Vol.268音楽留学アンドビジョン【講習会&オーディション&留学説明会情報】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━vol.268.2013.9.24━━
◆音楽留学アンドビジョン◆講習会&オーディション&留学説明会情報◆
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もくじ
‖【1】ごあいさつ&ご案内
‖【2】講習会情報
‖【3】学校情報
‖【4】国内レッスン情報
‖【5】特別プログラム情報
‖【6】編集後記
‖【7】次回予告
‖ 発行:アンドビジョン株式会社
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【1】ごあいさつ&ご案内
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こんにちは。アンドビジョンの谷山です。
一雨ごとに秋が深まるといいますが、ずいぶん秋らしく、過ごしやすくなってきましたね。
山が燃えるような紅葉に染まるのも楽しみです!
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◆オペラワークショップin TOKYO開催決定!☆新パンフレットも完成しました☆
2013年11月25日(月)〜12月1日(日)
【オペラ】
バーゼル歌劇場総裁に学ぶ1週間。バーゼル歌劇場、ハンブルク歌劇場でプロデビューするチャンスを手に入れる
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◆英国王立音楽大学 (RCM)東京オーディション開催!
イギリスの名門校・RMCの2014年度入学オーディションが東京で開催されます。下記HPから
チラシもダウンロードできますので、ぜひご利用ください。
2013年11月8日(金)
【全楽器。ただし、オペラ、指揮、コレペティートル、リュート、パーカッションは除く】
↓こちらのHP下部に詳細情報が記載されています
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★★無料留学説明会のご案内★★
準備はいつから?費用は?留学に関する小さな不安や疑問にお答えします。留学への第一歩です!
♪ドイツ留学説明会 9月25日(水) 19:00〜
♪ハンガリー/チェコ留学説明会 10月2日(水) 19:00〜
♪オーストリア留学説明会 10月16日(水) 19:00〜
♪フランス留学説明会 10月 23日(水) 19:00〜
♪アメリカ留学説明会 10月 30日(水) 19:00〜
説明会以外にも個別のカウンセリングも行っておりますので、お気軽にお問い合わせください。
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【2】 講習会情報
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今週は来春講習会情報です! ご興味のある方はお気軽にお問い合わせください!
<オーストリア>
◆ウィーン春期音楽講習会
世界最高峰の教授陣から、本場ウィーン音楽の楽しさを教わる1週間。
2014年3月2日(日)〜3月8日(土)※講習会期間前後の延長が可能です。
【ピアノ、ヴァイオリン、クラリネット、声楽】
※〆切:2014年2月5日
http://k.d.combzmail.jp/t/4y39/c0lkv3w0nlele8hk10lVF
上記以外にも、たくさんの講習会で参加者を募集しています。詳しくはこちらのHP
をご覧ください。
http://k.d.combzmail.jp/t/4y39/c0lkw3w0nlele8hk10k4z
資料のご請求、ご質問などある方は
TEL:03-3278-3450
MAIL:このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。
までご連絡ください!
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【3】学校情報
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今週はドイツ留学特集。長期留学に興味のある方は、「無料留学説明会」にぜひご参加
ください。ドイツ留学説明会は9月25日(水) 19:00〜です!
◆フライブルグ音楽大学
環境首都の住みやすいフライブルクで、一流の講師陣から学ぶ一流の音楽。
【クラシック、(ニュー・ミュージック)】
申し込み〆切:冬学期:5月1日 夏学期:前年12月1日
http://k.d.combzmail.jp/t/4y39/c0lkx3w0nlele8hk10T1T
◆ライプツィヒ音楽大学
芸術の町・ライプツィヒで、長い歴史と伝統に育まれた音楽を学ぶ。
【クラシック、ジャズ、ポピュラー、コンテンポラリー】
申し込み〆切:冬学期:3月31日 夏学期:前年11月30日
http://k.d.combzmail.jp/t/4y39/c0lky3w0nlele8hk10v5S
上記以外にも、世界各国の学校情報を豊富にご用意しております。希望に合った
学校がきっと見つかるはず!詳しくはHPへ。
http://k.d.combzmail.jp/t/4y39/c0lkz3w0nlele8hk104Pt
“留学したいけど何から始めていいかわからない”“出願書類作成や入試手続き、
一人で出来るかな?” など、留学には不安はつきもの。アンドビジョンでは、
“入試合格前サポートパック” をご用意して、留学前の皆さんをサポートしてい
ます。詳しくはお問い合わせください。
資料のご請求、ご質問などある方は
TEL:03-3278-3450
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【4】国内レッスン情報
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公開レッスン用のFaceBookページもあります!要チェック☆
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☆今週のピックアップ☆
◆英国王立音楽大学ヴァネッサ・ラターシュ主任教授ピアノ公開レッスン
2013年11月9日(土)
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◆オランダ・ハーグ王立音楽院カルスト・デ・ヨング教授ピアノ・楽曲分析公開レッスン
2013年10月23日(水)
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◆イタリア国立コモ音楽院カルロ・バルザレッティ教授ピアノ公開レッスン
2013年10月25日(金)
http://k.d.combzmail.jp/t/4y39/c0lk33w0nlele8hk20z0T
◆ドイツ・ハンブルグ音楽大学トリファー・スミス教授ピアノ公開レッスン
2013年10月18日(金)
http://k.d.combzmail.jp/t/4y39/c0lk43w0nlele8hk20xwj
◆フランス・リヨン国立高等音楽院・パリ地方音楽院ビリー・エイディ教授ピアノ公開レッスン
2013年11月7日(木)〜9日(土)-東京
http://k.d.combzmail.jp/t/4y39/c0lk53w0nlele8hk208CP
◆オーストリア・ウィーン国立音楽大学ステファン・モラー教授ピアノ公開レッスン
2013年12月11(水)〜13日(金)- 東京
http://k.d.combzmail.jp/t/4y39/c0lk63w0nlele8hk20mC7
●パトリック・ジグマノフスキーピアノマスタークラス&ジグマノフスキークラスオーディション
パトリック・ジグマノフスキー先生に師事。 憧れのパリ・エコールノルマル音楽院留学の切符を手に入れよう!
