≪連載中♪≫音楽留学Q&A★質問も大募集中です~!

**========================** 毎週火曜20時に配信中♪ 8/23体験記イベント予約受付中です! AndVisionのアメブロも日々更新中☆★ **========================** ≪連載中≫ 音楽留学 Q & A 先週に引き続き、皆さんからの質問に ズバっと(?)お答えします!! 【1】師事する先生、どうやって選ぶの? この先生に習いたい!師事したい!と思って、留学を考えてる方も多いですよね♪ でも、そもそも師事したい先生をどうやって選ぶの…?と思っている方も多いはず!!先生と運命的(?)な出会いができればいいですが、どう上手くいかないのも現実ですね。。。 そういう方はぜひ、アンドビジョンにご相談下さい★2500名近い先生や音楽家の中から、あなたにぴったりの先生をご紹介します! コネクションがなくても、コネクションが作れます!! 【2】たーくさんある留学先…どうやって選ぶの? こちらもよくご相談いただく内容。留学先、と一口に言っても、国もいろいろ、学校もいろいろ、コースもたくさん…どうやって選べばいいのか分からないですよね。 そんな方は、まず自分が何を学びたいのか、そして将来どうなりたいのかを思い浮かべて下さい!そこへの道筋を考えていくと…少しずつ留学先が絞れてくるはず♪♪ アンドビジョンの留学カウンセラーは、そういった皆さんのご希望をお伺いしながら、一人ひとりに最適な留学先を提案してます!ぜひ一度、カウンセリングにお越し下さいね。もちろん【無料】ですよ~! ◆カウンセリングのご予約はこちら!◆ https://www.andvision.net/counseling.html?layout=form 【3】実際に留学した方の話が聞きたい! 実際に留学した先輩方の話、やはり説得力がありますよね★そんな先輩方から直接話が聞けるイベントを、夏休み限定で開催します!この機会に、ぜひご参加下さい♪ また、アンドビジョンではインタビュー体験談も掲載しています!こちらもぜひご覧下さいね~! ◆イベント詳細はこちら!◆ https://www.andvision.net/information/1986.html ◆体験談はこちら!◆ https://www.andvision.net/interviews/testimonial.html ....*.....*.....*.....*.....*.....*.....*.....*.... ≪質問 大募集!≫ こちらのQ&Aで扱う質問を大募集します! こんなこと聞いてみたかった…!という方、 ぜひぜひこちらまでご連絡下さいませ♪ https://www.andvision.net/contact.html ....*.....*.....*.....*.....*.....*.....*.....*.... アンドビジョン株式会社 東京都中央区京橋1-5-5 京橋共同ビル5階 TEL:03-3278-3450 FAX:03-4496-4903 HP:https://www.andvision.net/ 営業時間 [平日] 10:00-20:00 [土・祝] 10:00-15:00(祝日営業は1-7月のみ) 日曜日はお休みを頂いております。 < メール・ファックスは、365日・24時間受付 >

