松田康子さん/ミュンヘン音楽大学教授/ドイツ・ミュンヘン
京都出身。13歳で大阪フィルハーモニー交響楽団と共演。京都市立堀川高校音楽科から東京芸術大学、同大学大学院に学ぶ。伊奈和子、土肥みゆき、田村宏、永井進、園田高弘の各氏に師事。73年渡独。ミュンヘン音大でローズル・シュミットに師事。国家芸術家試験に最優秀賞で合格。78年ヴィットリオ・グイ室内音楽コンクール入賞。
84年セルジュ・チェリビダッケ指揮ミュンヘンフィルとラヴェル「ピアノ協奏曲」で共演、キャリアを本格スタートさせる。88年ベルリン・フィルハーモニーホールでのモーツァルト・ピアノ協奏曲ツィクルス(コンラート・ラッテ指揮)に起用される(90年・94年・96年も)。89年ザルツブルクのモーツァルト週間でレオポルト・ハーガー指揮ウィーンフィルと共演したのをはじめ、ポーランド室内管弦楽団、北ドイツ放送響とも共演。91年若杉弘指揮ミュンヘンフィルとベートーヴェン「ピアノ協奏曲第3番」を、また94年にはライプツィヒのゲヴァントハウスで中央ドイツ放送響とリヒャルト・シュトラウスの「ブルレスケ」を演奏。同94年にはマルク・アンドレーエ指揮のハイドン・オーケストラとイタリアとオーストリアを演奏旅行した。96年ミュンヘンの野外コンサート「アメリカのクラシック音楽」公演でライザ・ミネリと共演、ガーシュイン「ラプソディ・イン・ブルー」を演奏。99年イタリア・ミラノのヴェルディホールでリサイタルを開催。2001年にはミャンマー文化庁と日本大使館の招待を受け、首都ヤンゴンでリサイタルを開いた。
このほかにもザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団、イエナ・フィルハーモニー管弦楽団、パドヴァ室内管弦楽団、カッセル州立管弦楽団、バッハ・コレギウム・ミュンヘンなどの公演に招かれている。ペーター・マーク、カール・エステルライヒャー、デヴィッド・シャローン、ユッカ=ペッカ・サラステ、ユベール・スダーン、ラルフワイカルト、.朝比奈隆、小泉和裕といった著名指揮者との共演も多い。リサイタルソリストとしてミュンヘンのヘラクレスザール、モスクワのスクリャービン博物館などに登場。室内楽にも積極的に取り組んでおり、バイエルン放送響コンサートマスターのフロリアン・ゾーンライトナー、州立歌劇場管弦楽団首席チェロ奏者ペーター・ヴェットケ、バイエルン放送響元首席フルーティストのアンドラーシュ・アドリアン、そしてフランスのヴァイオリニスト、ピエール・オマージュと共演を重ねており、ルブリアーナ・フェスティバル(スロヴェニア)はじめ、フランスやスペインの音楽祭に招かれている。2011年ゲーテインスチツチュートの招きで、バングラデシュ、インドにて演奏と公開講習を行う。
ブゾーニ、カサ・グランデ、ポルト、ポッツォーリ、サンレモ、アンドーラ、ピネロロなどの国際ピアノコンクール、トリオ・デ・トリエステ室内楽、ヴィットーリオ・グイといった室内楽コンクールの審査員を務める。現在、ミュンヘンホッホシュ-レの教授。
-この度はインタビューにご対応いただきありがとうございます。最初に簡単な略歴を教えていただければと思います。
松田 東京芸大音楽学部と大学院を出てすぐにパリに行きましたが、やっぱりドイツがいいと思ってミュンヘンに来て、そのままいます。
-パリにはどのくらいいたのですか?
松田 半年くらい。その後行ったり来たり。通りすがりのような感じです。
-ではすぐにドイツに?
松田 そうです。今はミュンヘンに来て41年目です。まずはこちらで試験を受けて特別優秀成績をもらい、マスタークラスに入りました。それが終わってすぐに、アウグスブルグにあるモーツァルトコンセルバトーリウムの常勤になりました。
教える方では、故郷 京都の芸大に2005年~2009年の4年間教えに行きました。その間に少し体の具合を悪くしてしまって、「辞めさせてもらいます」とドイツに戻りました。それでこちらに戻って、ミュンヘンのホッホシューレの教授をしています。
-音楽に興味を持ったきっかけは何だったのですか?
松田 非常に単純です(笑)。私が生まれたところが桂離宮の横で、昔はその辺は田んぼだったのですが、ご近所のお父様で、大阪の関フィルで吹いている方がいらして、そこに大阪からピアノの先生が来てらっしゃいました。そこで姉がレッスンを受けることになって、それをすこし聴いていたらしく……。それで「康子ちゃんも始めてみる?」と言われて、弾いてみたらパパパッと弾けたらしいんです。聴いていたのは半年か1年くらいでしょうか。なので聴い
てはいたけれど、始めたのは割と遅くて7歳をすぎてからです。
-ではお姉様もずっと音楽をやっていたのですか?
松田 姉は合わないと思ったのか、適当な所でやめていきました。
-ではその時の先生との出会いがきっかけだったと?
松田 そうですね。私にとってはそんなもので。母は音楽がとても好きで、子供にもやってほしいなと思っていたみたいですね。特に私からこれをやりたい!と言って始めたわけではなく、すんなりと世界に入っていってしまったんです。
-自分からというよりは、トントン拍子で進んでいってしまったと?
松田 そうですね。後年ピアノの先生に知らされたんですが、最初から問題なくササッとできて彼女にとっては天才児だったようなのですが、私にとっては「そういうもんだ」と思ってずっとやっていた感じで。
-ご自身では、音楽が好きだなと思うようなことはなかったのですか?