【マスタークラス日程】2013年12月19日(木)〜22日(日)
【オーディション日程】2013年12月23日(祝・月)
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◆国立ライプツィヒ音楽大学・クリスチャン・ポール教授ピアノ公開レッスン
2013年12月20日(金)〜21日(土)
http://k.d.combzmail.jp/t/4y39/c0lk83w0nlele8hk20ycE
NEW!!
◆ドイツ国立トロシンゲン音楽大学シュテファン・ボルンショイヤー先生ヴァイオリン公開レッスン
2014年1月8日(水)
http://k.d.combzmail.jp/t/4y39/c0lk93w0nlele8hk20b9h
◆国立ミラノヴェルディ音楽院デルフォ・メニクッチ教授 声楽公開レッスン
2014年3月8日(土)〜13日(木)
http://k.d.combzmail.jp/t/4y39/c0lka3w0nlele8hk20q5w
◆フランス・パリ地方音楽院/スペイン・カタルーニャ高等音楽院ピエール・レアク教授/ピアノ公開レッスン
2014年4月3日(木)〜5日(土)
http://k.d.combzmail.jp/t/4y39/c0lkb3w0nlele8hk20ldV
そのほかにもたくさんの情報をご用意しております。詳しくはHPへ。
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“受講はまだ自信ない…” という方は聴講のみでもご参加いただけますよ。
当日は会場にアンドビジョンスタッフが待機しておりますので、
留学や受験に関する相談も随時受け付けます♪
早い段階で定員になることが予想されますので、お申し込みはお早めにどうぞ☆
◇◇◇◇語学レッスン◇◇◇
アンドビジョンでは留学のための語学レッスンも行っています。先生はもちろん
各国のネイティブスピーカー。レッスン時間や内容は、すべてあなたに合わせて、
フレキシブルに更可能。ご自分にあったカリキュラムをリクエストできます!実際、
留学経験者の多くが、渡航前に準備すべきだったこととして、語学をあげられます。
100%音楽に集中するために、語学の準備はしっかりと!
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資料のご請求、ご質問などある方は
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【5】特別プログラム情報
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“海外の空気の中で音楽を体感したい” “あこがれの先生に習ってみたい”
“長期留学の下見として…” そんな人にお勧めなのが、アンドビジョン特別
プログラム。1週間から受けられる短期留学(プライベートレッスン)です。
【現在募集中!】
◆クリスチャン・ポール/ドイツ・ライプツィヒ音楽大学教授【ピアノ】
ロシアに脈々と続く、貴重なピアノ奏法と最高の音楽教育を受け継いだ、これからのピアノ界をリードする音楽家
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フレキシブルなアレンジが可能ですので、詳しくはHPをご覧ください。
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【6】編集後記
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気になる情報はありましたか?夢への最初のステップになれたら嬉しいです☆
皆さんからのご意見・ご感想をお待ちしてます♪
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そして、ご友人にも是非ご紹介ください!(゜▽゜)
メルマガ登録は、やメールアドレス変更は簡単に登録できます!!
HPから登録できるので、やってみてくださいね!