岩田真実さん/ピアノ/ゲオルグ・シュタインシャーデン教授/オーストリア/ザルツブルク

岩田真実(いわたまみ) 4歳よりピアノを始める。 これまでに三宅万里、阿部千鶴各氏に師事。 現在ソロや伴奏など、様々なコンサート活動を行っている。 --それでは簡単な自己紹介からお願いいたします。 岩田様:ピアノを始めたのは4歳からで、同志社女子大学の音楽科を卒業しました。その後、音楽教室の講師をしたり、最近ではカフェや披露宴、結婚式で演奏したりしてきました。 --そうなんですね。ピアノを始めたきっかけを教えていただけますか。 岩田様:母親がピアノを習っていまして、何気なく「やろっか」の一言でピアノ教室に通い始めました。 --留学を決めたきっかけは、どんなことだったんでしょうか。 岩田様:周りから「留学したほうがいいよ」という話を聞いていて、いつか自分もできたらいいなというふうには思っていたんですが、去年に入って両親が1週間ほどヨーロッパ旅行に行ったんです。そのときの写真を見せてもらって、やっぱり私も留学したいなという気になって、その気持ちが高まっているときに、アナザースカイという番組で、新妻聖子さんがゲストで出ていたんです。その回で「新しい未知の世界へ行くのは怖いけども、それでも勇気を出して飛び出したときに想像もつかなかった世界を見せてくれるよ」と、未来は自分が思う以上に計り知れなくて、とっても面白いというお話をされていたんです。その言葉が私の中で響いたんです。 --留学に行かれる前までは、講習会や海外の先生のレッスンに参加したことはおありだったんですか。 岩田様:全くないですし、あまり準備もできずに、もう行きたいという気持ちだけで行きました。 --海外に行かれたことはあったんですか。 岩田様:ないんですよ。初めてで、一人の海外留学でした。 --そうだったんですね。では事前に情報収集をしたりとか、周りの人に聞いたり調べたりということもされたんですか。 岩田様:そうですね。アンドビジョンさんのホームページに掲載されているインタビュー記事や、講習会に行った感想などをずっと読んでいました。 --ありがとうございます。講習会に行かれる方の中には、先生選ぶ際、この先生に習いたいということがもともとなければ、どうやって先生を選べばいいか分からないという方も結構おられるのですが、岩田さんはどうしてこの先生を受講しようと思われたんですか。 岩田様:私の場合、行った場所がザルツブルクだったので、そこでプライベートレッスンで教えていただける先生がお一人しかいなくて、選択肢がなかったんです。 --そうだったんですね。ではザルツブルクに行きたいというのがまずおありで、そこから先生を探されたということですか。 岩田様:はい。私はザルツブルクに行きたいということが1番にありました。 --そうなんですね。ザルツブルクに行きたいというのはどういう理由だったのですか。 岩田様:留学したいという気持ちが強くなったときに、どこの場所がいいかなってインターネットでいろいろ探していたらザルツブルクが出てきて、街並や写真を見て、直感でここに行きたいと思ったんです。それから両親がヨーロッパ旅行に行った際にザルツブルクにも行っていて、その写真を見せてもらったときに、間違いないなと直感的に感じました。 --じゃあもう、縁があったという感じですね。 岩田様:もう本当にそうだと思います。 --ほかの国は考えられたりしなかったんですか。もう悩むこともなくという感じでしたか。 岩田様:そうですね。悩むということはなかったですね。ザルツに着いたときも、「ああ、やっぱり自分の直観に従って良かったな」と思えました。 --それで先生がお一人しかおられないから、この先生しかないということになって、その先生はどういう方だったんですか。 岩田様:ゲオルグ・シュタインシャーデンという、モーツァルテウムの表彰をされている方だったんです。いい意味でオーストリア人という感じで、いつもニコニコされていて、本当にアットホームなレッスンでした。 --そうなんですか。優しい方でしたか。 岩田様:すごく優しい方でした。最後のレッスンのときに、「これで最後のレッスンになるけど、全部で11回だったけど、一緒に勉強ができて僕も楽しかったよ、ありがとう」と言ってくれたので、本当に感動して泣きそうになりました。 --素敵ですね。そのレッスンはずっとそんな雰囲気でされていたんですか。 岩田様:そうですね。怒られることもなく、訂正されるときもとっても優しかったですね。弾き方の指導でも、私の腕を鍵盤に見立てて、先生が「こういう弾き方で弾いて」と分かりやすく教えてくださいました。 --分かりやすそうですね。コミュニケーションはご自分でされていたんですか。通訳の方はいらっしゃいましたか。 岩田様:コミュニケーションは通訳の方にお願いしていました。 --そうだったんですね。やっぱり通訳の方がいらっしゃるほうがいいなと思いますか。 岩田様:そうですね。私の場合、ドイツ語も英語もできないので、通訳の方がいてくださることですごく安心でした。 --そうだったんですね。レッスンが11回というのは結構長いと思うのですが、1回何分くらいで、内容はどういう感じで進んでいったのでしょうか。 岩田様:基本的にレッスンは1回1時間なんですが、ゲオルグ先生は時間に縛られるのがお嫌いな方でしたので、初回は1時間半以上レッスンがあって、その後のレッスンの時間はばらばらでした。 --すごくいい先生ですね。 岩田様:いい意味できっちりしてないというのが、私の性格にも合っていました。 --そうだったんですね。レッスンでは、ずっとお持ちになった楽曲をレッスンされていたんですか。 岩田様:そうですね。大体1回1曲をとおしてから、その曲の時代背景や楽譜に書いてある内容などの説明をしていただきました。 --すごく勉強になりそうですね。練習は大体どこでされていたんですか。 岩田様:練習はすべて宿泊先のゲストハウスでしていました。 --そうだったんですね。どれくらい練習できましたか。 岩田様:平日は3時間、休日は3時間予約をしていただいて、基本的にはその時間で練習していたんですけど、受付に予約表があって、空いている時間は自由に使っていいというかたちでした。2月は大学が休みで、結構皆さん自分の国に帰られていて、割と練習室が空いていたのでたくさん練習できました。 --たまに取り合いになるみたいな話も聞きますが、大丈夫でしたか。 岩田様:そうですね。取り合いになったり予約時間を間違えて書かれたりしていて、自分が思っていた時間に行ったら、「この時間はもう自分の時間だから帰って」と言われて、泣きながら帰ったこともありました。 --そんなこと言われたら言い返せないですもんね。 岩田様:自分がしゃべれる言葉でぽつぽつはしゃべっていたんですけど、それでもはっきりと向こうの方はしゃべられるので、太刀打ちできませんでした。 --そうなんですね。レッスン以外の時間はどういうことをされていたんですか。 岩田様:平日は毎日語学学校に行っていました。私は英語の勉強をしたんですけど、そこでの先生もすごくいい先生で、ホームパーティーしてくださったりしました。 --そうなんですか。すごくラッキーでしたね。ザルツブルクで、語学学校もレッスンも全部されていたんですか。 岩田様:はい。すべてザルツブルクです。 --そうですか。ずっとザルツブルクに行きたいとおっしゃっていたので、実際に行ってみると街はどんな感じでしたか。 岩田様:そうですね。街全体が絵になると言いますか、とてもきれいな街でした。ザルツブルクは近くに教会がたくさんあるので、鐘の音で朝起きることもありました。 --素敵ですね。先生はいつもニコニコしていらしたとおっしゃっていたんですが、ザルツブルクの人はみんなそんな感じなんですか。 岩田様:そうですね。皆さん本当にフレンドリーで、お土産屋さんに行くときも現地の言葉で挨拶をしたら、「君、ドイツ語しゃべれるの?」と話しかけてくれて、そこから仲良くなって、有名なモーツァルトチョコをプレゼントしてくれました。そんな出会いがたくさんありましたね。 --いい街ですね。直観に従って行ってみて、理想と全然変わらなかったというか、がっかりしたことはなかったんですね。 岩田様:そうですね。食事が本当に合わなかったんです。 --それは結構大きいですよね。どんなところが合わなかったんですか。 岩田様:何を食べてもおいしいと感じなかったんです。 --味が合わなかったんですか。 岩田様:そうですね。なので、日本の調味料やお米などを送ってもらって、自炊していました。 --外食でもおいしくないという感じですか 岩田様:外食は食事代がすごく高くて、おいしいんですけど、お腹いっぱい食べるとものすごいお金をとられるという感じでした。 --例えばどれくらいのお値段ですか。 岩田様:そうですね。大体メインとドリンク1杯で20ユーロぐらいでした。 --そうなんですね。やっぱりヨーロッパは高いですね。自炊されていたということだったんですが、ゲストハウスはどういう設備だったんですか。ホテルみたいな感じのゲストハウスなのか、いろんな人と同居する感じでしたか。 岩田様:ホテルみたいなタイプのゲストハウスでしたね。5階まであって、1階から4階までが部屋になっているんですが、ワンフロアずつ共同のキッチンがありました。そこが夜の10時まで自由に使えるので、そこで料理をしていました。 --お手洗いやシャワーなどはお部屋にあったんですか。 岩田様:はい。ホテルタイプのゲストハウスなので、週に1回お掃除の方に来ていただいていたので、とっても楽でした。 --ではゲストハウスに泊まりながら、午前中に語学学校に行って、夕方からレッスンという感じでしたか。 岩田様:レッスンは基本的に午前中にありました。午後からはその大学の方のレッスンがずっと入っていたみたいで、語学学校はお昼からでした。 --では一日の流れとしては、宿泊先からレッスンに行って、レッスンから語学学校に行くという感じだったんですね。その3つは近いところにあったんですか。 岩田様:はい、とても近いです。歩いて大学からは5分ほどで、語学学校までも10分ほどでした。中心街だったので住みやすかったです。 --それは便利ですね。語学学校やレッスン、宿泊先で海外の人たちと話す機会はありましたか。お友達はできたりしましたか。 岩田様:語学学校はプライベートレッスンだったので、先生以外の方と会う機会がなくて、最初は友達がなかなかできなかったんですけど、旅行先で友達になったりしました。2カ月目になると少し英語を使ってしゃべれるようになり、友達もつくることができましたね。 --そうですか。それは現地の方とお友達になったんですか。それともそちらの方も留学や旅行などで来られていたんですか。 岩田様:現地の方は、先ほどのお土産屋さんや宿泊施設で働いている方でしたね。 --海外の方と上手くコミュニケーションをするコツというか、付き合うのに気を付けられたことはありますか。 岩田様:とりあえず挨拶はきちんとすることと、いつも笑顔でいること、しっかり話を聞いていますよというアピールをすることですかね。あとは、当たり前のことなんですが、自分がされて嫌なことはしないようにして、人が喜ぶことをしようと心がけていました。 --そうなんですね。語学や食事のことでいろいろ困ったこともあったと思うのですが、ほかにこれは困ったなということはありましたか。 岩田様:ヨーロッパの方は大体英語はしゃべれるって聞いていたので、ドイツ語は勉強しなくていいと思っていたんですけど、お掃除の方が全く英語をしゃべれない方で、英語で何か伝えようとすると「English No」と言われました。結構その言葉が刺さって、もっとちゃんと現地の言葉を勉強しないと駄目だなと思って、そこから勉強しようと思いました。でもそう言ってもらったおかげで、しゃべれるように頑張ろうと思えたので、すごくいい機会でした。別のお掃除の方も、全然英語がしゃべれない方だったのですが、私がドイツ語をしゃべれないということを分かってくださっていて、「頑張って、英語で明日掃除に行くよ」と、言ってくれているのを見て、申し訳なく思いました。しゃべれるように頑張ろうと思ったのは、その二つがきっかけです。 --そうだったんですか。今回留学に行かれて、レッスンを受講されて、いろんな経験されたと思うんですが、レッスン受講して良かったと思われたのはどういう瞬間ですか。 岩田様:正直、今まではすごく自分に自信がなくて、どうせ私は上手くないからと思って、ちょっと不安な気持ちで行ったんです。でも初回のレッスンで、先生から「心配事はある?」と聞かれて、正直に話をしたら、「全然、そんなに怖がらなくていいよ。音楽は楽しいものだからね」と優しく言ってくださって、トラウマから解放されたような感じでした。先生のレッスンはすべて楽しかったですし、原点に戻れたと言いますか、音楽は楽しいんだなと改めて思えたことがすごく良かったなと思います。 --それは帰国されてからも思われていますか。 岩田様:そうですね。今も思いますし、「演奏も変わったね」と言われますね。 --それは嬉しいですね。日本と留学先で大きく違うことは何でしたか。 岩田様:皆さんアットホームでフレンドリーなところですね。例えばお店に入るときに絶対に挨拶するのが向こうの決まりで、挨拶をして「ありがとう」と言って帰る、そういうコミュニケーションがしっかりできているところがいいなと思いました。 --日本ではなかなかないですもんね。音楽的なところでも日本と留学先では結構違いましたか。 岩田様:そうですね。先生が生徒目線で、同じ目線でしゃべってくれることですかね。 --日本だとどうしても先生は偉い人というか、上下関係がありますもんね。 岩田様:それでちょっとおびえていた部分もあって、先生に「レッスンが怖いんです」とお伝えしたら、向こうでは全くそんなこともなかったので、食事以外はストレスフリーな生活でした。 --食事結構大きいですもんね。音楽性の違いというものもあるんですか。 岩田様:そうですね。先生によっては違うと思いますが、全然違いましたね。よく先生から教えていただいたことは、「一つ一つを言葉だと思って大切に弾いてね」ということでした。言葉は単語が組み合わさって一つの文章になるので、日本語でもどの言葉を強調して言うかで、全く別の意味になったり印象が変わったりすることがあるじゃないですか。例えば天気の雨とお菓子の飴は全然意味が違いますよね。 --そうですね。文脈で判断しないといけないですよね。 岩田様:「それは音楽でも言えることだよ」というふうに教わりました。日本人の留学生も「ドイツ語を理解できるようになって、ドイツの作曲家の作品のフレージングが自然とできるようになった」と言っていたので、言語は音楽と密接に結びついているんだなと感じました。 --確かにずっと日本語でやっているので、日本では気づけないですよね。留学前にしっかりやっておいたほうが良かったなと思っておられることで、これから留学行く人にアドバイスなどはありますか。 岩田様:皆さんおっしゃることだと思いますが、やっぱり語学の勉強はしたほうがいいと思います。最悪、単語単語でくみ取ってくれますが、自分の言いたいことが伝えられないもどかしさが常にありました。親切にされたのに「ありがとう」しか言えなくて、もっと伝えたいのに伝わらない、伝え方が分からない、それがもどかしかったです。 --分かりました。ほかに留学する方や迷っている方へのアドバイスはありませんか。 岩田様:そうですね。留学はものすごく大きな決断だと思うんですよね。私も実際行動に移すまでにすごく時間がかかって、でもやっぱりいざ行ってみたらなんとかなるんですよ。なので、行きたいという気持ちを貫いて頑張ってもらいたいなと思いますね。絶対短期間でも自分のためになるので、行く目的や向こうで何を学びたいかなど、自分の芯をしっかり持っていけば、絶対なんとかなると思います。 --ありがとうございます。帰ってこられて、これからの目標や進路で考えていることがあれば、ぜひ教えていただけますか。 岩田様:そうですね。まず語学は続けようと思っています。 --英語もドイツ語もですか。 岩田様:はい。それから、向こうでは空港や施設に自由に弾けるピアノが置いてあることが多く、そこで何回か私も弾いていたんです。そのときにクラシックやヒーリング音楽のようなものも弾いていたら、立ち止まって聴いてくださる方がいて、弾き終わった後に「もう終わっちゃうの?」、「もっと弾いてほしい」、「弾いてくれてありがとう」と言ってくださって、すごく嬉しかったんです。なので、そういった気軽に音楽を楽しんでいただけるような活動をずっと続けていけたらなと思っています。日本国内だけじゃなくて、海外でもそういった活動ができたらいいなと思います。 --ではまた海外にも行きたいなと思っていらっしゃるんですか。 岩田様:はい。この3カ月で、また会いたいと思う人とたくさん出会うことができたので、必ず行きたいです。 --分かりました。またご質問させていただくこともあるかもしれませんが、そのときはぜひよろしくお願いいたします。 岩田様:こちらこそお願いいたします。 --本日は貴重なお時間いただいて、ありがとうございました。 岩田様:こちらこそありがとうございました。