松田 勿論 無意識の中魅力的だったんでしょう。今のように、周りが音楽であふれていたり、お母様がピアニストで、おなかのなかにいる間に既に音楽を聴いていたり……そういう時代ではなかったですね。今とは周りの環境が全然違いましたから。出身が京都で桂離宮の近くなんて言っても、当時はすごい田舎だったんですよね。田んぼで隠れんぼをしてよく遊びました。なのできっかけはそんな感じで、歯車がどんどん動いて他の所に連れていかれちゃって(笑)。それが自然だっただけで。
-ドイツに行こうと思ったきっかけは?
松田 東京に行って、周りのすごい友達などをみて、芸大に入ってもまだ始まったばかりのようなものだなと。それで「自分でもっと勉強したい」と思った、ただそれだけです。自分でそう思ったから、自分でやったんです。
-パリやドイツに行ってみて、良かった点、悪かった点はありますか?
松田 私が勉強していた時代 40年前ですが、その時に楽だったなんてことはひとつもありませんでした。今みたいにスカイプなんてないですし、コンピューターもないですし。1990年代では、世界からみると日本は贅沢な国でしたが、私はその前の前なので経済的にも大変ですし、日本人も少なかったし。突如として違う言葉の国に行って、ピアノのレッスンも先生が厳しすぎるくらい厳しくて、私にとっては学ぶことばかりでした。音楽に関しては「日本の方がいい」なんてことはなにもありませんでした。必死で勉強していました。
-音楽を学ぶ上で、ドイツの教育はこういう点がいいという所はありますか?
松田 生活と音楽がよりつながっていると思うことが多々あります。日本の場合はテクニック重視で、音楽会に行くと、びっくりするようなことをみんなができてしまっていますよね。でも生活には密着していない。今思うと、日本でよく勉強できたなと、そして今は日本の音楽の勉強レベルが向上したなと思います。ドイツは勉強している人でなくとも、音楽との接触が多いです。教会の鐘の音を聞いても、いろんな音があってイマジネーションがわいてきます。音楽をしていない友達でももちろん音楽会に行くし、音楽好きの人が「ホームコンサートをしたいから、ちょっと弾いてください」とか、生活の中に音楽が入っていると思います。京都の芸大で教えている時、生徒さんがホテルに呼ばれて音楽をするバイトをしていましたけど、それは普通の家庭に入っているということではないんですね。それがエクスポートとインポートの違いじゃないかなと思います。
-ヨーロッパに留学して、自分にとって一番重要だったことは何ですか?
松田 最初は主としてドイツ音楽を勉強しましたが、言葉がすごく重要ですね。言語とメロディーがくっついています。音楽の中でのアクセントの付け方にしても「ただ音を強くしなさい」ではなく、言葉に対して人の反応の仕方がこう違う、そうすると音楽という世界の中で、ポイントやアクセントになることが違ってくるという具合です。なので、その人がその土地でいかに吸収するかだと思います。日本の音の作り方はシラシラシラ~となだらかですから、そこが違うと思いました。もちろん日本人なので、日本由来のものを変えろとは思いませんが。
-そういう違いは、日本人にとって不利になることはありませんか?
松田 日本人は静と動があれば、一般的には静の方が入りやすいですよね。それはそれで、特徴が出しやすいと思います。だからそういう曲をやるにはいいと思いますが、音楽には白と黒、静と動の両方があるので、どちらかしかやらないのではなく、両方が必要ですよね。私もバルカン地方の血の気の多い人とやると、普通の私より感情過剰に反応します(笑)。
-今仕事をしていて、日本人として有利不利を感じることはありますか?
松田 私の場合は、もう日本人だからという時期はすぎました。私は私個人としてやっているので。
-では最初の頃はどうでしたか?
松田 最初のうち、1970年代くらいには「日本人だからそう言われたのかしら」と思う事も多かったと思います。でも1990年代に入ってからは、たくさんのアジアの人がこっちに入ってきています。昔はアジア人というと日本人が多かったですが、今はそうではなくてコリアと中国が多い。だから人のことをけなす人は日本人だからけなすのではなくて、自分以外の人をけなそうと思っているだけなんですよね。それにドイツは日本人に対して、総じて親切です。第二次世界大戦の経緯もふまえて。
-松田先生にとって、音楽とはなんですか?
松田 地球上の自然世界、そしてあらゆる種類の人間の感情、それに天に向かった信仰と神、そういうものを音で表現しているものと思います。私にとって、音楽が私の世界です。
-では今後の夢としては、そういうものをどんどん表現していくと?
松田 そうですね。自分が素晴らしいなと思う方向に近くなることが、一番の夢ですね。それと昔のように、一番素晴らしいオケと弾きたいというような夢は全くなくて、自分が思うことにどれだけ近くなるかを考えています。体力的にも20歳と50歳とでははっきりと変わっていくので、自分の理想像を追って。ある意味、毎日が夢みたいなものでもあり得ます。
-今も演奏活動はしているのですか?
松田 少ないけれどやっています。
-今後もそれを続けていきたいと?
松田 どこまで続けていけるかな、という疑問はありますが。私はもともとミュンヘンフィルハーモニーに呼ばれてデビューしました。ザルツブルクの大劇場でウィーンフィルで弾いたり、ポーランドで弾いたり、たくさんやっています。なので、日本には余り行っていないんです。一度京都で小泉ひろしさんと共演したり、2005年に沼尻さんとやったり、ミュンヘンフィルでは若杉弘さんの時に弾いたり。
-教員もしながら、演奏活動もされているのですね。
松田 今は教える方がほとんどですが、5年くらい前までは演奏活動の方が主だったんです。
-ドイツで成功する秘訣や条件はありますか?
