堂向純央さん/ヨーロッパサマーアカデミー

-まず簡単な自己紹介、現在までの略歴を教えてください。 堂向さん:小学校一年生頃からチェロを始めました。現在、東京芸術大学音楽学部附属音楽高等学校の2年に在学しています。 -今まで講習会などに参加したことはありますか?海外に行かれたことはありますか? 堂向さん:小学校5年生頃にジュニアオーケストラの演奏旅行でウィーンに行ったことがあります。 -この講習会に行きたいと思った理由やきっかけはなんでしょうか? 堂向さん:高校生のうちに一度は一人で海外に触れておきたいと思っていました。3年生になると受験で忙しくなるので、今の時期がチャンスかなと思い、参加できるものに参加しようと思って決めました。 -参加者は、どのくらいの人数がいましたか?また、どんな人が参加していましたか? 堂向さん:先生のクラスは4~5人いました。全体的に韓国や中国ご出身の方が多く、ヨーロッパご出身の方がちらほらという感じで、アジア圏の受講生が多かったです。 -講習会はどんなスケジュールが組まれていましたか? 堂向さん:1日目はレッスンスケジュール確認で、ほぼ一日練習でした。 2日目からレッスン開始となり、5日間の講習会の中で60分のレッスンが3回ありました。 -先生はどんな人でしたか? 堂向さん:見た目通りの優しい先生でした。分かりやすくコミュニケーションも取ってくださり、とても楽しいレッスンでした。 -レッスンでは、どんなことを教わりましたか?教わったことで、印象に残っていることはありますか? 堂向さん:フレーズ感を詳しく教えてくれました。「君の音楽は方向性が決まっていないから、物語性を持ってやりなさい」と言われたことが印象に残っています。 -レッスンは何語で受けましたか? 堂向さん:英語です。 -レッスンの最後には、コンサートや閉会セレモニーなどがありましたか? 堂向さん:コンサートは毎日ありました。そのコンサートは先生から推薦された人が出演していて、出演者は2日前~前日ぐらいに掲示板に張り出されて知るという感じでした。 -練習はどこでしたのですか?どのくらい練習出来ましたか? 堂向さん:実は最初、僕の名前が練習室にないというトラブルがあったのですが、スタッフに伝えたらすぐに対応してくださり、空いている練習室を探してもらえて問題なく練習できました。通常は3人1部屋のようで、1人1回最長2時間で交代で使用する感じでしたが、僕は後から探してもらった部屋だったので一人で使いたい放題練習できました。 -レッスン以外の時間は何をしていましたか? 堂向さん:レッスンがない日は近くのショッピングモールや川に散歩しに行ったりしてのんびり過ごしました。日本より、日没時間が遅いので、夜9時頃まで楽しめました。 -街のようすはいかがでしたか?(治安、人々の様子、外観など) 堂向さん:過ごしやすくとても落ち着いている街でした。レンガ風の地面もヨーロッパ独特な感じでとても楽しんで過ごせました。 英語を話せる方がほとんどでしたが、たまに英語が喋れない人もいて、そういう人とコミュニケーション取るのは大変でした。でもみなさん親切で優しくとても良い所でした。 -宿泊先はどこに泊まりましたか?どうでしたか? 堂向さん:ホテルに泊まりました。とても綺麗で朝食も美味しく問題なく過ごせました。難点があったとすれば、冷蔵庫が無いくらいです。 また、ビックリしたことは、ハンドソープ・ボディーソップ・ヘアシャンプーが全部一緒で、それ一本しか置いていなかったことです。 ホテルのスタッフもとても親切でした。 -宿泊先と講習会場はどのように移動しましたか? 堂向さん:徒歩で移動しました。街並みもよく毎日楽しんで学校に行っていました。 -お食事は何を食べましたか?外食は1食何円ぐらいですか? 堂向さん:ケバブなどのファーストフードを食べることが多く、たまにレストランに行きました。 ポーランドの食事はとても美味しくて、量も多く最高でした。 レストランでは、1食300~500złくらいなので、日本円で1,000円前後くらいでした。 -海外の人達とうまく付き合うコツはありましたか? 堂向さん:英語です。現地では語学力の無さを痛感しました。 講習会は全部英語だったので、英語ができるとどこ行っても大丈夫だろうなと感じました。 -留学中に、困ったことなどはありますか? 堂向さん:英語がパッと出てこないので、細かいやり取りをするときは困りました。 語学が出来ればある程度のことは対応できるので、語学以外で困ったことは無かったです。 -今回講習会に参加して良かったと思える瞬間はありましたか? 堂向さん:レッスンです。得るものが沢山があってとても充実した時間でした。 -留学して、何か自分が成長したなと思う事はありますか? 堂向さん:積極性という面では少し成長できたかなと思っています。 また、渡航する前と現地に着いてからでは音楽の見え方が変わりました。 -日本と留学先で大きく違う点を教えてください。 堂向さん:ポーランドの人達は前向きでとても積極的でした。 積極的にコミュニケーションを取ってくれて、初対面の人に対しても暖かくて、いい人ばかりでした。 -今後留学する人にアドバイスしておきたいことなどありますか? 堂向さん:何も心配はせずにやりたい事をやれば楽しんで過ごせると思います。 -今後の活動は?進路などありましたら教えてください。 堂向さん:大学生になってまた留学ができたらいいなと思っています。 今回の留学で、今後自分に必要なこと、海外に行ったらどうなのか、など明確に分かったので、今後マスタークラスも受けて先生や国を探していけたらと思ってます。 -ご協力ありがとうございました。

★3/26・水 18:00-【☆ムジカルタ音楽アカデミー☆】現地講習会担当者がプログラムについて解説致します!★

ムジカルタ音楽アカデミー
Information Session
~ムジカルタ音楽アカデミーオンライン説明会~
参加費無料・完全予約制・オンラインでの参加も可能です

ゲストスピーカー:講習会事務局 Ambre Marchettiさん
日時:3月26日(水)18:00-18:30
場所:≪アンドビジョン・東京オフィス≫
〒101-0052
東京都千代田区神田小川町3-8 神田駿河台ビル2階
JR御茶ノ水駅御茶ノ水口から徒歩7分、東京メトロ半蔵門線神保町駅から徒歩5分程度

♪参加ご希望の方は、こちらからオンライン予約フォームを送信して下さい。

※説明会予約を選択→その他ご要望等に“ムジカルタ音楽アカデミー”とご記入下さい。

お電話・FAX・メールでのご予約も承っております♪    
電話:03-5577-4500  FAX:03-4496-4903 メール:このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。

奥山彩さん/ピアニスト/フランス・パリ

「音楽家に聴く」というコーナーは、普段舞台の上で音楽を奏でているプロの皆さんに舞台を下りて言葉で語ってもらうコーナーです。今回はフランス・パリでコンサートピアニストおよび音楽院講師をされているピアニスト奥山彩(オクヤマアヤ)さんをゲストにインタビューさせていただきます。「パリで学ぶピアノ・パリでの音楽活動」をテーマにお話しを伺ってみたいと思います(インタビュー:2005年12月)。

ー奥山 彩さんプロフィールー

パリ・ピアニスト奥山彩さん
(C) Kazuko Wakayama

岡山生まれ。幼少よりピアノを始める。フランス、エコール・ノルマル音楽院を経て、パリ国立高等音楽院ピアノ科、室内楽科卒業。パリ高等音楽院古楽器科卒業(フォルテピアノ)。ピアノをブリジット・エンゲラー、ミシェル・ベロフ、室内楽をアラン・ムニエ、ピエール・ロラン・エマールに師事。フォルテピアノをパトリック・コーエン、歌曲伴奏をケネット・ヴァイスに師事。フランス、サン・ノム・ラ・ブロテッシュ・ピアノコンクール1位。日本教育連盟主催ピアノオーディション奨励賞。フランス、スペイン、ドイツ、スイス、オーストリア、ベルギーにて、ソロ、室内楽のコンサート、リサイタルを行う。鎌倉FMにて横浜みなとみらいホールのリサイタルを放送。オリヴィエ・マレシャルと2台ピアノのデュオを組み、フランス各地でリサイタル。ピアニスト、イヨルク・デムス氏に招かれ、トゥーロン城で演奏。ベルギー、オーステンドにおけるPianoFest'招待。現在、パリで演奏活動のほか、ヴェジネ市立音楽院、パリ6区ラモー音楽院にて非常勤講師、試験審査員など、後進の指導を行っている。

 

ピアニスト奥山彩さん新聞掲載
フランスでの新聞掲載記事

—  簡単な経歴を教えていただいてよろしいですか?

奥山 近所にたまたまピアノを教えていた先生がいらしたので、三歳半くらいから遊びがてらピアノを始めました。

—  ピアノはご自分で始めようと思われたのですか?

