえているだけでは、それっきりですから。自分で試してみたり、断られるのが前提でも、いろいろなところににコンタクトを取ってみたりするのが大事なんだと思います。

-一度断られると消極的になってしまうということもありますよね。

根岸  それもあるかもしれませんね。日本人は良い意味でも悪い意味でも、真面目ですからね。

-自分から出て行く力がないとダメなんですね。

根岸  日本ではどうか分かりませんが、ロンドンという街ではそうですね。今年で9年目になるんですけど、今でもそう思います。

-そういうのが活躍の条件なのかもしれませんね。

根岸  やはり、大切なのは実力なのでしょうけど、実力がある人は、本当にたくさんいますから。その中で少しでも秀でるためにはどうするか、そういうことを考える力が大事なのかなと思います。

-人間力が大事なんですね。実力もありつつ、人間としても素晴らしい方というのが成功するのでしょうね。

根岸  全てにおいて秀でているというより、個性があるというか、それが強ければ強いほどいいんじゃないかなと思います。生まれ持ったものもありますけど、ある程度は成長していく中で身につくものもあると思います。
 

スコットランドで雄鹿狩り
スコットランドで雄鹿狩り

-どうしても日本の方は、「この学校じゃなきゃダメ、有名だから」とか言ってしまいがちですが、自分で何が重要か見極めることが大事なんですね。

根岸  そうですね。業界の方の話を耳にすると、クラシックの名曲CDなんて出尽くしちゃっているんですよね。この時代、足りないものってないんですよ。だから、自分の出来ることを探したほうが、むしろ個性につながるんじゃないかと思います。演奏会のプログラムひとつでもそうです。有名な作曲家の曲を演奏するのも素晴らしいことですが、その中に新しい作曲家の曲を入れてみるとか、ちょっとテーマ性を入れてみるとか、工夫をしたほうが受けますね。それと、壇上でお話することも、お客様から受けがいいですよ。

-ただ上手であることより、少しでも自分らしさを持っていたほうがいいんですね。

根岸  今は、ほとんどそれが必要なんだと思います。特に、イギリスはビートルズなどのロックスターが出たり、とにかく芸能人が好きな国なので、エンターテイメント性を求める傾向があるかもしれません。ドイツとかならバッハやベートーベンを完璧に弾いてもらいたい、という傾向があるかもしれませんが・・・。イギリスは、アメリカよりも、英語という言葉が文化なんですね。演劇・舞台も充実していますし、そういう背景があるので、ただ演奏するだけでなく、そのほかの要素を求められるのかもしれません。

ヒーバー城にてリサイタル
ヒーバー城にてリサイタル

-ちなみに、アメリカ英語とイギリス英語の違いなどは感じましたか?

根岸  はい。実はそれ興味がありまして、日ごろから笑い話として情報を集めているんですよ! やはり、まずは発音が違います。アメリカは丸い感じの発音なのですが、ヨーロッパの人はアメリカ英語をバカにするんですよ。18歳のとき、初めて講習会でヨーロッパに行ったのですが、みんなに「アメリカ帰りか?」って言われましたね。そのときは「何で、そんなにいちいち言うのかな?」って思ってたんですけど。10年くらい経った今では、アメリカ人に「イギリス英語になってきたね」って言われるんです。でも、今でもイギリス人にはアメリカに住んでた?って聞かれるんですけどね(笑)。舞台を観に行って思うのですが、発音って大きいんですよ。アメリカ英語で、シェイクスピアとかを演じられても違和感があるんです。それを、少しだけカドをつけたイギリス英語でやるだけで、しっくりくるんですよ。

-それは、おもしろいですね!