松田 秘訣があるわけではないので、なんとも言えないですね。その人その人によって、自分が見つけていくことだと思うし。
-今後ドイツに留学したい、勉強したいと思う人にアドバイスをお願いします。
松田 その人が何を望んでいるかによっていろいろありますが、言葉をしっかり準備して、最初からドイツ語がしゃべれたり、理解できる状態で来た方がいいと思いますね。というのも、今は日本の音楽レベルも本当に高くなりました。いい先生が教えていらして。友達などもいろんな所で教授をしていて、本当に素晴らしいです。だからわざわざドイツに行かなくても……となることもあると思います。ドイツに来るなら、そこで自分が何を求めたいかを決めることだと思います。そしてそれは、ドイツ語ができなくて得られるものではないと思います。他のことは日本だって教えてもらえるし。
それと、今でも京芸からのつながりで学生さんが来るのですが、その方々を観察していて思うのは、いい意味でのより積極性が必要だと思います。しっかりと話すということを、小学校の頃からやっていないみたいな様子を受けます。こちらの人は学校に行く前から、自分の意志表示をすることを家庭の中で身につけています。日本では子供の頃はとても可愛がられて(躾に欠ける)、学校に行ってからどうのこうの……と、そういう根本的な所が違うんですね。留学最初は 私もドイツ語を話すのがいやで、なるべく話さないようにして人の後ろに隠れたいタイプで。そんなことをしていたらいけないなと、自分でとても苦しみました。お仕事を持って今のようになるには、自分の意見をしっかりと言えていかないといけないし。
-先生は事前にドイツ語の勉強をしていったのですか?
松田 あまりしないで来ました。だから自分の経験から感じることですね。それに今の人は、わからなければ、何でも素早くiPodや携帯を使ってすぐにみますが、頭の中に入っていない……。表面的なことでその場を終えていくんです。私の時はそんなものはなく、日本人との接触もすごく少なかったので、わからなければドイツ語でも他の言葉で言ってもらって理解していました。今は便利なことがかえって、本当に自分の実になることを妨げていると思います。
-今日はありがとうございました。
ダンス留学アンドビジョン【新着情報vol.10. 2015-05-13 04:00:00】
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こんにちは!アンドビジョンのです♪
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連休も明けますます夏の講習会、発表会へ向けてご準備されてることかと思います♪
今週もオススメの講習会/学校の情報を配信させていただきます。
是非チェックしてみてください♪♪
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【2】講習会情報
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◆ミュンヘン音楽演劇大学バレエアカデミーサマーコース
ドイツの名門「ミュンヘン・バレエ・アカデミー」の講師が直接指導するバレエのサマースクール
若きバレエダンサーに、バレエ界への扉を開く第一歩として開催するバレエサマースクールで、名門校のメゾットを体得しよう。
【期間】2015年8月17日〜8月29日
第1期:2015年8月17日〜8月22日
第2期:2015年8月24日〜8月29日
http://www.dance-abroad.com/major/6641-art-in-motion-munich.html
◆カナダ国立バレエ団サマーコース
北米随一の規模を誇るバレエ団で、総合的にダンスのレベルアップを目指す2週間
カナダ国立バレエ団が主催するクラシックバレエやコンテンポラリーダンスなどの夏期講習会。
広範囲な教育実績を誇るバレエ団ならではのレッスンです。
【期間】2015年7月6日〜7月17日
http://www.dance-abroad.com/major/6282-the-national-ballet-of-canada-summer-dance-intensive.html
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┃学┃┃校┃┃情┃┃報┃┃!┃
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◆ジョン・クランコ・バレエ・スクール
世界中から優秀な生徒が集まるバレエ学校、ジョン・クランコバレエスクール
ドイツ南西部の街・シュトゥットガルトにある、シュトゥットガルト国立バレエ団付属のバレエ学校では、踊りに関する全ての教養を学ぶことが出来ます。
http://www.dance-abroad.com/major/5857-john-cranko-schule.html
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6月締め切りです!!
◆ジョフリー・バレエ・スクール
ニューヨークの名門ジョフリー・バレエ・スクールで、一流のテクニックを学ぶ!
名門バレエ学校「ジョフリー・バレエ・スクール」では、ニューヨークの素晴らしい環境の中、国際的感覚とダンステクニックを開花させる事が出来ます!
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☆★☆ 【4】国内語学レッスン情報 ☆★☆
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【6】編集後記/次回予告
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気になる情報はありましたか?夢への最初のステップになれたら嬉しいです☆
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仙名立宗さん/ダンサー/ダンスインストラクター
16歳よりダンス・アクロバットを岩村信雄、岡全巨に師事。
2001年ミュージカル「ピーターパン」で初舞台。
カナダ・ヨーク大学芸術学部ダンス学科を卒業。
「ピーターパン」「シカゴ」「アニー」「ワンダフルタウン」「ビクター・ビクトリア」「プロミセス・プロミセス」などに出演している。
-ヨーク大学を選ばれたご理由を教えて頂けますか?
仙名立宗さん まず、語学学校に行ったんですよ。それが、オンタリオのトロントじゃなくて、ロンドンっていう街。最初ホームステイしに行ったんですよ。その時に、トロントの大学を見学してみようと思い何校か見学して、ヨーク大学にダンス学科があるっていうのを知り、尚且つ、附属の語学学校があるという事も。附属の語学学校に行って、その語学学校を卒業すれば、条件付き入学で入れるっていうことを初めて知り、その頃僕、TOEFL全然採れてなくかったので、よし!ここにしようと。
-ヨーク大学の附属の語学学校はESLプログラムですか?
仙名立宗さん ESL。はい。
-カナダの語学学校を選ばれたご理由はなんですか?
仙名立宗さん 一番はその時、カナダドルが安かったっていうのが。あとは、安全だったからです。治安が比較的いいだろうっていうことで行ったんですけど。ちょうどそれが、2001年9月で、語学学校入って間もなくしてNYで9/11同時多発テロがありました。やっぱりカナダで良かったみたいな。急に授業中に先生がテレビ付けて、エラいことになった!みたいになって、超パニックでした。僕、英語まだその時、全然分かんないから、一体何見せられているんだろうとか思っていて。来てすぐに凄い事件が起こったので正直怖かったです。
-留学先の選択肢の中にニューヨークがあったという事ですね?