奥山 ほんとに小さかったので、あまり覚えていないのです。両親は音楽家ではないのですけど母が小さい頃にピアノをやっていたので家にアップライトピアノがありました。ピアノの先生のお子さんも同じ年くらいだったので一緒に遊んだりしました。それで興味を持ってちょっとずつ教えてもらいに行くようになりました。幼稚園くらいからみんなもうピアノをやっていたのでそれで一緒に始めました。小学校三年生くらいの時にもっと本格的な先生に習うというふうになって、鎌倉に住んでいる宮原峠子先生という先生のところに習いに行くようになりました。先生は桐朋を出て、ドイツ留学をされた方でした。今は愛知芸大の先生をされています。その先生の勧めで実家が鎌倉なので、鎌倉の桐朋大学付属子供のための音楽教室へ通うになりました。

—  桐朋の子供のためのピアノ教室はいつから行っていたのですか?

奥山 小学校5年の時から行くようになってそれで音楽をやっている友達が出来るようになりました。それで小、中と普通の公立の学校だったんですけど高校受験の時に音楽高校に行くか普通高校に行くか選択がありました。それで私はまだその頃、それほど音楽を一生やっていこうとか決意みたいなものはまだなかったのですが、たまたま才能があるから音楽をやりたいのだったら、音楽高校を受けたらいいのではないかというふうに勧められて、受けてみたのですけど駄目だったんです。それで結局、普通の高校に行きました。でも音楽は好きなので将来的にピアノはどうしようかなと迷っていたんです。ずっと宮原峠子先生に習っていて、先生に小学生のころからあなたはどちらにしろちょっと変わっているから早いうちに日本のシステムに入るのじゃなくて、例えば音高に行ったとしても途中で辞めるくらいの感じで外国に出たほうがいいんじゃない、というふうに言われていました。

—  変わっているというのはどういう部分でしょうか?
 

パリ・ピアニスト奥山彩さん
(C) Olivier Fadini

奥山 まあ感性が(笑)。型にはめようとしてもはまらないというか。

—  素晴らしいじゃないですか音楽家としては。

奥山 そのへんの言葉は良く分からないのです(笑)。小学校六年生の時から先生になんとなく言われていたことなので。先生の生徒さんでフランスに行かれた方がいらしたこともあってだと思うのですけど、そういうふうになんとなく教え込まれていたので。

—  小さい頃から将来外国に行くんだ、と思っていたのですか?

奥山 なんとなくですね。フランスに行ったら素敵かな、くらいです(笑)。小学生なので(笑)。

—  そこまで意志ががっちり固まっているわけないですよね。

奥山 固まってないですよ、本当に。私もふわふわしていたので、高校生の時は。普通の高校生活は楽しかったし(笑)。それで高校1年と2年の春休みにフランスのコンクールを受けに行ったらどうですか、と先生に勧められたんです。日本でぼんやり過ごしているより、一度外を見に行ったらいいのではないかということで。

—  フランスですか?

奥山 宮原先生の生徒さんだった方で、フランスに留学されたあとエコール・ノルマルの先生になった方が、私が16歳の時、私の演奏を名古屋で聞いてくださったんです。それで、フランスの小さいコンクールがあるから受けてみたらと言われました。それがいいきっかけになると良いのではないか、ということでセッティングして下さいました。3月か4月だったかな。春に受けることになって、その時1ヶ月パリに来てレッスンを受けたりコンクールを受けて賞を頂いたりして、ああフランスはいいな、と思いました。コンクールで演奏を聴いてくださる審査員の雰囲気もとても暖かく、また、フランス留学されている方の話を聞いて、こういう方向に行ってみようかなと思うようになったんです。

—  いつごろクラッシックの専門になろうと思ったのですか?

奥山 高校生位ですね。高校生の時にすごくいろいろ考えたんです。何でピアノをやるのかとか、なんで音楽を続けているのかとか、世の中の役に立つのかなとか。それで、フランスに初めて行った後の次の夏に、ザルツブルグ音楽祭のザルツブルグアカデミーに行きました。ヨーロッパで勉強している人のレッスンや演奏会をたくさん見て、今やっているままだと自分は駄目だなというふうに感じたんです。たまたま小さい頃からお世話になっている調律師の方が田崎悦子先生を車に乗せていた時に私の弾いているカセットテープを先生に聞かせてくださって、それがきっかけで田崎悦子先生に教えていただくようになりまして、先生はすごく素敵な方で憧れるというか、そういうふうになりたいなと思って、何か引っ張られるような形で、クラッシックをやろうと、本気でやろうと思ったんです。

—  プロになろうと思ったのはどうしてですか?

奥山 田崎悦子先生にレッスンしていただけますかとお電話を差し上げました。田崎先生は18歳の時から一人でアメリカにいらした方で、親が電話してくるより自分でするほうが良いと言われました。それで、電話で先生に「あなたはピアニストになりたいの?」と聞かれて、「はい、なりたいです。」と言いました。「なりたくないです。」なんて、言えませんよね(笑)。     

—  自分に言い聞かせたわけですね。

奥山 それが初めてピアニストになりますというふうに言った事でした。だから田崎先生に習うということはピアニストになると思って習うことなんだなというふうに理解したんです。途中で辞めさせられそうになったりしたんですけど(笑)。

—  何故ですか?不真面目だったりしたんですか(笑)?

奥山 その時は曲をいろいろやっていて、自分の曲をやっていたのと人のバックの曲を頼まれてやっていました。先生の生徒のレッスンの時にコンチェルトの伴奏を頼まれたんです。でも自分の曲は練習しているけど人の曲は全然練習していなくてそれで先生が怒っちゃって。

—  それはまずいですね。今ではあり得ない事でしょうね(笑)。

奥山 本当ですね(笑)。プロだったら全部しないとだめです。引き受けたことは最後までちゃんとやるという。仕事だったら許されないですよね。初見でもなんでも本番なら、寝なくでもやるじゃないですか。だからそういう意味で良くなかったですね(笑)。

—  日本で高校を卒業してすぐにフランスに行こうと思ったのですか?

奥山 普通高校に通いながら、田崎先生に習っていて、留学というのはしたいと思っていたんです。でも、音大や普通大学の選択肢もありました。大学受験して、大学に通学するのも日本だと住宅事情から通学時間などがずいぶんかかりますから、その分、ピアノの練習や語学など留学の準備をして、私にとっては、そのままフランスに行くチャンスに賭けたほうがいいんじゃないか、ということになったのです。

—  言葉はどうしていたのですか?

奥山 高校生の時からフランス語を勉強していました。高校生のときは週1回学校に通って、高校卒業してから週2、3回くらい行っていました。卒業しても1年半くらい日本にいたのでその間に勉強していました。

—  ドイツ、オーストリア、アメリカなど他の国もあるのに何故フランスなのでしょうか?
 

パリ・ピアニスト奥山彩さん
演奏会での一場面

奥山 きっかけが結構ありましたからね。それに感性としてはドビッシーが好きです。フランスものは全体的にやっぱりすごく好きです。かっちりしたものよりも流動性のあるというか、ハーモニーというか色がある感じの曲が好きです。それに自分自身ではドイツはちょっときっちりとしたイメージがあったので、フランスのほうがあっているんじゃないかしらというふうに言われて。あとは実質的な問題で、アメリカの学校はTOEFLとかあるじゃないですか。ドイツの学校は大学卒業してないと行けないんですよね。第2期から入るには。1期から入るとドイツ語が出来ないといけないし、心理学とかそういう外国人には難解な授業もあるし。そして、フランスは下の年齢制限がないんです。上の制限は22歳未満と決まっているんですけど。私の時は入学試験は実技だけだったんですけど。今はソルフェージュの予備試験とかあるようですね。私は本当に実技一発勝負だけだったので、そういう意味でシンプルでした(笑)。

—  音楽が出来れば入れたということですか?

奥山 そうですね。あと年齢も関係ないですね。フランスの学校は、どちらかというともともと完成している人よりも今後の才能を見るという試験なようです。ものすごくテクニックとか完璧に出来ている人よりは、いろいろな可能性がある人の方が入りやすいらしいですよ。そういうふうに言われたので、だったら可能性があるかなと思ったもので。

—  最初は、エコール・ノルマルに行かれていますよね。そのあとパリ国立高等音楽院に行かれている。

奥山 最初、エコール・ノルマルに登録して。それでその間にパリ国立高等音楽院の試験を受けたりしていました。エコール・ノルマルは実質8ヶ月くらいしか行っていないんです。エコール・ノルマルという学校は私立の学校で誰でも入れるんです。普通に登録して、授業料を払えば(笑)。レベルはいろいろで、入る時に先生がレベルを決めます。1から6まであって、6段階というのはなかなか難しいので日本で音大を卒業した人だと5か6で入るんです。そういう感じで一年ずつ試験を受けて上がっていって、コンサーティスト・ディプロマ(演奏家資格)まであります。入ることよりは試験を受けてディプロマをもらうことに意味があるという学校です。先生は有名な先生から、若い先生までいろいろです。ピアノ科だと何人くらいいるのかな。たくさんいらっしゃるんですよ(笑)(編集注:注:2005年12月現在 ピアノ科講師46人)。

—  学生さんは何人位いるのですか?