根岸  それが表面的な違いなんですけど、言い回しもけっこう違いますね。同じ意味でも言い方が違うとか、地下鉄とかズボンとか、そういう単語も違いますし。やはり、ちょっとした違いはありますね。通じないことはないんですけど、それ何?みたいな事はありますね。それと、言葉ではないのですが、ここで育ってないから分からないということももちろんあります。中学高校時代に流行った歌とかジョークとか。これはしょうがないですけど。

-日本人は知っていても、外国の人は知らないことなどは多いですよね。

根岸  私も帰国子女ですけど、日本語の言葉遣いがすごく変だといわれましたね、小さい頃日本で育っていないので、かしこまった感じでしゃべっていたようです。

-私は、短期でアメリカに行ったことがあるんですけど、話す言葉があまりに硬すぎるようで、逆に伝わらないこともありました(笑)。こちらもスラングが分からなかったですし。

根岸  私も今の日本語分かりませんよ! ネットでニュースを見るのですが、「アラサー」とか「アラフォー」とか、何だこれ?みたいな(笑)。あとで調べて分かったんですけど。

-言葉はどんどん作られていきますからね。さて、ここで、難しい質問なのですが、クラシック音楽は根岸さんにとって、どういう存在ですか?

根岸  子どもの頃から身近にありましたし、大げさですが、私にとっては人生そのものですね。語学のお話をしましたが、もうひとつの「音楽語」という感じで、表現の手段の一つです。感情や経験、すべてが表現できるもので、自分自身から切り離せないものですね。あと、もう少し大きな意味で言うと、人類が残している素晴らしいもののひとつだと思います。バレエ、絵画、小説、映画、建築などに匹敵するというか、それ以上に残していくべきものだと思います。伝統文化であり、流行で消えていくものではないですから。

-今の音楽の多くが消えていってしまう中で、クラシックは残っていくし、残すべきですね。

根岸  どんな国のどんな人種でも、心を動かす力があると思います。不景気の中、戦争の中、テロの中、災害の中でも、音楽ってやはり人々を救う力あると思うんです。希望を与える力や、癒す力もあると。
 

英国王立音大の卒業式
英国王立音大の卒業式

-では最後に、海外で勉強したいと考えている方へ、アドバイスをお願いします。

根岸  やはり、積極的にいくということと、目的意識を持つということが大事ですね。夢は大きく、目的意識を持ってほしいです。現実的な話をすれば、自分に合ういい先生を見つけましょうとかになりますが、それにしても、まずは「自分はこういう演奏家になりたい」という信念が根になりますから。その信念に従って講習会に参加してみたり、旅に出てみたりしてほしいですね。あとは、語学を少しは身に着けておくと楽だと思いますよ。

-目的意識や目標がないと最後にぶれてしまいますもんね。

根岸  そして、何をやるにも、自分が楽しむという姿勢が一番ですよ。

-そうですね。本日は素晴らしいお話とアドバイスをありがとうございました!
 

