フィリピン共和国

フィリピン国旗7000を超える島々からなるフィリピンはヨーロッパ・アメリカ・アジアの生活様式が一体化しており、独特の雰囲気を醸し出している。アジアでは珍しく、カトリック教国。ビーチリゾートだけではなく、エステにショッピングなどたくさんの楽しみ方がある。
基本情報
正式国名&英語表記 フィリピン共和国 Republic of the Philippines
首都 メトロ・マニラ
面積 299,404km2(日本の8割の広さ)。7,109の島がある。
人口 7,650万人(2000年5月国勢調査値)
人種 マレイ系が主体。他に中国系、スペイン系、及びこれらとの混血、更に少数民族等がいる。
言語 国語はフィリピノ語、公用語はフィリピノ語と英語。80前後の言語がある。
宗教 国民の83%がカトリック、その他のキリスト教が10%、イスラム教は5%。
通貨 フィリピン・ペソ。補助通貨センタボ
為替レート 1ペソ= 1.9757円(2005年6月4日)
紙幣 10、20、50、100、200、500、1000ペソ
硬貨 5センタボ、10センタボ、25センタボ、1ペソ、5ペソ、10ペソ
電圧 220V、50HZ
時差 プラス1時間
祝日 1/1 元旦、●3/24〜27 イースター・ホリデー、4/9 武勇の日、5/1 勤労の日、6/12 独立記念日、●8/28 国家英雄の日、11/1 万聖説、11/30 ボニファシオ・デイ、12/25 クリスマス、12/30 リサール記念日、12/31 大晦日
●=移動祝祭日
電話国番号 63
緊急電話番号 警察・消防・救急車166, 168

物価
フィリピンの物価は日本に比べるととても安い。ただ、現地の生活レベルから考えると一概に安いとは言えない。1食当たり100ペソから800ペソ、宿泊費は500ペソから10000ペソ程度。観光地などの物価は比較的高くなっている。
GNP 864億ドル(2003年)
一人当たりGNP 1,050ドル(2003年)
実質成長率 4.5%(2003年)
物価上昇率 3.1%(2003年)
主要貿易品目
(1)輸出:電子・電気機器、輸送用機器等
(2)輸入:通信・電気機器、電子部品、発電用重電機器等
主要貿易相手国 (1)輸出(1)米国、(2)日本、(3)オランダ (02年)
(2)輸入(1)日本、(2)米国、(3)韓国 (02年)

気候
フィリピンの気候は高温多湿の熱帯モンスーン気候で、乾季・暑季・雨季があり、スコールも多い。ただ、山岳地帯も多いので、地域によって気候は異なる。朝晩が冷え込むところもあるので、服装で調節が付けられるようにしておこう。台風が極めて多いので、渡航時期は良く考える必要がある。
現在の天気
Click for Manila, Philippines Forecast

ビザ 観光目的で21日間以内の滞在であればビザは不要。学生ビザについては大使館にお問い合せください。
パスポート 残存期間は滞在日数+6ヵ月以上が必要。

大使館などの在日政府機関
フィリピン共和国大使館 Embassy of the Republic of the Philippines in Japan
〒106‐8537 港区六本木5ー15ー5
Tel:03-5562-1600
在大阪・神戸フィリピン共和国総領事館 Philippine Consulate‐General in Osaka
〒540-6124 大阪市中央区城見2-1-61 Twin21 MIDタワー24階
Tel: 06-6910‐7881
在札幌フィリピン共和国名誉領事館 Philippine Honorary Consulate in Sapporo
〒063‐0841 札幌市西区八軒一条西一丁目1−26
Tel: 011-614-8090
在那覇フィリピン共和国名誉領事館 Philippine Honorary Consulate in Naha
〒901‐2202 宜野湾市新城2丁目35-1 アルジョンビル2階
Tel: 098-892-5486
フィリピン政府観光省 [東京]
〒106-8537 東京都港区六本木5-15-5
TEL 03-5562-1583 FAX 03-5562-1593
営業時間 9:00〜12:00、13:30〜17:00
休業日 土、日、祭日、フィリピンの祭日

[大阪]
〒550-0031 大阪府大阪市西区新町2-19-23ダイナンビル2階
TEL 06-6535-5071 FAX 06-6535-1235
営業時間 9:00〜12:00、13:00〜17:00
休業日 土、日、祭日、フィリピンの祭日

現地日本大使館
在フィリピン大使館 Philippines
Emba ssy of Japan
2627 Roxas Boulevard, Pasay City, Metro Manila, 1300, Philippines
(P.O. Box No. 414, Pasay Central Post Office, Pasay City, Metro Manila, Philippines)
Tel: (63-2) 551-5710 Fax: (63-2) 551-5780
在マニラ総領事館 Manila
Consulate-General of Japan
事務所は、在フィリピン大使館と同じ。
在セブ出張駐在官事務所 Cebu
Consular Office of Japan in Cebu
7th Floor, Keppel Center, Samar Loop cor.
Cardinal Rosales Avenue, Cebu Business Park,
Cebu City, Philippines.
Tel: (63-32)231-7321、231-7322
Fax:(63-32)231-6843
在ダバオ出張駐在官事務所 Davao
Consular Office of Japan in Davao
Suite B305 3rd Floor, Plaza de Luisa Complex, 140 R. Magsaysay Ave., Davao City 8000, Philippines
(P.O. Box No. 80637)
Tel: (63-82) 221-3100 Fax: (63-82) 221-2176

ベトナム社会主義共和国

ベトナム国旗

ベトナムは南北に長く伸びる地形で、豊かな自然に恵まれた国だ。山岳地帯やリゾート地としてもにぎわう海岸地帯、数多くある歴史的世界遺産、どこまでも続く田園風景など、飽きることなくすごせるだろう。北部と南部の雰囲気の差も是非確かめてもらいたい。

基本情報
正式国名&英語表記 ベトナム社会主義共和国
首都 ハノイ
面積 32万9,241km2
人口 約8,206万人(2004年10月)人口増加率:1.18%(2003年)
人種 キン族(越人)90%、約60の少数民族
言語 ベトナム語
宗教 仏教(80%)、カトリック、カオダイ教他
通貨 ベトナム・ドン
為替レート 1ベトナム・ドン= 0.006774円(2005年6月6日)
紙幣 100、200、500、1000、2000、5000、1万、2万、5万(2種類)、10万、50万の12種類
硬貨 200、500、1000、2000、5000の5種類
電圧 220V、50HZ
時差 マイナス2時間
祝日 1/ 1元旦、●2/ 8-11 旧正月、4/30戦勝記念日、5/1,2メーデーおよび振替休日、9/2ナショナルデー
●=移動祝祭日
電話国番号 84
緊急電話番号 警察113、消防114、救急車115

物価
ベトナムの物価は観光地は外国人料金が設定されていたりと違いはあるが、日本に比べるととても安い。1食あたり15000ドンから100000ドン、宿泊費は3ドルから50ドル程度。贅沢をしてもそこまで費用がかからないのがうれしいところ。
GDP 390億米ドル(2004年IMF資料)
一人当たりGDP 483米ドル(2004年IMF資料)
経済成長率 7.6%(2004年暫定値)
物価上昇率 3.0%(2003年)
失業率 5.78%(都市部のみ、2003年)
主要貿易品目 (1)輸出 原油、縫製品、履物、水産物
(2)輸入 機械、石油製品、織物・縫製品・皮革材料
主要貿易相手国 (1)輸出 米国、日本、中国
(2)輸入 中国、日本、台湾

気候
ベトナムの気候は南北に長い地形のため、地域によって異なる。ハノイのある北部は亜熱帯気候に属し四季がある。またホーチミンのある南部は熱帯に属し年中暖かい。また山岳部などでも特有の気候があるので、自分の目的地にあわせ事前調査をしておくといいだろう。
現在の天気
Click for Ho Chi Minh, Viet Nam Forecast

ビザ 観光目的で15日間以内の滞在であればビザは不要。ただし、入国時に3ヵ月間以上有効期間のあるパスポート及び出国用の航空券が必要。学生ビザについてはこちら、または、大使館にお問い合せください。
パスポート ビザ取得時に3ヵ月間以上の残存有効期間が必要。

大使館などの在日政府機関
ベトナム社会主義共和国大使館 Embassy of the Socialist Republic of Viet Nam in Japan
〒151-0062 渋谷区元代々木町50−11
Tel:03-3466-3311/3313/3314
在大阪ベトナム社会主義共和国総領事館 Consulate-General of the Socialist Republic of Viet Nam in Osaka
〒541-0059 大阪市中央区博労町1丁目4-10 エステート博労町ビル10階
Tel: 06-6263-1600
管轄区域:大阪
ベトナム政府観光局 ホームページにて情報提供

現地日本大使館
在ベトナム大使館 Viet Nam
Embassy of Japan
27 Lieu Giai Street, Ba Dinh District, Hanoi, Viet Nam
Tel: (84-4) 846-3000 Fax: (84-4) 846-3043
在ホーチミン総領事館 Ho Chi Minh
Consulate-General of Japan
13-17 Nguyen Hue, District 1, Ho Chi Minh City, Viet Nam
Tel: (84-8) 8225314 Fax: (84-8) 8225316

トルコ共和国

トルコ国旗トルコはヨーロッパとアジアの中継地点として、東西の文化が混在する国。歴史的にも数々の文明の変遷があり、見所も多い。活気にあふれるバザールや、さまざまな観光名所のほかにビーチリゾートも楽しめる。一度の滞在では計り知れないほどの魅力を持つ国、それがトルコだ。
 
基本情報
正式国名&英語表記 トルコ共和国 Republic of Turkey
首都 アンカラ
面積 780,576km2(日本の約2.07倍)
人口 6,784万人(2000年10月:国勢調査)
人種 トルコ人
(南東部に多数のクルド人、その他アルメニア人、ギリシャ人、ユダヤ人等が少数)
言語 トルコ語
宗教 イスラム教(スンニー派、アレヴィー派)が大部分を占める。
その他にはギリシャ正教徒、アルメニア正教徒、ユダヤ教徒等が少数存在。憲法に基づく政教分離が国是。
通貨 トルコリラ
為替レート 1トルコリラ=円
紙幣 1、5、10、20、50、100YTL(2005年1月改定)
硬貨 1、5、10、25、50Ykr(クルシュ)、1YTL(2005年1月改定)
電圧 230V、50HZ
時差 マイナス1時間
祝日 1/1 元旦、●1/20〜23 クルバン・バイラム(犠牲祭)、4/23 独立記念日・子供の日 5/19 青年の日・アタチュルク記念日、 8/30 勝利の日、10/28〜29 共和国の日、11/2ラマザン明け前夜、●11/3〜5 シェケル・バイラム(砂糖祭)、12/30大晦日
●=移動祝祭日
電話国番号 90
緊急電話番号 警察155、消防110、救急112