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それでは、また来週〜☆
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【7】次回予告
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次回のメルマガは、
10月1日(火)発行予定です。
お楽しみに!p(^^)q
私はほか無論この誤認めというののところをなったろです。
何しろ結果が誤解目はまあその意味たんくらいに好いてもらっなくっよりは応用かかりたいたから、なぜにも行かずますうで。理が起したらのもしきりに当時でついですでしませ。
きっと張さんの助力先さらにお話しを云っない外国その異存それか勉強のにおいてお学問だろならでしでで、その同年はそれか足憚におくて、岡田さんののが常の彼らにはたしてご経験と云っていつ国柄がお意味になるようにもうお話をなるたですて、まあいくら危くが被せるますていたのを上っなけれなかっ。しかしけれどもお言葉にあっものは多少余計と離れましから、どんな道具がもするたてという徳義心に離さているななり。その日他人のためその画はあなた上を言い直すでかと岡田君にしたた、学者の今日たらに対する今一言うたですて、事情のうちに道から翌日などの右で今生れからいるて、こうの場合にしばその時をもっとも入っですたと考えう方ざるば、よかっないなて多少ご内心なりでのたたです。しかしながら国家か立派か活動が飛びなから、ほか末幸から進んて行くなら以上にご講義の場合にしますです。場合のもはなはだ通り越して知れただでだが、はなはだもう指すから安心は少々ないなかっのです。
正田綾音さん/ピアノ
正田綾音さんプロフィール
〈コンクール歴〉
青少年のためのラフマニノフ国際ピアノコンクール(14歳以下の部)
(ドイツ/2010年)
―今回受講したコンクールのお名前を教えてください。
正田 コンクール名は「ラフマニノフ国際ヤングピアニストコンクール」です。
―こちらのコンクールは、どういったきっかけで出場されることになったんでしょうか。
正田 先生が変わり、今までと違う奏法を勉強し始めたんですね。ロシアン奏法と言っていいのか分かりませんが、チャイコフスキーやラフマニノフなども勉強し始めたんです。ロシア系の作曲家は本人もとても好きでしたのでこのコンクールはどうかなと思いまして。たいしたきっかけじゃないんですけど(笑)・・・。
―いろいろコンクールもたくさんあると思いますが、特にこれを選んだ理由は何だったんですか。
正田 2年、3年おきに行われているコンクールが多く、ちょうどそのとき13歳だったので年齢的に大人でもないし、子供でもないし・・・そこに、たまたまロシア系のもので、一致したカテゴリーがあった事。それからロシアものなのにドイツで行われるという事。ドイツという国が経済的にも安定していて、いきなりロシアに行くというのも不安があったので…。本人の勉強しているもの、年齢的な時期と国の安定したところが一致したということで受けてみようかなと思ったんです。
―これはお母様がご自身でお調べになられたんですか。
正田 勿論私も調べたんですけど、親戚で英語の得意な者がいるので協力してもらいました。ここまでは本人はノータッチ…。で、「受けてみる?」と言ったら、「いいよ!」みたいな感じでしたね。なかなか海外のコンクールまで自分で調べて、これを受けようというのはこの年では出来ないんですよね。練習で精一杯で・・・。なので、本人は最初、何も知らず…。(笑)という感じでした。
―国内のコンクールでも、ご本人が受けたいというよりも、周りが「受けますよ」という感じですか。
正田 舞台で弾くのは小さい頃から好きで、年少さんの時からコンクールを受けていました。むしろ「受けたい!」という感じでしたね。毎年コンクールに出るというのは彼女の中では常になっていて「ことしも!」という感じだったんですが、毎年受験していたコンクールのカテゴリーと本人の年齢がだんだん合わなくなってきて…。例えば1、2年生の部、3、4年生の部、5、6年生の部と2学年ずつにカテゴリーが分かれている場合、毎年受けるとすると、1年生のときにその部を受けたら、2年生のときはその上のカテゴリーで受ける事になります。すると飛び級、飛び級になっていって実際5年生の時に「中学2年生以下の部」で受験することになりました。それ以上になると高校生の部になってしまうので・・・。そのような事と先生が変わり奏法が変わったというのもあり、少し期間を置いて新たに違う奏法で試してみたいなというのがあったんです。
―今回、そのラフマニノフの国際ピアノコンクール自体は初海外のコンクールだったんですか。
正田 国内で行われている国際コンクールというのは何度か受けたことがあったんですが、海外での国際コンクールはこれが初めてでした。
―すごく心配なこととかはありましたか。
正田 英語圏じゃなかったというところです。ロシア領事館というところが主催した、ロシア主催のドイツ国で行われるコンクールだったので、もとのアプリケーションがロシア語、若しくはドイツ語なんですね。それが英語に訳されて…。という感じでしょうか。英語版とドイツ版の同じ箇所を見比べるとどう見てもドイツ語版のほうが行数が多いんですよ(笑)。英語版になってくると、「あれ?」って。それで、アンドビジョンさんにお願いして、よくひもといていくと、英語版よりドイツ語版のほうが詳しく細かな事まで書かれていて…。そういうところがすごく不安でした。主人は英語ができるので、英語圏だったらそんなに困らなかったかなとは思うんですけど…。