奥山 ちょっと把握できないくらいです。

—  日本人の方はどの位いるのでしょうか?

奥山 エコールノルマルは、どちらかというと日本人、韓国人の生徒が半分以上だと思います。実質外国人がとても多い学校だと思います。

—  現地の方というよりも外国人が多い学校ですね。

奥山 外国人はたくさんいます。中にはエコールノルマルに登録しているけれどもレッスンはあまり受けないでディプロマ試験のみを受ける人もいます。

—  そういうのもいいのですか?

奥山 いいみたいですね。

—  結構自由なんですね(笑)。

奥山 とても自由です。先生さえ承諾してくだされば、何でも自由な感じです。だから求めるものさえあれば、いろいろできると思います。

—  人によるでしょうが、奥山さんは、エコールノルマルよりコンセルヴァトワールの方が合っていると思ったわけですね。

奥山 コンセルヴァトワールというのはフランス各地にいろいろあります。国立高等音楽院と言われているのはパリとリヨンにあります。そこはエコールノルマルと違って入学試験があってピアノ科だと200人くらい受けて、入るのは15人から20人位です。年によるんですけど、卒業生が出た数だけ入れるということになります。コンセルヴァトワール(パリ国立高等音楽院)は、ピアノ科全体の生徒が80人位いると思います。授業料は完全に無料です。

—  それは国立だからですか?

奥山 国立なので授業料は完全に無料です。学校に登録するための登録料のみ必要で、日本円で4万円位です。それだけで1年間通えますのでほとんど無料みたいなものですね。それで学校の施設や練習室の利用、ピアノ科ですと先生のレッスンが受講できます。レッスンが週に2回1時間ずつあって、その他いろいろな授業もあります。それが本当に全部国の予算でまかなわれています。

—  実際エコールノルマルと比較してレベルはいかがでしたか?

奥山 レベルはエコールノルマルのトップの人とコンセルヴァトワール(パリ国立高等音楽院)のトップの人とそんなに変わらないと思います。ただ、コンセルヴァトワールの生徒の方が全体的に年齢は若いですね。コンセルヴァトワール(パリ国立高等音楽院)に、フランス人は15歳位から入学試験を受け始めます。平均年齢だと20歳をいっていないくらいです。20歳で入るとちょっと年上の人って感じがしますね。

—  学校に入る前に師事する先生を見つけておくのですか?それとも学校に入ったあとに師事する先生を見つけるのですか?

奥山 学校に入る前に師事した方がいいです。まったく先生を知らないで試験を受けに行かないほうがいいです。

—  まったく先生を知らないと入りにくいのでしょうか?

奥山 どうなのでしょうね。大体先生を指定して、試験を受けるので。先生を知らないと先生の方もその生徒を取りにくいと思います。結局、試験があって一番から順番に並んで、一番の生徒から希望の先生の所にいけるんです。ただ、先生が気に入られている生徒だと、順番を無視して、とってくださるケースもありますね。

—  先生が引っ張ってくれるということですね。

奥山 学校に習いに行くというよりは先生に習いに行くという感じですね。

—  コンセルヴァトワール(パリ国立高等音楽院)には、一般的な授業や講義みたいなものはあるのですか?

奥山 ピアノと室内楽とソルフェージュは、年の初めに試験があります。それで免除される人がたくさんいるのですが、免除されないとそれらの科目は受講しなくてはいけないのです。あとは、楽曲分析とオプションで好きな授業を二つ以上取れます。オプションはいろいろあります。即興、合唱、理論、指揮、音楽史、美術史、音響に関することなどいろいろです。選択で授業を受ける感じですね。

—  自分の好きなように選んでいいということですよね。

奥山 私はそこでフォルテピアノ(編集注:初期のピアノ・古楽器)や即興演奏を習いました。

—  フランスは非常に楽曲分析が厳しいというか、よくやるなと思うのですけど、かなり細かいところまで分析するのですか?実際その辺りはどうなのでしょうか?

奥山 コンセルヴァトワール(パリ国立高等音楽院)の授業で、外国人で一番大変なのがその授業です。週に1回3時間ぶっ続けであるんですよ。1回1時間半やって途中で10分くらい休むんですけど、また1時間半あるのでほとんど3時間ぶっ続けです。だからやっぱりすごい気分的に重いですよね。レベルは初級レベルから上級レベルまであるんですけど。私のように普通の楽器の生徒がやるのは初級レベルですね。知らない曲を聞いてどんな曲でも大体どの時代のどの作曲家のどういうスタイルの曲かというのを口頭で言えるような感じです。

—  結構厳しそうですね。

奥山 時代背景や曲のスタイル、調整とかいろいろありますよね。そういうことが出来るようになるわけです。試験も、選択式などの質問形式ではなくて分かることを全部言わなければならないので。

—  試験は質問に答えるわけではなくて全部答える感じですか?

奥山 一曲聞いて、分かることを全部紙に書くという感じです。

—  そういう試験なんですね。これは辛いですね(笑)。

奥山 そうですね。曲の名前と時代だけ書けばいいというわけではないので。

—  ちょっと知っていればいいというわけではないですね。

パリ・ピアニスト奥山彩さん
お城での演奏会に出演

奥山 ちょっと知っていればいいというわけではなくて、ここから自分で分析して、使われている楽器だとかそこから何を言っているかとか、そういうところまで勉強しなくちゃいけないのである意味きついですね。そういうアナリーズ(Analyse)というのは音楽ではメシアンが始めたらしいのです。メシアンは最初その授業をフィロゾフィー・ドゥ・ラ・ミュジック(philosopie de la musique)、音楽哲学というふうに呼ばれていたそうですね。だからもう哲学なのです。

—  哲学ですか?非常にフランスらしいですね(笑)。

奥山 深い。深く分かっていくのだという。

—  楽器分析と聞くとただの分析かなと思うのですけど、実際は哲学なのですね。

奥山 そうなんです。音楽家としての音楽哲学なんです。そういうふうにお聞きしました。それでそういう授業を始めたのだと。そういうふうに歴史的に今につながってきているんですね。私が習っていた先生は実際にメシアンに作曲を習われた方でした。

—  メシアンですか?本物ですか。すごいな。

奥山 そうですね。今先生をしている方はメシアンに習われたりした方です。メシアンに作曲を習われたという人がそういう楽曲分析の先生をしていらっしゃる。

—  すごい。

奥山 すごいですね、考えると。そういうふうに歴史的に私たちまでつながってきている。そういう意味では、私はピアノをブリジット・エンゲラー先生とミシェル・ベロフ先生に習ったんですけど、ある意味ラッキーですよね。

—  そうですよね。先生にはどうやってコンタクト取ったのですか?
 

パリ・ピアニスト奥山彩さん
ミシェル・ベロフ先生と共に

奥山 もともと習いたかった先生は別にいらっしゃって、彼に入学前にレッスンしていただいていました。私がコンセルヴァトワール(パリ国立高等音楽院)に入学した年は彼のクラスに一席しか席が開いていなくてこの先生にとっていただけなかったんです。それで、ロシアで勉強されて、素晴らしいコンサート・ピアニストであるブリジット・エンゲラー先生にコンタクトを取って入れてくださいって言ったのですね。それで、彼女のところに入りました。先生と三年間やってそのあとエンゲラー先生に、私は現代のレパートリーが好きだったので、ミシェル・ベロフ先生と合うのじゃないか、と言われてベロフ先生に途中で変わったんです。

—  先生に紹介してもらってミシェル・ベロフ先生に変えてもらったんですか?

奥山 私はミシェル・ベロフ先生に習えると全く思って入ってなかったのでラッキーでした。

—  紹介がなければ習えないわけですもんね。

奥山 直接行っても当時は彼も生徒をあまりとらなかった時期だったので、なかなか難しかったでしょうね。

—  コンセルヴァトワール(パリ国立高等音楽院)は、フランスの音楽を多く勉強するのですか?