仙名立宗さん ありましたね。やっぱりミュージカルやりたいから、ニューヨークでニューヨーク大学とかコロンビア大学とかも調べたんですけど。ただ、やっぱりどっちもTOEFLが結構高めで、ちょっと僕には無理だってなって。
-ヨークに移った時はホームステイですか?
仙名立宗さん いや、そのESLの寮に住んでいました。ESLの寮っていうか、たまたま、夏の間だけESLが明治大学とか淑徳大学と提携していて、そういう学生達もわんさか日本から来ていて。それで僕も、サマープログラムではないけど夏の間だけ、その大学の寮に寝泊まりできたのでしていました。
-語学学校、ロンドン・オンタリオに行かれたのは、高校をご卒業されてすぐですか?
仙名立宗さん いや、違います。高校卒業して、一度、大阪芸大に1年行きました。大学を中退した後に、ピーターパンっていうミュージカルに出演し、その年の2001年9月からロンドン・オンタリオに行きました。
-ロンドン・オンタリオには、どれぐらいの期間いらっしゃったんですか?
仙名立宗さん ロンドンは6~7ケ月いましたね。
-ヨークのESLは夏の期間だけいて、その年の9月からもう1年生として学部には入った?
仙名立宗さん いえ、7月にESLの入学テストみたいなの受けて、そしたら、レベルが6段階あるんですけど、レベル4に入ったのです。そこからレベル6を卒業しなきゃいけないんです。2ケ月毎にレベルアップのテストがあって、結局、レベル4を2ケ月、レベル5を2ケ月、レベル6を2ケ月で、計6ケ月かけて卒業したんです。ESLを卒業できたのが、そのESLに入った年の12月だったので、冬入学にもう間に合わなくて、翌年の2003年9月まで待ってヨーク大学に入りました。
-踊りは、どれぐらいから始められたんですか?
仙名立宗さん 僕は15歳ですね。
-始められたキッカケは何ですか?
仙名立宗さん キッカケは中学校2年生の時に劇団四季のキャッツを観て、それまでもダンスに興味あったんですけど。実際に、ミュージカルを目指すキッカケになったのはそのキャッツ観たからです。ただ、それが直接、留学に繋がるっていうわけではないんですけど。留学のキッカケはまた別なんですけど。
-それは何ですか?
仙名立宗さん それは高校2年生17歳の時に1か月だけダンス留学でNYのBDCに通ったことがあって。その時に、ミュージカルとかも観て、どうしてもやっぱり日本のミュージカルってよりも、向こうのブロードウェイで観たミュージカルみたいなことをしたくて、英語をやらなきゃみたいな。そこですかね。
-ヨーク大学での一年目はどういったプログラムでしたか?
仙名立宗さん 一年目はクラシックバレエと、あとモダン。モダンはグラハムテクニックを中心にやって、あとはコンポジションっていう振り付けのクラス。あと結構、座学もありました。
-座学はどんな事をされましたか?
仙名立宗さん 座学は、まず舞台の基本的なことを学ぶ、ステージについて学ぶ授業っていうのがあって。その授業の中で、照明機材の取り付け方とか、衣装の作り方、ミシンの使い方とか、裏方作業みたいなのを学びました。あとは運動生理学を2年生でどうしてもとらなきゃいけなくて、その為に、1年生の時点で人体学をみんな必修でとりました。あとは、ダンス学科だけじゃなくて、芸術学部、ファインアーツの生徒は全員とらなきゃいけない芸術学みたいな授業を必修でとりました。
-英語とか、その他、第二言語みたいなのはとりましたか?
仙名立宗さん とりました。なんかESL卒業の子は、引き続きESLっぽい英語の授業をとらなくちゃいけなくて、それはとりました。
-1学年どれぐらいの人数がいらっしゃいましたか?
仙名立宗さん 確か、40人ぐらいですね。
-卒業後の進路は皆さんどういった道に進まれていますか?
仙名立宗さん そうですね。みんな結構、スタジオの先生とかが多いです。ヨガ講師とか。バレエ団に入った子もいるのかな。あとは、英語の先生として日本に来たり。卒業してみんなすぐダンスの仕事についてる人はあんまりいなかったですね。
-例えば、ヨークの場合は大学院があると思うんですけれど、院の方に進まれる方っていうのは何%ぐらいですか?
仙名立宗さん 1割いるかいないかぐらいですね。
-寮でのお食事はどのようにされていましたか?
仙名立宗さん 寮に共同のキッチンがあるので、そこで作っている人もいたのですけど、僕はほとんどヨーク大学の中のフードコートで食べていました。
-夏休みの期間中もフードコートはオープンしているのですか?
仙名立宗さん はい。オープンしているのですけど、僕、夏休みほとんど日本に帰ってきていたので、あんまり行ってなかったです。
-海外で困った事などありましたか?
仙名立宗さん 家探しはやっぱり大変でした。シェアハウスもしていたのですけど、途中で引っ越しとかもあって、その部屋を探すっていうのが毎回苦労しましたねえ。
-なかなか見つからないっていうことですか?
仙名立宗さん そうですね。見つかっても、結構、ぼられそうになったり。結局、最終的に落ち着いたのは、日本人がオーナーのシェアハウスを見つけて、そこに3年弱住んだのですけど。
-大体、お家賃は、1ケ月どれぐらいの所ですか?
仙名立宗さん 450~500ドルぐらいですね。なんか毎年少しづつ上がっていったんで。
-日本の大学の芸術学科と海外の大学のそれとは何か違いなど感じるものはございましたか?