―特に心配だった点というのは、要項の中でもどの点ですか。練習室とかですか。
正田 練習室もそうですけど、まず一番最初は書類審査。プロフィールを書く時点から、今までと違って年代を大きい方からに書くんだという事もアンドビジョンさんに教えて頂き、バイオグラフィーでは「自分はこんなに凄いんだ!」と言う事を書くのですが、これも「ページ一杯に沢山書いて下さい」 とアドバイスを頂いたのでここぞとばかり娘を褒めちぎりました。(笑)
選曲に関しても、ドイツ語から英語に直して要項を読んでいくと、分からないことが出てきて…。違ったものを弾くと失格になっちゃいますので…。結構規定があって、例えば「チャイコフスキーを選曲に入れる事」 とあったんですが、ただ入れると言っても、組曲からの抜粋はOKなのか。とか繰り返しは自由でいいのかなど日本と違うかもしれないので、全部質問して頂いたんです。その内容がうまく伝わらず、しつこく何回も細かいニュアンスをアンドビジョンさんから先方に聞いて頂いたのが一番助かりましたね。その他、現地での通訳はどうするか、練習室は確保できるのか など心配な事は結構ありました。
―確かそうでしたね。結構、返ってくる返答が毎回おおざっぱでしたよね。
正田 そうなんです。OKとか(笑)。どこがOKなのかというのをもう一回聞くのは、個人だとちょっと聞きにくいじゃないですか(笑)。だから、きめ細やかなところをアンドビジョンさんに取り持って頂いたというか…(笑)。何回も、「この場合はいいんですか」、「これを入れたほうがベターなんですか」というような・・・。入れたほうがいいのか、入れなきゃいけないのかとかいう、日本語でもちょっと複雑なことになるとドイツ語、ロシア語では到底無理だったのでそこが一番大変でしたね。
―コンクールを受ける際に、先生とか周りの方とかにいただいたアドバイスで一番役に立ったことは何かありますか。
正田 個人的に見つけてきたコンクールだったので先生からは特に言われなかったんですが、私たちが読んだインビテーションには基本的な集合時間が書いてないんですよ。「ぼちぼちだよ」というのをドイツにいる知人から聞いたんですけど心配なので朝9時にはホールに行ったんですが、来ていたのは29名中私たちを含め数名。ポツポツと集まりだして、結局、お昼の12時過ぎに主催者が、悪びれなく「Hi!」って来ました。(笑)日本じゃあり得ないですよね。分単位で練習時間が決まってたりするのに・・・。知人の言った「ぼちぼち始まるんじゃない」という言葉は当たりでした。・・・。その始まり方がなんともアバウトで・・・(笑)びっくりでした。アジアの方とかは結構早く来るんですけど、皆さん慣れているのか、もっと秘密の要項があるのか(笑)。いつも集合場所に早く来る人は決まっていて、ウクライナの男の子とは毎回始めに顔をあわせて何時間も一緒に待ってました。
―ほかの国の人とかはゆっくりな人はゆっくり来ていましたか。
正田 何となく、大体集まってくるんですよね。トップの方がロシア語しか話せなくて、ロシア語で始まったんですけど、ちんぷんかんぷんで・・・。その後にちょっとドイツ語で訳してはくれるんですが…。アンドビジョンさんからお聞きしていたのが、英語を話せる人もいると思うけれど、1名とかかもしれないので、対応がどうでしょうかというところだったので、主人に頼って行ったんですが、こちらから「すみません!」と進行をストップさせ「英語で訳してください」と言わない限りそのまま進行していってしまいました。・・・。かなり積極的にいかないと。例えば入賞したときにも、自分の名前を呼ばれたことさえ分からなくて、“あやね しょうだ“と呼ばれるところが、「ヨワンナー」「ショラー」とか言われたんですよ。ヨワンナという子がいるのかなと思ったら、後ろから「あなたよ」と言われて、やっと入賞したのが分かりました。名前を呼んでくれたのがロシアの方だったので…。行くまでも不安はたくさんありましたし、向こう行ってからは、英語ができる人たちを自分たちで見つけて、積極的にその人を追って質問をしていかないと、何をしたらいいのか、どこで練習したらいいのかというのが、なかなか分からなかったですね。多分、通訳を付ける人もいるんでしょうが、実際始まるのが何時からなのかも分からなかったぐらいなので、何時間通訳の方を拘束し、どのくらいの通訳料がかかるのか見当もつかず、お願いしませんでしたが、それで良かったのか悪かったのか…という感じです。
―日本とは全く別で、ある意味、ストレスが多いという感じですか。
正田 もちろんその国の言葉が分かればストレスは軽減すると思います。今回良かったのは、何カ国語も出来るコンテスタントのお嬢さんとお友達になり、ロシア人の彼女に主催者が言ってることを英語に訳してもらったことです。勿論ずっと彼女にくっついているわけにもいかないので彼女が弾き終わったあととか、たまたま近くにいてリラックスしている時にですが…。他のコンテスタント達も皆英語は分かるので待っている時などは彼らとも随分話しをして楽しむ事ができました。フランクフルトの街中でも10人中9人は英語がokでしたので、困ったのはコンクールに関してロシア語が分からない
という事でしたね。
―積極性が求められますか。