奥山 他の国よりはフランス音楽を多く勉強する、というくらいの感じです。でも全部やりますね。それに、コンセルヴァトワール(パリ国立高等音楽院)は現代曲を必ずやります。あと初見のクラスというのが結構進んでいます。初見のクラスも週に1回あるんですけど、それもかなり難しい楽譜をいきなり見て弾くという感じです。現代曲を2分くらい見て大体の構造をぱっと見て骨組みだけ弾く感じです。曲の感じをすぐつかむとか、読み方ですね。完璧に弾くのではなくて大体こんな感じの曲みたいな訓練はかなりさせられます。

—  それはプロになるためには初見で弾けることが重要だということですよね。

奥山 完全にそうですね。専門家になるための訓練ですよね。

—  コンセルヴァトワール(パリ国立高等音楽院)の場合は語学の試験はないと仰ってましたが、どの程度語学はできればいいのでしょうか?

奥山 今は、ソルフェージュの予備試験というのがあるので、言っていることなどある程度聞き取れないと難しいと思いますが。ただ、普通に出来れば入ることは入れます。でも、入ってからがすごく苦労するかな、と思います。語学が出来ないと授業も分かりませんし。

—  授業は、全部フランス語でやりますもんね。

奥山 全く出来ないよりは中級レベル位までやって来られる方がいいと思います。自分にとっても先生にとっても。先生もいつも語学力については文句を言っていますので。

—  語学力ですか?

奥山 言葉のわからない生徒は先生も大変じゃないですか。日本人は日本人同士で固まりがちなのでなるべくフランス語は礼儀としてというか、外国の社会に入っていく立場から最低限勉強していったほうが私はいいと思います。

—  コミュニケーションの出来る人のほうがフランス人と仲良く出来ますしね。

奥山 コミュニケーションというか言葉が出来たほうが来てから早くいろいろ吸収できますよね。

—  長い間フランスにいらしてフランスのいい点、悪い点がいっぱいあると思うのです。音楽をやるにあたって。それは何か教えていただけますか?(編集注:在仏12年)
 

パリ・ピアニスト奥山彩さん
サロンコンサート

奥山 パリに限定して言うとやっぱり音楽家や芸術家の人口密度が高いというか、可能性がたくさんあることですね。それがすごくいいと思います。この土地に、ある意味芸術的レベルが高い人がたくさん集まっているので。学校にも先生はいますし、この先生のレッスンを受けたいということになっても、パリに住んでいる方がものすごくたくさんいらっしゃるので、そういう意味ではチャンスが多いです。

—  逆に悪い点って何かありますか?

奥山 なんかすごい時間にルーズです。時間にルーズというよりは日本人の感覚から言うと口で言ったら実行するじゃないですか。口だけでいつまでたっても実行がないというか…(笑)。もちろん人によりますけど。あとはお給料も安いと思います。音楽のお仕事というのは日本でもパリでも大変なのは一緒だと思いますが。パリではちょっとしたサロンコンサートの機会は探せば結構あります。

—  フランスで仕事を始めるにあたって留学する必要性はあると思いますか?

奥山 留学はビザなどの点から見ても、外国に出るのに、ある意味一番簡単な手段だと思うんですよ。それを利用するのは最初の手段として良いと思います。あとは最低限のコミュニケーション能力は必要だと思うので慣れる意味でも留学するのはいいと思います。

—  フランス人は時間にルーズということでしたが、レッスン時間には遅れるのですか?

奥山 例えばブリジット・エンゲラー先生は演奏家なのですけど、自分が遅れてきても生徒は絶対先にいるべきだという人でした。上下関係とか、常識的な礼儀として。でも、本当のプロの人は、時間は正確です。一流の人はやっぱり遅れたりしないですね。時々、演奏家の先生はお忙しくて遅れてきたりはしますけど、来なかったりとか(笑)。

—  来なかった?

奥山 行ったら来なかった。でも一般的に一流の方は、すごい時間にきっちりしています。例えば現代曲で有名なピエール・ロラン・エマールという先生に習っていたのですけど、彼なんて5分刻みみたいな感じです。大げさに言えば、来週の13時5分にレッスンをしようという感じです(笑)。

—  そんな感じですか(笑)。

奥山 どんなに忙しくても必要であればレッスンを入れてくださいます。でも本当に細かいです。フランス人には、そういう人も中にはいますね。通常は、レッスン時間がずれたり、やっていて長くなったりは良くあります。レッスンはほとんど時間が決まって無くて順番だけ決まっていたので2時間位ずれてずっと待っていたりします。でも私の先生はそうやって待たせて違う人のレッスンを聞かせるのが好きだったのでそういう意味もあるかと思います。

—  フランスで仕事をするという意味で、日本人で有利な点、不利な点はありますか?

奥山 不利な点のほうが多いと思うのです。ヨーロッパで勉強されている、または活躍されている日本人の優秀な音楽家の人数がものすごく多くいるので。だから日本人が来るとまた日本人が来たというふうに思われることが多いです、現実的に。

—  それはどういう意味ですか?

奥山 やっぱりヨーロッパやフランスでもどこでも外国人に仕事をとられるというのがあるじゃないですか。音楽は伝統芸能なので、外国人がアジア人が演奏しているよりは、ヨーロッパ人の顔をしている人が演奏した方がある意味自然と言ったらおかしいんですけど、そういう事があるのかなと。

—  日本でお琴を弾いている人が西洋人だったらちょっと違和感があるみたいな事ですね。

奥山 言い方はおかしいのですけど、そういう変な固定観念を持っている人はやっぱりたくさんいると思います。もっと開いたことを言っている人がいてもやっぱり心の中ではヨーロッパ人の方が優れていると思っているのに決まっているので。日本人はたくさん勉強して自分たちの音楽というか芸術を素晴らしく真似して、と言ったらおかしいけれども勉強して、そこまでやってくれてえらい人達だ、みたいなところがあると思います。その中で自分の個性とか壁というのを壊して超えて行くというのには時間かかかると思いますね。だからいきなり来てぱっと入るのだったら相当の実力がある人だったら、来られる人もいらっしゃいますけど実際はかなり難しいと思います。

—  人脈が大事ということでしょうか?

奥山 人脈ですね。つながりとか。一つ一つ仕事をしてある意味最高の仕事というか自分の最高の音楽を見せていくことだと思っています。後はやっぱり言葉という意味でもコミュニケーションという意味でもいきなり「こんにちは」と言ったくらいではしゃべれないと向こうは頭で思っていますので。

—  有利な点はいかがですか?

奥山 例えば伴奏ピアニストとしてやっていく場合、仕事をするという意味では期限内にちゃんと仕上げるとか、技術面もしっかりしているという評判があるので、そういう意味では信用されやすいと思います。

—  日本人のほうが信用されやすいのですね。

奥山 そうですね、まじめな人種っていう事でしょうね。でも逆に利用されているような場合もあるので気をつけないといけないと思います。言ったらやってくれるだろうと。ある程度自分がやりたい事というのを提示していかないと流されて、その場限りみたいな感じになることも結構あると思いますね。

—  奥山さんにとってクラッシックもしくは音楽とはどういうものですか?

奥山 「今の時点」だと人生そのものですね。音楽をやって初めて自分が一つになるというか、とても深いものですね。

—  それはやっぱりクラッシックですか?

奥山 クラッシックというのは100年、200年前に作曲家というか芸術家がいて、それで作品を書いてそれがずっと残ってきたものです。それはモネの絵とかゴッホの絵とか画家の中でもたくさん人がいるうちで素晴らしいものが残っているのと同じように、音楽も、時間をかけて理解して表現して磨いていくような過程がやっぱり好きですね。

—  なるほど。

奥山 クラシックは、時間をかけて深めて理解して、自分の人生をかけてといったらおかしいのですけど、そういう感じで細部まで磨くというのでしょうか。音に対しても非常にこだわりを持って全てが重なった時に、ある意味感動が生まれたりします。自分一人だけ感動するのではなく。だから演奏会があったら演奏会の時点だけではなくて前々から、積み重ねていってそこで到達するような感じですね。

—  音楽を日常でやっていて、喜びが最高潮に達する時があると思うのです。演奏会でも練習でも。それはどういう時でしょうか?

パリ・ピアニスト奥山彩さん
熱演中の奥山さん

奥山 演奏会というのはある意味ゴール地点なので、入った瞬間というのはそんなに面白いという感じではないのですけど興奮みたいなのはあるんです。面白いなと思うのはやっぱり楽譜と向かい合って勉強していく過程で一つ一つ発見していくことですね。発見というか、インスピレーションがだんだん湧いてきて形にしていく過程が面白いです。出来てしまったらあとは人に見せるんですけど、人にみせるというのは別のことだと思っています。それは例えばコンディションを整えたりすることです。演奏会が一番好きで、来てくださった方々とそういう濃い時間を分かち合うのがやりたいことなんですけど、一番脳が面白がるのは発見の過程ですね。他のミュージシャンと弾いて新しいものが生まれてきたりするのも面白いです。

—  「お客さんに見せる」段階よりもその「前段階」が面白いということですね?