幸田亮一さん/劇団四季元俳優/ドイツ・ハンブルク

兵庫県神戸市出身。10歳よりバレエを始める。中学卒業後ドイツに留学。1年目シュツットガルトSchule des Ballett 、Hitomi Asakawa Haas(20世紀バレエ元ソリスト)に師事。 2~3年目ハンブルグバレエ学校、Radik Zaripov, Kevin Haigen他に指事。在学中、同バレエ団のアンダースタディーとして舞台に立つ。2001年、劇団四季に入団。「CATS」マンゴジェリー、ランパスキャット、コリコパット「アンデルセン」「ソング&ダンス2」等に出演。2006年に退団。2011年真鍋奈津美と共にバレエ・マスターストレッチを始めるとする様々なクラスやワークショップを企画、開催するプロジェクト「Défilé」を立ち上げる。現在はフリーのダンス講師、コレオグラファーとして岡山を中心に活動。Body Element System Japan 認定マスターストレッチトレーナー。 -幸田さんは中学を卒業して留学したきっかけはなんですか? 幸田 中学3年生の夏休み、当時通っていたバレエ教室で行われたHitomi Asakawa Haas先生の講習会を受け、もっとこの先生に学びたいと思い掛け合ってみたところ「死に物狂いで頑張るなら来なさい」と言って頂き、急遽そこから中学卒業までに渡独の準備をしました。 -素敵な先生との出会いがあったのですね♪ハンブルグに決めた理由はなんですか? 幸田 シュツットガルトでの学校はプライベートスクールだったので、その後の進路の為に3つのバレエ学校を受験しました。一つ目は同じシュツットガルトにあるバレエ団付属校John Cranko Schule(ジョンクランコバレエスクール)。バーレッスンの審査途中で落とされました。二つ目はスイス ローザンヌにあるRudra Béjart Lausanne(ベジャールルードラ)。 こちらは最後まで審査を進み合格しました。三つ目がドイツ ハンブルグにあるHamburg Ballett Schule(ハンブルグバレエスクール) 。合格し入学許可を頂きました。クラッシックを徹底的に叩き込みたかった事と将来、ストーリー性がある全幕バレエを踊っていきたいという思いがあったのでハンブルグを選びました。 -もともとバレエを始めたきっかけなんですか? 幸田 小学生低学年の時、劇団四季の「キャッツ」を観て将来舞台の道に進む事を決めました。 ミュージカルの舞台に立つ為にバレエの基礎が必要だろうとバレエを始めました。 -最初、単身ドイツに行くのに不安はありませんでしたか? 幸田 幸い先生が日本人だったので異国という場所でしたが大きな不安はありませんでした。むしろ毎日バレエが出来るのが楽しみでした。 -ドイツ語はどのように勉強しましたか? 幸田 1年目で行ったシュツットガルトで半年程、語学学校に通いました。 ハンブルグに行ってからも外国人は授業の一環としてドイツ語がありました。渡独する前は挨拶と数字(1~10まで)程度しか覚えて行きませんでしたが、最初に半年間通った語学学校で大体の日常会話は習得出来ました。 -凄いですねぇ~♪あいさつと数字しか知らないレベルから半年で日常会話の習得レベルまでいけるとは驚異的な学習能力ですね♪ ハンブルグの学校での日常生活を教えていただけますか? 幸田 授業は月曜から土曜日まであり、毎朝クラシックのクラスから始まります。 土曜日以外は男女別で行います。 その後は日によってバリエーション、パドドゥ、モダン、キャラクターダンスやバレエ団の作品を学ぶレパートリークラスなどがあります。 また、自分自身で作品を創る「振付」の授業もありました。昼休憩を挟み午後からは、スクールパフォーマンスに向けてのリハーサルや(バレエ団のアンダースタディーなどに入っている場合は)バレエ団のリハーサルに参加します。後、毎日ではありませんがドイツ語や解剖学の授業もあります。 -月曜日から土曜日までみっちりですねぇ♪学校がお休みの日曜日はどのように過ごされていましたか? 幸田 基本的にドイツは日曜日にお店などが開いていないので、クラスメイトとホームパーティーをしたりして楽しんでいました。 たまに授業の一環で、学校から美術館に行ったりオーケストラの演奏を聴きに行ったりする事もありました。ドイツの町並みもそうですが日常の生活の中で芸術に触れ、多感な十代の感性が養われたのだと思います。 -サマーホリデーやクリスマスホリデーはどのように過ごしていましたか? 幸田 長い休みの時は、日本に帰って来ていましたが短い休みなどは、 夜行列車に乗ってフランス パリに一人旅をしたりしました。 (ヨーロッパは陸続きで外国にも気軽に行けるので、ベルギー等にも行きました。) -ジョン・ノイマイヤーのディレクションに影響された事はありますか? 幸田 新しい作品を創作していく現場に立ち会えた事はとても貴重な経験でした。 振付家とダンサーがお互いにインスピレーションを与え合いながら作品を創り上げて行く姿は、現在の自分自身の創作活動に大きな影響を与えていると思います。 創作現場において作り手も舞踊家も決して一方通行のコミュニケーションではなく、 言語としての会話というよりは感性と感性の会話をしながら創作している様に思えました。 -学生時代最も印象的な事はありますか? 幸田 振付の授業で創った作品がスクールパフォーマンスでの発表作品のひとつに選ばれた事です。 ダンサーや曲の選出も自分自身で行い、一から創り上げる作業は純粋に楽しいひとときでした。 -幸田さんはいつ頃からプロになろうと意識し始めたか? 幸田 幼い頃からこの世界に身を置きたいと漠然と思ってはいましたが、 現実的に考えだしたのは中学生になってからです。 -帰国後、仕事をして行く中で留学経験が活きたと思う事はありますか? 幸田 早い時期から親元を離れ海外で学んだ事で、自分自身で進むべき道を決断して行く精神的な強さが身に付いたと思います。 -ヨーロッパに残って活動しようとは思いませんでしたか? 幸田 海外で活動して行くならばハンブルグバレエ団に入りたいと考えていたのですが 残念ながらそれは叶いませんでした。 一度自分の進む道を見つめ直そうと日本に帰国しました。 一年程関西を中心にバレエダンサーとして活動しましたが、 その後劇団四季が「キャッツ」に出演する男性ダンサーを探しているという事で オーディションを受け、入団しました。 この世界を志すきっかけとなった作品に出演する事ができ、 子供の頃に思い描いた夢が現実となりました。 -幸田さんは現在指導者として活躍されており、先日のローザンヌ国際コンクールのファイナリストを輩出しました、指導のなかで特に心がけていることはどんなことですか? 幸田 ひとつのメソッドにとらわれる事無く、その時々にその人に何が必要なのかを見極め指導することを心がけています。 日本人の骨格の特性を考慮した上での身体作りができるよう、必要に応じてコンディショニング等も取り入れています。 指導者という立場になるとどうしてもアウトプットする事の方が多くなってしまうので、自分自身が停まる事なくインプットを続け、生徒たちを導いて行ければと考えています。 -これから活躍する若手ダンサーにむけて一言お願いします。 幸田 バレエの技術を高める事だけでなく、色々なものや人に触れ合う機会を大切にして欲しいと思います。 それが結果自分自身の人間性を高め、表現者としての魅力に繋がって行くのではないかと思います。 -これから留学を考えている方へのアドバイスをお願いします。 幸田 バレエ学校に入学することはゴールではなくスタートです。 何を学びたいのか自分の意志をしっかり持ち、進む道を考えて行って欲しいと思います。 オーディションでは通常バーレッスンから始まりますので、基礎的な事の積み上げが何より大切になると思います。 -プロのダンサーになる秘訣はありますか? 幸田 素直である事。強い意志を持つ事。 プロになるということは、選ぶ立場ではなく選ばれる立場になるという事だと思います。 自分の気持ちだけではなくそこには常に相手がいるからこそ、 素直である事、強い意志を持つ事はとても大切な事ではないでしょうか。 -日本人と外国人ダンサーとの違いを感じる事はありますか? 幸田 やはりそれぞれの民族性や文化から来る骨格の違いや思想の違いはあると思います。 華奢な身体や消極的だと言われる文化は不利な様に感じてしまいがちですが、 視覚的なものだけを真似るのではなく、 日本人だということが活かせる身体の使い方や考え方を身につけていく事が出来れば、 それは決してデメリットではないと思います。 -本日は貴重なお話をどうもありがとうございます。 ーーーーーーーーーーーー Défilé (デフィレ) http://defile-defile.jimdo.com

