アメリカ合衆国

アメリカ国旗アメリカは200年ほどの歴史しかない国だが50の州と首都ワシントンD.C.(コロンビア特別区から成り、その多様性は世界でも類を見ないものである。 政治、経済、医学、IT分野、芸術、スポーツ、映画、音楽などありと幅広い分野で世界最高水準の技術と知識を有しているまた多民族国家で、留学生の受け入 れ体制もよく整っている。地域によってその特性があるので、どんなことをしたいのかをよく考えた上で渡航先を決めるのがいいだろう。


基本情報
正式国名&英語表記 アメリカ合衆国 United States of America
首都 ワシントンD.C.
面積 371.8万平方マイル(962.8万平方キロメートル、50州・日本の約25倍)(内水面18.1万平方マイル)
人口 2億8,142万人(2000年、50州)
言語 主として英語(法律上の定めはない)
宗教 信教の自由を憲法で保障、主にキリスト教
通貨 アメリカ・ドル
為替レート 1ドル=107.75円(2005年6月3日)
紙幣 1、2、5、10、20、50、100、500、1000、5000、10000の十一種類。実際は500ドル以上は流通していない。
硬貨 1セント、5セント、10セント、 25セント、50セント、1ドル。50セントはあまり流通していない。
電圧 120V、60HZ
時差 アメリカ本土が4つの時間帯に分かれている。東部時間(Eastern Time):マイナス14時間、中部時間(Central Time):マイナス15時間、山岳部時間(Mountain Time):マイナス16時間、大平洋時間(Pacific Time):マイナス17時間。サマータイム実施期間は1時間早くなる。サマータイムの実施期間は、4月の第1日曜日から10月の最終土曜日。現在の時差表
祝日 1/1 元日 New Year's Day、1/17 マーチン・ルーサー・キング牧師誕生日 Martin Luther King.Jr. Birthday、2/21 大統領の日 Presidents Day、●3/17 セント・パトリック・デー St.Patrick Day、●4/18 愛国者の日 Patriot's Day、5/30 メモリアル・デイ(戦没者追悼の日) Memorial Day、7/4 独立記念日 Independence Day、9/5 レイバー・デイ(労働者の日) Labor Day、10/10 コロンブス記念日 Columbus Day、11/11 ベテランズ・デイ(退役軍人の日) Veterans Day、11/24 感謝祭 Thanksgiving Day、12/25 クリスマス Christmas Day(振替休日12/24)
●=移動祝祭日
在留邦人数 339,387人 (2004年10月1日、50州)
電話国番号 1
緊急電話番号 警察・消防車・救急車:911

物価
アメリカの物価は同じものでも幅広い料金があるので、一概には言えないが、おおむね日本と同じか少し高いぐらいである。食料品に関しては、ほぼ例外なくアメリカのほうが安いだろう。1食当たり安ければ3ドル、高くても20ドルぐらいである。宿泊については12ドルから180ドルぐらいまでとこちらも幅広い料金設定。家賃などは日本よりも安い傾向にある。
GDP 11兆7,350億ドル(名目2004年)
一人当たりGDP
37,622ドル(名目2003年)
経済成長率
4.4%(2004年)
物価上昇率 2.7%(2004年、消費者物価上昇率)
失業率 5.5%(2004年)
主要貿易品目
(1)輸出  自動車、同部品、半導体、コンピューター関連製品、航空機、電気機器
(2)輸入  自動車、同部品、原油、コンピューター関連製品、医薬品、衣料品
主要貿易相手国 (1)輸出: カナダ、EU、メキシコ、日本、中国
(2)輸入: EU、カナダ、中国、メキシコ、日本

気候
アメリカの国土は日本の25倍。場所によって気候も全く異なる。全体としては温帯気候の部類だが、大きく分けてみると中北部は亜寒帯、フロリダ半島は亜熱帯、西部の一部には極端な乾燥気候がみられる。東海岸は夏は高温多湿、冬は低温乾燥といえる。西海岸の北部は温暖湿潤気候、南部は地中海性気候である。中央平原は西へ進むにつれて降水量が減っていく。事前に自分の行く地域の情報をよく集めておこう。
現在の天気
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ビザ 渡航目的によって異なるが原則90日以内の観光、商用を目的とした渡航であれば、ほとんどの場合取得する不要。ビザについてはこちら
パスポート 帰国日まで有効なものを持っていることが条件

大使館などの在日政府機関
アメリカ合衆国大使館 Embassy of the United States of America in Japan
〒107‐8420 港区赤坂1丁目10‐5
Tel:03-3224‐5000
在大阪・神戸アメリカ合衆国総領事館 American Consulate‐General in Osaka‐Kobe
〒530-8543 大阪市北区西天満2丁目11‐5
Tel:06‐6315‐5900
在那覇アメリカ合衆国総領事館 American Consulate‐General in Naha
〒901‐2101 浦添市西原2564
Tel:098‐876‐4211
在福岡アメリカ合衆国領事館 American Consulate in Fukuoka
〒810‐0052 福岡市中央区大濠2丁目5番26
Tel: 092‐751‐9331/4
在札幌アメリカ合衆国総領事館 American Consulate‐General in Sapporo
〒064‐0821 札幌市中央区北一条西28丁目
Tel: 011‐641‐1115〜7
在名古屋アメリカ合衆国領事館 American Consulate in Nagoya
〒460‐0003 名古屋市中区錦3丁目10‐33 錦SISビル6階
Tel: 052‐203‐4011
アラスカ州観光局 マーケティング・ガーデン株式会社内
〒160-0005新宿区愛住町23 WOODY21 7階
Tel:03-5363-1166 / Fax:03-3225-0071 Tel :03-3556-9621 / Fax03-3556-9623
営業時間:10:00〜12:00、13:00〜17:00(土日祝日・年末年始は除く)
オーランド観光局日本事務所 〒105-0003 東京都港区西新橋2-7-4 CJビル5階 ザ・コンタクト内
Tel:03-5251-8671 Fax:03-5251-8674
ロサンゼルス観光局 ホームページによる情報提供
サンフランシスコ観光局 ホームページによる情報提供
ラスベガス政府観光局 ホームページによる情報提供(英語)
マサチューセッツ州観光局 ホームページによる情報提供(英語)
ミネソタ州政府観光局 ホームページによる情報提供
サウスダコタ観光局 ホームページによる情報提供(英語)
アリゾナ観光局 ホームページによる情報提供(英語)
ワイオミング観光局 ホームページによる情報提供(英語)
アイダホ観光局 ホームページによる情報提供(英語)
アメリカ西部5州政府観光局(アリゾナ、ユタ、ワイオミング、サウスダコタ、ニューメキシコ) ホームページによる情報提供
ミシシッピ・リバー・カントリーUSA ホームページによる情報提供
モンタナ州政府駐日代表事務所 〒862-8570
熊本県熊本市水前寺6-18-1 熊本県庁内
TEL:096-385-0782 FAX:096-381-3343

現地日本大使館
在アメリカ合衆国大使館 United States of America (U.S.A)
Embassy of Japan
2520 Massachusetts Avenue N.W., Washington D.C., 20008-2869, U.S.A.
Tel: (1-202) 238-6700
Fax: (1-202) 328-2187
在アトランタ総領事館 Atlanta
Consulate-General of Japan
Alliance Center Suite 1600, 3500 Lenox Road, Atlanta, Georgia 30326 U.S.A.
Tel: (1-404) 240-4300 Fax: (1-404) 240-4311
在アンカレジ総領事館 Anchorage
Consulate-General of Japan
3601 C Street, Suite 1300, Anchorage, Alaska 99503, U.S.A.
Tel: (1-907) 562-8424 Fax: (1-907) 562-8434
在サンフランシスコ総領事館 San Francisco
Consulate-General of Japan
50 Fremont Street, Suite 2300, San Francisco, California 94105, U.S.A.
Tel: (1-415) 777-3533 Fax: (1-415) 974-3660
在シアトル総領事館 Seattle
Consulate-General of Japan
601 Union Street, Suite 500, Seattle, Washington 98101, U.S.A.
Tel: (1-206) 682-9107〜10 Fax: (1-206) 624-9097
在シカゴ総領事館 Chicago
Consulate-General of Japan
Olympia Centre, Suite 1100, 737 North Michigan Avenue, Chicago, Illinois 60611, U.S.A.
Tel: (1-312) 280-0400 Fax: (1-312) 280-9568
在デトロイト総領事館 Detroit
Consulate-General of Japan
400 Renaissance Center, Suite 1600, Detroit, Michigan 48243, U.S.A.
Tel: (1-313) 567-0120 Fax: (1-313) 567-0274
在デンバー総領事館 Denver
Consulate-General of Japan
1225 17th Street, Suite 3000, Denver, Colorado 80202, U.S.A.
Tel: (1-303) 534-1151 Fax: (1-303) 534-3393
在ニューオリンズ総領事館 New Orleans
Consulate-General of Japan
639 Loyola Avenue, Suite 2050, New Orleans, Louisiana 70113, U.S.A.
Tel: (1-504) 529-2101, 2102, 2641 Fax: (1-504) 568-9847
在ニューヨーク総領事館 New York
Consulate-General of Japan
299 Park Avenue, New York, NY 10171, U.S.A.
Tel: (1-212) 371-8222 Fax: (1-212) 319-6357
在ハガッニャ総領事館 Hagatna
Consulate-General of Japan
Suite 604, Guam International Trade Center Building, 590 South Marine Drive Tamuning, Guam, 96911, U.S.A.
(P.O. Box AG, Hagatna, Guam 96932, U.S.A.)
Tel: (1-671) 646-1290, 646-5220
Fax: (1-671) 649-2620
在サイパン出張駐在官事務所 Saipan
Consular Office of Japan
2nd floor, Bank of Hawaii Bldg, Puerto Rico,Saipan, MP96950, U.S.A.
(P.O.Box 500407 Main Post Office, Saipan, MP 96950-0407, U.S.A.)
Tel: (1-670) 323-7201, 323-7202
Fax: (1-670) 323-8764
在ヒューストン総領事館 Houston
Consulate-General of Japan
Wells Fargo Plaza, Suite 2300, 1000 Louisiana Street, Houston, Texas 77002, U.S.A.
Tel: (1-713) 652-2977 Fax: (1-713) 651-7822
在ポートランド総領事館 Portland
Consulate-General of Japan
2700 Wells Fargo Center, 1300 S.W., 5th Avenue, Portland, Oregon 97201, U.S.A.
Tel: (1-503) 221-1811 Fax: (1-503) 224-8936
在ボストン総領事館 Boston
Consulate-General of Japan
Federal Reserve Plaza, 14th Floor, 600 Atlantic Avenue, Boston, Massachusetts 02210, U.S.A.
Tel: (1-617) 973-9772〜4 Fax: (1-617) 542-1329
在ホノルル総領事館 Honolulu
Consulate-General of Japan
1742 Nuuanu Avenue, Honolulu, Hawaii 96817-3201, U.S.A.
Tel: (1-808) 543-3111 Fax: (1-808) 543-3170
在マイアミ総領事館 Miami
Consulate-General of Japan
Brickell Bay View Centre, Suite 3200, 80 S.W. 8th Street, Miami, Florida 33130, U.S.A.
Tel: (1-305) 530-9090 Fax: (1-305) 530-0950
在ロサンゼルス総領事館 Los Angeles
Consulate-General of Japan
350 South Grand Avenue, Suite 1700, Los Angeles, California 90071, U.S.A.
Tel: (1-213) 617-6700
Fax: (1-213) 617-6727