物価
トルコの物価は日本と比べると2分の1程度。食費も安く、1食当たり、2トルコリラから20トルコリラ程度。宿泊に関しては5トルコリラから65トルコリラ程度。交通費など生活に密着した料金も安い。
名目GNP 2,933億ドル
一人当たりGNP 4,166ドル
経済成長率 9.9%
物価上昇率 9.3%
失業率 10.3%
主要貿易品目
(1)輸出  衣料類(20.1%)、自動車(13.2%)、鉄鋼及び鉄鋼製品(11.9%)
(2)輸入  石油・天然ガス(14.8%)、機械(13.8%)、自動車(10.5%)
主要貿易相手国 (1)輸入 独(13.9%)、米(8.8%)、英(7.7%)
------日本(0.3%、第55位)
(2)輸出 独(12.9%)、露(9.3%)、伊(7.1%)
------日本(2.8%、第10位)

気候
トルコの気候は地域によって異なり、地中海やエーゲ海に面した沿岸部では、夏は湿度が低く過ごしやすいが、冬場は雨が多く、イスタンブールでは雪が降ることもある。内陸では夏と冬の寒暖の差が激しい。自分の行く地域の情報をしっかり集め、防寒対策をしっかりたてておこう。
現在の天気
ClickforAnkara,TurkeyForecastClickforIstanbul,TurkeyForecast

ビザ 3ヵ月以内の観光目的の場合、ビザは不要。学生ビザについては大使館にお問い合せください。
パスポート 有効期限が6カ月以上+滞在日数が必要

大使館などの在日政府機関
トルコ共和国大使館 Embassy of the Republic of Turkey in Japan
〒150‐0001 渋谷区神宮前2丁目33‐6
Tel:03-3470‐5131/5
トルコ政府観光局 〒150-0001
東京都渋谷区神宮前2-33-6 トルコ共和国大使館内
TEL 03-3470-6380
営業時間 9:00から12:30、14:00〜17:30
休業日:土、日、祝

現地日本大使館
在トルコ大使館 Turkey
Embassy of Japan
Resit Galip Caddesi No. 81, Gaziosmanpasa, Ankara, Turkey
(P.O. Box 31-Kavaklidere)
Tel: (90-312) 446-0500 Fax: (90-312) 437-1812
在イスタンブール総領事館 Istanbul
Tekfen Tower 10th Floor, Buyukdere Caddesi No.209,
4. Levent 34394, Istanbul, Turkey
Tel: (90-212) 317-4600 Fax: (90-212) 317-4604

オーストラリア連邦

オーストラリア国旗オーストラリアは建国よりまだわずか220年程度の若い国。オーストラリアの最も大きな魅力はその自然の美しさにあるといえる。日本の約21倍の面積を持 つ広大な国には、グレート・バリア・リーフ、エアーズ・ロックなど世界に類を見ない壮大な自然景観があり、カンガルーやコアラなどのユニークな動物たちも 生息している。 地球のヘソと呼ばれるエアーズロックをはじめ、内陸部は砂漠化が激しく、ほとんどの都市が海岸線沿いに位置する。メルボルンとシドニーの丁度中間にある首 都はキャンベラは首都であるものの、経済の中心ではなく、政治機構のみが存在し、オーストラリア最大の都市はシドニーといえる。シドニーは人口およそ 500万人といわれ、アジア系をはじめ多くの人種が集まる都市。そのほか、ブリスベン、メルボルンと東海岸に大都市が多く、サーフィンスポットとして人気 のある、ゴールドコーストや、グレートバリアリーフで有名なケアンズなどが留学先として人気。西海岸ではパースやワインで有名なアデレードも人気がある。
基本情報
正式国名&英語表記 オーストラリア連邦 Commonwealth of Australia
首都 キャンベラ
面積 769万2,024km2(日本の約20倍、アラスカを除く米とほぼ同じ)
人口 約1,971万人(2002年国勢調査)、キャンベラ(人口約32万人)
人種 アングロサクソン系等欧州系人が中心
言語 英語
宗教 キリスト教(カトリック、英国国教会)67%、無宗教15%(2001年国勢調査)
通貨 オーストラリア・ドル
為替レート A$1=約81.41円(2005年6月2日現在)
紙幣 5、10、20、50、100
硬貨 5A¢、10A¢、20A¢、50A¢、A$1、A$2
電圧 220-240V、50HZ
時差 国内で3つの時間帯(東部、中央部、西部)に分かれていて、州によってサマータイムを実施している。また、州によっても時差がある。オーストラリアと日本の時差は1時間前後。
サマータイムは毎年10月最終日曜日(タスマニア州は第1日曜日)から翌年3月の最終日曜日まで。オーストラリアの夏である10月から3月(1時間進める)。
オーストラリアの現在の時差マップ
祝日 全国共通の祝日と州ごとに決められた祝日がある。全州共通の祝日は以下の通り。
1/1 新年、1/26 オーストラリアデー(建国記念日)、●3/25 グッドフライデー、●3/26 イースターサタデー、●3/28 イースターマンデー、4/25 アンザックデー、●6/13 クイーンズバースデー、12/25 クリスマス、12/26 ボクシングデー
●=移動祝祭日
在留邦人数 45,128名(03年10月1日現在)
電話国番号 61
緊急電話番号 消防・救急車:000、警察:000/11444

物価
日本と比べると家賃や生活費など安いイメージがあるが、オーストラリアの物価は、割と高く日本の物価とそれほど変わらない。ただ、食料品など食に関わるものなどは割安で1食最低5ドル〜最高25ドル程度。物価自体、都市によってかなりの差がある。シドニー、キャンベラ、メルボルンなどの物価は高く、ケアンズ、パース、ゴールドコーストなどはやや安め。宿泊費は、最低10ドル〜最高100ドル程度。
名目GDP 7,886億豪ドル(03年度)
一人当たりGDP
40,626豪ドル(03年度)
実質経済成長率
3.8%(03年度)
物価上昇率 2.3%(03年度)
失業率 5.8%(03年度)
主要貿易品目
(1)輸出:石炭(10.1%)、非貨幣用金(5.4%)、鉄鉱石(4.7%)
(2)輸入:乗用車(8.2%)、原油(5.3%)、コンピューター(3.7%)
主要貿易相手国 (1)輸出 日本(18.3%)、米国(8.7%)、中国(8.4%)
(2)輸入 米国(15.8%)、日本(12.5%)、中国(11.0%)

気候
南半球にあるオーストラリアは、四季が日本とはまったく逆。日本の21倍の国土があるため、地域によって天候も大きく異なる。四季を持つのはシドニーやメルボルンなど大陸南部海岸の都市のみで、 大陸北部海岸沿いは乾季(4月後半〜11月中旬)と、雨季(11月後半〜4月中旬)の二季のみ。ケアンズは熱帯気候、ブリスベンは亜熱帯。ブリスベンやゴールドコーストなどの都市は他の都市に比べると冬でも比較的暖かく、天気のよい日中はTシャツ一枚で出かけることもできるぐらい。また、シドニー、パースも冬は穏やか。夏も日本のように湿気がないため、からりとした快適な気候。メルボルン、アデレード、ホバートは日本とほぼ同じ気候で、冬はそれなりに寒いので、防寒対策をしっかりと。また、年間を通して日差しが強いので、帽子、サングラス、日焼け止めクリームを忘れずに。 
現在の天気
ClickforCanberra,CapitalTerritoryForecastClickforSydney,NewSouthWalesForecastClickforBrisbane,QueenslandForecastClickforMelbourne,VictoriaForecastClickforAdelaide,SouthAustraliaForecastClickforPerth,WesternAustraliaForecastClickforDarwin,NorthernTerritoryForecast

ビザ オーストラリアへはビザ(査証)またはETAS(イータス=電子渡航許可)が必要。3ヶ月以内の滞在で渡航する場合には、ETASという簡易ビザで入国できる。ビザについてはこちら
パスポート 入国時に、滞在予定期間有効のものが必要。

大使館などの在日政府機関
オーストラリア大使館 Australian Embassy in Japan
〒108-8361 港区三田2丁目1-14
Tel:03-5232-4111
在大阪オーストラリア総領事館 Australian Consulate-General in Osaka
〒540-6129 大阪市中央区城見2丁目1−61 Twin21 MIDタワー26階
Tel: 06-6941-9271
在福岡オーストラリア総領事館 Australian Consulate-General in Fukuoka
〒810-0001 福岡市中央区天神1丁目6-8 天神ツインビル7階
Tel: 092-734-5055
在名古屋オーストラリア領事館 Australian Consulate in Nagoya
〒460-0008 名古屋市中区栄1-3-3 AMMNATビル13F
Tel: 052-211-0630
在仙台オーストラリア領事館 Australian Consulate in Sendai
〒980-0014 仙台市青葉区本町1丁目13-22 仙台松村ビル8階
Tel: 022-265-6810
在札幌オーストラリア領事館 Australian Consulate in Sapporo
〒060-0001 札幌市中央区北一条西3-2 大和銀行ビル5階
Tel: 011-242-4381
オーストラリア政府観光局 インフォメーションサービスは、インターネットでのみ。来館型インフォメーションセンター、ならびに電話応答やFAXによる情報提供サービスは、インターネットへの移行にともない廃止。