【新連載☆スタート!】短期留学のススメ≪No.1 短期留学の種類とは?≫

<Andvision 留学に役立つ News Letter> ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+ こんにちは、__c0__様 ♪ 9月ですね~!!今日から新連載スタートです☆ AndVisionのSNSもぜひ見てくださいね♪ 【FaceBook】 https://www.facebook.com/andvision/ 【Twitter】https://twitter.com/andvision 【ブログ】https://ameblo.jp/andvision +‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+ +++++ [New!]コンサート情報 +++++ アンドビジョンのコンサート情報を配信中! 9月24日(日)12:30~@the Glee フルートコンサート+ピアノ・声楽のミニコンサート付 詳細は♪こちら♪ https://ameblo.jp/andvision/entry-12307874540.html +++++ 新連載スタート +++++ 本日より新しい連載【短期留学のススメ】がスタート! 短期留学ってそもそも何?どんな種類があるの? これを読めば、あなたも短期留学がしたくなる…!? +‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+ ≪No.1≫ 短期留学とは…?? 留学したい!と思った時に、まずは短期で…とお考えの方も多いかと思います。 でも、そもそも短期留学って何?どんな種類があるの?と疑問に思う方も。 アンドビジョンでは、たくさんの種類の短期留学プランをご用意していますが… 大きく分けると、下記3つに分類されます♪ ◆講習会 夏休みや冬休み、春休みなどの長期休みに開催されるコース。特に夏期講習会は、先生たちもバカンスを兼ねてご参加されることも!通訳が付けられるコースも多く、何より他の先生や受講生がたくさんいる、というのが特長☆お互いのレッスンを聴講したり、コンサートに出演したり…と講習会ならではの楽しみがあります! *講習会情報はこちら https://www.andvision.net/program/course.html ◆プライベートレッスン 1週間程度から、お気軽に参加できるのがこのプラン!基本的には、先生と予定が合えば、1年を通していつでも参加できるのが特長です♪また、レッスン通訳も付けられますので、先生と1対1の濃厚なレッスンが受けられます☆ 長期留学を見据えた先生探しはもちろん、旅行がてらのお稽古事にもオススメ!レベルも年齢も問いません! *プライベートレッスン情報がこちら https://www.andvision.net/study-music-abroad-guide/private-lessons.html ◆語学+音楽プラン 意外と知られていないのが、このプラン。語学も学びたいし、音楽もやりたいし…という方、けっこう多いのではないでしょうか?? こちらのプランは語学学校に通いながら、音楽レッスンも受けられる、というお得なプラン!せっかく留学するなら、語学も習得してみませんか?1週間程度からご参加可能ですよ~! *語学+音楽情報はこちら https://www.andvision.net/program/music-and-language.html +‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+ 次回も【短期留学のススメ】連載! 短期留学の選び方についてお話します♪ +‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+ アンドビジョン株式会社 東京都中央区京橋1-5-5 京橋共同ビル5階 TEL:03-3278-3450 FAX:03-4496-4903 HP:https://www.andvision.net/ 営業時間 [平日] 10:00-20:00 [土・祝] 10:00-15:00(祝日営業は1-7月のみ) 日曜日はお休みを頂いております。 < メール・ファックスは、365日・24時間受付 >

【海外音大教授・音楽家によるオンラインレッスンのご案内】

【海外音大教授・音楽家によるオンラインレッスン】


※講師 随時更新 要チェック!

日程表で決まった日付以外にもレッスンOKな可能性が大いにあります!

お気軽にお問い合わせください!!

2020年7月以降の最新情報は以下のページリンクをご覧ください

https://www.andvision.net/program/online-lesson/12659-lesson-online.html 

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こんにちは!音楽留学アンドビジョンです。

昨今の新型ウイルスの影響により、皆様各所で多大な影響が出ていることと存じます。

アンドビジョンで開催予定であった4・5月の公開レッスンも先生方の渡航叶わず、全てキャンセルとなってしまいました。

今年の秋、または来年の春に海外音楽留学を考えていた方々も先の見通しが立たない状況かと思います。

 

そんなお客様、先生方のご要望にお応えし、アンドビジョンでは海外音大教授・音楽家によるオンラインレッスンを本格始動です!講師陣は著名な方々ばかり!今まではオンラインレッスンはやっていなかったけど、これを機に…なんて先生もいらっしゃいます。

もちろん弊社より通訳のお手配も可能ですので語学が心配…なんて方も安心してご受講いただけます。

 

◇◆オンラインレッスンのおススメポイント◆◇

 

① 国内で海外教授のレッスンが受講できる!

