フィリピン共和国

気候 フィリピンの気候は高温多湿の熱帯モンスーン気候で、乾季・暑季・雨季があり、スコールも多い。ただ、山岳地帯も多いので、地域によって気候は異なる。朝晩が冷え込むところもあるので、服装で調節が付けられるようにしておこう。台風が極めて多いので、渡航時期は良く考える必要がある。 |
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現在の天気 |
ビザ | 観光目的で21日間以内の滞在であればビザは不要。学生ビザについては大使館にお問い合せください。 |
パスポート | 残存期間は滞在日数+6ヵ月以上が必要。 |
大使館などの在日政府機関 | |
フィリピン共和国大使館 | Embassy of the Republic of the Philippines in Japan 〒106‐8537 港区六本木5ー15ー5 Tel:03-5562-1600 |
在大阪・神戸フィリピン共和国総領事館 | Philippine Consulate‐General in Osaka 〒540-6124 大阪市中央区城見2-1-61 Twin21 MIDタワー24階 Tel: 06-6910‐7881 |
在札幌フィリピン共和国名誉領事館 | Philippine Honorary Consulate in Sapporo 〒063‐0841 札幌市西区八軒一条西一丁目1−26 Tel: 011-614-8090 |
在那覇フィリピン共和国名誉領事館 | Philippine Honorary Consulate in Naha 〒901‐2202 宜野湾市新城2丁目35-1 アルジョンビル2階 Tel: 098-892-5486 |
フィリピン政府観光省 | [東京] 〒106-8537 東京都港区六本木5-15-5 TEL 03-5562-1583 FAX 03-5562-1593 営業時間 9:00〜12:00、13:30〜17:00 休業日 土、日、祭日、フィリピンの祭日 [大阪] 〒550-0031 大阪府大阪市西区新町2-19-23ダイナンビル2階 TEL 06-6535-5071 FAX 06-6535-1235 営業時間 9:00〜12:00、13:00〜17:00 休業日 土、日、祭日、フィリピンの祭日 |
| 大使館などの在日政府機関 | 現地日本大使館 |
ベトナム社会主義共和国
| 大使館などの在日政府機関 | 現地日本大使館 |
気候 ベトナムの気候は南北に長い地形のため、地域によって異なる。ハノイのある北部は亜熱帯気候に属し四季がある。またホーチミンのある南部は熱帯に属し年中暖かい。また山岳部などでも特有の気候があるので、自分の目的地にあわせ事前調査をしておくといいだろう。 |
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現在の天気 |
ビザ | 観光目的で15日間以内の滞在であればビザは不要。ただし、入国時に3ヵ月間以上有効期間のあるパスポート及び出国用の航空券が必要。学生ビザについてはこちら、または、大使館にお問い合せください。 |
パスポート | ビザ取得時に3ヵ月間以上の残存有効期間が必要。 |
大使館などの在日政府機関 | |
ベトナム社会主義共和国大使館 |
Embassy of the Socialist Republic of Viet Nam in Japan 〒151-0062 渋谷区元代々木町50−11 Tel:03-3466-3311/3313/3314 |
在大阪ベトナム社会主義共和国総領事館 |
Consulate-General of the Socialist Republic of Viet Nam in Osaka 〒541-0059 大阪市中央区博労町1丁目4-10 エステート博労町ビル10階 Tel: 06-6263-1600 管轄区域:大阪 |
ベトナム政府観光局 | ホームページにて情報提供 |
現地日本大使館 | |
在ベトナム大使館 |
Viet Nam Embassy of Japan 27 Lieu Giai Street, Ba Dinh District, Hanoi, Viet Nam Tel: (84-4) 846-3000 Fax: (84-4) 846-3043 |
在ホーチミン総領事館 |
Ho Chi Minh Consulate-General of Japan 13-17 Nguyen Hue, District 1, Ho Chi Minh City, Viet Nam Tel: (84-8) 8225314 Fax: (84-8) 8225316 |
| 大使館などの在日政府機関 | 現地日本大使館 |
トルコ共和国

気候 トルコの気候は地域によって異なり、地中海やエーゲ海に面した沿岸部では、夏は湿度が低く過ごしやすいが、冬場は雨が多く、イスタンブールでは雪が降ることもある。内陸では夏と冬の寒暖の差が激しい。自分の行く地域の情報をしっかり集め、防寒対策をしっかりたてておこう。 |
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現在の天気 |
ビザ | 3ヵ月以内の観光目的の場合、ビザは不要。学生ビザについては大使館にお問い合せください。 |
パスポート | 有効期限が6カ月以上+滞在日数が必要 |
大使館などの在日政府機関 | |
トルコ共和国大使館 | Embassy of the Republic of Turkey in Japan 〒150‐0001 渋谷区神宮前2丁目33‐6 Tel:03-3470‐5131/5 |
トルコ政府観光局 | 〒150-0001 東京都渋谷区神宮前2-33-6 トルコ共和国大使館内 TEL 03-3470-6380 営業時間 9:00から12:30、14:00〜17:30 休業日:土、日、祝 |
現地日本大使館 | |
在トルコ大使館 | Turkey Embassy of Japan Resit Galip Caddesi No. 81, Gaziosmanpasa, Ankara, Turkey (P.O. Box 31-Kavaklidere) Tel: (90-312) 446-0500 Fax: (90-312) 437-1812 |
在イスタンブール総領事館 | Istanbul Tekfen Tower 10th Floor, Buyukdere Caddesi No.209, 4. Levent 34394, Istanbul, Turkey Tel: (90-212) 317-4600 Fax: (90-212) 317-4604 |
| 大使館などの在日政府機関 | 現地日本大使館 |
オーストラリア連邦

基本情報 | |
正式国名&英語表記 | オーストラリア連邦 Commonwealth of Australia |
首都 | キャンベラ |
面積 | 769万2,024km2(日本の約20倍、アラスカを除く米とほぼ同じ) |
人口 | 約1,971万人(2002年国勢調査)、キャンベラ(人口約32万人) |
人種 | アングロサクソン系等欧州系人が中心 |
言語 | 英語 |
宗教 | キリスト教(カトリック、英国国教会)67%、無宗教15%(2001年国勢調査) |
通貨 | オーストラリア・ドル |
為替レート | A$1=約81.41円(2005年6月2日現在) |
紙幣 | 5、10、20、50、100 |
硬貨 | 5A¢、10A¢、20A¢、50A¢、A$1、A$2 |
電圧 | 220-240V、50HZ |
時差 | 国内で3つの時間帯(東部、中央部、西部)に分かれていて、州によってサマータイムを実施している。また、州によっても時差がある。オーストラリアと日本の時差は1時間前後。 サマータイムは毎年10月最終日曜日(タスマニア州は第1日曜日)から翌年3月の最終日曜日まで。オーストラリアの夏である10月から3月(1時間進める)。 オーストラリアの現在の時差マップ。 |
祝日 | 全国共通の祝日と州ごとに決められた祝日がある。全州共通の祝日は以下の通り。 1/1 新年、1/26 オーストラリアデー(建国記念日)、●3/25 グッドフライデー、●3/26 イースターサタデー、●3/28 イースターマンデー、4/25 アンザックデー、●6/13 クイーンズバースデー、12/25 クリスマス、12/26 ボクシングデー ●=移動祝祭日 |