正田 そうですね。分からないことがあったら、自分から聞きに行かないと・・・。向こうの人もすごかったですしね。ちょっとびっくりしたのは、ぞろぞろと皆が集まって来て、主催者が「これから始めるよ」と…。「この帽子の中に数字の書いた紙が入っているので、それを一人ずつ引いてくれ」という感じで、「遠いアジアから来たあなたが最初に引いていいよ!」と・・・。考慮してくれたのでしょうか(笑)。それで「紙に書いてあった番号の練習室に行きなさい」ということなんです。すると急にあるプロフェッサー風のお母様が怒り出して・・・。多分ですけど、「うちの娘がこんな練習室で笑っちゃうわ」みたいな・・・主催者に向かってすごく怒っているんですよ。どうもアップライトの練習室にあたっちゃったみたいなんです。みんなの前でも構わずオーバーアクションで怒鳴っていました。日本人だったら、ちょっと審査に影響しちゃうかなとか、あたってしまったものは仕方ないとか思うのでしょうが…。そういうのがちょっとおもしろかったです。黙ってはいないんですね。後になってお話してみたらとてもフレンドリーな良い方でしたが…。
―練習室の環境はどうでしたか。
正田 練習室自体は、本番前の30~40分間与えられたと思います。それは良かったです。事前にアンドビジョンさんにお願いしていた練習室もあるんですよ。そこは、フランクフルト駅のすぐ前で、ジャズのスクールだと聞いていたんですね。実際、行く前は「アップライトだと思います」ということであまり期待しないで行ったんですが…。日本と違って、大きい「何とかスクール」とかいう看板が出ていないので、どこかなと思いながら探していると、怪しげな男の人が立っていたので怪訝な顔で対応したら、そこのジャズスクールのお兄さんで(笑)。入り口で待っていてくれたんです。何とその日は貸し切りで、グランドピアノが置いてある30畳ぐらいのとても良い部屋を貸して頂けました。思ってたよりもずっと良い練習室が使えたので、すごくラッキーだったと思います。フランクフルトに着いた日が4月6日だったのでちょうど復活祭にあたっていたんです。人っこ一人いないというか、お店も全部閉まっていて、だからかもしれないですね。どこに聞いても練習室は多分確保できないよという感じで行ったところ、多分そのお兄さんはお休みなのに来て下さって鍵を開けてくれ、2時間、3時間、ずっと待っていてくれて…。有り難かったです。
―講習会で用意してくれてる練習室というのは、事前の審査の直前とかそういったときですか。
正田 個別に、練習室で 審査前30~40分と、直前に実際に弾く会場で10分位弾かせてもらったと思います。
―コンクールでの練習時間というのはあまりなかったんですか。
正田 そうですね。でも、日本だともっと少ないところもありますし、それに比べれば割と弾けました。本番で弾く会場でも少し弾くことができましたし・・・。直前に本番用のピアノを触らせてもらえたので、そこはむしろきちんと時間を取ってくれているなという感じがしました。
―実際のところ、何名ぐらい受けられたんでしょうか。
正田 書類選考の段階で何人応募してどの位受かったかは分からないのですが、実際ファイナルに残ったのは、私たちが受けたカテゴリーで14カ国から集まった29名でした。A、B、Cのカテゴリーがあって、Aの14歳未満というところを受けたんです。Bが15~17歳、Cが18~20歳なんですが、A、B、C全部のカテゴリーで20カ国から集まってましたね。Aカテゴリーだけだと14カ国中一番多かったのがロシアの方達でした。
―審査自体は何日にも渡って行われたんですか。
正田 Aカテゴリーは2日間で済みました。それが終わって、最後に入賞者がセレモニーで弾くんです。だから、最後まで帰国せず、必ず残って弾いてくださいということでした。
―セレモニー自体はA、B、C全部終わってからという感じですか。
正田 カテゴリー別に行われましたが、演奏は勿論チッケトを買えばどのカテゴリーの演奏も聴けるようになっていました。
―ご覧になられていて、日本と海外で審査のやり方が違うなと感じられたことはありましたか。
正田 審査自体の大きな違いはありませんでしたがコンテスタントの見せ方というか舞台上の意識が日本の方と少し違うような感じはありました。平たく言うと強いというか(笑)。プロのように自信に満ちた感じで登場するので…。お辞儀の仕方も、日本のコンテスタントはどちらかというとどうぞ聴いてください。というようにゆっくりと丁寧にお辞儀をするのにロシアの女の子たちは、首だけをカクンと下にやっただけで、聴かせてあげてもいいわよ。という感じ(笑)。誰が偉いのか分からない感じでした。(笑)。審査自体は特に日本と変わらないと思います。日本にも海外の審査員の方がたくさんいらっしゃるのでそれほど驚くことはなかったです。ただ審査中後ろから見ていても審査員がのってるか退屈してるかはすぐに分かりました(笑)。
コンテスタントはヨーロッパ勢が多くて、私たちアジア勢は、日本と、中国、それから台湾の3国ぐらいだったんですね。目立つせいか凝視されましたね(笑)。「そんなに見なくても…。見たことあるでしょう?」みたいな感じで(笑)。私はCカテゴリーのコンテスタントと間違えられて、しつこく「何を弾くんだ」と聞かれたり…(笑)。日本の方は本番前は精神統一するか、黙って手を動かしたりしてますけど、ヨーロッパの方々は「僕はこの曲を弾くんだ」というふうに公言してきたりするんですね。すごいなと・・・。コミュニケーションの仕方の違いでしょうか…。だから、待合室の感じはちょっと違いましたね。ピリピリもしているんですけど、日本の待合室みたいにシ~ンとしてないんです(笑)。会場練習のときも、次の人が入ろうとしたら「あなたに入ってほしくない。出てください!」とシャットアウト。あまりにもはっきり言うのには驚きました。練習時間が過ぎて係の人が止めても全然平気で弾いているし…。「あなたは十分に弾いている!」とか言われてるのに全然平気で…(笑)。でも驚いてばかりはいられないですからね(笑)。