仙名立宗さん そうですね。もともと向こうの文化で生まれたダンスっていうのもあって、やっぱり教え方とか違いましたね。例えばバレエで言うと、もうほんと細かく言うと、あんまりグランプリエを一番始めにしないだとか。身体に関して向こうの方がちょっと敏感になっていて。技術的に凄い、カナダの方がダンスの質が良いって言うわけではないのですけど、長くプロとして踊る為に、どうやって踊っていけばいいかみたいなのを中心に教えてもらうみたいな感じでしたね。それが結構、日本と違う所だった気がします。
-学校生活でなにかお困りのことなどあったら教えて下さい。
仙名立宗さん そうですね。やっぱりレポートとか論文とかを結構書くことが頻繁にあって大変でした。ダンスの授業でも勿論あるし、一般教養の方の提出物とかも結構大変でした。
-そういったエッセイの書き方っていうのは、ESLとかで教えて頂くような形ですか?
仙名立宗さん そうですね。エッセイの書き方は、ほとんどESLで習うっていう感じですね。
-今、プロフェッショナルのダンサーとしてご活躍されてますが、留学してよかったなって思う点などありますか?
仙名立宗さん 日本でミュージカルやっていても、やはり向こうの作品をやる事が多く、演出家とか振付家が外人っていうことが多々ありまして、そういう人達と普通に英語でコミュニケーションがとれるっていうのは、結構大きいなあと思っていますね。
-留学をしたいと考える方へ何かメッセージやアドバイスをお願いします。
仙名立宗さん 学校を選ぶ時に、実際に入る前に一度、それぞれの学校の授業を受けてみるとか良いと思います。普通に見学もできるし、体験とかも多分やっていると思うので。実際に、その学校が何にフォーカスを置いているかを調べた方がいいかなって。自分はミュージカルやりたいのに、バレエとかモダンにフォーカスしている学校に入ってしまって。でも、4年間それをちゃんとやれば、絶対ミュージカルに活かせると思ってやったんですけど。でも、在学中の4年間でミュージカルに関することはほとんどやってないんで、一時期、「あっ、これ間違えたかなあ」みたいに思った時もあって。なので、ほんとに自分がやりたい事がその大学で出来るのかとか、そういう所は先に行って調べた方がいいと思いますね。
-本日は公演前のおいそがしい中貴重なご意見をどうもありがとうございます。
渡航準備(ビザ申請、海外航空券予約、宿泊先予約、海外旅行保険加入)
ビザ申請
ビザ申請が必要な場合、取得までには時間がかかりますので、申込み後コンクール事務局から書類が届いたら、すぐに申請を行います。大使館に事前に問い合わせておく必要がある場合もあります。
往復航空券予約
コンクール期間など、コンクールのスケジュールを確認した上で、往復航空券を予約します。必要であれば、現地空港から滞在先への移動の送迎車をご利用ください。 宿泊先予約 コンクール事務局が用意してくれる場合、指定宿泊先の予約のみ手伝ってくれる場合など、コンクールによって様々に異なります。費用もコンクール側が全額負担してくれる場合、自己負担の場合などがあります。もちろん、滞在を快適にすごされたい方はご希望のホテルを予約することが可能です(地域によって予約できないことがあります)。
海外旅行保険加入 クレジットカード付帯の海外旅行保険は、様々な条件がある場合ありますので必ず契約内容を確認してください。楽器を持って行く場合や安心便利な海外旅行保険は、アンドビジョンからご案内いたします。
アンドビジョンのサポートサービスをご覧ください。 海外国際音楽コンクールサポートサービス
ビザ申請が必要な場合、取得までには時間がかかりますので、申込み後コンクール事務局から書類が届いたら、すぐに申請を行います。大使館に事前に問い合わせておく必要がある場合もあります。
往復航空券予約
コンクール期間など、コンクールのスケジュールを確認した上で、往復航空券を予約します。必要であれば、現地空港から滞在先への移動の送迎車をご利用ください。 宿泊先予約 コンクール事務局が用意してくれる場合、指定宿泊先の予約のみ手伝ってくれる場合など、コンクールによって様々に異なります。費用もコンクール側が全額負担してくれる場合、自己負担の場合などがあります。もちろん、滞在を快適にすごされたい方はご希望のホテルを予約することが可能です(地域によって予約できないことがあります)。
海外旅行保険加入 クレジットカード付帯の海外旅行保険は、様々な条件がある場合ありますので必ず契約内容を確認してください。楽器を持って行く場合や安心便利な海外旅行保険は、アンドビジョンからご案内いたします。
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河口和香さん/デンマーク・ロイヤル・バレエ団サマーコース
2004年よりバレエを始め、現在 ソレイヤ インターナショナル バレエスクールにて松田 ソレイヤ、森塚華奈らに師事。 2015年 ロンドンのセントラル スクール オブ バレエ サマースクールに参加。2016年 デンマーク ロイヤルバレエ団のサマーコースに参加し、2017年度 サマーコースのフルスカラシップを受賞する。2016年12月現在、スイス・イギリスの名門バレエ学校から2017年度の入学生として合格通知を受け取っており、ヨーロッパへの留学が決定している。
-これまでのダンスのご経歴を教えてください。
河口様:今15歳で中学3年生です。3歳のときにダンスを始めて、小学校2年生ぐらいからコンクールに出だしました。いろいろワークショップを受けていたんですけど、初めてバレエで留学したのが中学校2年生のときでした。そのときはセントラルスクールオブバレエというイギリスのスクールに行ったので、今回が2回目でした。
-海外のご経験があったんですね。
河口様:バレエ以外では、小さいときに旅行でオーストラリアに行ったりグアムに行ったりしました。今回の留学はほぼ1人だったので、そういう面ではすごく鍛えられたというか、何でも自分でしないといけなかったので、すごく自分のためになったと思います。