② 長期留学のための先生探しが日本でできる!

③ 組み合わせ方次第で、一日に2つの異なる先生とのレッスン受講が可能!

《例【ピアノ】:月曜日17:00~ストーン先生、18:00~セミリャコフス先生等》

④ オンラインなので、プライベート仕様。先生とのレッスン、ピアノ練習室を独り占め!

 

それでは 日程表・講師リストをご覧くださいませ~!

 


日程表で決まった日付以外にもレッスン可な可能性が大いにあります!

お気軽にお問い合わせください!!

 

2020年6月予定

月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日 土曜日 日曜日
 1  2 3 4 5 6 7
    17:00~/18:00~

トーマス・ヘル
17:00~/18:00~

ライナー・トロスト
16:00~/17:00~/18:00~

ティルマン・ヴィック
お問い合わせください お問い合わせください
8 9 10 11 12 13 14
16:00~/17:00~/18:00~

エルヴィン・クラムバウアー
 
17:00~/18:00~
ベルンハルト・パルツ
16;00~/17:00~
/18:00~

ウーヴェ・ケラー
15:0~/16:00~17:00~/18:00~
イヴァン・ヤナコフ
17:00~/18:00~

アレックス・ペンダ
お問い合わせください お問い合わせください
15 16 17 18 19 20 21
17:00~/18:00~

コリン・ストーン
16:00~/17:00~
18:00~
ピエール・レアク
17:00~/18:00~

イルヤ・シェプス
※お時間お問い合わせ

クリストファー・ヒンターフーバー
17:00~/18:00~

ジャン=フランソワ・ルション
お問い合わせください お問い合わせください
22 23 24 25 26 27 28
18:00~

コンスタンティン・セミリャコフス
17:00~/18:00~

ライナー・トロスト
16:00~/17:00~/18:00~

ビルギット・コーラー
16:00~/17:00~/18:00~

アルベルト・モラ
※お時間お問い合わせ 

クリストファー・ヒンターフーバー
お問い合わせください お問い合わせください
29 30          
17:00~/18:00~

イルヤ・シェプス
17:00~/18:00~

コリン・ストーン
         

- 

日程表で決まった日付以外にもレッスン可な可能性が大いにあります!

お気軽にお問い合わせください!!

【講師陣詳細】

 

【ピアノ】 ※6月2日更新!


~ドイツ~

●イルヤ・シェプス / ケルン音楽大学教授

17:00~、18:00~

●ヴォルフラム・シュミット=レオナルディ / マンハイム音楽大学教授

17:00~、18:00~

●トーマス・ウールマン / ミュンヘン音楽大学講師

17:00~、18:00~

●ピオトル・オズコウスキー / デトモルト音楽大学教授

16:00~、17:00~

●トーマス・ヘル / マインツ音楽大学教授

17:00~、18:00~

 

~オーストリア~

●クリストファー・ヒンターフーバー / ウィーン国立音楽大学教授 

時間 調整中

●コンスタンティン・セミリャコフス / ウィーン国立音楽大学教授

18:00~

●ロマン・ザスラフスキー / ウィーン国立音楽大学教授

17:00~、18:00~

●ヤン・ゴットリーブ・イラチェック / ウィーン国立音楽大学教授 (6月2日更新!)

17:00~、18:00~、19:00~

●ミラナ・チェルニャフスカ / グラーツ音楽大学教授

※お問い合わせください

●ベルンハルト・パルツ / ウィーン私立音楽芸術大学教授

17:00~、18:00~

 

~ロシア~

●ディミトリ・カプリン / チャイコフスキー記念国立モスクワ音楽院准教授 

16:00~、17:00~、18:00~

●ぺーター・ラウル / サンクトペテルブルク音楽院准教授 

18:00~

●イヴァン・ヤナコフ / 世界的ピアニスト

15:00~ 、16:00~、17:00~、18:00~

 

~スペイン~

●ピエール・レアク / カタルーニャ高等音楽院教授

16:00~、17:00~、18:00~ 

 

~イギリス~

●コリン・ストーン / 英国王立音楽院・王立ノーザン音楽大学教授

17:00~、18::00~

 

【声楽】

 

~イタリア~

●ロセッラ・レドーリア / ボローニャ歌劇場オペラ学校元教授

18:00~

●ルチェッタ・ビッツィ /  パルマ音楽院教授

17:00~、18:00~

 

~フランス~

●ジャン=フランソワ・ルション / セルジー・ポントワーズ音楽院&ベルギー・王立ブリュッセル音楽院教授

17:00~、18:00~

●アレックス・ペンダ / 現役ソプラノ歌手・世界的オペラ現役歌手

17:00~、18:00~

 

~オーストリア~

●ライナー・トロスト / ウィーン国立音楽大学教授・現役歌手(ウィーン国立歌劇場・バイロイト音楽祭など)

17:00~、18:00~

 

【ヴァイオリン】

~オーストリア~

●ビルギット・コーラー / ウィーン国立音楽大学元講師 / ウィーン交響楽団元コンサートマスター

16:00~、17:00~、18:00~

 

【チェロ】 ※6月2日更新!

~オーストリア~

●クラウディア・ザラガー / ウィーン国立音楽大学講師

17:00~、18:00~

●ユリアン アルプ / グラーツ国立音楽大学教授 (6月2日更新!)