ダンス留学アンドビジョン【最新情報vol.10. 2016-01-05 07:00:00】

  ┏━━━━━━━━━━┓ ┏━┫ ごあいさつ&ご案内 ┣━┓ ┃■┗┳━━━━━━━━┳┛■┃ ┗━━┛        ┗━━┛ ■■■ ■■■ ■■ ■■■   ■ ■ ■  ■ ■ ■■■ ■ ■  ■ ■■■ ■   ■ ■  ■ ■ ■ ■■■ ■■■  ■ ■■■ :☆:*:★:*:☆:*:★:*:☆ ★ 様  ★ ☆:*:★:*:☆:*:★:*:☆ こんにちは!アンドビジョンのです♪ 謹賀新年 本年もどうぞよろしくお願いいたします。 ☆┓    ┏☆ ┗☆┓ 学┃校┃情┃報┃┏☆┛ ┗☆ ━┛━┛━┛━┛☆┛ ◆ローハンプトン・ダンス 「全英一番」と称されるローハンプトン大学ダンス学部。高い就職率も好評価の理由です。 広いキャンパス、著名な講師陣、ロンドン教育機関内最高の就職率。学生たちの知的好奇心・ニーズをあますところなく満たす、花も実も充実した大学です。 http://www.dance-abroad.com/country/6312-roehampton-dance.html ◆ワガノワ・バレエ・アカデミー クラシックバレエ教育を確立した、由緒正しきロシアのバレエ学校といえば、ここだけ! クラシックバレエの指導では最高峰と評される、ワガノワ・バレエ・アカデミー。何千もの応募者の中から、入門を許されるダンサーになりませんか? http://www.dance-abroad.com/country/6699-vaganova-ballet-academy.html ┏─☆┏─☆┏─☆┏─☆┏─☆ │講││習││会││情││報│ └─┛└─┛└─┛└─┛└─┛ ◆アメリカン・アカデミー・オブ・バレエサマースクール ニューヨーク州有数の高級住宅街エリアにある大学で、ひと夏バレエに集中する。 マンハッタンへの通勤者も多い高級住宅街、ウェストチェスター。治安が良いこの街で、素晴らしい仲間たちとバレエを学ぶサマースクールに参加しませんか? 【期間】 ◇シニアコース 2016年6月26日〜8月6日 1週間コース:2016年6月26日〜7月1日、8月1日〜8月6日(※バレエテクニック集中コース) 2週間コース:2016年7月3日〜7月16日、7月17日〜7月30日 3週間コース:2016年6月26日〜7月16日、7月17日〜8月6日 4週間コース:2016年7月3日〜7月30日 5週間コース:2016年6月26日〜7月30日、7月3日〜8月6日 6週間コース:2016年6月26日〜8月6日 ◇ジュニアコース 2016年7月11日〜7月22日 http://www.dance-abroad.com/major/5950-american-academy-of-ballet-summer-school.html ◆ピッツバーグ・バレエ・シアター・スクール夏期集中コース アメリカ東海岸にあるピッツバーグ・バレエ・シアターのサマースクールでプロを目指す。 毎年6月から7月の約1ヶ月間、12才以上のダンサーを対象に、ピッツバーグ・バレエ・シアター付属のバレエスクールがサマーコースを開催。 プロを目指す方に最適な講習です。 【期間】2016年6月20日〜7月23日 http://www.dance-abroad.com/major/6203-pittsburgh-ballet-theatre-school-summer-program-pbt.html ◆アメリカン・バレエ・シアター・サマー集中コース アメリカを代表するバレエシアターが開催する、若いダンサーのための夏期集中プログラム 最高レベルの指導者が行う少人数制のレッスンをはじめ、多種多様なカリキュラムでダンサーに必要な資質を養う、充実の夏期集中プログラム 【期間】 ◇アメリカン・バレエ・シアター・サマー集中コース ニューヨーク:2016年6月27日〜7月29日 カリフォルニア:2016年7月25日〜8月12日 ◇アメリカン・バレエ・シアター・学生のためのサマー集中コース 2016年6月6日〜6月24日 ◇アメリカン・バレエ・シアター・子供のためのサマー集中コース 2016年8月1日〜8月12日 http://www.dance-abroad.com/major/6427-american-ballet-theatre-summer-intensive-abt.html ◆マイアミ・シティ・バレエ・スクール・サマープログラム マイアミ・シティ・バレエ・スクールのサマースクールでプロを目指す夏。 マイアミ・シティ・バレエ・スクールの芸術監督やカンパニーのバレエマスター、芸術監督などが直接指導。 優秀者は通年コースの道が開きます。 【期間】2016年6月20日〜7月23日 http://www.dance-abroad.com/major/6153-miami-city-ballet-school-summer-intensive.html ◆パリ国立オペラ座バレエ学校 誰もが認めるフランスの誇り、世界の至宝。パリ国立オペラ座バレエ学校の生徒をめざす。 エトワールになりたい人なら、一度は憧れる学校ーパリ国立オペラ座バレエ学校。最難関、最高峰であるこの学校への挑戦をかたく、熱く決めたあなたへ。 http://www.dance-abroad.com/country/europe/france/6790-the-paris-opera-ballet-summer-school.html ◆スクール・オブ・アルバータ・バレエ・サマースクール 今年の夏はバレエ漬け!気候の良いカナダで、ダンサーとして一皮むけた自分に出会う。 カナダのアルバータ・バレエ団付属スクールによるバレエ漬けの3週間サマースクール. 