在留邦人数 | 45,128名(03年10月1日現在) |
電話国番号 | 61 |
緊急電話番号 | 消防・救急車:000、警察:000/11444 |
ビザ | オーストラリアへはビザ(査証)またはETAS(イータス=電子渡航許可)が必要。3ヶ月以内の滞在で渡航する場合には、ETASという簡易ビザで入国できる。ビザについてはこちら。 |
パスポート | 入国時に、滞在予定期間有効のものが必要。 |
大使館などの在日政府機関 | |
オーストラリア大使館 | Australian Embassy in Japan 〒108-8361 港区三田2丁目1-14 Tel:03-5232-4111 |
在大阪オーストラリア総領事館 | Australian Consulate-General in Osaka 〒540-6129 大阪市中央区城見2丁目1−61 Twin21 MIDタワー26階 Tel: 06-6941-9271 |
在福岡オーストラリア総領事館 | Australian Consulate-General in Fukuoka 〒810-0001 福岡市中央区天神1丁目6-8 天神ツインビル7階 Tel: 092-734-5055 |
在名古屋オーストラリア領事館 | Australian Consulate in Nagoya 〒460-0008 名古屋市中区栄1-3-3 AMMNATビル13F Tel: 052-211-0630 |
在仙台オーストラリア領事館 | Australian Consulate in Sendai 〒980-0014 仙台市青葉区本町1丁目13-22 仙台松村ビル8階 Tel: 022-265-6810 |
在札幌オーストラリア領事館 | Australian Consulate in Sapporo 〒060-0001 札幌市中央区北一条西3-2 大和銀行ビル5階 Tel: 011-242-4381 |
オーストラリア政府観光局 | インフォメーションサービスは、インターネットでのみ。来館型インフォメーションセンター、ならびに電話応答やFAXによる情報提供サービスは、インターネットへの移行にともない廃止。 |
現地日本大使館 | |
在オーストラリア大使館 | Australia Embassy of Japan 112 Empire Circuit, Yarralumla, Canberra A.C.T. 2600, Australia Tel: (61-2) 6273-3244 Fax: (61-2) 6273-1848 |
在シドニー総領事館 | Sydney Consulate-General of Japan Level 34, Colonial Centre, 52 Martin Place, Sydney, N.S.W. 2000, Australia (G.P.O. Box No. 4125, Sydney 2001) Tel: (61-2) 9231-3455 Fax: (61-2) 9221-6157 |
在パース総領事館 | Hamburg Japanisches Generalkonsulat Rathausmarkt 5, 20095 Hamburg, Bundesrepublik Deutschland Tel: (49-40) 3330170 Fax: (49-40) 30399915 |
在ブリスベン総領事館 | Brisbane Consulate-General of Japan 17th Floor, Comalco Place, 12 Creek Street, Brisbane, Queensland, 4000, Australia Tel: (61-7) 3221-5188 Fax: (61-7) 3229-0878 |
在ケアンズ出張駐在官事務所 | Cairns Branch Office in Cairns, Consulate-General of Japan at Brisbane Level 15, Cairns Corporate Tower, 15 Lake Street, Cairns, QLD 4870, Australia Tel: (61-7) 40515177 Fax: (61-7) 40515377 |
在メルボルン総領事館 | Melbourne Consulate-General of Japan 45th Floor, Melbourne Central Tower, 360 Elizabeth Street, Melbourne, Victoria, 3000, Australia Tel: (61-3) 9639-3244 Fax: (61-3) 9639-3820 |
| 大使館などの在日政府機関 | 現地日本大使館 |
ニュージーランド

ビザ | 滞在予定期間プラス3ヶ月間以上の残存有効期限が必要。学生ビザについてこちら。 |
パスポート | 残存有効期間が滞在日数+3カ月以上あること。 |
大使館などの在日政府機関 | |
ニュージーランド大使館 | New Zealand Embassy in Japan 〒150-0047 渋谷区神山町20-40 Tel:03-3467-2271 |
在福岡ニュージーランド名誉領事館 | Honorary Consulate of New Zealand in Fukuoka 〒812-8566 福岡市博多区博多駅前3-25-21、九州旅客鉄道(株)内 Tel: 092-474-2279 |
在大阪ニュージーランド名誉総領事館 | Honorary Consulate - General of New Zealand in Osaka 〒530-8323 大阪市北区中崎西2-4-12,梅田センタービル,ダイキン工業(株)内 Tel: 06-6373-4583 |
在名古屋ニュージーランド名誉領事館 | Honorary Consulate of New Zealand in Nagoya 〒454-0802 名古屋市中川区福住町2-26 リンナイ(株)内 Tel: 052-361-8211 |
在仙台ニュージーランド名誉領事館 | Honorary Consulate of New Zealand in Sendai 〒983-0803 仙台市青葉区国分町3丁目1-18 亀井株式会社 Tel: 022-264-6003 |
ニュージーランド政府観光局 | 〒105-6112 東京都港区浜松町2-4-1 浜松町世界貿易センタービル12F TEL 03-5400-1311 FAX 03-5400-1312 営業時間 資料閲覧時間 9:30〜17:30(月〜金) 休業日 土・日・祝 |
現地日本大使館 | |
在ニュージーランド大使館 | New Zealand Embassy of Japan Level 18, Majestic Centre, 100 Willis Street, Wellington 1, New Zealand (P.O. Box 6340) Tel: (64-4) 473-1540 Fax: (64-4) 471-2951 在ニュージーランド大使館は、在サモア大使館を兼轄する。 |
在クライストチャーチ出張駐在官事務所 | Christchurch Consular Office of Japan Level 5 Forsyth Barr House, 764 Colombo Street, Christchurch 1, New Zealand (P.O. Box 13748, Armagh, Christchurch, New Zealand) Tel: (64-3) 366-5680 Fax: (64-3) 365-3173 |
在オークランド総領事館 | Auckland Consulate-General of Japan Level 12, ASB Bank Centre, 135 Albert Street, , Auckland 1, New Zealand.(P. O. Box 3959) Tel: (64-9) 303-4106 Fax: (64-9) 377-7784 |