-今回2回目の、海外でのワークショップに行きたいと思われた理由は何だったんですか。
河口様:やっぱりバレエ学校に何年にも渡る長い留学がしたくて、外国のバレエ団にも入りたいと思っていたんです。長い留学をするにはまだ年齢が足りないので、今から少しでも経験できるときに、外国に行って勉強したいなと思ったからです。前回のイギリスのサマーは日本人がとても多かったので 、今回はあまり日本人がいないところで自分を試したいなと思い参加しました。
-周りの方で行ったことがあるという方はいらっしゃいましたか。
河口様:デンマークの講習会には誰も行ったことがなかったです。
-今回デンマークのサマーを受けられたというのは、何か決め手がありましたか。
河口様:ちょうどテレビでブルノンヴィルスタイルの踊りが流れていて、それがデンマークで習えると聞いてすごく興味を持って、習いたいなと思ったんです。そこから申込んだのですが、結構ギリギリになってしまって準備が大変でした。
-具体的にこれを勉強したいということを、明確にしていらっしゃったんですね。実際に現地に行った第一印象はどうでしたか。
河口様:コペンハーゲンは、空気も景色もきれいで、毎日すごく疲れるレッスンだったんですが、頑張れたのは綺麗な景色を見られたからかなと思います。
-デンマークでのワークショップの参加者は、どれぐらいの人数でしたか。
河口様:全部で100人近くはいたと思います。小さい子もたくさんいました。
-日本人の方はいましたか。
河口様:日本人は私を含めて3人でした。
-結構少ないですね。動揺はしませんでしたが。
河口様:私は友達を作るのがすごく好きなので、外国の子とできるだけ頑張って英語で話しました。でもやっぱり日本語を喋れたほうが安心するので、日本人ともしゃべっていましたね。一緒に住んでいた人もいたので、その人と仲良くしていました。英語をもっと喋れたらなと思いました。
-ワークショップのスケジュールというのは、事前に分かっていたんですか。それとも現地で組まれるようなものだったんですか。
河口様:内容は大体聞いていたんですが、何時から何があるというのは向こうで紙に貼り出されていました。私たちのクラスは人数が多く、分けられていたので、それを見てそれぞれ行っていました。そういうのも英語で、最初は全然読めなかったのですが、友達が高校3年生だったので教えてくれました。
-レッスンが大変だったとおっしゃっていましたが、1日のスケジュールはどんな感じだったんですか。
河口様:私が経験したのは第2・3期間なのですが、第2期は、朝の9時半から12時まで、最初のレッスンからブルノンヴィルスタイルのバレエをして、そのあとポワント履いてというのを2時間半だったんですけど、3週間目はずっとクラシックバレエをやっていました。2週間目は、お昼休憩が13時まであって、1時間15分のピラティスがあって、そのあとモダンが2時間15分ありました。第3期間はピラティスじゃなくてパ・ドゥ・ドゥクラスという男の人と踊る時間があり、午後はモダンが2時間15分ありました。
-では9時半から17時ぐらいまでずっと・・・すごくハードですね(笑)
河口様:そうですね。普段こんなにやらないのでハードでした。
-これを2週間ですか。
河口様:はい。日曜日以外ずっとやっていました。
-これは基本的に全部グループのレッスンなんですか。
河口様:そうですね。グループレッスンでした。第1期と第3期目は違うメンバーでグループを組み直してレッスンをしました。
-初日にそういったレベル分けの何かがあったりするんですか。
河口様:いいえ、多分適当に分けていたんだと思います。
-事前の書類審査などはありましたか。
河口様:よく分からないんですけど、最初はオーディションがあったようですが、私が申し込んだときはもうありませんでした。
-見ていただいた先生はどういった先生でしたか。
河口様:最初の先生は、デンマークのバレエ団のプリンシパルだった有名な先生でした。モダンの先生や2週間目の先生も、活躍されていた先生で、デンマークのバレエ団に入って先生をやられている方だったと思います。
-レッスンで教わったことの中で、何か印象に残っていることはありますか。
河口様:ブルノンヴィルスタイルは、顔の付け方が普通のバレエと違って、ポジションも違うんです。結構体感を鍛えられました。他にも「音をきちんと取りなさい」と言われました。遅れても早くてもだめで、きちんとテンポに合わせて踊らないといけなかったので、日本に帰ってきて音取りがすごく良くなりました。今まではすごく遅れて踊っていたんですけど、きちんと音に合うようになりました。全部細かく教えてくださったので、すごく分かりやすかったです。一番印象的だったのは、「顔を付けることを、思っている以上にもっとやりなさい」とか、「自分が思っている以上に体を使いなさい」と、結構厳しく言われました。サマースクールなのに、すごくちゃんと指導してくれたのでびっくりしましたし、日本に帰ってきて自分の踊りが変わっていたので驚きました。向こうでは周りの人のレベルが高くて、上手だったんです。バレエ団が主催しているサマースクールですし、有名なバレエ学校に入っている人たちが集まっていたので、みんな本当に上手でした。
-年齢的には何歳ぐらいの方が多かったですか。
河口様:17歳とか18歳が多く、年上が多かったですね。私と同じ15歳は何人かいました。
-発表の機会やレッスンの最後にセレモニーなどがあるマスタークラスがあるんですが、どうでしたか。
河口様:パフォーマンスというのがあって、ホールのようなところで踊ったんですけど、クラスの中でブルノンヴィルスタイルの基本的なステップをみんなで踊るみたいな感じだったんです。それを最後のほうで練習していて、昼休みや休憩時間の間にもその発表に向けてリハーサルがありました。私は2週間目と3週間目の分でしたが、1週間目から来ている人はもっと忙しかったと思います。