現地日本大使館
在オーストラリア大使館 Australia
Embassy of Japan
112 Empire Circuit, Yarralumla, Canberra A.C.T. 2600, Australia
Tel: (61-2) 6273-3244 Fax: (61-2) 6273-1848
在シドニー総領事館 Sydney
Consulate-General of Japan
Level 34, Colonial Centre, 52 Martin Place, Sydney, N.S.W. 2000, Australia
(G.P.O. Box No. 4125, Sydney 2001)
Tel: (61-2) 9231-3455 Fax: (61-2) 9221-6157
在パース総領事館 Hamburg
Japanisches Generalkonsulat
Rathausmarkt 5, 20095 Hamburg, Bundesrepublik Deutschland
Tel: (49-40) 3330170 Fax: (49-40) 30399915
在ブリスベン総領事館 Brisbane
Consulate-General of Japan
17th Floor, Comalco Place, 12 Creek Street, Brisbane, Queensland, 4000, Australia
Tel: (61-7) 3221-5188 Fax: (61-7) 3229-0878
在ケアンズ出張駐在官事務所 Cairns
Branch Office in Cairns, Consulate-General of Japan at Brisbane
Level 15, Cairns Corporate Tower, 15 Lake Street, Cairns, QLD 4870, Australia
Tel: (61-7) 40515177 Fax: (61-7) 40515377
在メルボルン総領事館 Melbourne
Consulate-General of Japan
45th Floor, Melbourne Central Tower, 360 Elizabeth Street, Melbourne, Victoria, 3000, Australia
Tel: (61-3) 9639-3244 Fax: (61-3) 9639-3820

ニュージーランド

ニュージーランド国旗美しい大自然を持つ、ニュージーランド。南半球に位置するため、日本とは式が全く逆になる。また南半球ならでは南十字星や右巻の渦巻きなど新しい発見があ る国。国土は日本の四分の三、そこには国立公園が点在し、国を挙げて自然環境の保護に取り組んでいる。素晴らしい景観、緑に覆われた大地、固有種の動植物 などニュージーランドは自然を愛する人々にとって、まさに「天国」ハイキングや、渓流くだり、ホエールウオッチングなど多彩なアウトドアも楽しめる。歴 史、文化的には1000年以上前にポリネシアから初めて移民してきたマオリとその後、入植してきたパケハ(ヨーロッパ人)相互の伝統や文化を反映している ので、ユニークでダイナミックな文化が形成されている。
基本情報
正式国名&英語表記 ニュージーランド New Zealand
首都 ウェリントン
面積 27万534km2(日本の約4分の3)
人口 4,038,200人(2004年6月、NZ統計局)
人種 アングロサクソン系及び、先住民マオリ系(約52万7千人 13.8% 01年国勢調査)
言語 英語
宗教 英国国教会16.9%、長老派14.0%、カソリック12.5%、メソジスト派3.5%、(キリスト教全宗派合計 約60%)、無宗教29.6%等(01年国勢調査)
通貨 ニュージーランド・ドル
為替レート 1ニュージランドドル=78.75円 (2005年6月1日)
紙幣 5、10、20、50、100ニュージーランド・ドルの5種類
硬貨 5、10、20、50ニュージーランド・セントおよび
1、2ニュージーランド・ドルの6種類
電圧 230V、50HZ
時差 プラス3時間。サマータイム実施期間はプラス4時間。サマータイムの実施期間は、毎年10月の第1日曜日から翌年3月の第3日曜。
祝日 1/1 元日 New Year's Day、1/2 Day After New Year's day、2/6 ワイタンギ・デー(建国記念日)、●3/25 グッド・フライデー(聖金曜日)、●3/27 イースター(復活祭)、●3/28 イースター・マンデー、4/25 アンザック・デー(軍事記念日)、●6/6 クイーンズ・バースデー(エリザベス女王誕生日)、●10/24 レイバー・デー、12/25 クリスマス、12/26 ボクシング・デー
●=移動祝祭日
在留邦人数 12,518名 (2004年10月1日)
電話国番号 64
緊急電話番号 警察・消防・救急車:111

物価
物によっていろいろですが、だいたい日本の6,7割程度。日本と比べて食料品が非常に安い。食費は安くてNZ7-15程度、中程度だとNZ$15-35。また、宿泊費は安宿でNZ$15-30、中位でNZ$30-80程度だ。
GDP 800億米ドル(2004年、OECD)
一人当たりGDP
19,955米ドル(2004年、OECD)
経済成長率
3.3%(2003年4月〜2004年3月)(NZ準備銀行)
物価上昇率
1.5%(2003年4月〜2004年3月)(NZ準備銀行)
失業率
4.3%(2003年4月〜2004年3月)
主要貿易品目
(1)輸出 酪農品、食肉、林産物、機械類、果実類
(2)輸入 自動車、機械類、石油・同製品、電気機器、繊維品
主要貿易相手国 (1)輸出 豪州(21.3%)、米国(14.4%)、日本(11.3%)
(2)輸入 豪州(22.0%)、米国(11.8%)、日本(11.2%)

気候
南半球にあるニュージーランドは、四季が日本とはまったく逆。1年の中に四季があるというより1日の中に四季があると言われる程で、1日の中で気温差が大きい。冬は山間部以外に雪が積もることは大変まれ。夏も日本のような酷暑はない。朝晩の温度差があるので、夏でもフリースなど薄手の上着があると便利。サマータイムのある、10月から3月までは日没が夜9時過ぎになる。紫外線除けの日焼け止めやサングラスを持参するのがお勧め。
現在の天気
Click for Auckland, New Zealand ForecastClick for Christchurch, New Zealand Forecast

ビザ 滞在予定期間プラス3ヶ月間以上の残存有効期限が必要。学生ビザについてこちら
パスポート 残存有効期間が滞在日数+3カ月以上あること。

大使館などの在日政府機関
ニュージーランド大使館 New Zealand Embassy in Japan
〒150-0047 渋谷区神山町20-40
Tel:03-3467-2271
在福岡ニュージーランド名誉領事館 Honorary Consulate of New Zealand in Fukuoka
〒812-8566 福岡市博多区博多駅前3-25-21、九州旅客鉄道(株)内
Tel: 092-474-2279
在大阪ニュージーランド名誉総領事館 Honorary Consulate - General of New Zealand in Osaka
〒530-8323 大阪市北区中崎西2-4-12,梅田センタービル,ダイキン工業(株)内
Tel: 06-6373-4583
在名古屋ニュージーランド名誉領事館 Honorary Consulate of New Zealand in Nagoya
〒454-0802 名古屋市中川区福住町2-26 リンナイ(株)内
Tel: 052-361-8211
在仙台ニュージーランド名誉領事館 Honorary Consulate of New Zealand in Sendai
〒983-0803 仙台市青葉区国分町3丁目1-18 亀井株式会社
Tel: 022-264-6003
ニュージーランド政府観光局 〒105-6112 東京都港区浜松町2-4-1 浜松町世界貿易センタービル12F
TEL 03-5400-1311 FAX 03-5400-1312
営業時間 資料閲覧時間 9:30〜17:30(月〜金)
休業日 土・日・祝

現地日本大使館
在ニュージーランド大使館 New Zealand
Embassy of Japan
Level 18, Majestic Centre, 100 Willis Street, Wellington 1, New Zealand
(P.O. Box 6340)
Tel: (64-4) 473-1540 Fax: (64-4) 471-2951
在ニュージーランド大使館は、在サモア大使館を兼轄する。
在クライストチャーチ出張駐在官事務所 Christchurch
Consular Office of Japan
Level 5 Forsyth Barr House, 764 Colombo Street, Christchurch 1, New Zealand
(P.O. Box 13748, Armagh, Christchurch, New Zealand)
Tel: (64-3) 366-5680 Fax: (64-3) 365-3173
在オークランド総領事館 Auckland
Consulate-General of Japan
Level 12, ASB Bank Centre, 135 Albert Street, , Auckland 1, New Zealand.(P. O. Box 3959)
Tel: (64-9) 303-4106 Fax: (64-9) 377-7784

ハワイ

ハワイ国旗常夏のリゾート、ハワイ。海辺でマリンスポーツや泳ぎに興じたり、山でトレッキングをして過ごしたり、街でショッピングに精を出したりと、ハワイでの楽し みは尽きない。西欧的なものと、東洋的なものが混ざるこのリゾートアイランドで過ごす日々は、きっと満足いくものとなるだろう。
基本情報
正式国名&英語表記 ハワイ州 State of Hawaii
面積 1万6634平方キロメ−トル
人口 1,244,898人(US Census 2002)
言語 主として英語、ハワイ語(法律上の定めはない)
宗教 信教の自由を憲法で保障、主にキリスト教
通貨 アメリカ・ドル
為替レート 1ドル=107.75円(2005年6月3日)
紙幣 1、2、5、10、20、50、100、500、1000、5000、10000の十一種類。実際は500ドル以上は流通していない。
硬貨 1セント、5セント、10セント、 25セント、50セント、1ドル。50セントはあまり流通していない。
電圧 110/120V、60HZ
時差 マイナス19時間。
祝日 1/1 元日 New Year's Day、1/17 マーチン・ルーサー・キング牧師誕生日 Martin Luther King.Jr. Birthday、2/21 大統領の日 Presidents Day、2/26クヒオ王子の日、●3/17 セント・パトリック・デー St.Patrick Day、●4/18 愛国者の日 Patriot's Day、5/11カメハメハ大王の日、5/30 メモリアル・デイ(戦没者追悼の日) Memorial Day、7/4 独立記念日 Independence Day、9/5 レイバー・デイ(労働者の日) Labor Day、10/10 コロンブス記念日 Columbus Day、11/11 ベテランズ・デイ(退役軍人の日) Veterans Day、11/24 感謝祭 Thanksgiving Day、12/25 クリスマス Christmas Day(振替休日12/24)
●=移動祝祭日
電話国番号 1
緊急電話番号 警察・消防車・救急車:911

物価
ハワイの物価は、日本と同程度か、高いものもあるという漢字だろう。一般的にアメリカの本土よりも高いが、これは州税がかかり、生活上でチップなども必要となっているからだといえる。1食あたり安くて5ドルから田悪テ20ドル以上、宿泊は25ドルから120ドル以上が相場だろう。

気候
ハワイの天候は雨季と乾季に分けられるが、年間を通して快適だといえるだろう。寒い時期には気温もあまりあがらないが、それでも平均気温は22.2度程度。暑い時期でも23.8度程度。ただ、地域によっても気温は変わってくるので、山間部に行く予定があるなら、防寒用の服装も持っていくのがいいだろう。
現在の天気
ClickforHonolulu,HawaiiForecast

ビザ 渡航目的によって異なるが原則90日以内の観光、商用を目的とした渡航であれば、ほとんどの場合取得する不要。ビザについてはこちら
パスポート 帰国日まで有効なものを持っていることが条件