| 大使館などの在日政府機関 | 現地日本大使館 |
ハワイ

物価 ハワイの物価は、日本と同程度か、高いものもあるという漢字だろう。一般的にアメリカの本土よりも高いが、これは州税がかかり、生活上でチップなども必要となっているからだといえる。1食あたり安くて5ドルから田悪テ20ドル以上、宿泊は25ドルから120ドル以上が相場だろう。 |
気候 ハワイの天候は雨季と乾季に分けられるが、年間を通して快適だといえるだろう。寒い時期には気温もあまりあがらないが、それでも平均気温は22.2度程度。暑い時期でも23.8度程度。ただ、地域によっても気温は変わってくるので、山間部に行く予定があるなら、防寒用の服装も持っていくのがいいだろう。 |
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現在の天気 |
ビザ | 渡航目的によって異なるが原則90日以内の観光、商用を目的とした渡航であれば、ほとんどの場合取得する不要。ビザについてはこちら。 |
パスポート | 帰国日まで有効なものを持っていることが条件 |
大使館などの在日政府機関 | |
アメリカ合衆国大使館 | Embassy of the United States of America in Japan 〒107‐8420 港区赤坂1丁目10‐5 Tel:03-3224‐5000 |
在大阪・神戸アメリカ合衆国総領事館 | American Consulate‐General in Osaka‐Kobe 〒530-8543 大阪市北区西天満2丁目11‐5 Tel:06‐6315‐5900 |
在那覇アメリカ合衆国総領事館 | American Consulate‐General in Naha 〒901‐2101 浦添市西原2564 Tel:098‐876‐4211 |
在福岡アメリカ合衆国領事館 | American Consulate in Fukuoka 〒810‐0052 福岡市中央区大濠2丁目5番26 Tel: 092‐751‐9331/4 |
在札幌アメリカ合衆国総領事館 | American Consulate‐General in Sapporo 〒064‐0821 札幌市中央区北一条西28丁目 Tel: 011‐641‐1115〜7 |
在名古屋アメリカ合衆国領事館 | American Consulate in Nagoya 〒460‐0003 名古屋市中区錦3丁目10‐33 錦SISビル6階 Tel: 052‐203‐4011 |
ハワイ州観光局 | 〒105-0021 東京都港区東新橋1-8-3 汐留アネックスビル7F TEL 03-3573-2511 FAX 03-3573-2512 営業時間 9:30〜12:00、13:00〜17:30 電話受付け 10:00〜12:00、13:00〜17:00 休業日:土日祝祭日 |
現地日本大使館 | |
在ホノルル総領事館 | Honolulu Consulate-General of Japan 1742 Nuuanu Avenue, Honolulu, Hawaii 96817-3201, U.S.A. Tel: (1-808) 543-3111 Fax: (1-808) 543-3170 |
| 大使館などの在日政府機関 | 現地日本大使館 |
ギリシャ共和国
国のほととんどをエーゲ海、クレタ島、イオニア海、トラキアの海を含んだ地中海の紺碧の海で囲むギリシャ。神話のふるさと古代ギリシャ文明の中心地。島の そこかしこに散在する白い家。ギリシャには、2000もの島がありその多くは人も住まないとても小さいものばかりだ。ギリシャは、多くの国が国として確立 されていない頃から国を成立させ、カオス、劇、悲劇、デモクラシーを生みだしてきた。その遺産と言える遺跡や古代神殿がギリシャには多く残っており、世界 遺産となっている。アテネからまばゆいばかりに光り輝く小島まで、そのような古代の遺跡がそこかしこにある。太陽や透明な海の演出によって、ゆったりと過 ごすには最良の地域であると思わず思ってしまうだろう。例えば、タベルナのビーチサイドでゆったりしていると、知らない間に日が暮れてしまう。そんな夢の ような機会をこの国の神は与えてくれる。長い間、旅人を虜にした、古代の島は世界でも美しくまれな文化を持っている。
| 大使館などの在日政府機関 | 現地日本大使館 |
ビザ | ギリシアを含むシェンゲン協定加盟国での総滞在日数3ヵ月以内であれば、ビザは不要。学生ビザについてはこちら。 |
パスポート | 入国時に、滞在日数に加えて3ヵ月以上の残存有効期間が必要。 |
大使館などの在日政府機関 | |
ギリシャ大使館 |
Embassy of Greece in Japan 〒106-0031 港区西麻布3丁目16-30 Tel: 03-3403-0871/2 |
在芦屋ギリシャ名誉総領事館 |
Honorary Consulate-General of Greece in Ashiya 〒659-0024 兵庫県芦屋市南宮町1-3 第一興業ビル内 Tel: 0797-23-3206 |
ギリシャ政府観光局 |
〒107-0052 東京都港区赤坂2-11-3 福田ビル・ウエスト5階 ギリシャ政府観光局 土曜、日曜、日本の祝祭日と、3月25日(独立記念日)、12月25日(クリスマス)は休み |
現地日本大使館 | |
在ギリシャ大使館 |
Greece Embassy of Japan 46, Ethnikis Antistasseos St., Halandri, 152 31 Athens, Greece Tel: (30-210) 670-9900 Fax: (30-210) 670-9980 在ギリシャ大使館は、在キプロス大使館を兼轄する。 |
| 大使館などの在日政府機関 | 現地日本大使館 |
スリランカ民主社会主義共和国
| 大使館などの在日政府機関 | 現地日本大使館 |
気候 スリランカの気候は熱帯に属し、一年中天気が良い。湿度は高いが、海風により涼しいときもある。モンスーンの季節は年間を通して、最も暑い時期。雷雨も多い。 |
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現在の天気 |
ビザ | 1ヶ月以内の観光目的ならスリランカの入国にはビザは不要。ただし、往復航空券またはそれに相当する所持金の提示が必要。ビザについてはこちらを参照するか大使館にお問い合せください。 |
パスポート | 3ヵ月以上のパスポート有効残存期間 |
現地日本大使館 | |
在スリランカ大使館 |
Sri Lanka Embassy of Japan No. 20, Gregory's Road, Colombo 7, Democratic Socialist Republic of Sri Lanka (P.O. Box 822 Colombo) Tel: (94-11)2693831〜3 Fax: (94-11)2698629 在スリランカ大使館は、在モルディブ大使館を兼轄する。 |
| 大使館などの在日政府機関 | 現地日本大使館 |
中華人民共和国

気候 国土が広いため、寒帯から熱帯までの幅広い気候帯に分かれている。 |
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現在の天気 |
ビザ | 観光目的で入国する場合、15日以内の滞在については不要。学生ビザは留学する期間によって異なり、長期留学(181日以上)のX1ビザと、短期留学(180日以下)のX2ビザがある。詳細については大使館にご確認ください。 |
パスポート | 残存期間が6カ月以上が望ましい。 |
大使館などの在日政府機関 | |
中華人民共和国大使館 | Embassy of the People's Republic of China in Japan 〒106‐0046 港区元麻布3丁目4‐33 Tel:03-3403‐3388 03-3403-3065(領事部) ビザ申請・受領受付月〜金 9:30〜11:30、13:30〜15:30 |