-それは毎週あるんですか。
河口様:いいえ。最終週の最後です。
-先生方のパフォーマンスもあったりするんですか。
河口様:それはなかったですね。参加している人たちで作っていくという感じでした。
-それは全員出られるんですか。
河口様:みんな1つは絶対に出ていたと思います。1週間目に受けた人は、選抜されて出るものもあったようです。パフォーマンスがあるので、レオタードも「黒を持ってきてください」と言われていました。
-ちなみにレッスン以外の個人練習の時間は、どういうところで練習されましたか。
河口様:自主練は、私はコンクールが日本に帰ってきてすぐにあったので、全部のレッスンが終わったあとに、スタジオを少し借りられたので、そこで1時間ほど練習していました。
-そこは他の皆さんも自主練をしていらっしゃったんですか。
河口様:いいえ。みんなすぐに帰ってしまって、日本人ぐらいでした。
-ではレッスン以外の時間で、街に遊びに行くという時間はなかったのではないですか。
河口様:日曜日に1度だけ遊びに行きました。ご飯を買いに行かないといけなかったので、近くのスーパーには毎日行っていました。
-日曜日はどう過ごされていましたか。
河口様:日曜日は、日本人の2人と一緒に遊びに行きました。コペンハーゲンに有名なレストラン街があって、そこでご飯を食べて、その周辺でショッピングをしました。フライングタイガーという雑貨屋さんが日本にもあるんですけど、コペンハーゲンにもお店があったので、そこに行き、お土産などをいっぱい買いました。
-日本の雰囲気と全然違ったと思うんですけど、街の様子はどうでしたか。
河口様:街並みもすごい綺麗でした。デンマークの人はすごい優しい人ばかりで、「大丈夫?」と声をかけてくれて、何も言っていないのにいろいろ教えてくれたりしました。
-それは英語で話しかけてくれるんですか。
河口様:そうですね。「困ってる?」という感じで話しかけてくれて、すごく優しかったです。
-治安の部分で不安なところはありませんでしたか。
河口様:全然大丈夫で、日本より安全なんじゃないかと思うほどでした。講習会のバッチを付けていたんですけど、「逆に危ないよ」と友達が言っていました。白夜で夜も21時半ぐらいまで明るく、ずっと夕方みたいな感じだったので、全然危なくなかったです。
-今回はどういうところに泊まられたんですか。
河口様:アパートの6階で、エレベーターがなくて大変だったんですけど、眺めのいいところでした。階段を上る筋肉がついて良かったと思います。
-他に困ったことなどはありませんでしたか。
河口様:そんなに困るようなことはなかったですね。
-ルームシェアというかたちで、他の人との共同スペースが結構あるんですか。
河口様:そうですね。同じ部屋になった人は、同じサマースクールに来ていた人だったんですけど、日本人とアメリカ人とカナダ人がいました。夜遅くまで外出している人もいて、文化の違いを感じましたね。
-結構長い滞在だったと思うんですけど、料理はどうされていましたか。
河口様:ご飯は、結構日本から持って行っていたということもあったんですけど、スーパーでフルーツやチーズ、ヨーグルトが豊富だったので買って食べていました。スーパーで買ったものもすごくおいしかったです。日本でも料理をしていましたが、デンマークに行ってもっと料理をするようになりました。友達はご飯を炊いておにぎりを作ったりしていました。
-そこで一人暮らしの能力も高まったということですね。洗濯はどうされていましたか。
河口様:洗濯は何回か手洗いでしていたんですけど、洗濯機があって、使い方が分からなかったので、外人の子に教えてもらって2回ほどしました。服は何着か持って行ってたんですけど、普段もジャージなどで、あまり洗濯するほど着ていませんでした。
-外食などはほとんど行かれていないんですか。
河口様:土曜日の夜に、遊びに行く前の日に、近くのフランス料理を食べに行って、ステーキを食べてすごく満足しました。4000円ぐらいだったと思います。しかも店員さんがすごくいい人で、メニューが何を書いてあるか分からなかったんですけど、「お肉が食べたい」と言ったら「これがいい」と勧めてくれました。
-今回改めて振り返って、ワークショップに参加してみて良かったと思った瞬間はどんなときでしたか。
河口様:やっぱり外国の方と一緒にレッスンを受けられて、みんなすごく集中してレッスンをしていたし、英語も分かるようになって、全てが良かったです。ご飯もおいしかったし、街並みも綺麗だったし、人もすごく優しくて、すごく楽しかったです。
-日本と留学先でかなり違ったなという点はありましたか。
河口様:やっぱり日本だといろんな先生に習えなくて、モダンのクラスがあったということも大きな違いでした。日本だとクラシックしかないので、モダンやパ・ドゥ・ドゥができて、すごく体幹が強くなりました。エクササイズもいろいろ教えてもらいました。周りの人たちはみんな身長が高かったです。私は166センチあるので日本では背の順だと後ろの方なんですが、このサマーコースでは背の順だと前の方でした。
-それは確かに日本では経験しにくいことですよね。今、デンマークの講習会に興味がある方が何名かいらっしゃるんですけど、その人たちにアドバイスをぜひいただいてもよろしいでしょうか。
河口様:やっぱりご飯とかを作れるようにならないと、家に帰ってもお母さんが何かしてくれるわけではないので、全部自分で準備をしたり、すべてしないといけなかったので、自分のことはちゃんとできるようにならないといけないと思います。あとは、英語は話せないと何も分からなかったので、絶対に英語は勉強すべきだと思います。最後のパフォーマンスをする日の朝に来年のサマーのフルスカラシップが5名発表されたんですけど、私もその中の一人に選んでいただけて、日本人でも頑張ればしっかり評価してもらえるんだなと、とても嬉しかったです。皆さんもぜひ頑張ってください!