植村理葉さん/バイオリニスト/ドイツ・ベルリン

植村理葉さんプロフィールー

バイオリニスト植村理葉さん
バイオリニスト植村理葉さん

桐朋女子高等学校音楽科を卒業し、ケルン音楽大学でイゴール・オジム氏に師事。文化庁芸術家在外研修員(3年派遣)として研鑚を積み、最優秀成績で卒業。ローザンヌ音楽院ではピエール・アモワイヤル氏に師事、首席で卒業。多くの指揮者に認められ、ヨーロッパでのオーケストラとの協演は80回を超える。ケルン室内オーケストラ、プラハ・シンフォニエッタ、州立ハレ・フィルハーモニー管弦楽団などとも協演し、ドイツやサンクトペテルブルクの音楽祭にも数多く招かれている。また、ドイツ国内主要ホールでのコンサートツアーで演奏したシューマンの協奏曲は、ドイツ・ソニーからCDも発売されている。
全日本学生音楽コンクールヴァイオリン部門小学生の部全国1位、ミケランジェロ・アバド国際コンクール優勝、レオポルド・モーツァルト国際コンクールでは最高位に加えモーツァルト特別賞を受賞、第15回新日鉄音楽賞フレッシュ・アーティスト賞を受賞、他数多くの受賞経歴を持つ。



-はじめにこれまでの経歴を教えてください。

植村 4歳でヴァイオリンを始めて、小学校5年生のときに毎日新聞社主催の全日本学生音楽コンクールで優勝しました。高校は桐朋の音楽科に入学し、3年生のときに毎コンで2位になって、翌年、卒業後にケルンに留学してイゴール・オジム先生に師事しました。海外のミケランジェロ・アバドのコンクールで優勝、モーツァルトコンクールで最高位に入賞しました。また、第15回新日鉄音楽賞フレッシュ・アーティスト賞を受賞しました。ケルン音大も含めてケルンに6年いた後、スイスのローザンヌでピエール・アモワイヤル氏に師事し、その後、今から8年ぐらい前にベルリンに来ました。ケルン音大にいた頃から、運よくオーケストラでソリストとして招待されることが多くなり、そのほとんどが定期演奏会で80回ほどになります。

-ヴァイオリンを始めたきっかけは何ですか?

植村 母が「ヴァイオリンを弾いてみる?」って言ってくれて、私はすぐに「やる!」って・・・・。

-そうすると、お母様もヴァイオリンをされているんですか?

植村 いえ。専攻は音楽学だったんですけれど、母はヴァイオリンではなくピアノです。私の手も母と同じで小さいだろうっていうことで、将来的なことも考えてヴァイオリンを勧めてくれたようです。家にはピアノがあったので、ピアノには慣れ親しんでいたと思います。

-ご自身は子どもの頃、ヴァイオリンとピアノどちらが好きでしたか?

植村 どちらがということはあまり記憶にないですが、ヴァイオリンが単旋律なのに比べて、ピアノは一人で全部奏ける曲がほとんどなので、そういう意味でピアノもすごく好きでした。違うものとしてピアノは楽しく奏いていた気がします。

-現在でもピアノは併行して奏いてらっしゃるんですか?

植村 ピアノは、小さい頃からずっと母に習っていましたし、桐朋でもケルン音大でも副科でピアノをとっていました。ケルンにいた頃は家にピアノもありましたし。その後、ローザンヌに行ってからは、副科ではなかったんですけれども、学校のレッスン室にピアノがあったのでそれを奏いていました。卒業後は学校のレッスン室も使えない状況になり、家にもピアノをおいていなかったのでだんだん遠ざかってしまいましたが、また奏きたいですね。

-ヴァイオリンを始めた頃、将来は外国に行こうと思っていらっしゃいましたか?

植村 そうですね。はっきり覚えているのは「ヴァイオリンを始めたい?」って母に聞かれたときに、パーッと自分のイメージで思い浮かんだのが、オーケストラをバックに大きな会場でソロで奏いているっていう光景でした。

-その頃からイメージされていたんですね。

オケをバックに
オケをバックに

植村 多分、テレビでそういう番組を見たことがあったんだと思います。それで、オーケストラをバックに奏くということしか考え付かなかったのかなと(笑)。

-それでも、いつかプロとして、と思っていたんですね。

植村 ヴァイオリンをやるということは、ソリストとしてやっていくということだ、と疑いもなく思っていましたね。

-クラシックに興味を持ったきっかけは何ですか? 身のまわりにクラシックがあったからでしょうか?

植村 そうですね。音楽といえばクラシックが普通だと思っていて。

-他のジャンルに気が移るということはなかったですか?

植村 なかったですね。あんまりしっくりこなかったといいますか・・・・、たとえば小学校に入ってクラスの人たちが歌っていたり、すごく古い話ですが、トップテンを見ていましたけど、それはそれで単なる娯楽という感じで、好んで聴くということはしなかったです。

-留学を具体的に考えたのはいつ頃ですか?

植村 少なくとも高校に入った頃には考え始めました。

-当時、留学は珍しいですよね。

植村 そうですね。今は、高校でも大学でも留学は増えていますよね。私は外国に早く出たかったし、やっぱり自分で独立して勉強したいっていう気持ちが強くありました。

-どうしてドイツを選んだんですか?

植村 実は最初はニューヨークを考えていたんです。当時はソリストといえばジュリアードで学ぶというのが主流だったんです。それでアスペン音楽祭に
高校のときに行きましたら、先生も良かったですし、なんの疑いもなくジュリアードに行こうと思っていました。

-それがどうしてドイツになったんですか?

植村 高校3年生のときに、桐朋に教えにいらしていたオジム先生のレッスンを受けたんです。それがすごく良かったんですね。確か10月か11月だったと思うんですが、そのときからジュリアードよりも、オジム先生の教えてらっしゃるドイツへの留学を急に考え始めました。

-急に変更したんですね。

植村 はい。桐朋では第二外国語を選択できたのですが、それまではドイツに行くということが全然頭になかったので、フランス語をとっていたくらいだったんです(笑)。でも、音楽を学ぶのだったらヨーロッパがいいという考え方もあることも手伝い、急遽ドイツへの留学を決めました。結局、ドイツ語も全然できない状態でドイツに発ちました。

-ドイツに行きたいというよりはオジム先生につきたくて、ドイツに決めたという感じでしょうか?

植村 そうですね。ほんとに。

-先生との出会いというのは大事なんですね。

植村 そうですね。先生というのはすごく大事だと思います。それから先生との相性も大切なことだと思います。

-学校に入ってから先生を探すより、事前に探したほうがいいと思いますか?

植村 そうですね。できれば講習会などで実際に習ってみるのが一番いいと思います。いい先生はたくさんいますが、自分との相性がいいかどうかはまた別の話だと思いますので。レッスンを実際に受けてから決めるのがいいと思います。すごく人気のある先生で、生徒もいっぱい持っていて、という状況であれば、その先生ときちんと話し合って、例えば個人レッスンを受けながら順番を待って、その間に語学準備をするのがお勧めです。

-何よりも先生が大事ということですね。

植村 もちろん外国に来てから先生とコンタクトを取った方で、いい先生にめぐり会えた方もいらっしゃると思います。またその人自身、先生も大事だけれどどうしてもそこの場所で学びたい、という他の強い目的を持っていれば、またちょっと違うかもしれないです。それでも、やっぱり先生との相性というのはとても大事だと思いますね。


-オジム先生との出会いは貴重だったんですね。

植村 そうですね。出会えてラッキーだったと思います。もし、出会っていなくて、ニューヨークに行っていたら、また違う人生だっただろうなって思いますね。具体的には想像できないですけれど……。

-ケルンに行かれる前に長期でご留学されたことはあるんですか?

植村 ないです。アスペン音楽祭に2週間か3週間行ったくらいですね。

-先ほど、ドイツ語をまったく話せない状態で留学された、という話があったんですが、不安ではありませんでしたか?

植村 オジム先生はすごく英語がお上手で、英語をどんどんしゃべる方なので、レッスンでのコミュニケーションにはあまり不安を感じませんでした。行く前の不安というよりは、行った後の大変さのほうが(笑)。

-実際に行ってみて何が大変でしたか?

植村 一人暮らしも初めてでしたし、気候も東京に比べるとずっと北のほうなので、暗くて陽が差さないんです。それに、当時は日本に比べて、お店にかわいいものや素敵なものが全然ないんですよ。たかがそんなことっていう感じですが(笑)、一人暮らしで気分転換に街に出てもすてきなものとかがなくて、探し上手な人だったら、いいものを見つけ出したりするのかもしれないですけど、パッと見てかわいいものが何もない状態だったから、気分も暗くなってしまうんです。そういう面でもとても気が滅入ってしまって……。でも、そんなときでも、すごく熱心に教えて下さった先生がいたから乗り越えられたんです。

-なるほど。

植村 もともと現地に友達がいる人は別かもしれないですけど、そういう意味でも先生は大事だなと思いました。海外生活という慣れない状況に加えて、先生との相性でも辛い思いをしてしまうのは大変だと思います。今はインターネットも普及していますし、あの頃とは比べものにならないほど、気が滅入らない環境にはなっているとは思うんですけどね。

-それで、ケルンに6年滞在されて、そのあとスイスに行かれたんですよね。スイスに行かれたのはどうしてですか?

植村 日本では高校だけ卒業して留学したので、ケルン音大では授業を全部取らなきゃいけなかったんです。それが終わって、ケルンでの学業を終える頃に、次にまたちょっと違う先生に習いたいと思ったんですね。それで講習会に参加して、3人ぐらいの先生のレッスンを受けたら、どの先生も素晴らしい方だったので、どこに行っても自分は満足だなと思っていたんですが、一番先にとんとん拍子に話がついて、気がついたら決まっていたのがローザンヌだったんです。ローザンヌの学校には2年間通いました。ケルンのソリストコースは、ローザンヌに行ってからも併行して通い、試験を受けて卒業しました。

-学校はどちらだったんですか?

植村 ローザンヌのコンセルヴァトワールです。先生はピエール・アモワイヤル、ソリストとして活躍していらっしゃる方です。

-ドイツとスイスの音楽的な違いはありましたか?

植村 違いはかなり感じました。やはりドイツは昔から作曲家がたくさん出ていますし、すごく音楽的な街だなと感じていました。スイスももちろん作曲家を出していますが、ドイツに比べると数も違いますし、歴史も違うので、音楽的にはニュートラルな印象を受けましたね。そんなに強い音楽的要素を感じることはなかったです。でも、すごくきれいなところなんですよね、ローザンヌは。自然が美しくて。

-ええ、ええ。

植村 ケルンで様式感を重点的に習った後で、先生もソリストの立場から教えてくださったということも、よかったですし、スイスの方はわりと気さくで明るい方達ばかりでしたので、人間関係にも恵まれ、楽しく過ごす事ができました。スイスにいる間は、せっかくローザンヌに来たのだし、先生の教えは貴重だ、そう思いながらやっていましたね。ただドイツに帰りたいという気持ちは変わらずに強かったので、学校が終わると、またベルリンに戻ったんです。

-そのときは、ケルンではなくてベルリンにされたんですね。

植村 ケルンに住んでいた頃にベルリンに行ったことがあり、そのときにすごく街が気に入ったんですね。そしたら縁があって、またいい先生にめぐり会って、その方がベルリンにお住まいでした。

-その後、ベルリンに8年くらいいらっしゃるんですよね。

植村 ローザンヌの学校が終わってからですから、9年ぐらいですね。

ドイツの新聞にも掲載
ドイツの新聞にも掲載

-ドイツでクラシックを学ぶにあたって良い点や悪い点、日本と違うところなどあるかと思いますが、そういったところを教えてください。まず、良い点はありますか?