奥山 それが一番面白い。でも、お客さんに見せた段階でやっぱり音楽が変わるんです。自分がとことん理解して勉強して時を重ねても見せる時になるとまた変わるんですよね。ある意味そこで一段階ステップアップするんです。それもまた面白いです。それは自分だけの力とかいうんじゃなくて、その時の雰囲気だとか、アコースティックだとか感じることだとかあるんですけど。そこで生まれてくるものというのは。

—  これは面白いと思いますよ。今まで一生懸命練習や解釈をして自分が最高だと思っていることが、お客さんやいろいな条件によって自分が思っていないことが出てくるのですからね。

奥山 そうですね。急に違うことやったり(笑)。

—  違うことやるのですか?

奥山 本筋は変わらないのですけど、もっとよくなることもあるし、悪くなることもあります。例えばお話する機会があったとしても、話し方というのは目の前にいる人によって変わりますよね。それと同じ事が起こりますね。自分の中ではこういうものを作ろうと決めてやっているのですけれど。

—  ソロとアンサンブルとどちらのほうがお好きなんですか。

奥山 私はアンサンブルすごく好きなんです。パートナーは、すごくあう人じゃないと出来ないんですけど。

—  自分の方が合わないなと思うのですか?

奥山 いろんな人と試してやってみようと思って、実際にやってみてもいるのですけど、この人とやったほうが良いというのが最近分かってきましたので。レベルとかフィーリングとかいろいろあるんですよね。やっぱり気質がソリスト気質というふうに言われてしまうことが多いんですね。自分ではどうにもならない(笑)。

—  日本人の方と演奏する機会もあるでしょうし、現地フランス人の方と演奏する機会もあるでしょうけれども、どちらの方がやりやすいのですか?

奥山 日本人は正直やりやすいです。すぐにあいます。

—  やっぱり奥山さんが日本人というのがあるんでしょうか?

奥山 何かテンポの感覚とか拍子の感覚とかでしょうか。それに日本人は合わせるのがすごく上手です。誰でも、日本人同士だと、ほとんどずれません。

—  フランス人はずれるということですか?

奥山 ずれる。もう信じられない。こんなにずれないというくらいずれます。本当に神経疑うくらい(笑)。プロ同士だったらずれないように最後はやります。でも、ずれる人は本当にずれますし、勝手に弾いてます(笑)。だからというわけではないのですが、合う人と会えば非常に合うのでそれはすごく面白いですね。

—  奥山さんの今後の音楽としての夢を聞かせていただけますか?

奥山 音楽としての夢はいっぱい演奏の機会を増やすこと、それにいろいろ人とコラボレーションしていきたいです。アンサンブルとしてもそうですし、例えば他の分野、映像や舞踏の人などそういう意味でもいろいろやっていきたいですね。なんか私は「交換(Echange)」と、「分け合う(Partage)」みたいなことに今すごく興味があるのです。

—  それはあるものを、気持ちを通して、「交換し」「分け合う」のですか?

奥山 いや自分の気持ちというか持っているものですね。それは例えば芸術家の「フィーリング」だとか「インスピレーション」などです。興味としては、知らない作曲家の人も新たにやってみたいし、持っているものを深めるのもいいのですけれども、一番興味を持っているのはそれを「交換」することなのです。

—  面白いですね。

奥山 一人でやるにはやっぱり制限があるし、今の時代だとショパンコンクール1位とかチャイコフスキーコンクール1位などを目指すのは、20代までは良いと思うのです。でも、そういうことには限りが出てくると思います。いろんな人と関わり合って自分を高めてオリジナリティーを探求していった方が良いかなと思います。

—  確かにショパンコンクール1位とかチャイコフスキーコンクール1位とかというのはすごいのですけど、それ以上ではありえないですよね。例えば先ほど言われた映像の方といっしょにやるとか、ダンスの人と一緒にやるとか、そのほうが面白いと思いますね。

奥山 選択肢をコンクールだけにしたら、他の人と関わるというのは絶対無理じゃないですか。一日10時間、家に閉じこもって練習するしか道はないような感じになりますよね。それにチャイコフスキーコンクールを受けるとしたらコンクールのための曲を弾くしかないのです。そうではなくてもっとテクニック的に難しくない曲や、もっと単純なコンクールでは栄えなくても素晴らしい作品を勉強する時間もとれないことが多いのです。20代にそれを全然勉強しないことになるんですよ。感性が鋭くて一番吸収できる時期に、それもまたもったいないと思います。

—  いろんな人と一緒にやるというのは次のステップということですね。

奥山 いろんな人と一緒にやるとか、いろんな世界の人と関わりたいというのは次のステップとして、そういう経験を通して、自分を深めたいという感じです。

—  いろんな人とやるのは一番面白いことだと僕も思うのです。観客も含めて、音楽というのは一人のものではないと思うので。いろんな人とやるのが一番面白いのかなと思いますね。

奥山 ソロと言われながらも他の人とやってソロの演奏の中にもそれを取り込んで、こう色彩というか。自分のパレットを増やしたいと思っています。

—  プロのミュージシャンとして、フランスで活躍出来るような秘訣とか、仕事がとれるような理由とか、成功する条件は何かあるとお考えですか?

奥山 最終的には成功する条件はどこでも一緒だと思うのです。やっぱり努力と、努力して人への思いやりを持つことです。あとは自分のやりたいと思っているチャンスを常に逃さないように待機している状態にすることです、精神的に。

—  精神的にですか?

奥山 そうですね。精神的なテンションを保つのって結構難しいと思うんです。ある時やりたいな、と思うことがあっても、一週間くらいたったら、もういいかな、と思ったりするじゃないですか(笑)。そういう意味で続けること、継続が大事ですよね。途中で失敗してもそんなにあきらめないで何度もトライしていくことが大事だと思います。

—  人間なんでやる気が落ちる時もあるし、これを保っていくということは難しいと思いますね。

奥山 保つということは難しいですよね。私も結構落ち込むので。一人の時間がすごく多いので。特にピアノをやっている人は。だから自問自答ばっかりしている人がたくさんいると思います。でもある意味捨てていかなきゃいけないものがあると思うんですよ(笑)。学生の時はやっぱり可能性をいっぱい探るので可能性の中でおぼれてしまうような感じです。でもやっぱりプロになろうと思った時点でなんといったらいいのかな、開き直りというのとは違うと思うのですけど捨てる部分があるんです。

—  学生のときは、自分が世界のトップピアニストで、例えばニューヨークのカーネギーホールでいつも演奏するだとか、常時、そのような場にのみ自分がいると思っているのでしょうね。
 

パリ・ピアニスト奥山彩さん
奥山さんのコンサート

奥山 そうですね。でもプロになるということはいきなりそんなカーネギーホールに行くことではないですよね。一つ一つ積み重ねていって、その頂点にカーネギーホールがあればすごく素晴らしいことなのだと思います。やっぱり音楽家、特にクラッシックだったら20代で最高を目指すなんてやっぱりありえなくて、 20代があって30代があって40代があると思います。80才でもまだ現役でコンサートやっている方もいらっしゃいますので。やっぱり上には上がいて、何というのかな、謙虚な姿勢というか長い目で見るようにした方がいいと思います。プロというのは、中学校の上は高校とかそういうのではないので今やっていることが40代になった時に花開くといいなという長いスタンスでいるとやっぱり気持ち的にはいいんじゃないかなと思いますね。

—  フランスで音楽を勉強したいと考えている日本の方に何かアドバイスがあれば教えて頂いてよろしいですか?