-ちなみに河口さんは、英語はどこかに通われたりしていたんですか。
河口様:今も英会話に通って勉強しています。現地に行って、何を話せばいいかなどは大体分かるようになりましたね。今日本で習っている先生がイギリス人の方で、私が留学したいということでその先生が英語でしゃべってくれたりしています。その先生が話すことも、前は分からないこともあったんですが、今ははっきり分かるようになりました。
-向こうでも積極的に話しかけていたというのが大きいですかね。
河口様:それは結構あると思います。レッスンは自分なりに一生懸命受ければ大丈夫なので、やっぱり身の回りのことなど自分でできるようにして行くのが大事だと思います。私は昔から家事やお手伝いが好きだったので、自然とできるようになっていたんだと思います。いつも通りの姿勢でやらないといけないので、友達でお母さんが見ていないからといって、すごく食べてしまって太ったという人もいました。きちんとストレッチとかもいつも通りやらないといけません。でも日本より早寝早起きができたので良かったです。日本では22時過ぎぐらいまでレッスンをやっているんですけど、向こうでは22時半過ぎに寝ていたので全然違いました。だから体調も良かったのかもしれません。
-今後の河口さんの予定も聞かせていただければと思います。
河口様:また1月にオーストラリアのサマースクールに行く予定です。来年も7月のデンマークサマーにもう一度行きたいです。それから、スイスのチューリッヒオペラ座付属バレエ学校と、イギリスのセントラル・スクール・オブ・バレエから合格をもらっているので、1月末に学校見学と、もう一つ別の志望校もあるので二次オーディションを受けようと思っています。日本では、発表会が年内で一段落したので、いくつかコンクールに出ようかなと思っています!
-もしまた現地でご活躍されるようなことがあって、面白い話や留学あるある等があれば、ぜひ教えてください。最後に、現地のことについて、これだけは伝えておきたいということはありますか。
河口様:ちゃんと自分のことを考えてから留学したいんだったら、全部人任せにするのではなくて、自分で全部計画的にやったほうがいいと思います。私も帰ってきてから自分でするようにしていて、お父さんが「何でもできるようになったね」と言っていました。向こうに行って授業内容もすごく良かったし、行って損は絶対ないと思います。あと、コペンハーゲンのアイスクリームが本当に美味しかったので、ぜひ食べてみてほしいです!
-グルメ情報までありがとうございます!貴重なお話を聞かせていただきまして、ありがとうございました。
河口様:ありがとうございました。
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S.M.さん/ウィーン国際音楽ゼミナール
-専攻
ピアノ
-参加コース名
ウィーン国際音楽ゼミナール
-参加期間
2024年9月2日~2024年9月7日
-今回ご留学なさってみていかがでしたか?全体的なご感想をお願いします。
楽しかったです。
-特に印象に残ったことは何かありますか?(講習会、生活面などいろいろな点で)
初日に、同じ講習会に参加するアメリカ人と一緒に地下鉄に乗り、切符の買い方や乗り方を教わりました。その方のおかげで観光もスムーズにできましたが、交通機関はある程度頭に入れておいた方が良かったと思いました。
-***レッスンについて***
-担当講師名
ジャスミンカ・スタンチュール先生
-1クラスの参加人数
5人以上
-レッスン回数
4回
-レッスンの進め方
1曲全部聴いてから気になったところをピックアップするスタイル。1回で1〜2曲。スタイルは特に日本と違うとは思いませんでした。
-講師・レッスンの印象(どんなレッスンでしたか?日本との違いなど)
宗教的な例えは、多くの日本人には真似しにくいと思いました。(天使が降りてくるように等)ピアノのコンディションがどの部屋もあまり良く無く、その中で弾く難しさを感じました。
-通訳について通訳はいてよかったですか?何か問題はありましたか?
とても親切な通訳さんでした。ウィーンのことも教えて頂きました。他の受講者で通訳さんがいない方がいましたが、やはり伝わり方が違うと思います。
-***宿泊施設について***
-宿泊形態
ホテル
-良かった点
朝食付きだったので、他あまり食費をかけなくて済んだ。比較的綺麗な部屋だった。ピアノ部屋が地下にあり移動時間をかけずに済んだ。
-悪かった点
猛暑の中、クーラーが無かった。
-***国や都市、滞在した街について***
-実際に行ってみて、この国や都市の印象はいかがでしたか?(治安面、交通面、街の人の印象など)
治安は良いと思うが、駅で一度だけ「母が倒れてお金がないから寄付をくれ」と話をされた。英語が分からないフリをして逃げた。英語で話してくれる人がほとんどでドイツ語が不自由でも基本通じる。町で何度か道を尋ねたが、カタコト英語でも皆親切に教えてくれた。
-現地でのお食事はどうでしたか?(自炊、外食など)
カロリーが高く、量はあまり必要なかったので、1日1〜2食程度だった。味覚は、日本食の方が合うと思う。自炊はしなかった。
-留学して、ご自身が成長したと思う点や、変わった点などを教えてください。
知らないところに飛び込む勇気が、1番成長できたと思う。ほぼ初対面の人と行動を共にしたりすることは日本ではあまりなく、良い思い出になった。
-今後留学を考えている方に、アドバイスをお願いします。
迷っているなら、飛び込んだ方がいいと思います!演奏だけでなく、身も心も成長できました!
★2/26・(水) 17:00-【☆ウィーン国立音楽大学インターナショナルサマーアカデミー ISA☆】現地講習会担当者がプログラムについて解説致します!★
ウィーン国立音楽大学インターナショナルサマーアカデミー ISA
Information Session
~ウィーン国立音楽大学インターナショナルサマーアカデミー ISAオンライン説明会~
参加費無料・完全予約制・オンラインでの参加も可能です
ゲストスピーカー:講習会事務局 Siana Rabeckさん
日時:2月26日(水)17:00-17:30
場所:≪アンドビジョン・東京オフィス≫
〒101-0052
東京都千代田区神田小川町3-8 神田駿河台ビル2階
JR御茶ノ水駅御茶ノ水口から徒歩7分、東京メトロ半蔵門線神保町駅から徒歩5分程度
♪参加ご希望の方は、こちらからオンライン予約フォームを送信して下さい。
※説明会予約を選択→その他ご要望等に“ISA”とご記入下さい。
お電話・FAX・メールでのご予約も承っております♪
電話:03-5577-4500 FAX:03-4496-4903 メール:このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。