在大阪中華人民共和国総領事館 | Consulate‐General of the People's Republic of China in Osaka 〒550‐0004 大阪市西区靱本町3丁目9‐2 Tel: 06‐6445‐9481 |
在札幌中華人民共和国総領事館 | Consulate‐General of the People's Republic of China in Sapporo 〒064‐0913 札幌市中央区南十三条西23丁目5‐1 Tel: 011‐563‐5563 |
在福岡中華人民共和国総領事館 | Consulate‐General of the People's Republic of China in Fukuoka 〒810‐0065 福岡市中央区地行浜1丁目3‐3 Tel: 092‐713‐1121 |
在長崎中華人民共和国総領事館 | Consulate‐General of the People's Republic of China in Nagasaki 〒852‐8114 長崎市橋口町10番35号 Tel: 095-849-3311 |
中国国家観光局 | 〒105-0001 東京都港区虎ノ門2-5-2エアチャイナ8階 TEL 03-3591-8686 FAX 03-3591-6886 営業時間 9:30〜12:00,13:00〜17:00 休業日 土・日・日中両国の祝日 |
中国国家観光局大阪駐在事務所 | 〒556-0017 大阪府大阪市浪速区港町1-4-1 OCATビル4階 TEL 06-6635-3280 FAX 06-6635-3281 営業時間 10:00〜13:00、14:00〜18:00 休業日 土・日・日中両国の祝日 |
現地日本大使館 | |
在中華人民共和国大使館 | People's Republic of China Embassy of Japan 7 Ri Tan Road, Jian Guo Men Wai, Beijing, People's Republic of China (北京市建国門外日壇路7号) Tel: (86-10) 6532-2361 Fax: (86-10) 6532-4625 |
在重慶総領事館 | Chongqing Consulate-General of Japan 14F, Chongqing Guesthouse Business Mansion, 283 Minsheng Road, Chongqing, People's Republic of China 重慶市渝中区民生路283号 重慶賓館商務大厦14F Tel: (86-23) 6373-3585 Fax: (86-23) 6373-3589 |
在広州総領事館 | Guangzhou Consulate-General of Japan Garden Tower, 368 Huanshi Dong Lu, Guangzhou, People's Republic of China 広州市環市東路368号花園大厦 Tel: (86-20) 8334-3009, 8334-3090 (領事・査証班) Fax: (86-20) 8333-8972 |
在上海総領事館 | Shanghai Consulate-General of Japan 8 Wan Shan Road, Shanghai, People's Republic of China 上海市万山路8号 Tel: (86-21) 5257-4766, 5257-4768(査証問い合わせ専用) Fax: (86-21) 6278-8988 |
在瀋陽総領事館 | Shenyang Consulate-General of Japan 50 Shisi Wei Lu, He ping Qu Shenyang, Liaoning, People's Republic of China 遼寧省瀋陽市和平区十四緯路50号 Tel: (86-24) 23227490 Fax: (86-24) 23222394 |
在大連出張駐在官事務所 | Dalian Branch Office in Dalian, Consulate-General fo Japan at Shenyang, 3rd Floor, Senmao Building, 147 Zhongshan Road, Xigang District, Dalian, Liaoning, People's Republic of China 116011 遼寧省大連市西崗区中山路147号森茂大厦3階 Tel: (86-411) 8370-4077、4081、4082 Fax: (86-411) 8370-4066 |
在香港総領事館 | Hong Kong Consulate-General of Japan 46th & 47th Floors, One Exchange Square, 8 Connaught Place, Central, Hong Kong 香港中環康楽廣場8號交易廣場第一座46樓及47樓 Tel: (852) 25221184 Fax: (852) 28680156 |
| 大使館などの在日政府機関 | 現地日本大使館 |
古賀敦子さん/フルート/マグデブルグフィルハーモニー交響楽団ソリスト/ドイツ・マグデブルグ
桐朋女子高等学校音楽科卒業。パリ国立高等音楽院を満場一致の一等賞で卒業。同校トワジエム・シークル終了。ミュンヘン音楽大学国家演奏家コース終了。ブカレスト・ジュネスミュージカル国際コンクール、パリ・ルーテス国際コンクール、パリ・クリューネルコンクールで優勝、マリア・カナルス国際コンクール、カルタニセッタ国際デュオコンクール、ローマTIM国際コンクールで2位、その他トラパーニ国際コンクール等数々で受賞。フランス、ドイツ、イタリア、オーストリア、モロッコ、中央アメリカでリサイタルを行う。ユンゲドイツフィルハーモニー交響楽団、ホフ交響楽団、ワイマール国立歌劇場の首席と副首席を経る。2001年よりマグデブルグフィルハーモニー交響楽団のソリストをつとめ、ドイツ、フランスを主にテレビ、ラジオにも多数出演。マグデブルグフィルハーモニー交響楽団、ミッテルドイツ室内交響楽団、ヴィラムジカ・アンサンブル、パリCNSM管弦楽団、ブカレスト・ジュネスミュージカル交響楽団、九州交響楽団等と共演。2008年はソリストとしてマグデブルグフィルのメンバーとドイツの各地約15箇所で共演。ドイツ・ロトリンガー出版社から2008年最優秀演奏賞を贈呈される。
-初めに簡単な経歴を教えてください。
古賀 4歳でピアノを始めて、小学校高学年のとき、リコーダーをきっかけにフルートを始めました。桐朋学園の音楽科の高校に進み、卒業後、パリ国立高等音楽院に入学しました。そこで普通の音楽コース3年と大学院で2年勉強しました。その後、さらにドイツのケルン音楽大学に進み、在学中から、ユンゲ・ドイツフィルハーモニーやホフ交響楽団といったオーケストラと年間契約をして活動を始めました。現在はマグデブルグフィルハーモニー交響楽団に在籍しながら、室内楽とソロ活動に力を入れています。
-音楽を始めたきっかけは何ですか?
古賀 父の影響です。クラシック音楽がすごく好きで、いつもいろんなレコードをかけていたんです。それで子供の頃からクラシック音楽を聞くのがあたりまえの生活で、寝るときも子守唄の代わりに必ずクラシックのカセットがかかっていました。それから、母がピアノの先生をしていたのも大きいです。
-必然的にピアノを始める環境だったんですね。
古賀 ピアノは家の中で常に誰かが弾いてる環境でした。4歳でピアノを始めたっていうのは、母以外の先生にきちんとついたという意味です。その前の赤ちゃんの頃から、なんとなくピアノを触らせてくれてはいました。
-ピアノからリコーダー、フルートにいったきっかけは何だったんですか?
古賀 ピアノをやっているときに、すでに音楽家になりたいなとは思っていたんです。でも、特にピアニストになりたいとは思っていませんでした。小学校のときに、リコーダーを吹きますよね、それでリコーダーで「この曲を吹きたい吹きたい」と吹いていた曲がたまたまフルートの曲だったのです。それに気が付いたピアノの先生が、「あなた、フルートやってみたら」と、勧めてくれました。私は覚えていませんが、ピアノの先生の前でもリコーダーを吹いてみせたんだと思います。
-フルートを始めたのは何歳のときですか?