奥山 フランス留学する方は、まずとりあえず来てみてください。いきなり長期で来ないで例えば2週間とか1ヶ月とか期間を決めてトライしてみると良いと思います。とにかく一回来て本場を見ることが大事だと思います。そして、もし来たいと思われたらあきらめずに頑張ってください。

—  長期留学する前に短期で一回見るというのは大切ですよね。

奥山 私も一回見るチャンスがあったので。夢というのはどんどん膨らんでしまうのでやっぱり見ないといけないと思います。来て、見て、触ってみないといけないですね。

—  考えてばかりだと実際は違ったというのもありますしね。

奥山 来た後に、もしかしたら来たくないかもしれないですし。文化の違う所で生活するのは大変ですので、日本に居た方がいいと思うかもしれないし、違う国の方がいいと思うかもしれません。学校を見学したり、短期で2週間〜1ヶ月くらい春休みや夏休みを利用して一度来られるのがいいと思います。

ー  ありがとうございました。

 

フィンランド共和国

フィンランド国旗バルト海の一番奥に位置するスカンジナビアは、、国の北部約3分の1は北極圏内にあり、広大な森林とともに、ムーミンやサンタクロースの故郷として知られ ている。ロシア、スウェーデン、ノルウェーと国境を接し、旧共産圏と西ヨーロッパを結ぶ鉄道、航路の中継点にあり、その中立的性格から国際会議が多く開か れる。「森と湖の国」と呼ばれるとおり、国土の69%が森林、10%が湖沼や河川に覆われている。白夜の影響で夜中でも釣りが楽しめたり、都市部の建築物 は建築好きにはたまらない。先進工業国で、インターネットの使用率が最も高い国の一つであり、携帯電話数が固定電話数を上回っている。


基本情報
正式国名&英語表記 フィンランド共和国 Republic of Finland
首都 ヘルシンキ
面積 33.8万km2(日本よりやや小)
人口 522万人(2003年末現在)、ヘルシンキ(約56万人、2003年9月現在)
人種 フィン人
言語 フィンランド語、スウェーデン語(全人口の約5.6%)(2001年)
宗教 福音ルーテル教(国教)、フィンランド正教
通貨 ユーロ
為替レート 1ユーロ=約135.8円(2005年5月29日)
紙幣 5、10、20、50、100、200、500ユーロの七種類
硬貨 1、2、5、10、20、50セント、1、2ユーロの八種類(1ユーロは100セント)
電圧 230V、50HZ
時差 マイナス7時間。サマータイム実施期間はマイナス6時間。サマータイムの実施期間は、3月最終日曜日から10月最終日曜日。
祝日 1/1新年、1/6顕現祭、●3/25聖金曜日、●3/27イースター、●3/28イースターマンデー、5/1メーデー、●5/5昇天祭、●5/16聖霊降臨祭、●6/24夏至祭イブ、●6/25夏至祭、●11/5諸聖人の日、12/6独立記念日、12/24クリスマスイブ 、12/25クリスマス、12/26ボクシングデー
●=移動祝祭日
在留邦人数 877人(2004年10月1日現在)
電話国番号 358
緊急電話番号 警察112、消防112、救急車112

物価
フィンランドの物価は他の北欧諸国同様、高い。安いものが少なく、何を購入するにもかなりのお金がかかるといえる。1食当たり,安くて6ユーロから高いと25ユーロと程度。宿泊費も安くて25ユーロから高いと140ユーロ以上。かなりの出費があると予測しておこう。福祉の進んだ国家は税金が高いため、物価も総じて高いといえる。
GDP 1,619億ドル(2003年、OECD統計)
一人当たりGDP
31,100ドル(2003年、OECD統計)
GDP成長率
1.9%(2002〜2003年、OECD統計)
物価上昇率 0.2%(2004年予測、OECD統計)
失業率 8.9%(2004年予測、OECD統計)
主要貿易品目
(1)輸出 通信機器、紙製品、木材、機械機器
(2)輸入 機械機器、電子機器、車
主要貿易相手国 (1)輸出 独、スウェーデン、米、英(2003年 フィンランド統計局)
(2)輸入 独、ロシア、スウェーデン(2003年 フィンランド統計局)

気候
フィンランドは緯度が高いので寒さは厳しいが、湿度が低いので、夏は大変しのぎやすい。日本と同様四季がある。スカンジナビア全体を暖めるメキシコ湾流の影響で、意外と気候は温暖。 寒いときは−15度程度まで冷え込むこともあるが、夏は30度を越える日もある。冬にはオーロラが観測できる。夏には白夜が楽しめる。
現在の天気
Click for Helsinki, Finland Forecast

ビザ シェンゲン条約加盟店15ヶ国合計で、滞在日数が3ヶ月日以内の場合は、ビザは不要。学生ビザについてはこちら
パスポート 必要な残存有効期間はフィンランドを含む海外での滞在期間数プラス3ヶ月。

大使館などの在日政府機関
フィンランド大使館 Embassy of Finland in Japan
〒106-8561 港区南麻布3丁目5-39
Tel:03-5447-6000
領事部受付時間:
月-火 木-金 09:00-12:00
水 09:00-12:00 & 13:00-17:00
在大阪フィンランド共和国名誉総領事館 Honorary Consulate-General of Finland in Osaka
〒542-8551 大阪府大阪市中央区南船場4-4-10
Tel:06-4704-3705
在札幌フィンランド共和国名誉領事館 Honorary Consulate of Finland in Sapporo
〒062-8611 札幌市豊平区平岸一条1丁目9-6
Tel: 011-813-2525
在北九州フィンランド共和国名誉領事館 Honorary Consulate of Finland in Kitakyushu
〒806-0004 北九州市八幡西区黒崎城石2-1 株式会社 安川電機内
Tel: 093-645-8801
在名古屋フィンランド共和国名誉領事館 Honorary Consulate of Finland in Nagoya
〒450-6101 名古屋市中村区名駅1丁目1-4 JRセントラルタワーズ
Tel: 052-564-5105
在長野フィンランド共和国名誉領事館 Honorary Consulate of Finland in Nagano
〒380-0935 長野市中御所5丁目1-18 吉田興産株式会社内
Tel: 026-228-3163
フィンランド政府観光局 〒100-0011 東京都千代田区内幸町1-1-1 帝国ホテル本館505号
Tel: 03-3501-5207 (テープ案内が流れますので、音声に従って電話を操作してください)
Fax:03-3580-9205 E-Mail このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。
オフィスオープン時間:平日 13:00-17:00

現地日本大使館
在フィンランド大使館 Finland
Embassy of Japan in Finland
Unioninkatu 20-22, 00130 Helsinki, Finland
Tel: 358 (0)9 686 0200       
Fax:  358 (0)9 633 012