植村 先ほどもお話したように、ドイツは作曲家もたくさん出していることもあって、音楽の大事な面というのが学べると思います。例えば、極端に言えばソリスティックに弾くという面よりも日常の生活からも音楽的なことを学ぶことのできる国だと思います。

-なるほど。

植村 オーケストラも州立や国立のオーケストラがいくつもあって、すごくいい響きですし、クラッシック音楽が、昔から歴史があって根付いているので、音楽家の立場や地位がしっかりしていると感じます。演奏を気に入って下さればソリストして使ってくれるところも良い点だと思います。

-そういったチャンスが多いということでしょうか?

植村 何がチャンスになるかは、それぞれの性格で違うと思いますが、わりと公平に見て下さり、演奏さえ気に入ってくれれば使って下さるというところがあります。何も持ってない者にとってはありがたいですね。

-他のものを持っていないとはどういうことですか?

植村 例えば、紹介がなくてもとにかく演奏を気に入ってくれればソリストとして招待してくださるということです。

-反対に悪い点はありますか?

植村 考えてみたんですけど、悪い点は分からないです。

-日本と違う点はありますか?

植村 そうですね。仕事の依頼のときにドイツだと「いくらで奏いてくれますか?」とか「いくら要求する?」ということをはっきり聞いてくるんですよね。たぶんドイツがいちばん顕著だと思うんですが、そこが一番日本と違いますね。直接的なんですけど、そういう言い方をしてくれるので、こちらも気をもんだり、心配しないで済むんです(笑)。

-まず値段だけ聞いてくるのですか?

植村 いえ(笑)。「何月何日にどこで奏くのをいくらで奏いていただけますか?」という感じです。我々にとってはすごくありがたいです。

-重要なことですよね。でも、おもしろいですね。

植村 ドイツの人というのは、ざっくばらんというか、ほんとに直接的に事務的にコミュニケーションとる人達だと思います。

-日本はそういうわけにはいかないですよね。

植村 そうですよね。そこは難しいなと思ってしまいますね。私があまり気をまわすことが得意じゃないからかもしれないですけど(笑)。

-ドイツで仕事をするにあたって日本人が有利な点はありますか?

植村 日本人だから、有利だったとか不利だったとか感じたことはないです。

-語学が堪能だからでしょうか?

植村 いえいえ、ドイツ語は全然堪能でないですよ。

-では、言葉で不便を感じたことはありませんか?

植村 最初の頃はありましたね。オジム先生は英語が得意だったとはいえ、英語でコミュニケーションとるわけです。例えば、レッスンの日にちを変更してもらうときに、どうして日にちを動かしたいのかを言葉を尽くして説明しなければいけないのに、丁寧に伝えられなかったりして、こんな時は、もっときちんと伝えられればいいのになぁ、と思うことはありましたね。

-ええ、ええ。

植村 でも、話を聞かない人だったら仕方がないのですが、話を聞いて下さる方だったら、語学が堪能でなくても誠実に伝えようという気持ちで話せば、それはそれで伝わるので、なんとかなると思います。逆にいえば、私にとっては日本語のコミュニケーションの方がすごく難しいです。もちろん日本語はネイティブですが、日本語でも苦労する面がたくさんあります。だから、そういう意味では、何語だからどうということではないように思います。英語だったから…とか、ドイツ語だったから…と感じたことはありません。すべての言語においてそれぞれ苦労するな、っていうのはありますけれども(笑)。

-それでも仕事を見つけるにあたって、言語が有利に働いたり、不利に働いたりはしませんでしたか?

植村 どうでしょうね。広くいえば語学力に含まれるのかもしれませんが、どれだけ機転をまわせるかとか、どれだけ自分の主張を言えるか、っていうところで苦労しました。でもそれは、語学力というよりもその手前の段階の問題だろうなと思うことがあります。

-なるほど。

植村 もちろん、そこをクリアした上で、語学力が足りなくてっていう段階まで来ている人であれば、語学の問題になってしまうと思うんですけどね。でも、そこまで来ていれば、必要に応じて語学もできるようになると思うんです。だから、語学は出来るに越したことはないですけれども、私自身はそれ以前にコミュニケーションの取り方とか、語学以前の問題が大きいので、その部分も大事かなと思います。

-やはりドイツでは自己主張もはっきりしていかないと難しいでしょうか?

植村 そうですね、自己主張は必要ですね。少なくとも謙遜はしない方がいいと思います。自分がしていることよりも低く言うようなことはしない方がいいですね。どうしても日本人は謙遜が染み付いているから難しいとは思いますが……。私も今でも反省することがいっぱいあるんです。

-やはり、そうなんですね。

植村 でも、逆にいえば、言葉通りのことが多いのですごくわかりやすいことは確かですね。それはスイスに行ったときに感じました。スイスはドイツに比べてもう少し社交的というか、言っていることがそのままというわけじゃないことがあるんです。社交上はそう言ったけど直接そういう意味ではなくて、他のことを意味している、ということが結構あって、スイスにいた頃は、それを身につけるのがかなり難しいなと思っていたんです。それに比べると、ドイツはすごく単純で、言っていることがそのままだし、ズバズバ言ってくれて、また、わからないことがあればはっきり質問してきます。逆にコミュニケーションがすごく取り易いですね。

-分かりやすい国民性なんですね。

植村 そうですね。

-今のお仕事を見つけたきっかけを教えてください。

植村 クラシッシェ・フィルハーモニー・ボンというオーケストラがボンにあって、ケルンにいた頃にそこでソリストとして使って下さったのが最初です。そのオーケストラは、ドイツ中の主要ホールでツアーするオーケストラだったので、大ホールでたくさん奏けて、良かったと思っています。一回ソロで弾いて、また次も指揮者が呼んで下さって、ということで繋がり、また、他のオーケストラでは客演指揮者のときに弾いて、その方が彼自身のオーケストラのところに呼んで下さったりすることもありました。そんなふうに繋がってここまできているので、とても良かったと思います。

-ソリストはオーディションで選ばれるわけではないんですね。

植村 オーディションで公募はしていないです。少なくとも私は聞いたことないですね。クラシッシェ・フィルハーモニー・ボンのオーケストラで奏いていた人達は、のちのちベルリン・フィルのオーケストラの団員になったり、他のオーケストラのコンサートマスターになったりと、素晴らしい方が多かったです。そのオーケストラをバックにたくさんの経験を積めたことがありがたいことだったと思います。

-素晴らしいご経験ですよね。日本でオーケストラと協演されたことはございますか?

植村 名古屋フィルハーモニー交響楽団の定期演奏会や、東京フィルハーモニー交響楽団とパガニーニのコンツェルト、群馬交響楽団などとも協演しました。でも、回数はドイツでのほうが圧倒的に多いです。

新聞でチャイコの批評
新聞でチャイコの批評

-日本人とドイツ人、どちらが演奏しやすいと感じますか?

植村 お互いに思っていることかもしれないですけど、日本人だとあんまり主張がみえてこないので、お互い見合っちゃうんですよね。どうしたらいいのって感じになっちゃうことがあって(笑)。ドイツのオーケストラだと、パワーがあってこういう音楽をするっていうのが伝わってくるので、そうやってくるんだったら私はこうやりかえす、みたいな感じで、相乗効果でどんどんいい音楽になっていくんです。ドイツのオーケストラですと、本場ならではの土台がしっかりあるから、そういう意味で奏きやすいです。日本のオーケストラも、なんというか・・・キメ細やかですね。外国で学んできている人が多くなってきていることもあるのか、すばらしい演奏も増えていると思います。

-やはり国民性みたいなものが音楽にも表れるのでしょうかね。

植村 そうかもしれないいですね。ただ、ちょっと不思議というか、どうしてなんだろうって考えることがあるんです。日本人はわりと和を大切にするので、みんなが一緒に弾くオーケストラが向いていて、自己主張の強いドイツ人はソリストが向いていると思うんですが、でも実際は、ドイツ人がソリストとして奏くよりもオケで奏くほうが得意、日本人はどちらかと言えば、ソロのほうが得意なような気がします。そこは矛盾しているなって、ときどき疑問に思うんですよ。

-そうですね。おもしろいですね。どうしてでしょう?

植村 もしかしたら、みんなと一緒に合わせようとする和の気持ちが強過ぎると、音楽的な自己主張が引っ込んでしまって、結果としてはオケの「響きあう」ということに繋がらないのかなとも思います。

-今後もソリストとしてオーケストラと協演していく予定ですか?

植村 そうですね。今後とも日本でも海外でもソリストとして活動する演奏家であり続けたいです。

-他に今後されたいことは何かありますか?

植村 去年まで3年間、毎日新聞社の学生音楽コンクールで審査員をしていたんですけれど、小学生、中学生、高校生の演奏を聴いて、私がこれまで学んできたことを伝える、ということもしていきたいと思いました。日本で演奏会があるときなどは日本におりますので、そのときは直接教えて、いないときはアシスタントに見てもらうといった形をとっていけないか、考えています。

-音楽的な夢はありますか?

植村 真剣に取り組めて、時間も十分作れて、音楽的に相性のいい人達が集まれたら、ベートーヴェンのカルテットの全曲演奏をしたいというのが夢です。ベートーヴェンのヴァイオリンとピアノのためのソナタは10曲あるんですけれど、その10曲全てを演奏するツィクルスを三周したんですよ。それで今度11月に朝日カルチャーセンターでまた一番から奏くのですが、何回奏いてもベートーヴェンのソナタは奏き足らないというか、魅力が尽きなくて……。あるとき、結局これはカルテットにつながっていくものなんだなと思ったんです。ただ、カルテットはメンバーの音楽的相性がとても重要で、合わせの時間もたくさん必要なので、4人とも共通した時間がやりくりできて、4人とも集まりやすい場所にいるかということが大事なので、すごく難しいと思うんです。でも、いつか実現できればすごいことだと思います。

-実現できるといいですね。

植村 はい、本当に「夢」ですね。

-植村さんにとって、音楽とはいったい何ですか?