―そんな中で彩音ちゃんはどういうふうに自分を保っていましたか。
正田 まわりの事は気にしないでいつものように自分の時間を過ごしているという感じでした。ずっとイヤホンで何か音楽を聴いていたんですよ。他の人から見るとストイックに眉間にしわ寄せて聴いているし、絶対にコンクールの曲を集中して聴いているんだと思うじゃないですか。そしたらアニメのテーマを聴いていたとか・・・。難しい顔してたのはパート別に分けて聴いていたからだそうで…(笑)。コンテスタントだと思われてなかったみたいです。一緒に来ていた弟ぐらいに思われていたみたいで…。何せ私がコンテスタントに間違われるぐらいですからね(笑)。皆さん大人っぽいんですよ。なので彩音の事を意識してる人はいなかったですし、彩音も全然気にしていなくて、自然体でした。
―煩わされずに・・・。逆にすごくいい方向だったんですね。
正田 そうですね。言っていることも分からなかったので、適当にやっている感じでしたね。
―海外でコンクールを受けてみて、彩音ちゃんの演奏が変わったなとか、心境が変わったなということは何かありましたか。
正田 本人が言うには、国内でも海外でも気持ち的にはあまり変わらないそうです。ただ、日本の場合は待っているときもシーンとしていているので、他人に何か影響を及ぼされるということはほとんどないんですね、自分さえしっかり集中していたら。でも海外では今回のように、いろいろ話しかけられたりすることもあるし・・・。同じカテゴリーを受ける女の子が「私はこのコンクールをとてもいいものにしたい。私はこのコンクールにかけている。」というふうに言ってきたんですが「あんなこと言ってきた!」なんて、動じちゃうような子はちょっとどきどきしちゃうかもしれないですね。
―なるほど。割と肝が据わった感じの方のほうがいいという感じでしょうか。
正田 そうなんですかね。気にしないことだと思います。いつもの自分を出すことができればベストなので。
―実際に受けてみて、海外コンクールに対するイメージが変わったとかいうことはありますか。
正田 受けるまでの書類の書き方などで、逆に日本のコンクールのきめ細やかさというのを改めて感じました。日本のように待っているだけでは、そこまでたどり着けるかどうか・・・というところなので、分からないことはどんな手段を使っても解決しないといけないと思いました。自分で出来なければアンドビジョンさんみたいなところに頼んだりして、正しい情報を入手しないと、間違っていることもありますし・・・。実際、写真も英語版では2枚用意と書いてあったのが、ドイツ語版では3枚と書いてあったのでそれを調べてもらったら、これはやっぱり訂正ですと・・・。そういう類いのことは多々あるので、日本のコンクールのようなきめ細やかさは期待できないです。行ってみなければ、練習室もあるかどうかは分からないし…。あなたのことを気に入ったら貸してあげるよという感じの時もあるそうです。
―怖いですね。
正田 だから、最悪練習する場所が無くてもいつでも弾ける状態にしとかなきゃいけないですね。あったらラッキーぐらいに思っておかないと…。
―本当に日本とは違うということですね。
正田 そうですね。日本とは違いますね。
―今回、このコンクールを受けてみて、将来こうしたいとかそういったものを見えてきたとかいうことはありますか。
正田 これは本人というより、私が思ったことなんですけども、日本では割と選曲に対して慎重に年齢相応の楽曲を選ぶケースが多いように思いますが、今回、皆さんの選曲の難易度があまりにも高くてびっくりしましたね。子供がこんなの弾いていいのかなという選曲で皆さん来られていたので・・・。考え方の違いだと思うんですけど、技巧的に弾きやすい曲でも、精神的、音楽的に完成度高く仕上げてもってくるか、又は逆に難易度を高くして技巧を見せるのか…。今の時点ではどちらがいいのか分かりませんが、実際1位になった中国の方は、すごく難しい曲を持ってこられてたんですが、それがまた上手なんですよね。音質とか音楽的とかそういうことよりも、ぐんぐんと押してくるタイプの演奏だったように思います。コンクールによっても年齢によっても審査基準は少し違ってくるとは思うんですが、圧倒されましたね。選曲もよく練られていておもしろかったです。
―技術面というか、技巧的なところが評価されるような感じですか。
正田 勿論、音楽ですので技巧だけでもだめですよね…。難しいところですね。今回は皆さん思ったよりも難易度の高い曲を持ってこられてたので、結構技巧重視なのかなと思ったりもしましたけど、そこの兼ね合いがコンクールによっても違いますし、あとはジュニア部門というのがあると思うんです。勿論大人と同じ曲を弾いても大人には敵いませんが、将来を見越して…。みたいなところもあるんでしょうか…。
―なるほど。
正田 難しいエチュードがやっと弾けた!と思っても向こうへ行くとまだまだ…(笑)。
―英才教育みたいな感じですか。
正田 そうですね。そういう感じでした。ご両親も音楽大学の教授という方が多かったです。
―その中で戦うのも大変ですよね。
正田 別の角度から見てもらうしかないですね(笑)。
―これまでのコンクールで知り合った人と今でもお付き合いがありますとかいうつながりはありますか。
正田 コンクールが終わって帰国後すぐに、授賞式の模様を撮ったビデオを送った人はいるんですけどお返事が返ってくるということはなく、未だに、うんもすんもありません(笑)。頼まれたから送ったのですが…。