17:00~、18:00~

 

~ドイツ~

●ティルマン・ヴィック / ハノーファー音楽大学教授

16:00~、17:00~、18:00~

●シェニア・ヤンコヴィチ / デトモルト音楽大学教授

17:00~、18:00~ ※45分レッスン

 

【フルート】

~オーストリア~

●エルヴィン・クラムバウアー /  グラーツ国立音大教授 / ウィーン交響楽団首席

16:00~、17:00~、18:00~

 

~スペイン~

●アルベルト・モラ  / カタルーニャ高等音楽院教授 / リセウ大劇場管弦楽団首席奏者

16:00~、17:00~、18:00~

 

【トランペット】

~オーストリア~

●ウーヴェ・ケラー /  グラーツ国立音楽大学教授 / ジャーマンブラス メンバー

16:00~、17:00~、18:00~

 

~ドイツ~

●ウーヴェ・コミシュケ /  フランツリスト音楽大学教授

17:00~、18:00~

【料金】
 
先生ごとの料金ですのでお問い合わせください。(30.000円前後~)
アンドビジョンスクール会員でない方は入会手続きが必要となります。
入会費:30,000円(税別) ※初回のみ 1年間有効
 
・通訳が必要な方は1時間8,000円(税別)
・施設費 1時間3,000円(税別) ←定期的なオンラインレッスン時の施設使用費は無料です!
・ピアノ伴奏が必要な方は1時間10,000円(税別)となっております。
※他楽器パートナーお手配への適応も可 例:ピアノ伴奏法レッスンご受講での他楽器パートナーお手配等
 
 
【レッスン場所】
設備の整った弊社ホールでのレッスンをお勧めしておりますが、ご自宅でのレッスンも可能です。
※ご自宅でのレッスンの場合の音質については、各ご家庭のインターネット環境によりますことご承知おきください。
 
 
【新型コロナウイルス感染症対策に関する取り組み】

2020年5月4日、厚生労働省より発表された新型コロナウイルスを想定した「新しい生活様式」に基づき、アンドビジョンでは下記対応措置を行っております。

〇スタッフの取り組み

・オフィスへの出社後すぐに手洗い、消毒
・都度の手洗い・消毒
・体調のすぐれない場合は欠勤もしくはテレワークへの切り替え
・身体的距離を保ってのオフィス運営
・オフィス内換気の徹底
・オフィス内を次亜塩素酸ナトリウムでの消毒(定期消毒に加え、使用都度)
・お客様との対面時、スタッフのマスク着用


〇お客様への取り組み

・お客様ご来社時の問診、手洗い・消毒のお願い
・都度の手洗い・消毒のお願い
・ご来社の際、スタッフとの対面を懸念される場合は遠隔でのご対応等

お客様への感染症予防対策につきまして、以下にて詳細を記載させていただいております。
オンラインレッスンにてご来社の際にもこのようにご対応させていただきます。
https://www.andvision.net/information/2193.html

オンラインレッスンは基本プライベートで行います。他のお客様との対面はございませんのでご安心ください。通訳が必要な場合、通訳の方にもオンライン参加でレッスンを行うことが可能です。

弊社では世界保健機関(WHO)の最新情報も確認し、徹底した感染症予防に努めております。
 
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≪連載中♪≫体験記イベント明日!音楽留学Q&A★

**========================** 毎週火曜20時に配信中♪ 体験記イベントは明日11時☆彡 AndVisionのアメブロも日々更新中☆★ **========================** ≪連載中≫ 音楽留学 Q & A 皆さんからの質問にまだまだお答えします! 質問も大募集中です♪ 【1】防音設備が整った物件、現地にもあるの??  日本でも音大生向けのアパートなどが最近増えてきましたよね。現地にもそういった物件がきっとある…とお考えの皆さん!残念ながら、ほとんどありません(笑)  じゃあ現地での練習はどうすれば…??通常、一般のアパートを借りて、練習ができるよう契約時に交渉する、という場合が多いのです。交渉はもちろん、現地の言葉!!!これはなかなか大変ですよね… でも、ご不安な方はぜひアンドビジョンにご相談下さい♪練習ができる物件を現地で一緒にお探しします! 【2】日本で進学すべきか、留学すべきか迷ってます… 進路相談などの時期になると、よく聞く質問です!迷いますよね…どっちがいいか、というのは皆さんお一人ひとりの将来像によっても違ってきますので、一律にはお答えができませんが、1つだけアドバイスさせていただくとしたら…迷ってるのなら、ぜひ一度行ってください!ということです。 アンドビジョンでは、長期留学の前にまずは短期留学で現地の下見を、ということをオススメしています♪行かないで後悔するくらいなら、まずは行ってみましょう!! ◆カウンセリングのご予約はこちら!◆ https://www.andvision.net/counseling.html?layout=form 【3】まだ未成年ですが、一人で留学できますか? 最近は高校生や中学生の方からの問い合わせも増えてきました☆コースやプランによっては、お一人での参加ももちろん可能です!アンドビジョンでは現地サポートもお付けしてますので、万が一のときでも安心です♪ なお、お申し込みの際には、おうちの方とはよくご相談の上、ご参加くださいね! また、留学が初めての方向けの留学説明会も毎週実施しております☆夏休み期間に、ぜひご参加ください! ◆留学説明会情報はこちら!◆ https://www.andvision.net/information/1985.html ....*.....*.....*.....*.....*.....*.....*.....*.... ≪質問 大募集!≫ こちらのQ&Aで扱う質問を大募集します! こんなこと聞いてみたかった…!という方、 ぜひぜひこちらまでご連絡下さいませ♪ https://www.andvision.net/contact.html ....*.....*.....*.....*.....*.....*.....*.....*.... アンドビジョン株式会社 東京都中央区京橋1-5-5 京橋共同ビル5階 TEL:03-3278-3450 FAX:03-4496-4903 HP:https://www.andvision.net/ 営業時間 [平日] 10:00-20:00 [土・祝] 10:00-15:00(祝日営業は1-7月のみ) 日曜日はお休みを頂いております。 < メール・ファックスは、365日・24時間受付 >