植村 それを一言で申し上げるのはとても難しいのですけれども、私が演奏会で心がけていることは、作曲家のなかで何が鳴っていたか、何が言いたかったかを伝えるということです。そして音楽が一番生きる演奏をするのが理想だと思っていて、そうすることによってコンサートで聴衆の皆様に伝わるようにと思っています。演奏会のときはいつも作曲家が感じた世界や考えた世界を生きた形でお客さんと共有したいと思っています。

-なるほど。

植村 それから、音楽以外のことをやっている仲の良い友人が何人かいるんですが、その人たちの話を聞いていると、どんな分野でも突き詰めていくと、共通している事が多いと感じます。私はそれを音楽で表現するわけですが、他の分野の人は、表現する方法が違う。もしかしたら、私がしている音楽というのは、表現手段としては比較的表現がしやすいものなのかもしれないとも思います。ただ、表現の仕方が物質みたいな形にはならないので、うやむやにもなりやすいですし、形にならない分、必要ないって思われたり、予算がなければカットされちゃったりする部分でもあるかもしれません。でもだからこそ逆に、専門的とか精通しているとかとは別に、純粋に音楽が好きな人には良い音楽は必要とされているんだなと思ったりもします。私は人前で奏いたりとか、音楽をすることによって自分やまわりのことを考えたりとか、経験を積んだり、また音楽を通していろんな人と知り合い、影響しあっています。つまり、音楽によって、いろいろ精進しています。だから、私にとって、音楽というのは「私の人生の中に入り込んでいること」です。

-素敵なお言葉をありがとうございます。

植村 いえいえ。

-最後にプロを目指している方に、プロで成功する秘訣やアドバイスがあればお願いします。

植村 ドイツでプロとしてやっていくためには、謙遜しないことが大事だと思います。それから留学するにあたっては、相性がいい先生に教わることだと思います。

-いい先生と出会うことは非常に大事なんですね。

植村 はい。私自身、出会いに恵まれてきたことでここまで来れていると思います。先生がいい音楽家であっても、性格的に合わないといったことで苦労してしまうのはもったいないです。苦労しなくていいところで苦労している人を周りでわりと見てきていますので、そういう面で、私はラッキーだったと思っています。

-なるほど。今日は貴重なお話をありがとうございました。

植村 どういたしまして。


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植村理葉さんによる朝日カルチャセンターレクチャー
ベートーヴェンのヴァイオリンとピアノのためのソナタの魅力を分かち合いたくて、ドイツでソリストとして活躍中の植村理葉が皆様をお誘いいたします。至近距離での演奏をご堪能ください。
日時:2008年11月8日午後1時
場所:新宿住友ビル7階朝日カルチャーセンター
演奏曲目:ベートーヴェン ピアノとヴァイオリンのためのソナタ第1番、第2番、第3番
詳細リンク:
http://www.asahiculture-shinjuku.com/LES/detail.asp?CNO=30602&userflg=0
詳細は:http://www.riyo-uemura.com

バレエ最新情報【vol.26. 2015-04-01 04:00:00】

┏┿☆.:*:゜☆.:* ☆.:*:゜☆.:・・・ ╂┘【1】ごあいさつ&ご案内 ┗━☆.:*:゜☆.:* ☆.:*:゜☆.:* ☆・・・ 様 こんにちは!アンドビジョンのです♪ いかがお過ごしですか? 今回も様々なバレエ講習会/バレエ学校の情報を配信します♪ ※4月1日の配信ですが、エイプリルフールではありませんw ∴-∵-∴-∵-∴-∵-∴-∵ 【2】講習会情報 ∴-∵-∴-∵-∴-∵-∴-∵ ◆ハリッド・コンサバトリー・サマーコース アメリカ南フロリダの名門ダンス専門スクールでプロダンサーへの道を開く夏の4週間 世界各地の大手カンパニーに数多くのダンサーを輩出してきた専門学校が開くサマースクール。 長期留学のオーディションとして、また、学校見学を兼ねてトータルな学びを体感できます。 【期間】2015年6月22日〜7月17日 http://www.dance-abroad.com/program/course/summer-course/5942-harid-conservatory-summer-school.html ◆ビーズ夏期集中ダンス&英語コース イギリスの寄宿学校の伝統を今に残すスクールで英語とダンスの楽しさを味わう2週間 海と田園地帯の美しい静かな町で開かれるクラシックバレエやコンテンポラリーダンスの講習会と英語学習のプログラム。継続して学ぶ力を育みます 【期間】 2週間コース:2015年6月28日〜7月11日 1週間コース:2015年6月28日〜7月5日 ※原則として2週間コースをお勧めしております。 http://www.dance-abroad.com/program/course/summer-course/5952-bedes-summer-school-dance-a-english.html ◆デンマーク・ロイヤル・バレエ団サマーコース デンマーク・ロイヤル・バレエ団サマーコースで体感する1〜3週間のバレエコースが魅力 「北欧のパリ」コペンハーゲンにある世界最古の伝統を持つ名門スクールのサマーコース。 クラシックバレエのレベルアップと、次のステップにつながるチャンスが用意されています。 【期間】 2015年7月13日〜8月1日 第1期:2015年7月13日〜7月18日 第2期:2015年7月20日〜7月25日 第3期:2015年7月27日〜8月1日 子供コース:2015年7月27日〜8月1日 http://www.dance-abroad.com/country/europe/denmark/6143-the-royal-danish-ballet-summer-school.html /_/_/―――――――――――――――○   ┏━┓ ┏━┓ ┏━┓ ┏━┓   ┃学┃ ┃校┃ ┃情┃ ┃報┃   ┗━┛ ┗━┛ ┗━┛ ┗━┛ ○―――――――――――――――_/_/_/ ◆レガート・スクール・オブ・ダンス イギリスでもっとも古い舞踊寄宿学校で、ダンスを、英語を、イギリスの文化を学ぶ。 美しい自然に囲まれたレガートスクール・オブ・ダンス。ここは70年以上の間、バレエを中心にプロを目指す学生のためにダンス教育を実践してきた素晴らしい実績があります。 http://www.dance-abroad.com/major/6147-legat-school-of-dance.html ◆ハリッド・コンサバトリー フロリダ・ボカラトンにある若いダンサー育成に優れたバレエ学校で、 自分の才能を開花させる。 優秀な生徒たちを、世界で活躍するダンサーに育て上げる、と評価を受けているバレエ学校、ハリッド・コンサバトリーの正式な生徒になる権利を獲得しませんか。 http://www.dance-abroad.com/major/5924-the-harid-conservatory.html 資料のご請求、ご質問などある方は TEL:03-3278-3450 MAIL: このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。 までご連絡ください! ┏┓          ☆。.*・’ ┗╋━━━━━━━━━━……………  ┃  国内語学レッスン情報  ☆。.:*:・’゜    …━━━━━━━━━━…………… アンドビジョンでは留学のための語学レッスンも行っています。 先生はもちろん各国のネイティブスピーカー。 レッスン時間や内容は、すべてあなたに合わせて、 フレキシブルに更可能。ご自分にあったカリキュラムをリクエストできます! 実際、留学経験者の多くが、渡航前に準備すべきだったこととして、語学をあげられます。 100%ダンスに集中するために、語学の準備はしっかりと! http://www.dance-abroad.com/program/language/1262-language-lesson-in-tokyo.html 資料のご請求、ご質問などある方は TEL:03-3278-3450 MAIL: このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。 までご連絡ください! 〓〓〓〓〓〓〓〓〓\   |   /〓〓〓〓〓〓〓〓  海┃外┃オ┃ー┃デ┃ィ┃シ┃ョ┃ン┃情┃報┃  ━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛ 〓〓〓〓〓〓〓〓〓/   |   \〓〓〓〓〓〓〓〓 サンフランシスコ・バレエ プリンシパルダンサー(男性)を募集しております!! ハンガリー国立バレエ団 現地オーディション開催!! ・年間平均公演数110回 ・契約期間2016年7月31日まで デンマーク王立バレエ練習生の教師を募集!! スコティッシュ・ダンス・シアター 現地ダンサーオーディション!! たくさんのご応募お待ち申し上げます。 https://www.dance-abroad.com/contact.html *⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒* 【6】編集後記/次回予告 *⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒* 気になる情報はありましたか?夢への最初のステップになれたら嬉しいです☆ 皆さんからのご意見・ご感想をお待ちしてます♪ MAIL: このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。 そして、ご友人にも是非ご紹介ください!(゜▽゜) メルマガ登録は、やメールアドレス変更は簡単に登録できます!! HPから登録できるので、やってみてくださいね! http://www.dance-abroad.com/ 先日お隣韓国のユニバーサルバレエへ見学行ってきました♪ 公演はナチョ・ドゥアトの”マルティプルシティ”を観てきました。 学校は少人数制でとても贅沢な施設でした。 幼稚園から高校までの一貫校で学生は皆礼儀正しく、明るく活き活き輝いてました☆ カンパニーも日本人の方もたくさんいて、みなさんプロとしてご活躍されていました!! アジアの一流カンパニーという意味でも今後の活動にも注目ですね♪♪ 次回のメルマガは、 4月15日(水曜)発行予定です。 お楽しみに!p(^^)q

【連載中♪講習会特集!】音楽留学メールマガジン≪コンクール付き、お得なコースも…!≫

♪.:*:'゜☆.:*:'゜♪.:*:'゜☆.:*:・'゜♪.:*:'゜☆.:*:'゜♪ __c0__様、おはようございます! 3月も残りわずか! 年度末、体調崩さないよう気をつけましょう☆ ♪.:*:'゜☆.:*:'゜♪.:*:'゜☆.:*:・'゜♪.:*:'゜☆.:*:'゜♪ 【連載中☆】おすすめ夏期講習会特集 先週から大好評連載中の夏期講習会特集!今週は、コンクールやコンサートといった特典付のコースをご紹介します♪ ∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽ 【特典満載!お得な夏期講習会】 夏期講習会、せっかく参加するならお得に参加したいですよね!コンクール付のコースや、コンサートでの演奏機会が多いコース、語学レッスン付きコースなどなど…お得なコースを≪特別に≫まとめてご紹介♪ ◆ウィーン国際夏期ピアノ講習会 マスタークラスとコンクールが続けて開催されるお得なコース♪しかもウィーン国立音楽大学を始め、世界的に著名な教授陣が大集合!各先生から1回ずつレッスンが受けられるのもお得ですよね。そして、講習会の会場は、あの有名なプライナー音楽院!音楽院へのプチ留学体験もできちゃう、オススメコースです☆ 32名限定のコースですので、ご興味ある方はどうぞお早めに!今年は既にたくさんご応募いただいております!!!! 【コース詳細はこちら】 https://www.andvision.net/program/course/543-vienna-international-pianists.html ∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽ ◆シュリッツピアノ夏期講習会 こちらもピアノのみのコースですが、毎年大人気の講習会です。コンサートピアニストのためのコース、と言ってもいいでしょう、それくらいコンサートがたくさんあります(笑)最低でも1回は出演できますので、海外でコンサートに出てみたい…!という方にはオススメです♪また、語学レッスンも付けられますので、語学もやりたい!音楽もやりたい!という欲張りな方にもオススメです。 ちなみに、13~17歳向けの【青少年のためのシュリッツピアノ夏期講習会】もあります!夏休み時期に開催なのも、嬉しいですよね☆ どちらも既にお申込みをいただいてますので、ご希望の方はどうぞお早めに…♪ 【コース詳細はこちら】 https://www.andvision.net/program/conservatory/451-pianale-international-academy.html 【青少年シュリッツ詳細はこちら】 https://www.andvision.net/program/forchildren/548-the-pianale-junior.html ∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽ **==================================** 次回は引き続き、夏期講習会のご案内です♪お楽しみに~! **==================================** アンドビジョン株式会社 東京都中央区京橋1-5-5 京橋共同ビル5階 TEL:03-3278-3450 FAX:03-4496-4903 HP:https://www.andvision.net/ 営業時間 [平日] 10:00-20:00 [土・祝] 10:00-15:00(祝日営業は1-7月のみ) 日曜日はお休みを頂いております。 < メール・ファックスは、365日・24時間受付 >