古賀 小学校の高学年だったので11歳くらいです。始めたといっても、その頃はちゃんと練習していたわけではなくって、趣味でやりたいと思っていたんです。親にも「私、趣味でやるんだからね」、「指だけちゃんとわかるようになって、音が出せるようになったらレッスンにはもう行かない」って言い張っていたんです。けれども、やっているうちにいつの間にかフルーティストになりたいと思っていました。
-4歳くらいから音楽家になりたいと思っていたのですか?
古賀 何歳頃だったのかは自分でも覚えていませんが、物心がついたら自分は音楽家になるんだと決めていました。テレビを見て指揮者が格好良く見えたら、指揮者がいいかなとか、作曲家がいいのかなとかいろいろ空想していました。何かを言う度に、母に、ピアノの先生ですから、「何をやるにしても、音楽家はピアノを弾けなきゃいけないから、ピアノはちゃんと練習しなさい」と言われていました。
-留学を考えたきっかけを教えてください。
古賀 桐朋学園に入った頃に、あるフルーティストが私のフルートを聴いて、勧めてくれたのがきっかけだったと思います。
-勧めてくれたのは先生ですか?
古賀 いえ。10年前くらいまでスイスで活躍なさっていて、最近日本に帰られて日本でもかなり活躍されている方ですが、たまたま父と知り合いで、家に遊びに来ていたんです。そのときに、私のフルートを聴いて、「君、桐朋の高校を出たら、パリ国立高等音楽院に行ったらいいよ」と言ってくれたんです。親もそれを聞いて、フルート雑誌のようなものを私に買ってくれました。その雑誌には、その頃にパリ国立高等音楽院でフルートを勉強している人たちの事が多く取り上げられていました。それを見て、高校を卒業したらパリ国立高等音楽院に行きたいな、という気持ちがだんだん高まってきたんです。それから、高校にいる頃、パリで成功したK氏というフルーティストがマイスタークラスをされて、それに刺激を受けたことも大きいです。
-その方のレッスンは実際に受講されましたか?
古賀 はい、受講しました。すごく気さくな方で、レッスン以外にも色々とアドバイスしていただきました。
-いろんな方が留学を勧めてくださったんですね。
古賀 桐朋のピアノ副科の師も盛んに留学を勧めてくれました。私のフルートの師はそんなに留学を勧めなかったんですけれども、日本に残る事で成功した方だったので、海外に出てもそのまま成功することが少ないと現実的に考えられたんだと思います。副科の先生は、ご自身がドイツで勉強されて成功された方で、まずピアノの演奏から、「あなた、絶対、外国に出たほうがいいタイプ」と、かなり押してくれました。その後、私のフルートのコンクールにも1次も2次も付いて来てくださって、「あなたの演奏は、絶対外国のほうが受けるから」と、またさらにお尻を押してくれました。留学用の本を買ってくれたり、本当に何かと世話していただきました。
-それで具体的に考えるようになったということですね
古賀 そうです。
-教わりたい先生もいらっしゃったんですか?
古賀 いえ。パリ国立高等音楽院というのは、フルーティストにとっては憧れの学校で、世界のトップにキラキラ光っているような存在だったんです。だから、最初はどの先生に付きたいというよりも「あの学校に行きたい」という思いが強かったです。歴代の一流フルーティスト達が、皆そこを出た方だったり、教授をやっていたりするので、とにかくフルーティストとしては、憧れの場ということですね。
-留学前、師事する先生を探したりはしなかったのですか?
古賀 しました。ある先生に、お弟子さんに現在パリ国立高等音楽院に留学している方がいる、ということを教えていただき、その方に手紙を書いて、学校の情報を教えていただきました。それによるとフルート教授は2人だけで、アラン・マリオン教授とミッシェル・デボスト教授だということで、両教授の講習会に2夏かけて通いました。それで、夏期講習を通してどちらの先生が自分に合っているのか試しました。デポスト教授のレッスンには最初から感激して、その場で「パリ国立高等音楽院に入学して、あなたに付きたい」ということをお伝えして受験しました。
-留学する前に先生を探すことはおすすめできることなんでしょうか?
古賀 それは必然だと思います。最初はマリオン教授の講習会に行ったのですが、レッスンがどうというわけではなくて、全然相性が合いませんでした。自分と相性が合う先生を選ぶというのは、とても大事なことだと思います。特に10代のうちに合わない先生に付いてしまうと、精神的にもかなり混乱するでしょう。ヨーロッパのメソードは大抵日本のとは大きく違うので、最初はしっかり根気よく基盤を掴ませてくれる師が望ましいです。
-10代からフランスに行って大変ではありませんでしたか?
古賀 アパートも自分で探さなきゃいけないし、練習をしていて、うるさいと追い出されたり……といったことは何度もありました。10回以上、引越しをしました。アパートがすぐに見つからない時もあり、友達の家に転がり込んで寝るだけ寝させてもらって、練習は学校でして……という状態のときもありました。でもまだ10代で、こんなもんだと思っていたし、志も高かったので、あんまり苦労とは思わなかったですね。
-ホームシックにはなりませんでしたか?
古賀 なりませんでした。最初はとにかくパリ国立高等音楽院の受験に必死でした。最初に入ったアパートは、屋根裏部屋でトイレ共同、お風呂もシャワーもなく、わざわざ近くのサン・ラザール駅の公衆シャワーを借りに行っていました。小さな台所で何とか髪だけ洗ったり。その頃はそんなもんだと思い込んでいましたが、今考えたら、あんな生活よくしていたなと思います。
-食事で困ることはありませんでしたか?
古賀 食べ物は、パリは何でもありますから。
-日本食は手に入るんですか?
古賀 まだ高校を出たばかりですから、日本食じゃないと嫌だとかそういうことはあまり考えたことがなかったです。それにパリはおいしいものが多く、食べ物でホームシックになる国ではないです。むしろドイツに来てからの方が、日本食食べたいな、とたまに思います。
-語学は事前に勉強されていったんですよね。
古賀 桐朋学園では、第2外国語でフランス語を取っていました。留学する直前に、もう少しちゃんと勉強したいと思って、日仏学院に通いました。高校を卒業してから留学する夏までの数ヶ月、週5回3時間ずつのコースを受けました。
-パリ国立高等音楽院の入試で、フランス語の証明書は必要になるんでしょうか?