大使館などの在日政府機関
アメリカ合衆国大使館 Embassy of the United States of America in Japan
〒107‐8420 港区赤坂1丁目10‐5
Tel:03-3224‐5000
在大阪・神戸アメリカ合衆国総領事館 American Consulate‐General in Osaka‐Kobe
〒530-8543 大阪市北区西天満2丁目11‐5
Tel:06‐6315‐5900
在那覇アメリカ合衆国総領事館 American Consulate‐General in Naha
〒901‐2101 浦添市西原2564
Tel:098‐876‐4211
在福岡アメリカ合衆国領事館 American Consulate in Fukuoka
〒810‐0052 福岡市中央区大濠2丁目5番26
Tel: 092‐751‐9331/4
在札幌アメリカ合衆国総領事館 American Consulate‐General in Sapporo
〒064‐0821 札幌市中央区北一条西28丁目
Tel: 011‐641‐1115〜7
在名古屋アメリカ合衆国領事館 American Consulate in Nagoya
〒460‐0003 名古屋市中区錦3丁目10‐33 錦SISビル6階
Tel: 052‐203‐4011
ハワイ州観光局 〒105-0021 東京都港区東新橋1-8-3 汐留アネックスビル7F
TEL 03-3573-2511 FAX 03-3573-2512
営業時間 9:30〜12:00、13:00〜17:30
電話受付け 10:00〜12:00、13:00〜17:00
休業日:土日祝祭日

現地日本大使館
在ホノルル総領事館 Honolulu
Consulate-General of Japan
1742 Nuuanu Avenue, Honolulu, Hawaii 96817-3201, U.S.A.
Tel: (1-808) 543-3111 Fax: (1-808) 543-3170

ギリシャ共和国

ギリシャ国旗

国のほととんどをエーゲ海、クレタ島、イオニア海、トラキアの海を含んだ地中海の紺碧の海で囲むギリシャ。神話のふるさと古代ギリシャ文明の中心地。島の そこかしこに散在する白い家。ギリシャには、2000もの島がありその多くは人も住まないとても小さいものばかりだ。ギリシャは、多くの国が国として確立 されていない頃から国を成立させ、カオス、劇、悲劇、デモクラシーを生みだしてきた。その遺産と言える遺跡や古代神殿がギリシャには多く残っており、世界 遺産となっている。アテネからまばゆいばかりに光り輝く小島まで、そのような古代の遺跡がそこかしこにある。太陽や透明な海の演出によって、ゆったりと過 ごすには最良の地域であると思わず思ってしまうだろう。例えば、タベルナのビーチサイドでゆったりしていると、知らない間に日が暮れてしまう。そんな夢の ような機会をこの国の神は与えてくれる。長い間、旅人を虜にした、古代の島は世界でも美しくまれな文化を持っている。
 

 

基本情報
正式国名&英語表記 ギリシア共和国 Hellenic Republic(Greece)
首都 アテネ
面積 13万km2(日本の約3分の1)
人口 1,094万人、アテネ(人口約300万人)
人種 ギリシャ人
言語 現代ギリシャ語
宗教 ギリシャ正教
通貨 ユーロ
為替レート 1ユーロ=約135.8円(2005年5月29日)
紙幣 5、10、20、50、100、200、500ユーロの七種類
硬貨 1、2、5、10、20、50セント、1、2ユーロの八種類(1ユーロは100セント)
電圧 220V、50HZ
時差 マイナス7時間。サマータイム実施期間はマイナス6時間。サマータイムの実施期間は、3月最終日曜日から10月最終土曜日。
祝日 1/1 元日、1/6 主顕現祭、●3/14 聖灰月曜日、3/25 独立記念日、●4/29 聖金曜日、●4/30 聖土曜日、●5/1 メーデー、復活祭、●5/2 復活祭翌月曜日、●6/20 聖神降臨祭翌月曜日、8/15 聖母被昇天祭、10/28 国家記念日、12/25 クリスマス、12/26 ボクシングデー
●=移動祝祭日。
在留邦人数 6,784人(2003年10月、外務省統計)
電話国番号 30
緊急電話番号 警察 100 ツーリストポリス(アテネ市内からのみ) 171 救急車 166

物価
日本に比べて比較的安いが、ユーロになってから物価が上昇し続けている。ティロピタ(チーズパイ)1個=1.50ユーロ。食事10ユーロ程度。ギリシャのコーヒー代はヨーロッパで一番高く、一杯が約3ユーロもする。初任給がおよそ600ユーロ程度である。
GDP 1,727億米ドル(2003年:OECD)
一人当たりGDP 15,700米ドル(2003年:OECD)
経済成長率 3.3%(2005年:欧州委見通し)
物価上昇率 2.9%(2005年:欧州委見通し)
失業率 9.0%(2005年:欧州委見通し)
主要貿易品目 (1)輸出 305億ユーロ(2003年:欧州委)
(2)輸入 441億ユーロ(2003年:欧州委)
主要貿易相手国 (1)輸出 ドイツ(シェア12.7%)、イタリア(10.5%)、英国(7.1%)
(2)輸入 独(シェア13.9%)、イタリア(12.1%)、フランス(6.5%)

気候
ギリシャの気候は「地中海性気候」と呼ばれ、12月〜3月の冬シーズンは温暖で雨が多く空気は湿っている(年間総降水量は40cm位)。6月〜9月の夏シーズンは日中の気温が30度超すほど暑いが乾燥しているので過ごしやすい。一年を通して晴れの日が多い(アテネの年間晴天日数は約280日)のが特徴的。エーゲ海の島々はさらに降雨量が少なく、冬も海は穏やか。北の地域は雪と共に非常に寒いが、南の島は多少暖かい。内陸部では昼夜の温度差が激しいので注意が必要だ。
現在の天気
ClickforAthens,GreeceForecast

ビザ ギリシアを含むシェンゲン協定加盟国での総滞在日数3ヵ月以内であれば、ビザは不要。学生ビザについてはこちら
パスポート 入国時に、滞在日数に加えて3ヵ月以上の残存有効期間が必要。

大使館などの在日政府機関
ギリシャ大使館 Embassy of Greece in Japan
〒106-0031 港区西麻布3丁目16-30
Tel: 03-3403-0871/2
在芦屋ギリシャ名誉総領事館 Honorary Consulate-General of Greece in Ashiya
〒659-0024 兵庫県芦屋市南宮町1-3 第一興業ビル内
Tel: 0797-23-3206
ギリシャ政府観光局 〒107-0052
東京都港区赤坂2-11-3 福田ビル・ウエスト5階
ギリシャ政府観光局
土曜、日曜、日本の祝祭日と、3月25日(独立記念日)、12月25日(クリスマス)は休み

現地日本大使館
在ギリシャ大使館 Greece
Embassy of Japan
46, Ethnikis Antistasseos St., Halandri, 152 31 Athens, Greece
Tel: (30-210) 670-9900
Fax: (30-210) 670-9980
在ギリシャ大使館は、在キプロス大使館を兼轄する。

スリランカ民主社会主義共和国

スリランカ国旗

スリランカは紅茶や宝石で有名な国だが、北海道よりも少し小さいくらいの島ではさまざまな野生動物が息づいている。国の大半が仏教徒で、歴代の王たちによる遺跡や、リゾートビーチ、広大なお茶畑などさまざまな見所にあふれている。
 



基本情報
正式国名&英語表記 スリランカ民主社会主義共和国 Democratic Socialist Republic of Sri Lanka
首都 スリ・ジャヤワルダナプラ・コッテ
面積 65,607km2(北海道の約0.8倍)
人口 約1,930万人(一部地域を除く)人口増加率1.3%(2003年)
人種 シンハラ人(72.9%)、タミル人(18.0%)、スリランカ・ムーア人(8.0%)(一部地域を除く値)
言語 公用語(シンハラ語、タミル語)、連結語(英語)
宗教 仏教徒(70.0%)、ヒンドゥ教徒(10.0%)、イスラム教徒(8.5%)、ローマン・カトリック教徒(11.3%)(一部地域を除く値)
通貨 スリランカ・ルピー。補助通貨はスリランカセント。
為替レート Rs.1=1.0775円(2005年6月3日)
紙幣 2、5、10、20、50、100、500、1000
(Rs.2、5はほとんど流通していない)
硬貨 Rs.2、5 Re.1、Cts.1、2、5、10、25、50
(Cts.10以下はほとんど流通していない)
電圧 230V、50Hz
時差 プラス3時間
祝日 1/14 タミル・タイ・ポンガル・デー、1/21 イドゥ・ウル・アラー(イスラム教徒の祭日)、1/24 ドゥルトゥ月のポヤ・デー、2/4独立記念日、2/23 ナワン月のボヤ・デー、3/8 マハー・シワラトゥリー・デー(ヒンドゥー教徒の祭日)、3/25 メディン月のボヤ・デー、3/25グッド・フライデー(キリスト教徒の祭日)、4/13 シンハラ人とタミル人の大晦日、4/14 シンハラ人とタミル人の新年、4/22 マホメット生誕祭(イスラム教徒の祭日)、4/23 バク月のボヤ・デー、5/1メーデー、5/23 ウェサック月のボヤ・デー、5/24 ウェサック月のボヤ・デー翌日祭、6/21 ポソン月のボヤ・デー、7/21 エサラ月のボヤ・デー、8/19 二キニ月のボヤ・デー、9/17 ビナラ月のボヤ・デー、10/17 ワプ月のボヤ・デー、10/24 ディー・パワル・フェスティバル・デー、11/4 ラマダン明け(イスラム教徒の祭日)、11/15 イル月のボヤ・デー、12/15 ウンドゥワプ月のボヤ・デー、12/25クリスマス
在留邦人数 797人(2003年8月現在、在スリランカ日本大使館調査)
電話国番号 94
緊急電話番号 警察01-433-333、ツーリストポリス01-433-342、消防車・救急車(一般)01-422-222、事故などの場合01-691-111

物価
スリランカの物価は日本に比べてどれも安い。1食あたりの料金は安くて50ルピーから高くても600ルピー程度。宿泊費は300ルピーから6000ルピー程度。どのような生活をするかによって、費用は変わってくるといえるだろう。
名目GDP 182.4億米ドル(2003年、市場価格表示)
一人当たりGDP 947米ドル(2003年、市場価格表示)
GDP経済成長率 5.9%(2003年)
物価上昇率 6.3%(2003年コロンボ消費者物価指数)
主要貿易品目 (1)輸出 工業製品(繊維・衣類製品等)、農産品(紅茶等)、宝石
(2)輸入 中間財(繊維関連等)、消費財(食料品等)、資本財
主要貿易相手国 (1)輸出 米国(37.5%)、英国(12.5%)、ベルギー(5.5%)、ドイツ(4.2%)
(2)輸入 インド(13.8%)、香港(8.1%)、シンガポール(7.2%)、日本(5.9%)