羽栗京香さん/モーツァルテウム音楽大学夏期国際音楽アカデミー&語学学校

-まず簡単な自己紹介、現在までの略歴を教えてください。 羽栗さん:現在高校3年生で、海外の音楽大学への進学を考えています。母が声楽家という事もあり、幼い頃から音楽に触れていて、2歳頃から今までピアノを演奏してきました。 -今まで講習会などに参加したことはありますか?海外に行かれたことはありますか? 羽栗さん:中学2年生の時にウィーンの講習会に参加したことがあります。 -この講習会に行きたいと思った理由やきっかけはなんでしょうか? 羽栗さん:クリストファー・ヒンターフーバー先生が講習会の教授としていらっしゃったからです。目指している大学の教授で、オンラインでレッスンを受講したこともあります。先生の教え方や音楽が好きで、今後先生に教わりたいと思っています。 -参加者は、どのくらいの人数がいましたか?また、どんな人が参加していましたか? 羽栗さん:先生のクラスは13名くらいでした。日本人は3人、中国出身の方が多くアジア系が多かった印象です。年齢層は同い年くらい~年上の方々でした。 -講習会はどんなスケジュールが組まれていましたか? 羽栗さん:60分×4回のレッスンを受講しました。 -先生はどんな人でしたか? 羽栗さん:優しく紳士な先生でした。音楽に対して真剣に向き合っている方で、質問すると真面目に回答してくださいました。講習会スタッフは英語で対応してくださり、親切な方々でした。 -レッスンでは、どんなことを教わりましたか?教わったことで、印象に残っていることはありますか? 羽栗さん:ショパンの曲をレッスンしてもらったときに、腕の使い方、指の動かし方などの技術的な面や、音楽の詳しい内容といった音楽的な面も教えていただけたことがとても良かったです。 -レッスンは何語で受けましたか? 羽栗さん:私は英語でレッスンしていただきました。生徒によってはドイツ語でレッスンを受けている方もいました。 -レッスンの最後には、コンサートや閉会セレモニーなどがありましたか? 羽栗さん:最終日に各教授のクラスから1名程度の方が選抜されて演奏する選抜者コンサートがありました。 -講習会中に、人前で演奏する機会(コンサートやコンクールなど)はありましたか? 羽栗さん:4日目にクラスコンサートがあり、受講者全員が10分程度の曲を、ホールで演奏しました。コンサートではありませんが、全楽器のレッスン全て聴講可能なので、舞台の上ではありませんが、レッスンでも人に聴かれてるような状態でした。 -練習はどこでしたのですか?どのくらい練習出来ましたか? 羽栗さん:別途練習室を予約していましたが、大学の練習室も使わせていただきました。Informationで予約する方法で、お昼後など予約が取りにくい時間帯はありましたが、朝一や夕方などは取りやすかったです。変更も可能でした。 -レッスン以外の時間は何をしていましたか? 羽栗さん:聴講していることが多かったです。他の楽器の聴講もできたので、声楽のレッスンも聴講していました。語学学校に通っていたウィーンでは、平日は練習と語学学校のスケジュールでしたが、休日は観光したりお買い物したりしました。 -街のようすはいかがでしたか?(治安、人々の様子、外観など)  羽栗さん:ザルツブルクでは音楽祭の期間であったこともあり多くの人がいました。街も綺麗です。ウィーンでは現地の方々と関わる機会もあり、頑張ってドイツ語を使って話しましたが、しっかり話を聞いてくれて助けてもらうことも多かったです。 -宿泊先はどこに泊まりましたか?どうでしたか? 羽栗さん:モーツァルテウムの学生寮に宿泊しました。 -宿泊先の設備はいかがでしたか?(部屋人数、空調、トイレ・風呂、洗濯方法、TVなど) 羽栗さん:部屋にはキッチン・シャワールーム・ベット・机・棚があり、朝食や夕食はキッチンを使用して作っていました。洗濯機はランドリールームがありましたが、私は手洗いしていました。乾燥しているので、夜干して寝ると、朝にはほとんど乾いていました。 -宿泊先と講習会場はどのように移動しましたか? 羽栗さん:バスで移動しました。バス停から学校も近く通いやすかったです。日本ではあり得ないことですが、現地のバスは、バス停で停まらないこともあり驚きました。 -お食事は何を食べましたか?外食は1食何円ぐらいでしたか? 羽栗さん:大学の目の前にサンドウィッチ屋さんがあり、クラスの友達と食べに行きました。ウィーンでは週末にレストランに行ったりもしました。円安の影響もあり、ハンバーガーを食べるのに2人で5,000円くらいして驚きました。 -海外の人達とうまく付き合うコツはありましたか? 羽栗さん:自分の意見をちゃんと伝えることが大事だと思います。 -留学中に、困ったことなどはありますか? 羽栗さん:ザルツブルクに滞在した時にスリに遭い、警察に行く必要がありました。現地の警察の方も丁寧に対応してくれたので良かったですが、やはり日本と同じ感覚でいてはいけないと感じました。 -今回講習会に参加して良かったと思える瞬間はありましたか? 羽栗さん:真剣に音楽を学んでいる人達に囲まれている環境で、悩みを共有できたり、いろんなアドバイスをもらえたこと。帰国後も連絡を取り合える出会いができたことが良かったと思える瞬間でした。語学学校では全員が目標を持って学んでいるので、休み時間でも友達とドイツ語で頑張って会話したりなど、みんなで高め合える環境で学ぶことができ、語学に対するモチベーションも上がったことが良かったです。 -留学して、何か自分が成長したなと思う事はありますか? 羽栗さん:今までは受け身でいることが多かったのですが、留学したことで自分から何かを発しなければいけないことを学び、帰国後は自分の気持ちをちゃんと発するようにしています。音楽面では、留学を通して「どれだけ音にこだわれるか」という部分が足りないと感じ、今後努力していかなければいけないなと考えることができました。 -日本と留学先で大きく違う点を教えてください。 羽栗さん:日本では、近くに外国人で困っている人がいたら英語で話しかる方が多いですが、オーストリアでは。いかにも外国人という人にも、ドイツ語で話しかけてきます。英語で話していただけますか?と伝えてもドイツ語で返ってきました。笑 英語は世界共通語とされていますが、オーストリアで生活するなら、やはりドイツ語を話せないといけないなと感じました。 -今後留学する人にアドバイスしておきたいこと、しっかり準備しておいたほうがいいことなどありますか? 羽栗さん:語学は勉強しておいた方が絶対に良いです。そのほうが先生とも細かいコミュニケーションが取れるし、何か多少の問題があっても対応できると思います。また、7月~8月のザルツブルクは結構寒かったので、温度調整できるものを持参されたほうがよいです。 -今後の活動は?進路などありましたら教えてください。 羽栗さん:高校卒業後、留学する予定です。 -ご協力ありがとうございました。

2025 夏季休業のお知らせ

誠に勝手ではございますが、以下、営業をお休みいたします。
ご迷惑をおかけしますがご容赦くださいますようお願いいたします。

◆夏期休業:2025年8月15日(金)

カナダ

カナダ国旗カナダは広大な土地と大自然に恵まれた国。「世界で最も暮らしやすい国」といわれるほど教育水準、医療制度、公共交通機関などさまざまな点での水準が高 い。教育レベルだけでなく、文化、芸術方面でも多彩な特色を持っている。自然、教育、文化など、ありとあらゆる面で快適な留学生活が送れるだろう。 多民族、多文化な国で留学生の人気も高い。

基本情報
正式国名&英語表記 カナダ Canada
首都 オタワ
面積 997.1万km2(世界第2位、日本の約27倍)
人口 3,000.71万人(2001年国勢調査)
言語 連邦レベルでは英語、仏語が公用語
宗教 ローマン・カトリック教(加国民の約半分近く)
通貨 カナダ・ドル
為替レート 1カナダドル=86.38円(2005年6月3日)
紙幣 5、10、20、50、100、500、1000
500ドル札と1000ドル札はあまり市場に出回っていない。
硬貨 1セント、5セント、10セント、25セント、$1、$2
電圧 110-120V、60HZ
時差 6つの時間帯に区分。太平洋標準時:マイナス17時間、山岳標準時:マイナス16時間、中央標準時:マイナス15時間、東部標準時:マイナス14時間、大西洋標準時:マイナス13時間、ニューファンドランド標準時:マイナス12時間半。サマータイム実施期間(サスカチュワン州除く)は各1時間早くなる。サマータイムの実施期間は、4 月第1日曜日から10月の最終日曜日。 カナダの現在の時差マップ
祝日 1/1元旦、●3/25聖金曜日、●3/27復活祭、●3/28復活祭の月曜日、5/23ビクトリア女王誕生祭、7/1建国記念日、9/5労働者の日、10/10感謝祭、11/11休戦記念日、12/25クリスマス、12/26:ボクシング・デイ
●=移動祝祭日
在留邦人数 37,955(2003年10月時点)
電話国番号 1
緊急電話番号 警察・消防・救急車911

物価
カナダの物価は日本よりも安いといえるが、地域によっても相場金額が異なっている。食料品などもアメリカよりは高いようだが、日本に比べると半額か3分の1程度。1食あたり、安ければ7カナダドルから40カナダドル 程度。宿泊費は20カナダドルから100カナダドル程度。
GDP 12,933億加ドル(2004年)
一人当たりGDP
40,483加ドル(2004年)
実質GDP成長率 2.8%(2004年速報値)(2003年:2.0%)
消費者物価上昇率 1.9%(2004年)(2003年:2.8%)
失業率 7.2%(2004年)(2003年:7.6%)
主要貿易品目
(1)輸出 機械機器、自動車・関連製品、工業製品、エネルギー製品、林産品、農水産品
(2)輸入 機械機器、自動車・関連製品、工業製品、その他消費財、農水産品
主要貿易相手国 (1)輸出 米国、日本、英国
(2)輸入 米国、中国、メキシコ、日本

気候
カナダはその広大な国土から気候も地域によって異なっている。一般にトロントが一番高いようだ。バンクーバー周辺の太平洋岸は比較的温暖で降水量も多い。山岳地帯は冬の積雪量も多く、スキーヤーには楽園といえるだろう。大平原地帯は乾燥した大陸性の気候で、寒暖の佐賀激しい。東部の沿岸は霧が発生しやすく、気候の変化が激しい。いずれの地域も冷え込み、日差し共に日本よりも激しいので対策をしっかりと。
現在の天気
Click for Ottawa, Ontario ForecastClick for Vancouver, British Columbia ForecastClick for Montreal, Quebec ForecastClick for Calgary, Alberta ForecastClick for Toronto, Ontario Forecast