古賀 当時は必要なかったですが、今はどうなんでしょう。(編集注:2009年受験から語学力の提出が必須となっています。)ドイツも当時は必要なかったけれど、今は必要らしいですよ。(編集注:(2008年11月現在)ドイツの国立音楽大学は語学力の証明の提出が必要な学校と必要でない学校があります。しかし、今後、全学校で必要となってくると予想されます。)。当時のパリ国立高等音楽院は完全に実技だけでした。今は話によると、聴音等の試験もあるらしいです。
-フランスからドイツへ行かれた経緯を教えてください。
古賀 パリでフランス音楽を勉強するのは、もう本当に街からも学ぶことがたくさんあり、最高でした。でも、フランスでドイツ音楽をやるときに、どうも軽いなぁ……という感覚が最後まで残っていて、一時だけドイツでドイツ音楽の勉強をしたいなと思ったんです。そのときに、たまたまアンドラーシュ・アドリヤン氏というドイツ系の先生が私達のパリのクラスに何回かレッスンに来ていて、その頃もう私は大学院を卒業しかけていたので、「これが終わったら、あなたの学校であなたの元で勉強できないでしょうか」と訊いてみたんです。アドリヤン氏は、当時ケルン国立音楽大学教授で、ケルンとパリは鉄道で4〜5時間なので、パリから通うつもりでいました。彼はフランス語がペラペラだったので、フランス語でドイツ物をちゃんと勉強できる有難さもありました。けれども、私が入学して間もなく、アドリヤン氏がミュンヘンの学校に移ることになって、ミュンヘンとなるとパリに住みながら通うということができなくなってしまったんです。
-なるほど。
古賀 しかも、師から何度も「あなたはフランスの音楽を演奏したら、ちゃんとフランス語がしゃべれる人がフランス音楽を吹いてるな、という感じがするんだけど、ドイツものを吹くと、やはり日本語とかフランス語のなまりがありながら吹いている感じがする」と言われてました。「ドイツ音楽をちゃんと勉強したいんだったら、ドイツ語もやらなきゃダメだ」と言うわけです。御自身、大変語学に長けている方で、何語でもできる方です。それで、結果的にはミュンヘンに移ることになりました。最初は、ドイツってパリに比べたら田舎っぽくて街に魅力がない、という印象でした。
-抵抗はありませんでしたか?
古賀 最初は抵抗があって、こんなところにずっと住みたくない、と思っていました。しかも、コンサートの機会がパリで定期的にあったので、いつかは絶対にパリに戻るんだ、と思っていました。ところが、初めから、盛んにドイツ人と室内楽で演奏旅行をしたり、ユンゲドイツフィルハーモニーという若い人用のオーケストラに入団したりと、ドイツ人にもまれる状況が沢山来たんです。ドイツ語も出来ないのに、「気に入った!また一緒にやろう!」と何度も声をかけてくれる方も多くて。ドイツ人っていうのは、フランス人よりもドイツ語ができない人に対して優しいんですよ。フランス人はフランス語ができないとバカにしますし、フランスが一番だという誇りがあるので、外国人にはちょっと冷たいところもあるような気がします。その点、ドイツ人というのは一生懸命こっちがしゃべろうとしていると、自分も一生懸命英語をしゃべってくれるし、ドイツ語も親切に教えてくれます。気が付いたら、私はここで頑張ろうと、ドイツにはまっていました。
-どういったところにドイツとフランスの違いを感じましたか?
古賀 まず風景が全然違います。フランスは戦争でやられていないので古い町並みもそのまま残っています。それから、空の色が世界中で一番きれいな国だと思います。イタリアも真っ青できれいなんですが、フランスは朝と昼と夜でどんどん色が変わっていくんです。そんな空の変化は、日本でも見たことがないですね。曇っている日でもセーヌ河の辺りは、「これがパリのエスプリっていうやつか」と実感できる何か特別な空気があって、メルヘンの国の中を歩いているようなごく澄んだきれいな空間があるんです。あれが何なのか、ちょっと説明できませんけど、やはり心を込めて街を作っていった人達の芸術性が生きているんでしょうね。特に空の色は、ある画家の方が「これはフランスブルーといって、フランスにだけある色なんだ」と言っていました。いろんな画家がフランスに住んだ意味がわかるくらい、とにかく景色が見る時間によって全然色合いが違って、それがいつも絵になるんですよ。それはドイツにはないものですね。だから、フランス音楽は、ものすごく色彩感豊かなんだと思います。
-色彩感、ですか。
古賀 デポスト氏のレッスンでフランス物を持っていった時、「フランス音楽っていうのは、色だよ。君もパリに住んでしばらくになるからわかるだろう。朝でも昼でも毎日色は全然違うだろう。あの色を音にしなさい」と言われた事があります。フランス音楽は音色が命だと実感しました。それからフレーズも街に通ずるものがあるんですよね。フランスの街を歩いていると、あんまり歩いているっていう感じがしなくて、フワフワ飛んでいるような印象があるんです。フランス音楽のフレーズっていうのも、あまり地に足が着かない感じで、ちょっとメランコリー、悲しげなんです。それで、フレーズも途切れなく続く感じがあり、それはフランスの街からきているんだなと思いました。
-フランスの街がそういう音楽生を生んだんですね。
古賀 印象派を生み出した音楽家のドビュッシーは、モネなどフランスの印象派の画家と交流があったんですよね。フランス印象派の音楽は絵画の感覚からきている要素が大きいです。ドイツ音楽は全く別で、ハーモニーの音楽なんです。ドイツの国境を越えたとたんに体重が重くなったような、一歩一歩しっかり歩いてしまう感覚が実際に自分の中にもあるんですよ。ドイツ音楽というのは、しっかり和声が構成されていて、フレーズの初めと終わりがはっきりしています。音楽的精神は続いていても、フレーズが途切れないなんてことはありえなく、テンポ感も重いです。そして音楽に含まれてるものは色彩感よりも、深い人間の精神です。とにかく演奏スタイルが全く違います。それから人間性も、ドイツ人は色んなことを深く考える民族です。フランス人っていうのはわりと昨日した話も忘れてしまう友達が多くって、その場その場を楽しく生きるという感じがしました。ドイツ人はそんなに考えなくてもいいんじゃないか、というくらいしっかりと考えて、一度、言い出したら頑固な方も多くて、とても真面目です。だからこそ、バッハやベートーベンなど、しっかり土台ができているからこそ、ドイツ音楽はクラシックでは一番重要な位置にありますよね。
-フランスで色彩感のある音楽を経験してからドイツへ行ってびっくりなさらなかったですか?
古賀 レッスンを受ける度に、「どうしてそんなにフレーズをつなげるんだ。切れ切れ」と言われて、自分ではそんなに切りたくなかったんですが、だんだんと和声感がわかってくるにつれて、意味がわかってきました。最初はドイツ人と一緒に室内楽をしていると、自分のテンポ感が速すぎて、気をつけないと前に飛び出してしまう感じがあったんです。
今でも、ドイツ人とフランス物を共演する時、テンポ感、フレーズ感では違和感あって苦労する事が多いです。しかし、ドイツ人の方はそのスタイルの違う私の演奏も快く受け入れてくれました。違うものでも受け入れる、器の大きさをドイツ人に感じました。
もちろん、感性の似てる演奏家とは国柄関係なくすぐ意気投合できます。
-フランスとドイツでクラシックを学ぶメリットとデメリットを教えてください。
古賀 パリ国立音楽院の教育は「ソリスト養成所」と言う感じで、レパートリーを増やす事、コンクールに派遣して賞を取らせる事が中心で、大学院に行くとパリや各地でリサイタルをどんどんさせて、オーケストラとも共演させて、演奏家としての度胸と器量を身に付けさせる所でした。ドイツでは、オーケストラの入団試験用のレッスンが中心で、それが難しい生徒には先生が教育学をやる事をさとす場面もあり、現実的な就職を目指す教育でした。
-フランスとドイツで学校の入試も違いますか。
古賀 パリ国立高等音楽院はもし先生が決まっていなくても入試に合格すれば入学できますが、ドイツのほうは最初から先生が決まってないと、入試の点数が一番くらいに良かったとしても、どの先生もこの子は取らないといってしまったら、入れないという話を聞いたことがあります。
-ドイツに留学したいときは、必ずレッスンを受けて顔見知りになっておく必要があるということですか?