ダンス留学アンドビジョン【ダンス留学最新情報vol.13. 2014-10-15 04:00:00】

☆─★─☆─★─☆─★─☆─★─☆─★─☆─★─☆   【1】ごあいさつ&ご案内 ☆─★─☆─★─☆─★─☆─★─☆─★─☆─★─☆ 様 こんにちは!アンドビジョンのです♪ 運動会、文化祭シーズンですね♪ いろいろとイベントがもりだくさんです☆ 今回も新着講習会情報を送らせていただきます♪ 皆様のご参加お待ちしておりま〜す♪ ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞   ☆…┓┏━┓☆…┓┏━┓☆…┓┏━┓☆…┓   ┃講┃┃習┃┃会┃┃新┃┃着┃┃情┃┃報┃  ┗━┛┗…★┗━┛┗…★┗━┛┗…★┗━┛ ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ 2015ダンス講習会新着情報をお届けします☆ ◆ナショナルシアターバレエスクール冬期講習 オーストラリアで最も歴史あるバレエスクールによる人気の集中講座。 名門オーストラリア・バレエ団の現役プリンシパル、アンバー・スコットがゲスト講師!トップレベルのバレエを体感しよう。 ■講習会開催期間■ 2015年1月12日〜1月17日 http://www.dance-abroad.com/country/oceania/australia/6390-national-theatre-ballet-school-summer-school-ntbs.html ◆◆ペリダンス・カペジオ・ダンスセンター夏期集中講習 NYでコンテンポラリー・ダンスの第一線を行くカンパニーによる夏期集中講座 伝統と革新―クラシック・バレエとコンテンポラリー・ダンス。コンテンポラリー・ダンサーに求められる二つのジャンルを、刺激的な都市ニューヨークで学ぼう! ■講習会開催期間■ 子供のためのダンスコース:2015年6月29日〜7月19日 2週間集中ダンスコース:2015年8月10日〜8月22日 http://www.dance-abroad.com/country/america/usa/6211-peridance-capezio-dance-center-summer-intensive.html *・。*・。*・。*・。*・。*・。*・。*・。*・。  【3】学校情報 *・。*・。*・。*・。*・。*・。*・。*・。*・。 学校情報はアメリカに特化しました☆ ◆ヒューストン・バレエ・アカデミー Houston Ballet’s Ben Stevenson Academy テキサス州最大の都市・ヒューストン。文化水準の高いこの街で、バレエを学ぼう。 広大なテキサス州最大の都市・ヒューストンにあるのが、ローザンヌ受賞者を輩出している優れたバレエ学校・ヒューストン・バレエ・アカデミーです。 http://www.dance-abroad.com/major/5832-houston-ballets-ben-stevenson-academy.html ◆◆ナショナル・シアター・バレエ・スクール National Theatre Ballet School メルボルンの浜辺をのぞむバレエ学校で、国際的に通用するディプロマを取得する。 自然豊かな国・オーストラリアの素晴らしい環境、バレエと舞台を優秀な指導者たちから学び、世界で活躍するための大きなステップを踏み出しませんか。 http://www.dance-abroad.com/major/ballet/6149-national-theatre-ballet-school.html 【出願締切】2014年10月下旬まで 資料のご請求、ご質問などある方は TEL:03-3278-3450 MAIL: このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。 までご連絡ください! *…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*  【4】国内語学レッスン情報 *…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…* アンドビジョンでは留学のための語学レッスンも行っています。先生はもちろん 各国のネイティブスピーカー。レッスン時間や内容は、すべてあなたに合わせて、 フレキシブルに更可能。ご自分にあったカリキュラムをリクエストできます!実際、 留学経験者の多くが、渡航前に準備すべきだったこととして、語学をあげられます。 100%ダンスに集中するために、語学の準備はしっかりと! http://www.andvision.net/program/language/1262-language-lesson-in-tokyo.html 資料のご請求、ご質問などある方は TEL:03-3278-3450 MAIL: このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。 までご連絡ください! □━━━━━━━━━━━━━━━━━━□  【5】名古屋・大阪 個別相談会 □━━━━━━━━━━━━━━━━━━□ アンドビジョン主催 無料相談会 1月10日(土)10:00〜20:00 *完全予約制 【会場】名古屋市中小企業振興会館4階 会議室 【アクセス】地下鉄桜通線「吹上駅」下車徒歩5分程度 【住所】〒464-0856 名古屋市千種区吹上二丁目6番3号 1月11日(日)10:00〜20:00 *完全予約制 【会場】ドーンセンター 4階 小会議室 【アクセス】京阪「天満橋」駅より約350m 地下鉄谷町線「天満橋」駅より約350m JR東西線「大阪城北詰」駅下車より約550m 【住所】〒540-0008 大阪市中央区大手前1丁目3番49号 ご参加は無料です!事前予約制/先着順ですので、どうぞお早めに! ♪参加ご希望の方は、下記までご連絡ください。 電話:03-3278-3450 FAX:03-4496-4903 メール:このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。 http://www.dance-abroad.com/ ・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━━━☆  【6】海外オーディション情報 ・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━━━☆ ◆ハンガリーナショナルバレエ 2014年11月オーディション開催予定!! ◆◆ヨーテボリオペラダンスカンパニー 11月〜1月にオーディション開催予定!! ◆◆◆コロラドバレエ 2015年1月、2月にオーディション開催予定!!! ◆◆◆◆カナダ・ナショナル・バレエ 願書受付中!! オーディション内容等の詳細はお問い合わせください♪ http://www.andvision.net/n/24104d4ae4515239ec8151249999b29c/6/185055.html ■□■□■□■□■□■□ 【7】編集後記/次回予告 ■□■□■□■□■□■□ 2015年入学の願書受付が始まってきました♪♪ DVDオーディションや現地オーディション!! 一人でも多くの生徒さんに夢の第一歩を掴んでいただきたいと思います。 私どもスタッフ一同全力でサポートさせていただきたいと思います!! 皆さんからのご意見・ご感想をお待ちしてます♪ MAIL: このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。 そして、ご友人にも是非ご紹介ください!(゜▽゜) メルマガ登録は、やメールアドレス変更は簡単に登録できます!! HPから登録できるので、やってみてくださいね! http://www.dance-abroad.com/ それでは、また次回ぃ〜☆  次回のメルマガは、 10月29日(水)発行予定です。 お楽しみに!p(^^)q

【特別ご招待!限定5組!】3/5チェロリサイタルご招待のお知らせ

メールマガジン読者限定☆特別招待!】 3月5日にソロリサイタルを開催する上野通明さんが、 先日、ルトスワフスキ国際チェロコンクールにて 第二位を受賞しました!! その入賞を記念しまして、上野さんのリサイタルに ≪抽選で5組様を特別ご招待≫いたします♪ メルマガ読者限定の特典です!ぜひご応募ください! リサイタル詳細は☆こちら☆ http://www.concert-and-vision.info/2017/10/25/2018-03-05mon%E3%80%80%E4%B8%8A%E9%87%8E%E9%80%9A%E6%98%8E%E3%80%80%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%AD%E3%83%AA%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%82%BF%E3%83%AB/ ≪応募方法≫ お名前、来場人数、連絡先(メールもしくは電話番号)を記載の上、このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。までメールをお送りください。 ≪応募締め切り≫ 3月2日 12時まで ≪抽選結果お知らせ≫ 3月2日 14時以降(予定) *メールにてご連絡しますので、@andvision.netの受信設定をお願いいたします。 --------------------------------------------- アンドビジョン株式会社 東京都中央区京橋1-5-5 京橋共同ビル5階 TEL:03-3278-3450 FAX:03-4496-4903 HP:https://www.andvision.net/ 営業時間 [平日] 10:00-20:00 [土・祝] 10:00-15:00(祝日営業は1-7月のみ) 日曜日はお休みを頂いております。 < メール・ファックスは、365日・24時間受付 >

C・Sさん/カリアリ夏期国際音楽アカデミー

-まず簡単な自己紹介、現在までの略歴を教えてください。 C・Sさん:10歳から声楽を始め、現在東京音楽大学修士課程2年に在学中です。 -今まで講習会などに参加したことはありますか?海外に行かれたことはありますか? C・Sさん:ヨーロッパや、旅行でニューヨークには行ったことはありましたが、講習会の参加は初めてでした。 -この講習会に行きたいと思った理由やきっかけはなんでしょうか? C・Sさん:イタリア留学はずっと考えていて、コロナが落ち着いてきたので、夏休みの期間に実施され、かつ、気になる先生のレッスンが受講できる講習会だったので参加を決めました。 -参加者は、どのくらいの人数がいましたか?また、どんな人が参加していましたか? C・Sさん:声楽の参加者人数は10人くらいでした。アジア、ヨーロッパ、欧米と様々な国から参加されていました。 -講習会はどんなスケジュールが組まれていましたか? C・Sさん:1回30分のレッスンを毎日行っていただきました。 早めに到着していたので、レッスンが始まるまでの期間はピアニストの方と合わせをしていました。 -先生はどんな人でしたか? C・Sさん:愛情深く一人一人をよく見てくださり、その人その人に合った指導をしてくださいました。 -レッスンでは、どんなことを教わりましたか?教わったことで、印象に残っていることはありますか? C・Sさん:アジリタという技法が作曲家によって違うので、作曲家に適した方法を伝授してくださるレッスンでした。 また、舞台で歌われきた先生なのでご自身の経験なども教えてくださいました。 自分に合ったレパートリーや私に合った曲を教えてくださり、日本では知られていない曲なども紹介いただけて、レパートリーに関して 見直すきっかけとなり大変勉強になりました。 -レッスンは何語で受けましたか? C・Sさん:イタリア語がメインで、たまに英語でした。ただイタリア語があまり理解できなかったので、ピアニストの方が英語に通訳してくださる時もありました。 -レッスンの最後には、コンサートや閉会セレモニーなどがありましたか? C・Sさん:選抜者の修了コンサートがあり、それで講習会終了でした。 -練習はどこでしたのですか?どのくらい練習出来ましたか? C・Sさん:19:00まで学校が開いていたので、18:00にレッスンが終わって1時間練習したり、朝早く行ってレッスン前に練習したりしました。学校の練習室は前日に予約できるシステムで、事務の方も親切だったので問題なく練習できました。宿泊したホテルで練習されている方もいらっしゃいました。 -レッスン以外の時間は何をしていましたか? C・Sさん:レッスン期間前は、コンサートを聴きに行ったり、お買い物をしました。レッスン期間中は10:00〜18:00で毎日レッスンがあり公開レッスン形式だったのでずっと聴講していました。なのでほとんど観光はしませんでした。 -街のようすはいかがでしたか?(治安、人々の様子、外観など) C・Sさん:田舎街で、フレンドリーで優しい方々が多かったです。治安もとてもよかったです。 -宿泊先はどこに泊まりましたか?どうでしたか? C・Sさん:ホテルに宿泊しました。ドライヤーやエアコンもありWifiも問題なく使えました。広々としたシングルルームで、コップも毎回変えてくれたりしました。部屋によっては冷蔵庫や食器がある部屋もあったので、設備は部屋によって異なると思います。 -宿泊先と講習会場はどのように移動しましたか? C・Sさん:徒歩で移動しました。ゆっくり歩いて20〜30分程度の距離。バスで移動されいる方もいました。 -お食事は何を食べましたか?外食は1食何円ぐらいですか? C・Sさん:朝食はホテルで注文形式だったので、食べきれなかった物をお昼に食べることもありましたし、学校のカフェテリアで食事することもありました。夕食はスーパで買い物してお部屋で食べていました。 -海外の人達とうまく付き合うコツはありましたか? C・Sさん:自己主張をしっかりとすることが大事だなと感じました。 -今回講習会に参加して良かったと思える瞬間はありましたか? C・Sさん:イタリア人の反応を生で見れたり、実際にイタリアの生活スタイルを経験できたことは自分の音楽に活かすための何にも変え難い経験だと思っています。 -留学して、何か自分が成長したなと思う事はありますか? C・Sさん:言葉が通じない中でも、どうにか伝えたり、どれだけ表現しても全てを受け入れてくれる環境だったので、歌の表現を大きくすることができたり、そういった日本では経験できなかった事を経験したことで人として深くなったと思います。 -日本と留学先で大きく違う点を教えてください。 C・Sさん:イタリアはラテンな国なので、電車乗るにしても情報が全然正しくなかったり、小さいことを気にしない精神の国だなと感しました。 -今後留学する人にアドバイスしておきたいことなどありますか? C・Sさん:日本で海外の先生のレッスンを受けるのと、現地で海外の先生のレッスンを受けるのは全く違うので、行く前は不安とか色々あるけど、行けばいい事しか無かったので、勇気のいることですが、頑張って一歩踏み出すことが大切だと思います。 -留学前にしっかりやっておいた方がいい事は何かありますか? C・Sさん:Wifi環境を整えること。語学をしっかり準備することです。 -今後の活動は?進路などありましたら教えてください。 C・Sさん:卒業後は留学を視野に入れて考えていこうと思います。 -ご協力ありがとうございました。