ビザ 通常最高6ヶ月以内の滞在なら不要。学生ビザについてはこちらを参照してください。
パスポート 残存期間が滞在日数+1日であることが必要

大使館などの在日政府機関
カナダ大使館 Embassy of Canada in Japan
〒107‐8503 港区赤坂7丁目3‐38
Tel:03-5412-6200
在大阪カナダ総領事館 Consulate‐General of Canada in Osaka
〒542‐0086 大阪市中央区西心斎橋2丁目2‐3 第3松豊ビル12階
Tel: 06‐6212‐4910
在福岡カナダ領事館 Consulate of Canada in Fukuoka
〒810‐0004 福岡市中央区渡辺通り4丁目8‐28 (株)福岡トヨタモータースビル9階
Tel: 092‐752‐6055
在名古屋カナダ領事館 Consulate of Canada in Nagoya
〒460‐0002 名古屋市中区丸の内3丁目17‐6 ナカトウ丸の内ビル6F
Tel: 052‐972‐0450
在札幌カナダ名誉領事館 Honorary Consulate of Canada in Sapporo
〒060-0809 札幌市北区北7条西2丁目20 東京建物札幌ビル2F 北海道カナダ協会
Tel: 011-726-2863
在仙台カナダ名誉領事館 Honorary Consulate of Canada in Sendai
〒980-8550 仙台市青葉区一番町1−7−1 東北電力ビル
Tel: 022‐268‐5030
在広島カナダ名誉領事館 Honorary Consulate of Canada in Hiroshima
〒730‐0041 広島市中区小町4‐33 中国電力本店14階
Tel: 082‐246‐0057
カナダ観光局 〒105-0001 東京都港区虎ノ門4-3-20 神谷町ビル20階
TEL 03-5412-6237 ※ガイダンスによるテープ案内
*窓口での対応はしていない。
オンタリオ州観光局 〒160-0005 東京都新宿区愛住町23 WOODY21
E-Mail このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。
TEL 03-5367-2252 FAX 03-5363-1118
*資料の閲覧、及び一般の方からの問い合わせは受け付けていない。

現地日本大使館
在カナダ大使館 Canada
Embassy of Japan
255 Sussex Drive, Ottawa, Ontario K1N 9E6, Canada
Tel: (1-613) 241-8541 Fax: (1-613) 241-2232
在バンクーバー総領事館 Vancouver
Consulate-General of Japan
800-1177 West Hastings Street, Vancouver, B.C., V6E 2K9, Canada
Tel: (1-604) 684-5868 Fax: (1-604) 684-6939
在カルガリー総領事館 Calgary
Consulate-General of Japan
23rd floor, TransCanada Tower, 450-1st Street S.W., T2P 5H1 Calgary, Alberta Canada
Tel: (1-403) 294-1057, 1393 Fax: (1-403) 294-1645
在トロント総領事館 Toronto
Consulate-General of Japan
Suite 3300, Royal Trust Tower, 77 King St. W., Toronto, Ontario, M5K 1A1, Canada
(P.O. Box 10 Toronto-Dominion Centre)
Tel: (1-416) 363-7038 Fax: (1-416) 367-9392
在モントリオール総領事館 Montreal
Consulat General du Japon
600 rue de la Gauchetiere ouest, Suite 2120, Montreal, Quebec, H3B 4L8, Canada
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古賀敦子さん/フルート/マグデブルグフィルハーモニー交響楽団ソリスト/ドイツ・マグデブルグ