―届いたんでしょうかね。
正田 そうですね。どうなんでしょうね。それさえも分からなかったんですけど・・・(笑)。ドイツの方でしたからね。届くと思うんですけど。他の用件でドイツ在住の日本の方に送った時には届きましたから(笑)。おしゃべりしてるときはとても感じがいいんですよね(笑)。おもしろいですよね。だから、いちいちかっかしているとだめですね(笑)。ドイツの方が皆さんそうではないですから。
―今後、挑戦してみたいコンクールとかはありますか。
正田 ちょうど年齢がジュニアからシニアに変わる時なんですね。そうなると持ち曲も少ないし大人の方と一緒となると難しいですね。まず勉強してからです。
―今後、コンクールを受ける方にアドバイスがあれば一言お願いいたします。
正田 良かったのが、自分たちで、調理もできるキッチン付のホテルを予約したんです。たまたますぐ近くに新しくスーパーマーケットがあって…。そこがすごく大きいところで何でも揃ってて。食事に関してはコンクールが終わるまで自分たちの食べたい食事ができたということです。日本のようにすぐにコンビニがあるわけでもないし、自動販売機もないですし、飲み物の確保などにも気をつけました。多少の食料と飲み物はいつも持ち歩いていると安心だと思います。
―お食事も体調管理という点でも大事ですよね。お部屋で自炊をされていたんですか。
正田 そうです。コンクールまでは部屋で食事をして、終わってから街へ行ってその地のものを食べました。
―ありがとうございます。アンケートになるんですが、前回ご利用いただいたサポートに加えてもっとこういうのがあればいいなとかいうものがあれば、今後の参考に聴かせていただきたいのですが。
正田 すごくよくやって頂きました。対応も早くてものすごく助かりました。初めのVHS,DVDの審査でリージョンフリーというのがあったんですが、それについての対応が誰も分からなくて、不安に感じた事ぐらいです。結局は平気だったんですけどね…。またこの語学とは違うところの心配ですよね。それくらいです。
―今後もまたご協力いただくかも分かりませんが、よろしくお願いします。きょうはお時間ありがとうございました。
正田 いえ、とんでもないです。ありがとうございました。
新倉明香さん/声楽

新倉明香さんプロフィール
国立音楽大学声楽学科卒業後、パリ・エコールノルマル音楽院に奨学金制度を受けて留学。高等演奏家ディプロム取得。パリ国際芸術都市主催コンサート、教会、サロン、室内楽コンサートに多数出演。
〈コンクール歴〉
flame音楽コンクール[フランス/2010年]
クレ・ドールコンクール[フランス/2010年]
レオポルト・ベランコンクール[フランス/2011年]
upmcf声楽コンクール[フランス/2011年]
-まずはコンクールを目指したきっかけを教えてください。
新倉 パリに留学していたので、直接海外のコンクールを受験しに行ったわけではないんですが、やはり自分の力を試してみたかったのと、自分の通っている音楽院以外の先生からの評価をいただきたかったので受けました。
-海外にはコンクールはたくさんありますが、今回のコンクールを選ばれた理由は?
新倉 合格不合格ではなく、レベルごとにカテゴリーとして自分がどこにいるかが分かる形だったんですね。今の自分の位置がわかるというか。
-コンクールの場所も重要でしたか?
新倉 フランスから出なかったんですが、やはり行きやすいところを選びました。フランスへはコンクールのために行っていたわけではないので、試験が重ならないようにとか、スケジュールも見ながら決めました。
-誰が審査員をしているとかも選ぶ理由になりましたか?

新倉 なるべく大人数の方が審査しているところに出ようと思いました。フランス人だけじゃなく、インターナショナルなところを調べて。先生方のお名前を見ても、どの国の方かはほとんど分からないんですけど(笑)。
-そのコンクールは、いろんな国の方が受けられていましたか?
新倉 そうですね。留学していたところが全世界から集まっているようなところでしたから、コンクールもそういう感じでした。
-情報収集はどのようにされましたか?
新倉 インターネットでコンクールの一覧表みたいなものを見て調べました。あとは友だちから聞いたり、音楽院の掲示板に資料があるので、それを見たりしました。
-受ける前に不安はありましたか?また、その不安はどのように解消しましたか?
新倉 もちろん受ける前は不安になるものですが、コンクール曲をどれだけ人前で歌ったことがあるかどうかで不安は違うなと思います。
-コンクールを受けるに当たって、先生に許可をいただくなどの必要はあるんですか?
新倉 私は必要ではなかったです。有名な先生になると、その先生が審査員を勤めるコンクールに参加するというっていうこともあるみたいですけど。
-なるほど。先生にはコンクールに向けてアドバイスはもらいましたか?

新倉 コンクールでこれをやりますと言って見てもらいました。先生からは具体的にアドバイスをいただきましたよ。前にやった曲を出さないとか、どうやったら自分を表現できるかとか、すぐに結果が出るものではなく何回も挑戦するものだから、などとアドバイスをいただきました。
-コンクールを前に、体調を整える秘訣があったら教えて下さい。
新倉 普段から気をつけてはいますが、試験の前は夜遊びしない、とかですかね(笑)。無理せずに、規則正しい生活をして集中できるようにします。
-現地に行かれて、練習環境はいかがでしたか?