気候
スリランカの気候は熱帯に属し、一年中天気が良い。湿度は高いが、海風により涼しいときもある。モンスーンの季節は年間を通して、最も暑い時期。雷雨も多い。
現在の天気
Click for Anuradhapura, Sri Lanka ForecastClick for Galle, Sri Lanka Forecast

ビザ 1ヶ月以内の観光目的ならスリランカの入国にはビザは不要。ただし、往復航空券またはそれに相当する所持金の提示が必要。ビザについてはこちらを参照するか大使館にお問い合せください。
パスポート 3ヵ月以上のパスポート有効残存期間

大使館などの在日政府機関
スリランカ民主社会主義共和国大使館 Embassy of the Democratic Socialist Republic of Sri Lanka in Japan
〒108-0074  港区高輪2丁目1-54
Tel:03-3440-6911/2
在大阪スリランカ民主社会主義共和国名誉総領事館 Honorary Consulate‐General of the Democratic Socialist Republic of Sri Lanka in Osaka
〒532-0005 大阪市淀川区三国本町1-15-4 新大阪ファイナンス・ビル115号
Tel: 06-6391-8717
管轄区域:大阪市、神戸市
在名古屋スリランカ民主社会主義共和国名誉総領事館 Honorary Consulate‐General of the Democratic Socialist Republic of Sri Lanka in Nagoya
〒451‐0051 名古屋市西区則武新町3丁目1-36 (株)ノリタケ内
Tel: 052-561-7123
管轄区域: 愛知、岐阜、静岡
在北九州スリランカ民主社会主義共和国名誉総領事館 Honorary Consulate‐General of the Democratic Socialist Republic of Sri Lanka in Kita-Kyusyu
〒802-8511 福岡県北九州市小倉北区船場町1−1
Tel: 093-522-3306
管轄区域: 九州
在札幌スリランカ民主社会主義共和国名誉総領事館 Honorary Consulate‐General of the Democratic Socialist Republic of Sri Lanka in Sapporo
〒060-0005 札幌市中央区北5条西6丁目1-23、第二北海道通信ビル8階
Tel: 011-222-2171
管轄区域:北海道
スリランカ観光局 〒104-0061 東京都中央区銀座7-2-22 同和ビル1階
TEL 03-3289-0771
営業時間 開館時間:9:30から17:30
休業日 土、日曜、祝祭日

現地日本大使館
在スリランカ大使館 Sri Lanka
Embassy of Japan
No. 20, Gregory's Road, Colombo 7, Democratic Socialist Republic of Sri Lanka
(P.O. Box 822 Colombo)
Tel: (94-11)2693831〜3
Fax: (94-11)2698629
在スリランカ大使館は、在モルディブ大使館を兼轄する。

中華人民共和国

中国国旗正式名称は中華人民共和国、首都は北京。「4000年」とも言われるような長く豊かな歴史と文化を持つ東アジアの大国である。日本の約26倍の面積と世界最大の人口約13億人を擁している。国民のほとんどは漢民族で、そのほかモンゴル族、チベット族など50以上の小民族からなる多民族国家である。言語は国連公用語のひとつでもある中国語。中国語は方言が多く、同じ中国語話者同士でも話が通じないほど、文法や語彙に違いのある場合もあるため、「普通話」と呼ばれる標準語が定められている。経済に技術に伸び盛りの大国・中国を見るも良し、悠久の歴史と多彩な文化に触れることができるのも魅力である。

基本情報
正式国名&英語表記 中華人民共和国 People's Republic of China
首都 北京
面積 960万km2(日本の約26倍)
人口 約13億人
人種 漢民族(総人口の92%)及び55の少数民族
言語 漢語(中国語)。少数民族は独自の言葉がある。
宗教 仏教・イスラム教・キリスト教など
通貨 人民元。補助通貨は角と分
為替レート 1元=13.02円(2005年6月4日)
紙幣 1元、5元、10元、20元、50元、100元
硬貨 1元、5角、1角、5分、2分、1分
電圧 220V、50Hz
時差 マイナス1時間。新彊地域は非公式であるが、新彊時間を採用している(マイナス3時間)。
祝日 1/1 元旦、●2/9春節(旧暦の1/1)、●2/23元宵節、3/8婦女節(女性のみ)、5/1 五一国際労働節、5/4青年節(14才以上の青年のみ)、6/1児童節(13才以下の児童のみ)、●6/11端午節、8/1 八一中国人民解放軍建軍節(軍人のみ)、9/11中秋節、●9/18中秋節、10/1 国慶節(建国記念日)、●10/11重陽節
●=旧暦の祝日は新暦では年毎に変わる
在留邦人数 131,534名(2010年)
電話国番号 86
緊急電話番号 警察:110 救急車:120または999 消防:119

物価
中国の物価は日本に比べたら安いが、北京、上海は物価水準の高い国として挙げられている。地域差がかなり、品物によっても物価が異なっている。食費はかなり安く、1食10元から高くても250元程度。宿泊費に関しては、250元から3000元程度と幅広い。旅行中の生活スタイルに合わせて予算を組むといいだろう。
GDP 約51兆9,322億元(2012年)(中国国家統計局)
一人当たりGDP 約35,181元(2011年)(中国国家統計局)
経済成長率 7.8%(2012年)(中国国家統計局)
物価上昇率 2.6%(2012年,消費者物価)(中国国家統計局)
失業率 4.1%(2012年末,都市部登録失業率)(中国国家統計局)
主要貿易品目 (1)輸出 自動情報処理機械類,衣類,携帯電話類
(2)輸入 原油,鉄鉱等,自動車類
主要貿易相手国 (1)輸出 米国,EU,香港,ASEAN,日本
(2)輸入 EU,ASEAN,日本,韓国,米国

気候
国土が広いため、寒帯から熱帯までの幅広い気候帯に分かれている。
現在の天気
Click for Beijing, Beijing ForecastClick for Shanghai, Shanghai ForecastClick for Urumqi, Xinjiang Uygur Forecast

ビザ 観光目的で入国する場合、15日以内の滞在については不要。学生ビザは留学する期間によって異なり、長期留学(181日以上)のX1ビザと、短期留学(180日以下)のX2ビザがある。詳細については大使館にご確認ください。
パスポート 残存期間が6カ月以上が望ましい。

大使館などの在日政府機関
中華人民共和国大使館 Embassy of the People's Republic of China in Japan
〒106‐0046  港区元麻布3丁目4‐33
Tel:03-3403‐3388 03-3403-3065(領事部)
ビザ申請・受領受付月〜金 9:30〜11:30、13:30〜15:30
在大阪中華人民共和国総領事館 Consulate‐General of the People's Republic of China in Osaka
〒550‐0004  大阪市西区靱本町3丁目9‐2
Tel: 06‐6445‐9481
在札幌中華人民共和国総領事館 Consulate‐General of the People's Republic of China in Sapporo
〒064‐0913  札幌市中央区南十三条西23丁目5‐1
Tel: 011‐563‐5563
在福岡中華人民共和国総領事館 Consulate‐General of the People's Republic of China in Fukuoka
〒810‐0065  福岡市中央区地行浜1丁目3‐3
Tel: 092‐713‐1121
在長崎中華人民共和国総領事館 Consulate‐General of the People's Republic of China in Nagasaki
〒852‐8114 長崎市橋口町10番35号
Tel: 095-849-3311
中国国家観光局 〒105-0001 東京都港区虎ノ門2-5-2エアチャイナ8階
TEL 03-3591-8686 FAX 03-3591-6886
営業時間 9:30〜12:00,13:00〜17:00
休業日 土・日・日中両国の祝日
中国国家観光局大阪駐在事務所 〒556-0017 大阪府大阪市浪速区港町1-4-1 OCATビル4階
TEL 06-6635-3280 FAX 06-6635-3281
営業時間 10:00〜13:00、14:00〜18:00
休業日 土・日・日中両国の祝日

現地日本大使館
在中華人民共和国大使館 People's Republic of China
Embassy of Japan
7 Ri Tan Road, Jian Guo Men Wai, Beijing, People's Republic of China
(北京市建国門外日壇路7号)
Tel: (86-10) 6532-2361 Fax: (86-10) 6532-4625
在重慶総領事館 Chongqing
Consulate-General of Japan
14F, Chongqing Guesthouse Business Mansion, 283 Minsheng Road, Chongqing, People's Republic of China
重慶市渝中区民生路283号 重慶賓館商務大厦14F
Tel: (86-23) 6373-3585 Fax: (86-23) 6373-3589
在広州総領事館 Guangzhou
Consulate-General of Japan
Garden Tower, 368 Huanshi Dong Lu, Guangzhou, People's Republic of China
広州市環市東路368号花園大厦
Tel: (86-20) 8334-3009, 8334-3090 (領事・査証班)
Fax: (86-20) 8333-8972
在上海総領事館 Shanghai
Consulate-General of Japan
8 Wan Shan Road, Shanghai, People's Republic of China
上海市万山路8号
Tel: (86-21) 5257-4766, 5257-4768(査証問い合わせ専用)
Fax: (86-21) 6278-8988
在瀋陽総領事館 Shenyang
Consulate-General of Japan
50 Shisi Wei Lu, He ping Qu Shenyang, Liaoning, People's Republic of China
遼寧省瀋陽市和平区十四緯路50号
Tel: (86-24) 23227490 Fax: (86-24) 23222394
在大連出張駐在官事務所 Dalian
Branch Office in Dalian, Consulate-General fo Japan at Shenyang,
3rd Floor, Senmao Building, 147 Zhongshan Road, Xigang District, Dalian, Liaoning, People's Republic of China 116011
遼寧省大連市西崗区中山路147号森茂大厦3階
Tel: (86-411) 8370-4077、4081、4082
Fax: (86-411) 8370-4066
在香港総領事館 Hong Kong
Consulate-General of Japan
46th & 47th Floors, One Exchange Square, 8 Connaught Place, Central, Hong Kong
香港中環康楽廣場8號交易廣場第一座46樓及47樓
Tel: (852) 25221184 Fax: (852) 28680156