古賀 はい。教授がこの子を取るという意思がはっきりしていれば、ある程度の合格点は必要ですが、各教授が取りたい生徒を取ることが多いようです。逆にパリ国立高等音楽院の方は、入学してからでも先生を変わることができるんです。
-実際に先生を変えることは難しいですか?
古賀 いえ、全然難しくないですよ。私も大学院に行ってからですが、いろんな先生のレッスンを受けました。
-それは日本でも難しい面もありますよね。
古賀 日本は難しいですね。フランスは先生があんまり自分の生徒に責任感がないとも言えますが、良く言えばオープンで、自分で勝手にいろんなところで勉強してくることに全く干渉してこないです。私もいいなと思った先生には他の先生でも積極的に付いたりしました。例えば、ヒンデミットの曲を勉強したいと思ったときに、ヒンデミットについて詳しいバイオリンの先生に見てもらったことがあります。その先生のクラスに顔を出して「この曲を一度、見ていただけませんか?」と言うと、「うん、いいよ。明日来なさい」と。そういう風に気楽にいろんな先生のいいところを学べるというところがあります。
-それはドイツでは難しいですか?
古賀 ドイツの方が一人の先生が一人の生徒にしっかり責任感を持って教えるので、日本ほどではないかもしれませんが、あまり印象良くないでしょうね。私の師も、私のコンサートに来て「自分が教えた通りに、吹いていなかったじゃないか」と言われたことがあります。フランスの先生はその人の好きなようにどうぞみたいな感じですね。それは、フランス人の特性であまり人に関心がないんだと思います。フランス人っていうのは、明るくしてればいいですが、「今、悩みがあって」などと言うと、逃げていくというか……、相談はちょっと気が重いよっていう雰囲気でしたね。
-ドイツはいかがですか?
古賀 ドイツの方は、今までそんなに親しくなかった人にいきなり「実は今、こんな悩みがある」と言っても、「自分でよければ、聞いてあげるよ」と、正直な心境を言った事に対してかえって向こうが心を開いてくるような感じがあります。じっくり向き合って友情を積み上げていくのがドイツです。師弟関係もそうでしょう。だから、いろんな先生にオープンで付きたい方はフランスに行った方が合うでしょうし、一人の先生にじっくり習いたい方はドイツに行った方が合うでしょう。その他に当たり前の事としてドイツ音楽はドイツで勉強したほうがいいし、フランス音楽はフランスで勉強したほうがいいと思います。
-フランス、ドイツで日本人が仕事をするにあたって有利な点、不利な点はありますか?
古賀 それはあります。オーケストラに入りたかったらドイツのほうがオーケストラの数は多いですし、ドイツのほうが有利と思います。フランスはパリの中でも、数えるほどしかオーケストラがないし、その中でもオーケストラで食べていけるのは2つぐらいですよね。
-なるほど。
古賀 ただ、今ドイツのオーケストラも経済難でどんどん潰れたり、合併していっている状況なので、席はどんどん減っています。ドイツ人の失業音楽家も増えてきているので、就職試験という意味では日本人はかなり不利です。私もよく経験したのですが、オーケストラの入団試験で、カーテン審査だとわりといい所まで通るんです。でも顔が見えたとたんに、「あぁ嫌われたなこれは……」という空気が漂ってきたりします。「オーケストラを一生懸命受けても受かりません」と師に言ったら、「君はやれるものは全部やっている、あとは整形手術しなさい」と冗談で言われました。差別といえば差別ですね。日本人でもそうでしょうね。もし日本人にもたくさん失業者がいる状況で、誰かを選ばなければいけないとしたら、違う国の人ではなく、やはり日本人優先にするでしょう。そういう意味では就職試験には不利です。けれども、日本人って本当に努力家の人が多いんですよね。例えばドイツ人だったら、お金を貰った分だけ仕事をするけどそれ以上はやらないよっていう精神の人が結構多いんです。でも日本人っていうのは、貰う報酬に関係なく、いい仕事をしたいと思うんです。例えば、1つコンサートがあったら、それがどんなに安いギャラであっても、いい演奏をしたいという精神で、最後まで細やかな仕上げをするという人が私の周りには多いです。日本人は、仕事をすることに生き甲斐を見出せる民族ですね。
-そうかもしれませんね。
古賀 それが報われるか報われないかに関わらず、とにかく自分がいい仕事をしたいという精神でやっていけるのは、ひょっとしたら世界で日本人くらいしかいないんじゃないかなという気がしています。そういう意味で、仕事を始めたら、周りにだんだんと支援者が増えていくと思います。
-ドイツ人は違いますか?
古賀 ドイツ人もかなり真面目ですが、皆努力家かと思ったら、報酬のある分だけはきちんとするけど、それ以外はやる必要はないと言う考えの人も多いです。フランス人は気分屋が多いですが、天才性とでもいいますか、とてもセンスが優れてて、その場の感覚や柔軟性で短期で成功させる人が多いです。日本人、それからロシア人は、どんなひどい状況でも、粘っていい仕事をする人が多いです。
-海外で活躍されている日本人の方はそういう方が多いと思うんですけど、ロシア人もそうなんですね。
古賀 でも、ロシア人はバックにあるものが違うと思うんです。ソビエトが崩壊したことで仕事がなくなり、ものすごく苦労をしている人たちがいるんです。一流のピアニストだったのに、ソ連崩壊後は掃除婦の仕事もなくなったみたいな方々が、もう一度ピアノの仕事を手に入れたりすると、苦労を知っているから一生懸命やるんでしょうね。日本人はそういう苦労がなくても、血の中にいい仕事がしたいという思いがあるようです。
-現在の交響楽団に入団されたきっかけを教えてください。
古賀 学生時代に年間契約でホフ交響楽団というところに入団したんですが、そのときに、ビザが学生ビザから労働ビザに変わったんです。労働ビザを手に入れるのは大変な事で、それを持続するにはオーケストラの契約が切れる前に正式な席を手に入れる事でした。それでいろんな入団試験を受けて、まずいくつかのオーケストラで年間契約をして繋ぎ、更に正式な席の入団試験をいくつか受け、たまたまマグデブルグフィルハーモニー交響楽団に受かりました。
-労働ビザにはどうやって替えたのですか?