桐朋女子高等学校音楽科卒業。パリ国立高等音楽院を満場一致の一等賞で卒業。同校トワジエム・シークル終了。ミュンヘン音楽大学国家演奏家コース終了。ブカレスト・ジュネスミュージカル国際コンクール、パリ・ルーテス国際コンクール、パリ・クリューネルコンクールで優勝、マリア・カナルス国際コンクール、カルタニセッタ国際デュオコンクール、ローマTIM国際コンクールで2位、その他トラパーニ国際コンクール等数々で受賞。フランス、ドイツ、イタリア、オーストリア、モロッコ、中央アメリカでリサイタルを行う。ユンゲドイツフィルハーモニー交響楽団、ホフ交響楽団、ワイマール国立歌劇場の首席と副首席を経る。2001年よりマグデブルグフィルハーモニー交響楽団のソリストをつとめ、ドイツ、フランスを主にテレビ、ラジオにも多数出演。マグデブルグフィルハーモニー交響楽団、ミッテルドイツ室内交響楽団、ヴィラムジカ・アンサンブル、パリCNSM管弦楽団、ブカレスト・ジュネスミュージカル交響楽団、九州交響楽団等と共演。2008年はソリストとしてマグデブルグフィルのメンバーとドイツの各地約15箇所で共演。ドイツ・ロトリンガー出版社から2008年最優秀演奏賞を贈呈される。 -初めに簡単な経歴を教えてください。 古賀  4歳でピアノを始めて、小学校高学年のとき、リコーダーをきっかけにフルートを始めました。桐朋学園の音楽科の高校に進み、卒業後、パリ国立高等音楽院に入学しました。そこで普通の音楽コース3年と大学院で2年勉強しました。その後、さらにドイツのケルン音楽大学に進み、在学中から、ユンゲ・ドイツフィルハーモニーやホフ交響楽団といったオーケストラと年間契約をして活動を始めました。現在はマグデブルグフィルハーモニー交響楽団に在籍しながら、室内楽とソロ活動に力を入れています。 -音楽を始めたきっかけは何ですか? 古賀  父の影響です。クラシック音楽がすごく好きで、いつもいろんなレコードをかけていたんです。それで子供の頃からクラシック音楽を聞くのがあたりまえの生活で、寝るときも子守唄の代わりに必ずクラシックのカセットがかかっていました。それから、母がピアノの先生をしていたのも大きいです。 -必然的にピアノを始める環境だったんですね。 古賀  ピアノは家の中で常に誰かが弾いてる環境でした。4歳でピアノを始めたっていうのは、母以外の先生にきちんとついたという意味です。その前の赤ちゃんの頃から、なんとなくピアノを触らせてくれてはいました。 -ピアノからリコーダー、フルートにいったきっかけは何だったんですか? 古賀  ピアノをやっているときに、すでに音楽家になりたいなとは思っていたんです。でも、特にピアニストになりたいとは思っていませんでした。小学校のときに、リコーダーを吹きますよね、それでリコーダーで「この曲を吹きたい吹きたい」と吹いていた曲がたまたまフルートの曲だったのです。それに気が付いたピアノの先生が、「あなた、フルートやってみたら」と、勧めてくれました。私は覚えていませんが、ピアノの先生の前でもリコーダーを吹いてみせたんだと思います。 -フルートを始めたのは何歳のときですか? 古賀  小学校の高学年だったので11歳くらいです。始めたといっても、その頃はちゃんと練習していたわけではなくって、趣味でやりたいと思っていたんです。親にも「私、趣味でやるんだからね」、「指だけちゃんとわかるようになって、音が出せるようになったらレッスンにはもう行かない」って言い張っていたんです。けれども、やっているうちにいつの間にかフルーティストになりたいと思っていました。 -4歳くらいから音楽家になりたいと思っていたのですか? 古賀  何歳頃だったのかは自分でも覚えていませんが、物心がついたら自分は音楽家になるんだと決めていました。テレビを見て指揮者が格好良く見えたら、指揮者がいいかなとか、作曲家がいいのかなとかいろいろ空想していました。何かを言う度に、母に、ピアノの先生ですから、「何をやるにしても、音楽家はピアノを弾けなきゃいけないから、ピアノはちゃんと練習しなさい」と言われていました。 -留学を考えたきっかけを教えてください。 古賀  桐朋学園に入った頃に、あるフルーティストが私のフルートを聴いて、勧めてくれたのがきっかけだったと思います。 -勧めてくれたのは先生ですか? 古賀  いえ。10年前くらいまでスイスで活躍なさっていて、最近日本に帰られて日本でもかなり活躍されている方ですが、たまたま父と知り合いで、家に遊びに来ていたんです。そのときに、私のフルートを聴いて、「君、桐朋の高校を出たら、パリ国立高等音楽院に行ったらいいよ」と言ってくれたんです。親もそれを聞いて、フルート雑誌のようなものを私に買ってくれました。その雑誌には、その頃にパリ国立高等音楽院でフルートを勉強している人たちの事が多く取り上げられていました。それを見て、高校を卒業したらパリ国立高等音楽院に行きたいな、という気持ちがだんだん高まってきたんです。それから、高校にいる頃、パリで成功したK氏というフルーティストがマイスタークラスをされて、それに刺激を受けたことも大きいです。 -その方のレッスンは実際に受講されましたか? 古賀  はい、受講しました。すごく気さくな方で、レッスン以外にも色々とアドバイスしていただきました。 -いろんな方が留学を勧めてくださったんですね。 古賀  桐朋のピアノ副科の師も盛んに留学を勧めてくれました。私のフルートの師はそんなに留学を勧めなかったんですけれども、日本に残る事で成功した方だったので、海外に出てもそのまま成功することが少ないと現実的に考えられたんだと思います。副科の先生は、ご自身がドイツで勉強されて成功された方で、まずピアノの演奏から、「あなた、絶対、外国に出たほうがいいタイプ」と、かなり押してくれました。その後、私のフルートのコンクールにも1次も2次も付いて来てくださって、「あなたの演奏は、絶対外国のほうが受けるから」と、またさらにお尻を押してくれました。留学用の本を買ってくれたり、本当に何かと世話していただきました。 -それで具体的に考えるようになったということですね 古賀  そうです。 -教わりたい先生もいらっしゃったんですか? 古賀  いえ。パリ国立高等音楽院というのは、フルーティストにとっては憧れの学校で、世界のトップにキラキラ光っているような存在だったんです。だから、最初はどの先生に付きたいというよりも「あの学校に行きたい」という思いが強かったです。歴代の一流フルーティスト達が、皆そこを出た方だったり、教授をやっていたりするので、とにかくフルーティストとしては、憧れの場ということですね。 -留学前、師事する先生を探したりはしなかったのですか? 古賀  しました。ある先生に、お弟子さんに現在パリ国立高等音楽院に留学している方がいる、ということを教えていただき、その方に手紙を書いて、学校の情報を教えていただきました。それによるとフルート教授は2人だけで、アラン・マリオン教授とミッシェル・デボスト教授だということで、両教授の講習会に2夏かけて通いました。それで、夏期講習を通してどちらの先生が自分に合っているのか試しました。デポスト教授のレッスンには最初から感激して、その場で「パリ国立高等音楽院に入学して、あなたに付きたい」ということをお伝えして受験しました。 -留学する前に先生を探すことはおすすめできることなんでしょうか? 古賀  それは必然だと思います。最初はマリオン教授の講習会に行ったのですが、レッスンがどうというわけではなくて、全然相性が合いませんでした。自分と相性が合う先生を選ぶというのは、とても大事なことだと思います。特に10代のうちに合わない先生に付いてしまうと、精神的にもかなり混乱するでしょう。ヨーロッパのメソードは大抵日本のとは大きく違うので、最初はしっかり根気よく基盤を掴ませてくれる師が望ましいです。 -10代からフランスに行って大変ではありませんでしたか? 古賀  アパートも自分で探さなきゃいけないし、練習をしていて、うるさいと追い出されたり……といったことは何度もありました。10回以上、引越しをしました。アパートがすぐに見つからない時もあり、友達の家に転がり込んで寝るだけ寝させてもらって、練習は学校でして……という状態のときもありました。でもまだ10代で、こんなもんだと思っていたし、志も高かったので、あんまり苦労とは思わなかったですね。 -ホームシックにはなりませんでしたか? 古賀  なりませんでした。最初はとにかくパリ国立高等音楽院の受験に必死でした。最初に入ったアパートは、屋根裏部屋でトイレ共同、お風呂もシャワーもなく、わざわざ近くのサン・ラザール駅の公衆シャワーを借りに行っていました。小さな台所で何とか髪だけ洗ったり。その頃はそんなもんだと思い込んでいましたが、今考えたら、あんな生活よくしていたなと思います。 -食事で困ることはありませんでしたか? 古賀  食べ物は、パリは何でもありますから。 -日本食は手に入るんですか? 古賀  まだ高校を出たばかりですから、日本食じゃないと嫌だとかそういうことはあまり考えたことがなかったです。それにパリはおいしいものが多く、食べ物でホームシックになる国ではないです。むしろドイツに来てからの方が、日本食食べたいな、とたまに思います。 -語学は事前に勉強されていったんですよね。 古賀  桐朋学園では、第2外国語でフランス語を取っていました。留学する直前に、もう少しちゃんと勉強したいと思って、日仏学院に通いました。高校を卒業してから留学する夏までの数ヶ月、週5回3時間ずつのコースを受けました。 -パリ国立高等音楽院の入試で、フランス語の証明書は必要になるんでしょうか? 古賀  当時は必要なかったですが、今はどうなんでしょう。(編集注:2009年受験から語学力の提出が必須となっています。)ドイツも当時は必要なかったけれど、今は必要らしいですよ。(編集注:(2008年11月現在)ドイツの国立音楽大学は語学力の証明の提出が必要な学校と必要でない学校があります。しかし、今後、全学校で必要となってくると予想されます。)。当時のパリ国立高等音楽院は完全に実技だけでした。今は話によると、聴音等の試験もあるらしいです。 -フランスからドイツへ行かれた経緯を教えてください。 古賀  パリでフランス音楽を勉強するのは、もう本当に街からも学ぶことがたくさんあり、最高でした。でも、フランスでドイツ音楽をやるときに、どうも軽いなぁ……という感覚が最後まで残っていて、一時だけドイツでドイツ音楽の勉強をしたいなと思ったんです。そのときに、たまたまアンドラーシュ・アドリヤン氏というドイツ系の先生が私達のパリのクラスに何回かレッスンに来ていて、その頃もう私は大学院を卒業しかけていたので、「これが終わったら、あなたの学校であなたの元で勉強できないでしょうか」と訊いてみたんです。アドリヤン氏は、当時ケルン国立音楽大学教授で、ケルンとパリは鉄道で4〜5時間なので、パリから通うつもりでいました。彼はフランス語がペラペラだったので、フランス語でドイツ物をちゃんと勉強できる有難さもありました。けれども、私が入学して間もなく、アドリヤン氏がミュンヘンの学校に移ることになって、ミュンヘンとなるとパリに住みながら通うということができなくなってしまったんです。 -なるほど。 古賀  しかも、師から何度も「あなたはフランスの音楽を演奏したら、ちゃんとフランス語がしゃべれる人がフランス音楽を吹いてるな、という感じがするんだけど、ドイツものを吹くと、やはり日本語とかフランス語のなまりがありながら吹いている感じがする」と言われてました。「ドイツ音楽をちゃんと勉強したいんだったら、ドイツ語もやらなきゃダメだ」と言うわけです。御自身、大変語学に長けている方で、何語でもできる方です。それで、結果的にはミュンヘンに移ることになりました。最初は、ドイツってパリに比べたら田舎っぽくて街に魅力がない、という印象でした。 -抵抗はありませんでしたか? 古賀  最初は抵抗があって、こんなところにずっと住みたくない、と思っていました。しかも、コンサートの機会がパリで定期的にあったので、いつかは絶対にパリに戻るんだ、と思っていました。ところが、初めから、盛んにドイツ人と室内楽で演奏旅行をしたり、ユンゲドイツフィルハーモニーという若い人用のオーケストラに入団したりと、ドイツ人にもまれる状況が沢山来たんです。ドイツ語も出来ないのに、「気に入った!また一緒にやろう!」と何度も声をかけてくれる方も多くて。ドイツ人っていうのは、フランス人よりもドイツ語ができない人に対して優しいんですよ。フランス人はフランス語ができないとバカにしますし、フランスが一番だという誇りがあるので、外国人にはちょっと冷たいところもあるような気がします。その点、ドイツ人というのは一生懸命こっちがしゃべろうとしていると、自分も一生懸命英語をしゃべってくれるし、ドイツ語も親切に教えてくれます。気が付いたら、私はここで頑張ろうと、ドイツにはまっていました。 -どういったところにドイツとフランスの違いを感じましたか? 古賀  まず風景が全然違います。フランスは戦争でやられていないので古い町並みもそのまま残っています。それから、空の色が世界中で一番きれいな国だと思います。イタリアも真っ青できれいなんですが、フランスは朝と昼と夜でどんどん色が変わっていくんです。そんな空の変化は、日本でも見たことがないですね。曇っている日でもセーヌ河の辺りは、「これがパリのエスプリっていうやつか」と実感できる何か特別な空気があって、メルヘンの国の中を歩いているようなごく澄んだきれいな空間があるんです。あれが何なのか、ちょっと説明できませんけど、やはり心を込めて街を作っていった人達の芸術性が生きているんでしょうね。特に空の色は、ある画家の方が「これはフランスブルーといって、フランスにだけある色なんだ」と言っていました。いろんな画家がフランスに住んだ意味がわかるくらい、とにかく景色が見る時間によって全然色合いが違って、それがいつも絵になるんですよ。それはドイツにはないものですね。だから、フランス音楽は、ものすごく色彩感豊かなんだと思います。 -色彩感、ですか。 古賀  デポスト氏のレッスンでフランス物を持っていった時、「フランス音楽っていうのは、色だよ。君もパリに住んでしばらくになるからわかるだろう。朝でも昼でも毎日色は全然違うだろう。あの色を音にしなさい」と言われた事があります。フランス音楽は音色が命だと実感しました。それからフレーズも街に通ずるものがあるんですよね。フランスの街を歩いていると、あんまり歩いているっていう感じがしなくて、フワフワ飛んでいるような印象があるんです。フランス音楽のフレーズっていうのも、あまり地に足が着かない感じで、ちょっとメランコリー、悲しげなんです。それで、フレーズも途切れなく続く感じがあり、それはフランスの街からきているんだなと思いました。 -フランスの街がそういう音楽生を生んだんですね。 古賀  印象派を生み出した音楽家のドビュッシーは、モネなどフランスの印象派の画家と交流があったんですよね。フランス印象派の音楽は絵画の感覚からきている要素が大きいです。ドイツ音楽は全く別で、ハーモニーの音楽なんです。ドイツの国境を越えたとたんに体重が重くなったような、一歩一歩しっかり歩いてしまう感覚が実際に自分の中にもあるんですよ。ドイツ音楽というのは、しっかり和声が構成されていて、フレーズの初めと終わりがはっきりしています。音楽的精神は続いていても、フレーズが途切れないなんてことはありえなく、テンポ感も重いです。そして音楽に含まれてるものは色彩感よりも、深い人間の精神です。とにかく演奏スタイルが全く違います。それから人間性も、ドイツ人は色んなことを深く考える民族です。フランス人っていうのはわりと昨日した話も忘れてしまう友達が多くって、その場その場を楽しく生きるという感じがしました。ドイツ人はそんなに考えなくてもいいんじゃないか、というくらいしっかりと考えて、一度、言い出したら頑固な方も多くて、とても真面目です。