古賀敦子さん/フルート/マグデブルグフィルハーモニー交響楽団ソリスト/ドイツ・マグデブルグ

桐朋女子高等学校音楽科卒業。パリ国立高等音楽院を満場一致の一等賞で卒業。同校トワジエム・シークル終了。ミュンヘン音楽大学国家演奏家コース終了。ブカレスト・ジュネスミュージカル国際コンクール、パリ・ルーテス国際コンクール、パリ・クリューネルコンクールで優勝、マリア・カナルス国際コンクール、カルタニセッタ国際デュオコンクール、ローマTIM国際コンクールで2位、その他トラパーニ国際コンクール等数々で受賞。フランス、ドイツ、イタリア、オーストリア、モロッコ、中央アメリカでリサイタルを行う。ユンゲドイツフィルハーモニー交響楽団、ホフ交響楽団、ワイマール国立歌劇場の首席と副首席を経る。2001年よりマグデブルグフィルハーモニー交響楽団のソリストをつとめ、ドイツ、フランスを主にテレビ、ラジオにも多数出演。マグデブルグフィルハーモニー交響楽団、ミッテルドイツ室内交響楽団、ヴィラムジカ・アンサンブル、パリCNSM管弦楽団、ブカレスト・ジュネスミュージカル交響楽団、九州交響楽団等と共演。2008年はソリストとしてマグデブルグフィルのメンバーとドイツの各地約15箇所で共演。ドイツ・ロトリンガー出版社から2008年最優秀演奏賞を贈呈される。 -初めに簡単な経歴を教えてください。 古賀  4歳でピアノを始めて、小学校高学年のとき、リコーダーをきっかけにフルートを始めました。桐朋学園の音楽科の高校に進み、卒業後、パリ国立高等音楽院に入学しました。そこで普通の音楽コース3年と大学院で2年勉強しました。その後、さらにドイツのケルン音楽大学に進み、在学中から、ユンゲ・ドイツフィルハーモニーやホフ交響楽団といったオーケストラと年間契約をして活動を始めました。現在はマグデブルグフィルハーモニー交響楽団に在籍しながら、室内楽とソロ活動に力を入れています。 -音楽を始めたきっかけは何ですか? 古賀  父の影響です。クラシック音楽がすごく好きで、いつもいろんなレコードをかけていたんです。それで子供の頃からクラシック音楽を聞くのがあたりまえの生活で、寝るときも子守唄の代わりに必ずクラシックのカセットがかかっていました。それから、母がピアノの先生をしていたのも大きいです。 -必然的にピアノを始める環境だったんですね。 古賀  ピアノは家の中で常に誰かが弾いてる環境でした。4歳でピアノを始めたっていうのは、母以外の先生にきちんとついたという意味です。その前の赤ちゃんの頃から、なんとなくピアノを触らせてくれてはいました。 -ピアノからリコーダー、フルートにいったきっかけは何だったんですか? 古賀  ピアノをやっているときに、すでに音楽家になりたいなとは思っていたんです。でも、特にピアニストになりたいとは思っていませんでした。小学校のときに、リコーダーを吹きますよね、それでリコーダーで「この曲を吹きたい吹きたい」と吹いていた曲がたまたまフルートの曲だったのです。それに気が付いたピアノの先生が、「あなた、フルートやってみたら」と、勧めてくれました。私は覚えていませんが、ピアノの先生の前でもリコーダーを吹いてみせたんだと思います。 -フルートを始めたのは何歳のときですか? 古賀  小学校の高学年だったので11歳くらいです。始めたといっても、その頃はちゃんと練習していたわけではなくって、趣味でやりたいと思っていたんです。親にも「私、趣味でやるんだからね」、「指だけちゃんとわかるようになって、音が出せるようになったらレッスンにはもう行かない」って言い張っていたんです。けれども、やっているうちにいつの間にかフルーティストになりたいと思っていました。 -4歳くらいから音楽家になりたいと思っていたのですか? 古賀  何歳頃だったのかは自分でも覚えていませんが、物心がついたら自分は音楽家になるんだと決めていました。テレビを見て指揮者が格好良く見えたら、指揮者がいいかなとか、作曲家がいいのかなとかいろいろ空想していました。何かを言う度に、母に、ピアノの先生ですから、「何をやるにしても、音楽家はピアノを弾けなきゃいけないから、ピアノはちゃんと練習しなさい」と言われていました。 -留学を考えたきっかけを教えてください。 古賀  桐朋学園に入った頃に、あるフルーティストが私のフルートを聴いて、勧めてくれたのがきっかけだったと思います。 -勧めてくれたのは先生ですか? 古賀  いえ。10年前くらいまでスイスで活躍なさっていて、最近日本に帰られて日本でもかなり活躍されている方ですが、たまたま父と知り合いで、家に遊びに来ていたんです。そのときに、私のフルートを聴いて、「君、桐朋の高校を出たら、パリ国立高等音楽院に行ったらいいよ」と言ってくれたんです。親もそれを聞いて、フルート雑誌のようなものを私に買ってくれました。その雑誌には、その頃にパリ国立高等音楽院でフルートを勉強している人たちの事が多く取り上げられていました。それを見て、高校を卒業したらパリ国立高等音楽院に行きたいな、という気持ちがだんだん高まってきたんです。それから、高校にいる頃、パリで成功したK氏というフルーティストがマイスタークラスをされて、それに刺激を受けたことも大きいです。 -その方のレッスンは実際に受講されましたか? 古賀  はい、受講しました。すごく気さくな方で、レッスン以外にも色々とアドバイスしていただきました。 -いろんな方が留学を勧めてくださったんですね。 古賀  桐朋のピアノ副科の師も盛んに留学を勧めてくれました。私のフルートの師はそんなに留学を勧めなかったんですけれども、日本に残る事で成功した方だったので、海外に出てもそのまま成功することが少ないと現実的に考えられたんだと思います。副科の先生は、ご自身がドイツで勉強されて成功された方で、まずピアノの演奏から、「あなた、絶対、外国に出たほうがいいタイプ」と、かなり押してくれました。その後、私のフルートのコンクールにも1次も2次も付いて来てくださって、「あなたの演奏は、絶対外国のほうが受けるから」と、またさらにお尻を押してくれました。留学用の本を買ってくれたり、本当に何かと世話していただきました。 -それで具体的に考えるようになったということですね 古賀  そうです。 -教わりたい先生もいらっしゃったんですか? 古賀  いえ。パリ国立高等音楽院というのは、フルーティストにとっては憧れの学校で、世界のトップにキラキラ光っているような存在だったんです。だから、最初はどの先生に付きたいというよりも「あの学校に行きたい」という思いが強かったです。歴代の一流フルーティスト達が、皆そこを出た方だったり、教授をやっていたりするので、とにかくフルーティストとしては、憧れの場ということですね。 -留学前、師事する先生を探したりはしなかったのですか? 古賀  しました。ある先生に、お弟子さんに現在パリ国立高等音楽院に留学している方がいる、ということを教えていただき、その方に手紙を書いて、学校の情報を教えていただきました。それによるとフルート教授は2人だけで、アラン・マリオン教授とミッシェル・デボスト教授だということで、両教授の講習会に2夏かけて通いました。それで、夏期講習を通してどちらの先生が自分に合っているのか試しました。デポスト教授のレッスンには最初から感激して、その場で「パリ国立高等音楽院に入学して、あなたに付きたい」ということをお伝えして受験しました。 -留学する前に先生を探すことはおすすめできることなんでしょうか? 古賀  それは必然だと思います。最初はマリオン教授の講習会に行ったのですが、レッスンがどうというわけではなくて、全然相性が合いませんでした。自分と相性が合う先生を選ぶというのは、とても大事なことだと思います。特に10代のうちに合わない先生に付いてしまうと、精神的にもかなり混乱するでしょう。ヨーロッパのメソードは大抵日本のとは大きく違うので、最初はしっかり根気よく基盤を掴ませてくれる師が望ましいです。 -10代からフランスに行って大変ではありませんでしたか? 古賀  アパートも自分で探さなきゃいけないし、練習をしていて、うるさいと追い出されたり……といったことは何度もありました。10回以上、引越しをしました。アパートがすぐに見つからない時もあり、友達の家に転がり込んで寝るだけ寝させてもらって、練習は学校でして……という状態のときもありました。でもまだ10代で、こんなもんだと思っていたし、志も高かったので、あんまり苦労とは思わなかったですね。 -ホームシックにはなりませんでしたか? 古賀  なりませんでした。最初はとにかくパリ国立高等音楽院の受験に必死でした。最初に入ったアパートは、屋根裏部屋でトイレ共同、お風呂もシャワーもなく、わざわざ近くのサン・ラザール駅の公衆シャワーを借りに行っていました。小さな台所で何とか髪だけ洗ったり。その頃はそんなもんだと思い込んでいましたが、今考えたら、あんな生活よくしていたなと思います。 -食事で困ることはありませんでしたか? 古賀  食べ物は、パリは何でもありますから。 -日本食は手に入るんですか? 古賀  まだ高校を出たばかりですから、日本食じゃないと嫌だとかそういうことはあまり考えたことがなかったです。それにパリはおいしいものが多く、食べ物でホームシックになる国ではないです。むしろドイツに来てからの方が、日本食食べたいな、とたまに思います。 -語学は事前に勉強されていったんですよね。 古賀  桐朋学園では、第2外国語でフランス語を取っていました。留学する直前に、もう少しちゃんと勉強したいと思って、日仏学院に通いました。高校を卒業してから留学する夏までの数ヶ月、週5回3時間ずつのコースを受けました。 -パリ国立高等音楽院の入試で、フランス語の証明書は必要になるんでしょうか? 古賀  当時は必要なかったですが、今はどうなんでしょう。(編集注:2009年受験から語学力の提出が必須となっています。)ドイツも当時は必要なかったけれど、今は必要らしいですよ。(編集注:(2008年11月現在)ドイツの国立音楽大学は語学力の証明の提出が必要な学校と必要でない学校があります。しかし、今後、全学校で必要となってくると予想されます。)。当時のパリ国立高等音楽院は完全に実技だけでした。今は話によると、聴音等の試験もあるらしいです。 -フランスからドイツへ行かれた経緯を教えてください。 古賀  パリでフランス音楽を勉強するのは、もう本当に街からも学ぶことがたくさんあり、最高でした。でも、フランスでドイツ音楽をやるときに、どうも軽いなぁ……という感覚が最後まで残っていて、一時だけドイツでドイツ音楽の勉強をしたいなと思ったんです。そのときに、たまたまアンドラーシュ・アドリヤン氏というドイツ系の先生が私達のパリのクラスに何回かレッスンに来ていて、その頃もう私は大学院を卒業しかけていたので、「これが終わったら、あなたの学校であなたの元で勉強できないでしょうか」と訊いてみたんです。