古賀 ホフ交響楽団が、わりと外国人に慣れていたんです。「学生ビザを労働ビザに替えてくれ」と外人局に行ったら、「そんな事、できるわけがないだろう」と怒鳴られましたが、オーケストラ側が「この人はどうしても自分のところに必要だから」と一生懸命押してくれて、それで結局は、折れて替えてくれたんです。
-すごいですね、オーケストラの力は!
古賀 それは運もありますね。替えてくれなくて、仕方なく日本に帰ったという知り合いもいます。労働ビザで難しいことになったことは何回かありましたけど、私の場合は、その都度、指揮者がすごくいい手紙を書いてくれたり、たまたまそこの外人局の方にいい方がいらっしゃったりして、ラッキーだったと思います。
-今の交響楽団に入るまでに何回くらいオーディションは受けられましたか?
古賀 数えていなかったですけれども、受けられるものは全部受けました。そもそも「受けてもいい」という招待状が外人にはなかなか来にくいんです。
-招待状がなければ受けられないんでしょうか?
古賀 受けられません。だから毎月ある雑誌出る「どこのオーケストラの席が空いている」という情報を見て、そのオーケストラ宛に自分の経歴と一緒に手紙を書くんです。よく日本人の学生は「招待状が来ない」とぼやいてました。私はわりと日本人としては来ていたほうでした。マグデブルグに入ってからも、さらに上を目指して何回か受けていて、例えばベルリン国立歌劇場なんか何回か本選までいって、君を取ろうかな、みたいになったことがあったので、何回も粘りましたけど最後の最後でやはり取ってもらえないです。どんどん厳しくなっています。まず、アジア人であることが不利なのと、できれば男性を取りたいんです。ドイツは、女性は子供が生まれたら3年間休暇を取ってもいいんです、そのあとに2人目が生まれて、プラスで6年休んでいたという人もいます。
-そういった意味でも男性のほうが……となってしまうんですね。
古賀 男性も一応休暇は取れるんですが、大抵3ヶ月以内に戻ってきますからね。
-入団試験はカーテン試験ですか?
古賀 カーテンはあったりなかったりします。カーテンは、大抵そのオーケストラの中の知り合いが受けていたりして、フェアにする為につけるようです。同じオーケストラでも、今回はあったけど前回はなかったという事がありました。
-まちまちなんですね。
古賀 まちまちです。日本人はカーテンがあるほうが有利だと私は思っています。でも、最後までカーテンがあるということはほとんどありません。
-試験というのは1次試験2次試験というように進んで行くんですか?
古賀 たいてい1次、2次、本選と進みます。その時々です。本選がものすごく長びいて、5次、6次、7次くらいまでなったこともあります。最後にオーケストラが決め兼ねると、舞台に2人か3人だけ呼び出され、交代で曲を順々に、永遠に吹かされる、何てこともしばしばありました。最後のほうはだんだん意識がなくなってくるというか、実力も必要ですが、根気の勝負になってしまいます。
-演奏活動はどういったとこでされているんですか?
古賀 マグデブルグ交響楽団は、ほとんどマグデブルグでの演奏が中心で、極端に演奏旅行は少ないオーケストラです。私が入団してからの演奏旅行は日本、イタリア、あとはドイツ内のドレスデン、ベルリン、バンベルグなどです。それはオーケストラ以外に自分の演奏活動をやってる私のような演奏家にとっては有難い事です。オーケストラの演奏旅行が多ければ、移動ばかりでオーケストラ以外の活動は難しいでしょうね。自分の演奏活動は、大抵ドイツの各地です。たまにまとまった休みを取って日本、フランス等に行っています。
-ドイツの楽団は都市で演奏活動することが多いんですか?
古賀 それはオーケストラによって全然違います。例えばホフ交響楽団は、大きなツアーはあまりありませんでしたが、ホフという街を中心にオーケストラのない小さな街を回る演奏活動もかなりありました。
-ずっとこの交響楽団でやっていく予定ですか?
古賀 最近は室内楽の仕事が増えてきて、またソロ活動もさせていただいていて、小さなオーケストラと協演させていただく機会も増えてきていますので、他のオーケストラに移る努力よりもそれらの演奏会に力を注ぎたいと思っています。
-今後の音楽的な夢をお聞かせください。
古賀 私にとって一番うれしいのは、いろんな国の優秀な演奏家と室内楽をやることによって、言葉では表せない喜びやすばらしい感性に触れさせてもらっているところです。それは一緒に室内楽をやる仲間もそうですし、指揮者や作曲家でも同じです。通じる感性や、より優れた芸術家に触れると、ものすごく刺激を受けるので、今後も優秀な演奏家の方々といい出会いをしていきたいなと思います。できれば室内楽とソロだけで食べていけたら、というのが夢です。それから、こちらでは一流だけれども、日本では知られてないという演奏仲間を来日させてあげたいなと思います。
-リサイタルを開くんですか?
古賀 リサイタルの相手のピアニストが初来日で、その後熱狂的な日本好きになってくれた方もあります。四重奏、7人程のアンサンブルなど、色んな編成で来日させて頂きましたが、共演者は“来日”となると特にやる気が出る様子です。ヨーロッパの演奏家にとって、来日すると言う事はとても大きなものになっているようです。
-日本での反応はどうですか?
古賀 有名な演奏家じゃなくても、いいものであれば、お客さんはとても喜んでくださるんです。その熱気に支えられ、演奏会がヨーロッパで以上に盛り上がる事も多かったです。私が普段共演してる方々、日本ではまだ無名でも、素晴らしい芸術家たちなので、このフレッシュな演奏にこれからも触れていただきたいなと思います。
-クラシック音楽とは何ですか?
古賀 人間に与えられた一番ピュアで、すばらしいプレゼントだと思っています。音楽は、多分、一番直接人間の魂に届くものですから。本当にいい集中力で演奏できてる時、自分が演奏してるのではない、天から降りてきてる音楽を自分はただアンテナになって伝えてる、と言う状態になることがあります。それが私にとって一番理想の状態なんですが、それは、ちょっとでも自分に不純な要素があると駄目なんです。恐れとか、上手くやってやろうとかね。音楽は自分の魂の鏡のようなものでもあります。
-海外留学を考えている人にアドバイスをお願いします。
古賀 多分海外で活躍するのに一番大事なことっていうのは、音楽が好きっていうのはもちろん最低条件なんですが、それプラス、その国の生活やその国の人達も好きになれるかどうかじゃないかなと思うんです。だからもし、長く留学してても何か苦しいのでしたら、勉強だけして、少し国を替えてみるとか、日本のほうが合うんだったら日本に帰ったほうがいいと思います。その人その人で相性の合う国っていうのが全然違うと思うんです。自分が変な無理をしていないか、自分の心の要求に素直に従いながら見極めていくと、無理のない成功につながるんじゃないかなと思います。苦労があっても、心から「楽しい」と思える場所で勉強、活躍して欲しいと思います。
-なるほど。今日は貴重なお話をありがとうございました。
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<古賀敦子、2025年 5月のリサイタル>
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2025年 5月のリサイタル
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