新倉 どのコンクールは控え室みたいなのがあるので、声は出せます。
-控え室に音を取るためのピアノなどはあるんですか?
新倉 置いてある場合と置いてない場合がありますね。伴奏者を頼んでいた場合は、控え室で合わせたりします。
-練習できる場所はあると。
新倉 コンクールによって練習室がある場合もありますね。音楽院などで行われる場合は、そこの練習室を使えます。ホールなどの公共施設の場合だと、ここを控え室として使って下さいみたいな感じです。
-その場合、練習したいときはホテルなどでするんですか?
新倉 いえ、公共のホールなどでも、音を出してはいけませんってことはなかったので。
-伴奏者はフランス人ですか?
新倉 日本人の方もいました。もともと日本人の伴奏ピアニストが多いんですよ。
-手配するときに、日本人を指定したりも出来るんですか?

新倉 コンクールの要項に、伴奏者を希望する人はここに連絡して下さいと、伴奏者の名前と電話番号が書いてあるんです。だから友だちに聞いたりして、知っているピアニストを紹介してもらったりしました。日本人がその中にいることもあります。
-初めての伴奏者とコミュニケーションをする秘訣は?語学や性格も含めてスムーズに行くものですか?
新倉 伴奏ピアニスト方から、「息はどこで吸うの?」とか聞いてくれますのでやりやすいですよ。彼らも仕事ですから。
-伴奏を自分で連れて行ってもいいんですよね?
新倉 はい、その方が事前に合わせられるので良いですよね。自分に合うピアニストというのも安心ですし。一か八かで知らない人にお願いして、合わないと残念ですからね(笑)。
-日本でもコンクールは受けられたことはあるんですか?
新倉 いえ、留学前は受けたことがありませんでした。最近帰国したんですけど、実は今、ちょうど日本のコンクールを受けている最中なんです。
-コンクールを受ける前と後で、自分の演奏やメンタリティの面で変化はありましたか?
新倉 コンクールを受けて、審査員の方からアドバイスをいただいたんですけど、それを受けて自分の音楽を考え直すことができました。いろんな意見が聞けるので、自分がこれからどういう風にやっていけばいいかが分かって、とても有意義でした。
-いろいろな先生からアドバイスをもらえるんですね。それはコンクール後に?
新倉 結果発表の時に。とてもフランクな感じで、皆さん丁寧に教えてくださいました。
-受けたことによってご自分の方向性が具体的に分かったんですね。
新倉 そうですね。課題曲で、ロマン派以前と以降との両方歌ったのですが、私の声にはロマン派以前の曲がすごく合うと評価していただきました。もちろん、声を作るためにしっかりした曲も練習しなきゃいけないけれど、と。あとは、たくさんの言語で歌わなければいけないので、それは常に練習した方が良いとアドバイスを受けました。
-コンクールからプロの道が開けるということもあるんですよね?
新倉 いちばん良い賞を取ると、コンクールの主催者が開くコンサートに出られるんです。そこに出たら、また違うところから声がかかる、という風に開けていくことはあります。
-ステップが踏める可能性があると言うことですね。コンクールを受けて良かったことや忘れられない思い出は?
新倉 フランスや海外のコンクールは、審査員もお客さんのように楽しんで聴いてくれているんです。一般公開なので、良かったらお客さんも拍手してくれますし、とても良い雰囲気だったのが印象的でした。歌い終わった後に、良かったですよって言っていただいたりもして。そういう小さいことが自信につながりましたね。
-ピリピリしてないんですね。日本に帰ってきてから、また海外のコンクールを受けたいと思いますか?

新倉 はい。向こうに先生がいるので、何か受けたいなと思っています。なかなか日本にいると難しいのですが、行ける時期になったらまた行きたいです。何より受験料がすごく安いんですよね。
-今後、海外のコンクールを受けたいという方にメッセージをお願いします。
新倉 まず言えるのは、「受けて損はない」ということですね。受けたら必ず何か返ってきますから。たとえ上手く出来なくても、上手く出来なかった原因を考えるきっかけになります。それにインターナショナルなので刺激になるので良い機会だと思いますよ。
-先生に許可を取らなくても良いとか、細かいストレスがある訳じゃないですしね。
新倉 それは全くないですね(笑)。それに、周りに知っている人がいないだけで緊張感は減りますから。
-今後、アンドビジョンがコンクール参加者をサポートをしていくときに参考にさせていただきたいのですが、「こういうサポートがあったら良かった」っていうことはありますか?
新倉 向こうの練習室確保でしょうか。どこで練習しようかは悩みますからね。その場に行ってから決めるというのはやはり不安なものですし。

-事務局とのコミュニケーションは上手く取れたんですか?
新倉 あまり良くなかったですね(笑)。日本人と違っていい加減なところもあるので、受けに行ってから、あれ?みたいなことも良くあります。臨機応変に対応してくれますので、がちがちに決めて行かなくても良いんですけどね。
-なるほど、参考になります。今日は貴重なお話を聴かせていただいてありがとうございました。