アドリヤン氏は、当時ケルン国立音楽大学教授で、ケルンとパリは鉄道で4〜5時間なので、パリから通うつもりでいました。彼はフランス語がペラペラだったので、フランス語でドイツ物をちゃんと勉強できる有難さもありました。けれども、私が入学して間もなく、アドリヤン氏がミュンヘンの学校に移ることになって、ミュンヘンとなるとパリに住みながら通うということができなくなってしまったんです。 -なるほど。 古賀  しかも、師から何度も「あなたはフランスの音楽を演奏したら、ちゃんとフランス語がしゃべれる人がフランス音楽を吹いてるな、という感じがするんだけど、ドイツものを吹くと、やはり日本語とかフランス語のなまりがありながら吹いている感じがする」と言われてました。「ドイツ音楽をちゃんと勉強したいんだったら、ドイツ語もやらなきゃダメだ」と言うわけです。御自身、大変語学に長けている方で、何語でもできる方です。それで、結果的にはミュンヘンに移ることになりました。最初は、ドイツってパリに比べたら田舎っぽくて街に魅力がない、という印象でした。 -抵抗はありませんでしたか? 古賀  最初は抵抗があって、こんなところにずっと住みたくない、と思っていました。しかも、コンサートの機会がパリで定期的にあったので、いつかは絶対にパリに戻るんだ、と思っていました。ところが、初めから、盛んにドイツ人と室内楽で演奏旅行をしたり、ユンゲドイツフィルハーモニーという若い人用のオーケストラに入団したりと、ドイツ人にもまれる状況が沢山来たんです。ドイツ語も出来ないのに、「気に入った!また一緒にやろう!」と何度も声をかけてくれる方も多くて。ドイツ人っていうのは、フランス人よりもドイツ語ができない人に対して優しいんですよ。フランス人はフランス語ができないとバカにしますし、フランスが一番だという誇りがあるので、外国人にはちょっと冷たいところもあるような気がします。その点、ドイツ人というのは一生懸命こっちがしゃべろうとしていると、自分も一生懸命英語をしゃべってくれるし、ドイツ語も親切に教えてくれます。気が付いたら、私はここで頑張ろうと、ドイツにはまっていました。 -どういったところにドイツとフランスの違いを感じましたか? 古賀  まず風景が全然違います。フランスは戦争でやられていないので古い町並みもそのまま残っています。それから、空の色が世界中で一番きれいな国だと思います。イタリアも真っ青できれいなんですが、フランスは朝と昼と夜でどんどん色が変わっていくんです。そんな空の変化は、日本でも見たことがないですね。曇っている日でもセーヌ河の辺りは、「これがパリのエスプリっていうやつか」と実感できる何か特別な空気があって、メルヘンの国の中を歩いているようなごく澄んだきれいな空間があるんです。あれが何なのか、ちょっと説明できませんけど、やはり心を込めて街を作っていった人達の芸術性が生きているんでしょうね。特に空の色は、ある画家の方が「これはフランスブルーといって、フランスにだけある色なんだ」と言っていました。いろんな画家がフランスに住んだ意味がわかるくらい、とにかく景色が見る時間によって全然色合いが違って、それがいつも絵になるんですよ。それはドイツにはないものですね。だから、フランス音楽は、ものすごく色彩感豊かなんだと思います。 -色彩感、ですか。 古賀  デポスト氏のレッスンでフランス物を持っていった時、「フランス音楽っていうのは、色だよ。君もパリに住んでしばらくになるからわかるだろう。朝でも昼でも毎日色は全然違うだろう。あの色を音にしなさい」と言われた事があります。フランス音楽は音色が命だと実感しました。それからフレーズも街に通ずるものがあるんですよね。フランスの街を歩いていると、あんまり歩いているっていう感じがしなくて、フワフワ飛んでいるような印象があるんです。フランス音楽のフレーズっていうのも、あまり地に足が着かない感じで、ちょっとメランコリー、悲しげなんです。それで、フレーズも途切れなく続く感じがあり、それはフランスの街からきているんだなと思いました。 -フランスの街がそういう音楽生を生んだんですね。 古賀  印象派を生み出した音楽家のドビュッシーは、モネなどフランスの印象派の画家と交流があったんですよね。フランス印象派の音楽は絵画の感覚からきている要素が大きいです。ドイツ音楽は全く別で、ハーモニーの音楽なんです。ドイツの国境を越えたとたんに体重が重くなったような、一歩一歩しっかり歩いてしまう感覚が実際に自分の中にもあるんですよ。ドイツ音楽というのは、しっかり和声が構成されていて、フレーズの初めと終わりがはっきりしています。音楽的精神は続いていても、フレーズが途切れないなんてことはありえなく、テンポ感も重いです。そして音楽に含まれてるものは色彩感よりも、深い人間の精神です。とにかく演奏スタイルが全く違います。それから人間性も、ドイツ人は色んなことを深く考える民族です。フランス人っていうのはわりと昨日した話も忘れてしまう友達が多くって、その場その場を楽しく生きるという感じがしました。ドイツ人はそんなに考えなくてもいいんじゃないか、というくらいしっかりと考えて、一度、言い出したら頑固な方も多くて、とても真面目です。だからこそ、バッハやベートーベンなど、しっかり土台ができているからこそ、ドイツ音楽はクラシックでは一番重要な位置にありますよね。 -フランスで色彩感のある音楽を経験してからドイツへ行ってびっくりなさらなかったですか? 古賀  レッスンを受ける度に、「どうしてそんなにフレーズをつなげるんだ。切れ切れ」と言われて、自分ではそんなに切りたくなかったんですが、だんだんと和声感がわかってくるにつれて、意味がわかってきました。最初はドイツ人と一緒に室内楽をしていると、自分のテンポ感が速すぎて、気をつけないと前に飛び出してしまう感じがあったんです。 今でも、ドイツ人とフランス物を共演する時、テンポ感、フレーズ感では違和感あって苦労する事が多いです。しかし、ドイツ人の方はそのスタイルの違う私の演奏も快く受け入れてくれました。違うものでも受け入れる、器の大きさをドイツ人に感じました。 もちろん、感性の似てる演奏家とは国柄関係なくすぐ意気投合できます。 -フランスとドイツでクラシックを学ぶメリットとデメリットを教えてください。 古賀  パリ国立音楽院の教育は「ソリスト養成所」と言う感じで、レパートリーを増やす事、コンクールに派遣して賞を取らせる事が中心で、大学院に行くとパリや各地でリサイタルをどんどんさせて、オーケストラとも共演させて、演奏家としての度胸と器量を身に付けさせる所でした。ドイツでは、オーケストラの入団試験用のレッスンが中心で、それが難しい生徒には先生が教育学をやる事をさとす場面もあり、現実的な就職を目指す教育でした。 -フランスとドイツで学校の入試も違いますか。 古賀  パリ国立高等音楽院はもし先生が決まっていなくても入試に合格すれば入学できますが、ドイツのほうは最初から先生が決まってないと、入試の点数が一番くらいに良かったとしても、どの先生もこの子は取らないといってしまったら、入れないという話を聞いたことがあります。 -ドイツに留学したいときは、必ずレッスンを受けて顔見知りになっておく必要があるということですか? 古賀  はい。教授がこの子を取るという意思がはっきりしていれば、ある程度の合格点は必要ですが、各教授が取りたい生徒を取ることが多いようです。逆にパリ国立高等音楽院の方は、入学してからでも先生を変わることができるんです。 -実際に先生を変えることは難しいですか? 古賀  いえ、全然難しくないですよ。私も大学院に行ってからですが、いろんな先生のレッスンを受けました。 -それは日本でも難しい面もありますよね。 古賀  日本は難しいですね。フランスは先生があんまり自分の生徒に責任感がないとも言えますが、良く言えばオープンで、自分で勝手にいろんなところで勉強してくることに全く干渉してこないです。私もいいなと思った先生には他の先生でも積極的に付いたりしました。例えば、ヒンデミットの曲を勉強したいと思ったときに、ヒンデミットについて詳しいバイオリンの先生に見てもらったことがあります。その先生のクラスに顔を出して「この曲を一度、見ていただけませんか?」と言うと、「うん、いいよ。明日来なさい」と。そういう風に気楽にいろんな先生のいいところを学べるというところがあります。 -それはドイツでは難しいですか? 古賀  ドイツの方が一人の先生が一人の生徒にしっかり責任感を持って教えるので、日本ほどではないかもしれませんが、あまり印象良くないでしょうね。私の師も、私のコンサートに来て「自分が教えた通りに、吹いていなかったじゃないか」と言われたことがあります。フランスの先生はその人の好きなようにどうぞみたいな感じですね。それは、フランス人の特性であまり人に関心がないんだと思います。フランス人っていうのは、明るくしてればいいですが、「今、悩みがあって」などと言うと、逃げていくというか……、相談はちょっと気が重いよっていう雰囲気でしたね。 -ドイツはいかがですか? 古賀  ドイツの方は、今までそんなに親しくなかった人にいきなり「実は今、こんな悩みがある」と言っても、「自分でよければ、聞いてあげるよ」と、正直な心境を言った事に対してかえって向こうが心を開いてくるような感じがあります。じっくり向き合って友情を積み上げていくのがドイツです。師弟関係もそうでしょう。だから、いろんな先生にオープンで付きたい方はフランスに行った方が合うでしょうし、一人の先生にじっくり習いたい方はドイツに行った方が合うでしょう。その他に当たり前の事としてドイツ音楽はドイツで勉強したほうがいいし、フランス音楽はフランスで勉強したほうがいいと思います。 -フランス、ドイツで日本人が仕事をするにあたって有利な点、不利な点はありますか? 古賀  それはあります。オーケストラに入りたかったらドイツのほうがオーケストラの数は多いですし、ドイツのほうが有利と思います。フランスはパリの中でも、数えるほどしかオーケストラがないし、その中でもオーケストラで食べていけるのは2つぐらいですよね。 -なるほど。 古賀  ただ、今ドイツのオーケストラも経済難でどんどん潰れたり、合併していっている状況なので、席はどんどん減っています。ドイツ人の失業音楽家も増えてきているので、就職試験という意味では日本人はかなり不利です。私もよく経験したのですが、オーケストラの入団試験で、カーテン審査だとわりといい所まで通るんです。でも顔が見えたとたんに、「あぁ嫌われたなこれは……」という空気が漂ってきたりします。