だからこそ、バッハやベートーベンなど、しっかり土台ができているからこそ、ドイツ音楽はクラシックでは一番重要な位置にありますよね。 -フランスで色彩感のある音楽を経験してからドイツへ行ってびっくりなさらなかったですか? 古賀  レッスンを受ける度に、「どうしてそんなにフレーズをつなげるんだ。切れ切れ」と言われて、自分ではそんなに切りたくなかったんですが、だんだんと和声感がわかってくるにつれて、意味がわかってきました。最初はドイツ人と一緒に室内楽をしていると、自分のテンポ感が速すぎて、気をつけないと前に飛び出してしまう感じがあったんです。 今でも、ドイツ人とフランス物を共演する時、テンポ感、フレーズ感では違和感あって苦労する事が多いです。しかし、ドイツ人の方はそのスタイルの違う私の演奏も快く受け入れてくれました。違うものでも受け入れる、器の大きさをドイツ人に感じました。 もちろん、感性の似てる演奏家とは国柄関係なくすぐ意気投合できます。 -フランスとドイツでクラシックを学ぶメリットとデメリットを教えてください。 古賀  パリ国立音楽院の教育は「ソリスト養成所」と言う感じで、レパートリーを増やす事、コンクールに派遣して賞を取らせる事が中心で、大学院に行くとパリや各地でリサイタルをどんどんさせて、オーケストラとも共演させて、演奏家としての度胸と器量を身に付けさせる所でした。ドイツでは、オーケストラの入団試験用のレッスンが中心で、それが難しい生徒には先生が教育学をやる事をさとす場面もあり、現実的な就職を目指す教育でした。 -フランスとドイツで学校の入試も違いますか。 古賀  パリ国立高等音楽院はもし先生が決まっていなくても入試に合格すれば入学できますが、ドイツのほうは最初から先生が決まってないと、入試の点数が一番くらいに良かったとしても、どの先生もこの子は取らないといってしまったら、入れないという話を聞いたことがあります。 -ドイツに留学したいときは、必ずレッスンを受けて顔見知りになっておく必要があるということですか? 古賀  はい。教授がこの子を取るという意思がはっきりしていれば、ある程度の合格点は必要ですが、各教授が取りたい生徒を取ることが多いようです。逆にパリ国立高等音楽院の方は、入学してからでも先生を変わることができるんです。 -実際に先生を変えることは難しいですか? 古賀  いえ、全然難しくないですよ。私も大学院に行ってからですが、いろんな先生のレッスンを受けました。 -それは日本でも難しい面もありますよね。 古賀  日本は難しいですね。フランスは先生があんまり自分の生徒に責任感がないとも言えますが、良く言えばオープンで、自分で勝手にいろんなところで勉強してくることに全く干渉してこないです。私もいいなと思った先生には他の先生でも積極的に付いたりしました。例えば、ヒンデミットの曲を勉強したいと思ったときに、ヒンデミットについて詳しいバイオリンの先生に見てもらったことがあります。その先生のクラスに顔を出して「この曲を一度、見ていただけませんか?」と言うと、「うん、いいよ。明日来なさい」と。そういう風に気楽にいろんな先生のいいところを学べるというところがあります。 -それはドイツでは難しいですか? 古賀  ドイツの方が一人の先生が一人の生徒にしっかり責任感を持って教えるので、日本ほどではないかもしれませんが、あまり印象良くないでしょうね。私の師も、私のコンサートに来て「自分が教えた通りに、吹いていなかったじゃないか」と言われたことがあります。フランスの先生はその人の好きなようにどうぞみたいな感じですね。それは、フランス人の特性であまり人に関心がないんだと思います。フランス人っていうのは、明るくしてればいいですが、「今、悩みがあって」などと言うと、逃げていくというか……、相談はちょっと気が重いよっていう雰囲気でしたね。 -ドイツはいかがですか? 古賀  ドイツの方は、今までそんなに親しくなかった人にいきなり「実は今、こんな悩みがある」と言っても、「自分でよければ、聞いてあげるよ」と、正直な心境を言った事に対してかえって向こうが心を開いてくるような感じがあります。じっくり向き合って友情を積み上げていくのがドイツです。師弟関係もそうでしょう。だから、いろんな先生にオープンで付きたい方はフランスに行った方が合うでしょうし、一人の先生にじっくり習いたい方はドイツに行った方が合うでしょう。その他に当たり前の事としてドイツ音楽はドイツで勉強したほうがいいし、フランス音楽はフランスで勉強したほうがいいと思います。 -フランス、ドイツで日本人が仕事をするにあたって有利な点、不利な点はありますか? 古賀  それはあります。オーケストラに入りたかったらドイツのほうがオーケストラの数は多いですし、ドイツのほうが有利と思います。フランスはパリの中でも、数えるほどしかオーケストラがないし、その中でもオーケストラで食べていけるのは2つぐらいですよね。 -なるほど。 古賀  ただ、今ドイツのオーケストラも経済難でどんどん潰れたり、合併していっている状況なので、席はどんどん減っています。ドイツ人の失業音楽家も増えてきているので、就職試験という意味では日本人はかなり不利です。私もよく経験したのですが、オーケストラの入団試験で、カーテン審査だとわりといい所まで通るんです。でも顔が見えたとたんに、「あぁ嫌われたなこれは……」という空気が漂ってきたりします。「オーケストラを一生懸命受けても受かりません」と師に言ったら、「君はやれるものは全部やっている、あとは整形手術しなさい」と冗談で言われました。差別といえば差別ですね。日本人でもそうでしょうね。もし日本人にもたくさん失業者がいる状況で、誰かを選ばなければいけないとしたら、違う国の人ではなく、やはり日本人優先にするでしょう。そういう意味では就職試験には不利です。けれども、日本人って本当に努力家の人が多いんですよね。例えばドイツ人だったら、お金を貰った分だけ仕事をするけどそれ以上はやらないよっていう精神の人が結構多いんです。でも日本人っていうのは、貰う報酬に関係なく、いい仕事をしたいと思うんです。例えば、1つコンサートがあったら、それがどんなに安いギャラであっても、いい演奏をしたいという精神で、最後まで細やかな仕上げをするという人が私の周りには多いです。日本人は、仕事をすることに生き甲斐を見出せる民族ですね。 -そうかもしれませんね。 古賀  それが報われるか報われないかに関わらず、とにかく自分がいい仕事をしたいという精神でやっていけるのは、ひょっとしたら世界で日本人くらいしかいないんじゃないかなという気がしています。そういう意味で、仕事を始めたら、周りにだんだんと支援者が増えていくと思います。 -ドイツ人は違いますか? 古賀  ドイツ人もかなり真面目ですが、皆努力家かと思ったら、報酬のある分だけはきちんとするけど、それ以外はやる必要はないと言う考えの人も多いです。フランス人は気分屋が多いですが、天才性とでもいいますか、とてもセンスが優れてて、その場の感覚や柔軟性で短期で成功させる人が多いです。日本人、それからロシア人は、どんなひどい状況でも、粘っていい仕事をする人が多いです。 -海外で活躍されている日本人の方はそういう方が多いと思うんですけど、ロシア人もそうなんですね。 古賀  でも、ロシア人はバックにあるものが違うと思うんです。ソビエトが崩壊したことで仕事がなくなり、ものすごく苦労をしている人たちがいるんです。一流のピアニストだったのに、ソ連崩壊後は掃除婦の仕事もなくなったみたいな方々が、もう一度ピアノの仕事を手に入れたりすると、苦労を知っているから一生懸命やるんでしょうね。日本人はそういう苦労がなくても、血の中にいい仕事がしたいという思いがあるようです。 -現在の交響楽団に入団されたきっかけを教えてください。 古賀  学生時代に年間契約でホフ交響楽団というところに入団したんですが、そのときに、ビザが学生ビザから労働ビザに変わったんです。労働ビザを手に入れるのは大変な事で、それを持続するにはオーケストラの契約が切れる前に正式な席を手に入れる事でした。それでいろんな入団試験を受けて、まずいくつかのオーケストラで年間契約をして繋ぎ、更に正式な席の入団試験をいくつか受け、たまたまマグデブルグフィルハーモニー交響楽団に受かりました。 -労働ビザにはどうやって替えたのですか? 古賀  ホフ交響楽団が、わりと外国人に慣れていたんです。「学生ビザを労働ビザに替えてくれ」と外人局に行ったら、「そんな事、できるわけがないだろう」と怒鳴られましたが、オーケストラ側が「この人はどうしても自分のところに必要だから」と一生懸命押してくれて、それで結局は、折れて替えてくれたんです。 -すごいですね、オーケストラの力は! 古賀  それは運もありますね。替えてくれなくて、仕方なく日本に帰ったという知り合いもいます。労働ビザで難しいことになったことは何回かありましたけど、私の場合は、その都度、指揮者がすごくいい手紙を書いてくれたり、たまたまそこの外人局の方にいい方がいらっしゃったりして、ラッキーだったと思います。 -今の交響楽団に入るまでに何回くらいオーディションは受けられましたか? 古賀  数えていなかったですけれども、受けられるものは全部受けました。そもそも「受けてもいい」という招待状が外人にはなかなか来にくいんです。 -招待状がなければ受けられないんでしょうか? 古賀  受けられません。だから毎月ある雑誌出る「どこのオーケストラの席が空いている」という情報を見て、そのオーケストラ宛に自分の経歴と一緒に手紙を書くんです。よく日本人の学生は「招待状が来ない」とぼやいてました。私はわりと日本人としては来ていたほうでした。マグデブルグに入ってからも、さらに上を目指して何回か受けていて、例えばベルリン国立歌劇場なんか何回か本選までいって、君を取ろうかな、みたいになったことがあったので、何回も粘りましたけど最後の最後でやはり取ってもらえないです。どんどん厳しくなっています。まず、アジア人であることが不利なのと、できれば男性を取りたいんです。ドイツは、女性は子供が生まれたら3年間休暇を取ってもいいんです、そのあとに2人目が生まれて、プラスで6年休んでいたという人もいます。 -そういった意味でも男性のほうが……となってしまうんですね。 古賀  男性も一応休暇は取れるんですが、大抵3ヶ月以内に戻ってきますからね。 -入団試験はカーテン試験ですか? 古賀  カーテンはあったりなかったりします。カーテンは、大抵そのオーケストラの中の知り合いが受けていたりして、フェアにする為につけるようです。同じオーケストラでも、今回はあったけど前回はなかったという事がありました。 -まちまちなんですね。 古賀  まちまちです。日本人はカーテンがあるほうが有利だと私は思っています。でも、最後までカーテンがあるということはほとんどありません。 -試験というのは1次試験2次試験というように進んで行くんですか? 古賀  たいてい1次、2次、本選と進みます。その時々です。本選がものすごく長びいて、5次、6次、7次くらいまでなったこともあります。最後にオーケストラが決め兼ねると、舞台に2人か3人だけ呼び出され、交代で曲を順々に、永遠に吹かされる、何てこともしばしばありました。最後のほうはだんだん意識がなくなってくるというか、実力も必要ですが、根気の勝負になってしまいます。 -演奏活動はどういったとこでされているんですか? 古賀  マグデブルグ交響楽団は、ほとんどマグデブルグでの演奏が中心で、極端に演奏旅行は少ないオーケストラです。私が入団してからの演奏旅行は日本、イタリア、あとはドイツ内のドレスデン、ベルリン、バンベルグなどです。それはオーケストラ以外に自分の演奏活動をやってる私のような演奏家にとっては有難い事です。オーケストラの演奏旅行が多ければ、移動ばかりでオーケストラ以外の活動は難しいでしょうね。自分の演奏活動は、大抵ドイツの各地です。たまにまとまった休みを取って日本、フランス等に行っています。 -ドイツの楽団は都市で演奏活動することが多いんですか? 古賀  それはオーケストラによって全然違います。例えばホフ交響楽団は、大きなツアーはあまりありませんでしたが、ホフという街を中心にオーケストラのない小さな街を回る演奏活動もかなりありました。 -ずっとこの交響楽団でやっていく予定ですか? 古賀  最近は室内楽の仕事が増えてきて、またソロ活動もさせていただいていて、小さなオーケストラと協演させていただく機会も増えてきていますので、他のオーケストラに移る努力よりもそれらの演奏会に力を注ぎたいと思っています。 -今後の音楽的な夢をお聞かせください。 古賀  私にとって一番うれしいのは、いろんな国の優秀な演奏家と室内楽をやることによって、言葉では表せない喜びやすばらしい感性に触れさせてもらっているところです。それは一緒に室内楽をやる仲間もそうですし、指揮者や作曲家でも同じです。通じる感性や、より優れた芸術家に触れると、ものすごく刺激を受けるので、今後も優秀な演奏家の方々といい出会いをしていきたいなと思います。できれば室内楽とソロだけで食べていけたら、というのが夢です。それから、こちらでは一流だけれども、日本では知られてないという演奏仲間を来日させてあげたいなと思います。 -リサイタルを開くんですか? 古賀  リサイタルの相手のピアニストが初来日で、その後熱狂的な日本好きになってくれた方もあります。四重奏、7人程のアンサンブルなど、色んな編成で来日させて頂きましたが、共演者は“来日”となると特にやる気が出る様子です。ヨーロッパの演奏家にとって、来日すると言う事はとても大きなものになっているようです。 -日本での反応はどうですか? 古賀  有名な演奏家じゃなくても、いいものであれば、お客さんはとても喜んでくださるんです。その熱気に支えられ、演奏会がヨーロッパで以上に盛り上がる事も多かったです。私が普段共演してる方々、日本ではまだ無名でも、素晴らしい芸術家たちなので、このフレッシュな演奏にこれからも触れていただきたいなと思います。 -クラシック音楽とは何ですか? 古賀  人間に与えられた一番ピュアで、すばらしいプレゼントだと思っています。音楽は、多分、一番直接人間の魂に届くものですから。本当にいい集中力で演奏できてる時、自分が演奏してるのではない、天から降りてきてる音楽を自分はただアンテナになって伝えてる、と言う状態になることがあります。それが私にとって一番理想の状態なんですが、それは、ちょっとでも自分に不純な要素があると駄目なんです。恐れとか、上手くやってやろうとかね。音楽は自分の魂の鏡のようなものでもあります。 -海外留学を考えている人にアドバイスをお願いします。 古賀  多分海外で活躍するのに一番大事なことっていうのは、音楽が好きっていうのはもちろん最低条件なんですが、それプラス、その国の生活やその国の人達も好きになれるかどうかじゃないかなと思うんです。だからもし、長く留学してても何か苦しいのでしたら、勉強だけして、少し国を替えてみるとか、日本のほうが合うんだったら日本に帰ったほうがいいと思います。その人その人で相性の合う国っていうのが全然違うと思うんです。自分が変な無理をしていないか、自分の心の要求に素直に従いながら見極めていくと、無理のない成功につながるんじゃないかなと思います。苦労があっても、心から「楽しい」と思える場所で勉強、活躍して欲しいと思います。 -なるほど。今日は貴重なお話をありがとうございました。 *************************************************************************************** 古賀敦子さんの最新情報は下記ページからご覧になれます。 http://www.atsukokoga.de/

<古賀敦子、2025年 5月のリサイタル>
古賀敦子 ザーネ・ストラディナ・デュオリサイタル
2025年 5月のリサイタル

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