★2/13・木 17:00-【☆ハバネラ・サクソフォン・アカデミー☆】現地講習会担当者がプログラムについて解説致します!★

ハバネラ・サクソフォン・アカデミー
Information Session
~ハバネラ・サクソフォン・アカデミーオンライン説明会~
参加費無料・完全予約制・オンラインでの参加も可能です

ゲストスピーカー:講習会ディレクター ジル・トレソスさん
日時:2月13日(木)17:00-17:30
場所:≪アンドビジョン・東京オフィス≫
〒101-0052
東京都千代田区神田小川町3-8 神田駿河台ビル2階
JR御茶ノ水駅御茶ノ水口から徒歩7分、東京メトロ半蔵門線神保町駅から徒歩5分程度

♪参加ご希望の方は、こちらからオンライン予約フォームを送信して下さい。

※説明会予約を選択→その他ご要望等に“ハバネラ・サクソフォン・アカデミー”とご記入下さい。

お電話・FAX・メールでのご予約も承っております♪    
電話:03-5577-4500  FAX:03-4496-4903 メール:このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。

フランス共和国

フランス国旗芸術の都としても名高いパリを首都に構えるフランスは、アート、食、流行の発祥の地としてもその名を馳せている。古くからの教会建築物や、ベルサイユ宮 殿、ロワールの古城など見所も多く、昔から多くの芸術家を引き付けてきた。地方ごとに異なる魅力があふれる都市では、アウトドアなども楽しめる。また、ワ インの名産地としても有名で、食文化も栄えているフランスは、EUの中枢を担う国としても期待される。


基本情報
正式国名&英語表記 フランス共和国 French Republic
首都 パリ
面積 54万7,000km2(日本の約1.5倍)
人口 6,168万人(2004年11月現在の推計)
人種 ケルト人、ゲルマン民族(フランク系、ノルマン系)等の混血
言語 フランス語
宗教 カトリック90%、プロテスタント1%、ユダヤ教1%、イスラム教8%
通貨 ユーロ
為替レート 1ユーロ=約135.8円(2005年5月29日)
紙幣 5、10、20、50、100、200、500ユーロの七種類
硬貨 1、2、5、10、20、50セント、1、2ユーロの八種類(1ユーロは100セント)
電圧 230V、50HZ
時差 マイナス8時間。サマータイム実施期間はマイナス7時間。サマータイムの実施期間は、3月の最終日曜の午前1時から、10月の最終日曜の午前2時まで。
祝日 1/1 元旦 Jour de l'An、●3/27 復活祭 Paques、●3/28 復活祭翌日の月曜日、5/1 メーデー Fete du Travail、5/8 第二次大戦終戦記念日 Le 8 Mai、●5/5 キリスト昇天祭 Ascension、●5/15 聖霊降臨祭 Pentecote、5/16 聖霊降臨祭の翌日、7/14 革命記念日(パリ祭) 14 Juillet、8/15 聖母昇祭 Assomption、11/1 諸聖人の祝日 Toussaint、11/11 第一次大戦休戦記念日 Fete de la Victoire、12/25 クリスマス Noel
移動祝祭日●=移動祝祭日
在留邦人数 32,372人(2003年10月1日現在)
電話国番号 33
緊急電話番号 警察17、消防18、医者付き救急車15

物価
フランスの物価は全体としては安いほうだといえる。ただ、パリに関しては一般よりもとかなり物価が高いので、長期で滞在する場合には予算も見据えて地域を決めたいもの。スーパーなどの食材に関しては安く感じる。一食あたりの費用は安くて4ユーロからで高くても30ユーロ程度。宿泊費は15ユーロから150ユーロぐらいまでと幅広い。
GDP 16,450億ドル(2002年、OECD統計)
一人当たりGDP
26,900ドル(2002年、OECD統計)
経済成長率
1.2%(2002、OECD統計)
物価上昇率 1.9%(2002年、OECD統計)
失業率 8.8%(2002年、OECD統計)
主要貿易品目
(1)輸出 電気機器、電子部品等、自動車、航空・宇宙機材
(2)輸入 自動車、電気機器、電子部品等
主要貿易相手国 (1)輸出 独、英、スペイン、伊、米(2002年)
(2)輸入 独、伊、米、スペイン、ベルギー(2002年)

気候
フランスの気候は、日本と同様に四季があり、気温は東京よりも低い。地域によって気候が異なるが、秋は雨が多く、パリなど北部は冬場はかなり寒い。一方南部は地中海性気候で非常過ごしやすい気候。 夏でも朝晩の温度差があるので、調節の聞く服装がいいだろう。冬は朝になっても暗いこともある。
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パスポート 入国時に3カ月以上の残存有効期間が必要

大使館などの在日政府機関
フランス大使館 Embassy of France
〒106-8514 港区南麻布4丁目11-44
Tel:03-5420-8800
在大阪・神戸フランス総領事館 Consulate-General of France in Osaka-Kobe
〒540-6010 大阪市中央区城見1丁目2-27 クリスタルタワービル10階
Tel: 06-4790-1505
在長崎フランス名誉領事館 Honorary Consulate of France in Nagasaki
〒850-0862 長崎市出島町3-10 (株)澤山商会内
Tel: 095-823-1221
在福岡フランス名誉領事館 Honorary Consulate of France in Fukuoka
〒810-8570 福岡市中央区天神1-11-17 福岡ビル
Tel: 092-732-4658
在新潟フランス名誉領事館 Honorary Consulate of France in Niigata
〒950-0092 新潟市上所上1-8-14 ネットワークビル2F
Tel: 025-282-2988
在広島フランス名誉領事館 Honorary Consulate of France in Hiroshima
〒730-0037 広島市中区中町5-23 広島テレビ別館2階
Tel: 082-245-8576
在名古屋フランス名誉領事館 Honorary Consulate of France in Nagoya
〒467-8530 名古屋市瑞穂区須田町2丁目56 日本ガイシ(株)内
Tel: 052-872-8640
フランス政府観光局 〒107-0052 東京都港区赤坂2-10-9ランディック第2赤坂ビル9階
TEL 03-3582-6965 (音声ガイダンス)
営業時間 9:30〜12:00 13:00〜17:00
土曜、日曜、祝日、7月14日、12月25日は休み。

現地日本大使館
在フランス日本大使館・総領事館 France
Ambassade du Japon
7, Avenue Hoche, 75008, Paris, France
Tel: (33-1) 4888-6200 Fax: (33-1) 4227-5081
在フランス大使館は、在アンドラ大使館を兼轄する。
在ストラスブール総領事館 Strasbourg
Consulat General du Japon
"Tour Europe", 20, Place des Halles, 67000 Strasbourg, France
Tel: (33-3) 88-52-85-00 Fax: (33-3) 88-22-62-39
在マルセイユ総領事館 Marseille
Consulat General du Japon
70, Avenue de Hambourg, 13008 Marseille, France
(B. P. 199,13268 Marseille Cedex 08, France)
Tel: (33-4)91-16-81-81 Fax: (33-4)91-72-55-46
在リヨン出張駐在官事務所 Bureau Consulaire du Japon
131, boulevard de Stalingrad
69100 Villeurbanne, France
Tel: (33-4)37-47-55-00
Fax: (33-4)78-93-84-41

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