【期間】 2016年7月11日〜7月29日 http://www.dance-abroad.com/country/america/canada/6789-school-of-alberta-ballet-summer-program.html ◆アントワープ王立バレエ学校サマーコース ベルギーの国際都市、アントワープで本格的なバレエ短期留学を! 数々の国際コンクールで受賞者を輩出してきた名門バレエスクールで行われる、夏期講習会。良質なトレーニングで、あなたの資質を最大限に引き出します。 http://www.dance-abroad.com/country/6792-royal-ballet-school-antwerp-summer-program.html 資料のご請求、ご質問などある方は TEL:03-3278-3450 MAIL: このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。 までご連絡ください! \|/              \|/ ─☆─ *゜:*”*:*’*:’*:’*:*☆*:* ─☆─ /|\【4】国内語学レッスン情報 /|\ アンドビジョンでは留学のための語学レッスンも行っています。 先生はもちろん各国のネイティブスピーカー。 レッスン時間や内容は、すべてあなたに合わせて、 フレキシブルに更可能。 ご自分にあったカリキュラムをリクエストできます! 実際、留学経験者の多くが、渡航前に準備すべきだったこととして、語学をあげられます。 100%ダンスに集中するために、語学の準備はしっかりと! http://www.dance-abroad.com/program/language/1262-language-lesson-in-tokyo.html 資料のご請求、ご質問などある方は TEL:03-3278-3450 MAIL: このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。 までご連絡ください! ◇◇◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇ ◇◇  \\【5】海外語学学校情報 // ◇◇ ◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◇◇ ◆スコラ エキサイティングなロンドンで、田園地帯のデヴォンであなたの未来のために学ぼう! SKOLAは年齢別に英語学校を運営しているので家族での留学も可能です。 ソーホー、ベイカーストリートに位置するロンドン校は街のエネルギーを感じられるのに最適の立地です。 http://www.dance-abroad.com/program/1438-skola.html ◆ECイングリッシュランゲージセンター 第二の故郷で、安心、快適に英語が勉強できます。 一日でも早く英語を上手く話せるようになりたいあなたの為に、毎日英語漬けの環境をご用意しました。 http://www.dance-abroad.com/program/1222-ec-english-language-centres.html      |  / ̄ ̄ ̄ ̄\ /       .\ . |.        ゛| .|   .∧    | \  ./川\    /   \/┏┷┓\/   。┃海┃。 ゛  # ゜┃外┃; 。 ☆  ☆; 。 ・┃オ┃・ #  :。 ;゛ `┃ |┃# 。   ,/・# :┃デ┃。 ; 。 .* %。゜┃ィ┃*。‘;.. .; *#"..┃シ┃# 。~ ☆ ♪#。. ,┃ョ┃;。* # 。~;‘`☆ ,┃ィ┃☆・`` .. :。、’..,'"┃ン┃., ☆‘‘ * 。`” ^*,┃情┃♪; ,,~☆ ., ☆ ‘‘*..┃報┃*:。;# ~ ; 。;; ゛. 。┗┯┛☆”^*,,_.♪ 。゛ ∧_∧│  ゛ ( ゜ω゜)│   :/  つΦ ◆サラソータバレエのオーディションがございます。 ◆カナダ国立バレエ団がダンサーを募集しております。 応募資格 ・男性ダンサー身長178cm以上 ・女性ダンサー身長163cm以上 ◆ピッツバーグ・バレエ・シアターの現地オーディションが3月にございます。 事前申し込みが必要です。 ◆ワシントンバレエの現地オーディションがニューヨーク、ワシントンDC、マイアミで開催予定です。 https://www.dance-abroad.com/contact.html ↑↑↑↑↑ タイトルにご希望のオーディション名をご記入下さい☆ ■┓ \\【7】編集後記/次回予告 // ┗┛━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 気になる情報はありましたか?夢への最初のステップになれたら嬉しいです☆ 今年も様々なダンス/バレエ情報をお届けしたいと思います? 皆さんからのご意見・ご感想をお待ちしてます♪ MAIL: このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。 そして、ご友人にも是非ご紹介ください!(゜▽゜) メルマガ登録は、やメールアドレス変更は簡単に登録できます!! HPから登録できるので、やってみてくださいね! http://www.dance-abroad.com/     ●      _(__)_   _(______)_  ( ________ ) [_____◇◆_____]   | ◆ ◇ | |◇/\◆|    ̄  ̄ 次回のメルマガは、 1月19日(火)発行予定です。 お楽しみに!p(^^)q

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