村井七穂さん/ドラム/BIMM/イギリス/ロンドン

村井七穂(むらいななほ) 年長から小学3年生までピアノを習い、中学からエレクトーンを始めました。 高校で軽音楽部でドラムを担当しています。 -まず簡単に自己紹介をしていただいてもいいですか。 村井様:村井七穂です。高校2年生です。軽音部に所属していて、ドラムを主にやって居ます。ほかにも趣味でギターやボーカルもやっています。 -ドラムを始めたのは、どういうきっかけでされたんですか。 村井様:エレクトーンを習っていたんですけど、その大会でドラム部門があったんです。それがすごく格好いいなと思って、高校に軽音部があったので、すぐ入ってドラムを始めました。まだ1年ちょっとくらいです。 -これまでに、海外へ行かれたことってありましたか。 村井様:ないです。今回の講習会が始めてです。 -今回BIMMの講習会に参加されたんですけど、このロンドンでの講習会に行きたいと思った理由やきっかけはありましたか。 村井様:ネットでいろいろ学校を調べていたんですけど、有名で大きいところだったので、いいなと思ったんです。 -今回参加して、ほかの参加者はどれくらいいましたか。 村井様:ドラムとかギターで分かれていて、ドラムは1クラス大体20人弱ぐらいでやっていました。 -結構大きいクラスだったんですね。 村井様:ドラムが一番多かったと思います。 -全体では何人くらいでしたか。 村井様:1クラス20人として、ドラム・ギター・ベース・ボーカルだから、80人くらいですね。 -どんな人が参加していましたか。 村井様:留学生も結構いたんですけど、みんな英語圏の人たちでした。あとは、一番下で11才くらいの子からおじいちゃんみたいな人もいました。ベテランの人ばかりでした。 -英語圏の人が多いということは、イギリス人の人が多かったですか。 村井様:黒人も白人も半々くらいで、留学生も結構いたみたいです。アジア人で「留学してきました」と言っていた人も結構いました。アメリカの人も多かったです。 -日本人は何人くらいいましたか。 村井様:1週間ずつでコースが分かれていて、1週目はいなかったんですけど、2週目に1人いました。 -講習会中はどんなスケジュールでしたか。 村井様:午前中が基礎練習でした。午後からはバンドで、先生がメンバーを適当に言って、当てられた人がステージに出て、即興でやるみたいな感じでした。知らない曲ばっかりだったので戸惑っていました。 -何回くらい演奏する機会がありましたか。 村井様:でも1日1回くらいしかドラムセットは触らせてもらえなくて、ずっと練習用のパッドみたいなものを叩いていました。全員大きい部屋に集まって、先生が勝手に指名していくので、ほかの子は前でやっている人を見ているみたいな感じです。 -教えてくれる先生はどんな人でしたか。 村井様:1週目に教えてくれた先生は、私が英語が苦手なのを分かってくれたみたいで、しゃべるときにゆっくりしゃべってくれました。2週目の先生は地元で結構人気のバンドマンだったらしくて、みんな「うわー、あの先生だ」と言っていました。その先生は「英語苦手なんだ。じゃあもういいわ」と言って、全然しゃべってくれなかったです。 -でも教えてくれるのはちゃんと教えてくれたんですよね。先生とは結構話す機会はありましたか。 村井様:そうですね。1週目の先生は、すごく話しやすいし、向こうからも話してくれたんですけど、2週目の先生はレッスンのときだけって感じでした。レッスンは英語で、何を言っているか分からなかったんですけど、とりあえず見よう見まねでという感じでした。 -レッスンではどんなことを教わりましたか。 村井様:1週目はポップスの授業をやったんですけど、ポップスの曲でよく使うパターンやポップスの定番曲をその場で合わせてみるということを教わりました。2週目は、まずメタルだったんですけど、メタルでよく使うパターンやツインペダルの練習をしました。 -レッスンをして最後にライブをする時間があったんですよね。それはどうでしたか。 村井様:週末のライブは曲とバンドが決まるのが、前日の夜に「明日やるバンドと曲言う」という感じで言われるんですよ。 -ぎりぎりですね。 村井様:家に帰ってずっと聞いておくだけでした。次の日は、朝からもう基礎練習とかなしで合わせて練習して、ライブハウスに行って、いろんな人がいる前でライブするんです。だから本当に地元の人とか、親とかも来るんですよ。1週目は全然英語が話せなくて、バンドメンバーとも全然話せてなかったんですけど、2週目の最後ライブでは仲良くなった子と同じバンドだったので、話ができてだいぶ楽にできました。 -ライブに向けて練習したと思うんですけど、その練習ってどこでしましたか。 村井様:ホームステイ先では何もできないんで、ずっと曲だけ聞いてメモだけして、それずっと繰り返しました。なんかもう緊張しすぎて全然寝られず、夜中にずっと聞いて、イメージトレーニングだけでしたね。 -レッスン以外の時間は何をしていましたか。 村井様:ホームステイ先の奥さんが日本人の方で、学校の話やイギリスの文化を教えてもらいました。あと「学校で、英語話せなくて困っている」と言ったら、家で英語の勉強しようということになって、旦那さんがイギリスの人なので、3人でゆっくり英語をしゃべりながら練習してもらいました。 -出かけたりしなかったですか。 村井様:近くの公園や夫婦の思い出の場所に連れていってもらいました。 -ホームステイもロンドンでしたよね。どの辺だったんですか。 村井様:ロンドンのウォータールーから30分くらいのハーシャムという所です。 -そのハーシャムの街の様子はいかがでしたか。 村井様:すごい田舎で。道路か芝生かみたいな感じで、芝生に牛とか放牧されていました。 -のどかですね。セントラルロンドンとかには行ってないんですか。 村井様:行きました。ウォータールーから歩いてビッグベンとかを見にいきました。ビッグベンが工事をするようで、下がすごい骨組みになっていました。観光客のほとんどが中国人でびっくりしました。 -ほかにどこか遊びに行ったところはありますか。 