「オーケストラを一生懸命受けても受かりません」と師に言ったら、「君はやれるものは全部やっている、あとは整形手術しなさい」と冗談で言われました。差別といえば差別ですね。日本人でもそうでしょうね。もし日本人にもたくさん失業者がいる状況で、誰かを選ばなければいけないとしたら、違う国の人ではなく、やはり日本人優先にするでしょう。そういう意味では就職試験には不利です。けれども、日本人って本当に努力家の人が多いんですよね。例えばドイツ人だったら、お金を貰った分だけ仕事をするけどそれ以上はやらないよっていう精神の人が結構多いんです。でも日本人っていうのは、貰う報酬に関係なく、いい仕事をしたいと思うんです。例えば、1つコンサートがあったら、それがどんなに安いギャラであっても、いい演奏をしたいという精神で、最後まで細やかな仕上げをするという人が私の周りには多いです。日本人は、仕事をすることに生き甲斐を見出せる民族ですね。 -そうかもしれませんね。 古賀  それが報われるか報われないかに関わらず、とにかく自分がいい仕事をしたいという精神でやっていけるのは、ひょっとしたら世界で日本人くらいしかいないんじゃないかなという気がしています。そういう意味で、仕事を始めたら、周りにだんだんと支援者が増えていくと思います。 -ドイツ人は違いますか? 古賀  ドイツ人もかなり真面目ですが、皆努力家かと思ったら、報酬のある分だけはきちんとするけど、それ以外はやる必要はないと言う考えの人も多いです。フランス人は気分屋が多いですが、天才性とでもいいますか、とてもセンスが優れてて、その場の感覚や柔軟性で短期で成功させる人が多いです。日本人、それからロシア人は、どんなひどい状況でも、粘っていい仕事をする人が多いです。 -海外で活躍されている日本人の方はそういう方が多いと思うんですけど、ロシア人もそうなんですね。 古賀  でも、ロシア人はバックにあるものが違うと思うんです。ソビエトが崩壊したことで仕事がなくなり、ものすごく苦労をしている人たちがいるんです。一流のピアニストだったのに、ソ連崩壊後は掃除婦の仕事もなくなったみたいな方々が、もう一度ピアノの仕事を手に入れたりすると、苦労を知っているから一生懸命やるんでしょうね。日本人はそういう苦労がなくても、血の中にいい仕事がしたいという思いがあるようです。 -現在の交響楽団に入団されたきっかけを教えてください。 古賀  学生時代に年間契約でホフ交響楽団というところに入団したんですが、そのときに、ビザが学生ビザから労働ビザに変わったんです。労働ビザを手に入れるのは大変な事で、それを持続するにはオーケストラの契約が切れる前に正式な席を手に入れる事でした。それでいろんな入団試験を受けて、まずいくつかのオーケストラで年間契約をして繋ぎ、更に正式な席の入団試験をいくつか受け、たまたまマグデブルグフィルハーモニー交響楽団に受かりました。 -労働ビザにはどうやって替えたのですか? 古賀  ホフ交響楽団が、わりと外国人に慣れていたんです。「学生ビザを労働ビザに替えてくれ」と外人局に行ったら、「そんな事、できるわけがないだろう」と怒鳴られましたが、オーケストラ側が「この人はどうしても自分のところに必要だから」と一生懸命押してくれて、それで結局は、折れて替えてくれたんです。 -すごいですね、オーケストラの力は! 古賀  それは運もありますね。替えてくれなくて、仕方なく日本に帰ったという知り合いもいます。労働ビザで難しいことになったことは何回かありましたけど、私の場合は、その都度、指揮者がすごくいい手紙を書いてくれたり、たまたまそこの外人局の方にいい方がいらっしゃったりして、ラッキーだったと思います。 -今の交響楽団に入るまでに何回くらいオーディションは受けられましたか? 古賀  数えていなかったですけれども、受けられるものは全部受けました。そもそも「受けてもいい」という招待状が外人にはなかなか来にくいんです。 -招待状がなければ受けられないんでしょうか? 古賀  受けられません。だから毎月ある雑誌出る「どこのオーケストラの席が空いている」という情報を見て、そのオーケストラ宛に自分の経歴と一緒に手紙を書くんです。よく日本人の学生は「招待状が来ない」とぼやいてました。私はわりと日本人としては来ていたほうでした。マグデブルグに入ってからも、さらに上を目指して何回か受けていて、例えばベルリン国立歌劇場なんか何回か本選までいって、君を取ろうかな、みたいになったことがあったので、何回も粘りましたけど最後の最後でやはり取ってもらえないです。どんどん厳しくなっています。まず、アジア人であることが不利なのと、できれば男性を取りたいんです。ドイツは、女性は子供が生まれたら3年間休暇を取ってもいいんです、そのあとに2人目が生まれて、プラスで6年休んでいたという人もいます。 -そういった意味でも男性のほうが……となってしまうんですね。 古賀  男性も一応休暇は取れるんですが、大抵3ヶ月以内に戻ってきますからね。 -入団試験はカーテン試験ですか? 古賀  カーテンはあったりなかったりします。カーテンは、大抵そのオーケストラの中の知り合いが受けていたりして、フェアにする為につけるようです。同じオーケストラでも、今回はあったけど前回はなかったという事がありました。 -まちまちなんですね。 古賀  まちまちです。日本人はカーテンがあるほうが有利だと私は思っています。でも、最後までカーテンがあるということはほとんどありません。 -試験というのは1次試験2次試験というように進んで行くんですか? 古賀  たいてい1次、2次、本選と進みます。その時々です。本選がものすごく長びいて、5次、6次、7次くらいまでなったこともあります。最後にオーケストラが決め兼ねると、舞台に2人か3人だけ呼び出され、交代で曲を順々に、永遠に吹かされる、何てこともしばしばありました。最後のほうはだんだん意識がなくなってくるというか、実力も必要ですが、根気の勝負になってしまいます。 -演奏活動はどういったとこでされているんですか? 古賀  マグデブルグ交響楽団は、ほとんどマグデブルグでの演奏が中心で、極端に演奏旅行は少ないオーケストラです。私が入団してからの演奏旅行は日本、イタリア、あとはドイツ内のドレスデン、ベルリン、バンベルグなどです。それはオーケストラ以外に自分の演奏活動をやってる私のような演奏家にとっては有難い事です。オーケストラの演奏旅行が多ければ、移動ばかりでオーケストラ以外の活動は難しいでしょうね。自分の演奏活動は、大抵ドイツの各地です。たまにまとまった休みを取って日本、フランス等に行っています。 -ドイツの楽団は都市で演奏活動することが多いんですか? 古賀  それはオーケストラによって全然違います。例えばホフ交響楽団は、大きなツアーはあまりありませんでしたが、ホフという街を中心にオーケストラのない小さな街を回る演奏活動もかなりありました。 -ずっとこの交響楽団でやっていく予定ですか? 古賀  最近は室内楽の仕事が増えてきて、またソロ活動もさせていただいていて、小さなオーケストラと協演させていただく機会も増えてきていますので、他のオーケストラに移る努力よりもそれらの演奏会に力を注ぎたいと思っています。 -今後の音楽的な夢をお聞かせください。 古賀  私にとって一番うれしいのは、いろんな国の優秀な演奏家と室内楽をやることによって、言葉では表せない喜びやすばらしい感性に触れさせてもらっているところです。それは一緒に室内楽をやる仲間もそうですし、指揮者や作曲家でも同じです。通じる感性や、より優れた芸術家に触れると、ものすごく刺激を受けるので、今後も優秀な演奏家の方々といい出会いをしていきたいなと思います。できれば室内楽とソロだけで食べていけたら、というのが夢です。それから、こちらでは一流だけれども、日本では知られてないという演奏仲間を来日させてあげたいなと思います。 -リサイタルを開くんですか? 古賀  リサイタルの相手のピアニストが初来日で、その後熱狂的な日本好きになってくれた方もあります。四重奏、7人程のアンサンブルなど、色んな編成で来日させて頂きましたが、共演者は“来日”となると特にやる気が出る様子です。ヨーロッパの演奏家にとって、来日すると言う事はとても大きなものになっているようです。 -日本での反応はどうですか? 古賀  有名な演奏家じゃなくても、いいものであれば、お客さんはとても喜んでくださるんです。その熱気に支えられ、演奏会がヨーロッパで以上に盛り上がる事も多かったです。私が普段共演してる方々、日本ではまだ無名でも、素晴らしい芸術家たちなので、このフレッシュな演奏にこれからも触れていただきたいなと思います。 -クラシック音楽とは何ですか? 古賀  人間に与えられた一番ピュアで、すばらしいプレゼントだと思っています。音楽は、多分、一番直接人間の魂に届くものですから。本当にいい集中力で演奏できてる時、自分が演奏してるのではない、天から降りてきてる音楽を自分はただアンテナになって伝えてる、と言う状態になることがあります。それが私にとって一番理想の状態なんですが、それは、ちょっとでも自分に不純な要素があると駄目なんです。恐れとか、上手くやってやろうとかね。音楽は自分の魂の鏡のようなものでもあります。 -海外留学を考えている人にアドバイスをお願いします。 古賀  多分海外で活躍するのに一番大事なことっていうのは、音楽が好きっていうのはもちろん最低条件なんですが、それプラス、その国の生活やその国の人達も好きになれるかどうかじゃないかなと思うんです。だからもし、長く留学してても何か苦しいのでしたら、勉強だけして、少し国を替えてみるとか、日本のほうが合うんだったら日本に帰ったほうがいいと思います。その人その人で相性の合う国っていうのが全然違うと思うんです。自分が変な無理をしていないか、自分の心の要求に素直に従いながら見極めていくと、無理のない成功につながるんじゃないかなと思います。苦労があっても、心から「楽しい」と思える場所で勉強、活躍して欲しいと思います。 -なるほど。今日は貴重なお話をありがとうございました。 *************************************************************************************** 古賀敦子さんの最新情報は下記ページからご覧になれます。 http://www.atsukokoga.de/

<古賀敦子、2025年 5月のリサイタル>
古賀敦子 ザーネ・ストラディナ・デュオリサイタル
2025年 5月のリサイタル

海外国際音楽コンクールのご参加をアンドビジョンがフルサポート!

03-5577-4500

info@andvision.net

Join Us On

アンドビジョンからのニュースレター