村井様:大英博物館や自然史博物館も行きました。やっぱり日本と規模が全然違うっていうか、やっぱり大きいなと思いました。 -宿泊先の人と一緒に行ったんですか。 村井様:観光は1人で行きました。電車も1人で乗ったので、迷って大変なことになりました。1人で行ったせいか、いろんな人に「お金ちょうだい」と声をかけられて怖かったです。「持ってない」と言っていたんですけどすごくしつこくて、もう無視して走りました。 -それは怖かったですね。ホームステイ先はどうでしたか。 村井様:本当は昼ご飯が付かなかったんですけど、毎日サンドイッチのお弁当を作ってくれて、日本食もたまに出してくれておいしかったです。 -ラッキーでしたね。何がおいしかったですか。 村井様:イギリスの定番の晩ご飯みたいな料理です。びっくりしたのが、ドレッシングがなくて野菜が全部生なんですよ。ドレッシングほしいなと思いました。 -食生活も違いますもんね。ホームステイ先の設備はどんな感じでしたか。 村井様:そこのお家は子どもが3人いて、もう成人して家出ているので、その部屋を借りたんです。すごくきれいで、お風呂もトイレも1階にも2階にもありました。すごくきれいな感じで大きい家でした。 -クーラーとかはちゃんと効きましたか。 村井様:イギリスは涼しいからクーラー売っていないみたいで、窓を開けて過ごせるくらいでした。でも、私が行ったときは雨が降る時期だったみたいで、すごく寒くて長袖を買いにいくぐらいでした。 -お洗濯とかはどうしましたか。 村井様:自分でやっていたんですけど、服とかは3日に1回くらいで回してくれました。 -ほかに同じ時期にホームステイしている人はいなかったんですか。 村井様:いなかったです。私がいたところは日本人の奥さんだったので、お風呂も毎日入れてくれたんですけど、多分普通のイギリスの家庭に行ったら、3日に1回くらいしか入れないと思います。向こうの人は水が貴重だから、全然お風呂に入らないっていうことを聞きました。ホームステイ先でも、私は毎日入らせてもらったんですけど、2人は全然入らなかったです。 -宿泊先と毎日講習会場はどうやっていきましたか。 村井様:電車で行きました。ウォータールーが工事していたみたいで、電車が頻繁にとまっていて、学校遅刻したり帰る時間が1時間遅れたりしました。 -イギリスの料理は口にあいましたか。 村井様:イギリスのイングリッシュブレックファーストで、豆とか椎茸とかが入ったものは、あまり好きじゃなかったです。どれも味が濃いので、ちょっとしんどかったです。 -外食はしましたか。 村井様:していないですね。ずっと家のご飯でした。観光へ行った日は、日本にあるスタバとかマクドばっかりでした。飲みものが全然おいしくなくて、ジュースがかき氷のシロップを飲んでいる感じでした。それでほかの店にいくのは怖いなと思って、やめときました。 -海外の人たちと講習会でしゃべったりしたと思うんですけど、言葉が通じないときうまく付き合うコツは学びましたか。 村井様:「日本人だから英語分からないでしょ」と言ってまったくしゃべってくれない人と、「日本人としゃべる機会がないから珍しい」と言ってしゃべりかけてくれる人で分かれていました。それでしゃべってくれる人としゃべっていたんですけど、優しい子は翻訳アプリとか使ってやってくれたりしました。あとは音楽で行っているので、バンドをしたときに曲が成功したらみんなでハイタッチして、そこから仲良くなりました。単語は全部聞き取れないんですけど、ある程度、日本で習っていることが向こうでぽろぽろって出てくるから、それで何となく話はつかめました。もうちょっと単語覚えてから行ったほうがいいかなと思いました。 -留学中に困ったことはほかにありましたか。 村井様:セントラルロンドンに行ったときに、やっぱり日本人だから話しかけられることが多くて、そのときの対応に困りました。あとは外のトイレが全部有料で、それを知らなくて、観光1日目に普通に出ていったんですが、私はいつもカード払いでコインを持ってなくて、そこがちょっと困りました。トイレも日本よりちょっと汚いかなという感じでした。中心部の街とかだと全然きれいなんですけど、田舎に行ったら道路の隅にすごいゴミが固まっていたりということが結構ありました。 -講習会に参加してよかったなって思う瞬間ってありましたか。 村井様:日本と全然音楽が違うので、向こうの人が当たり前でやっていることを新しく習って、日本の曲以外のほうが叩きやすくなりました。 -音楽的な成長ですね。今回留学して、何か自分自身が変わったなとか、成長したなって思うところはありますか。 村井様:英語が全然伝わらなかったりしたときに、ひっこんでいたら何もできなかったので、何でも積極的にいけるようになったかなと思います。 -今後も何か、自分の中で変わりそうですか。 村井様:はい。今まで受動的で、もういいやって思ってしまっていたこともあったんですけど、全部積極的にいこうかなという感じになりました。 -日本とロンドンで一番大きく違うところは何だったと思いますか。 村井様:なんかもう全部が違い過ぎたんですけど、向こうの人は背が高いから、鏡とかが高すぎて顔が半分しか写らなかったり、電車の椅子が高かったりしたことですかね。あとは向こうの人はすごく優しくて、日本の人はぶつかったりしても会釈だけとか、無視してすれ違ったりするけど、向こうの人はぶつかりそうになったときや狭いところですれ違うときも、sorryとかexcuse meと言ってくれて、やさしいなと思いました。だから日本に帰ってきて羽田を降りたときに、あれ?何でみんな冷たいんだろうってびっくりしました。 -いろいろと学んできたんですね。これから留学したいなと思っている人にアドバイスはありますか。 村井様:私も行く前に、単語を1個でも多く覚えて行けって言われていて、実際に行ったらやっぱり文法とかより単語でつかめていたんで、単語を1個でも多く覚えていったほうが楽だと思います。あとは向こうに行ったら、日本と違うからそれを普通に受け止めないと、多分やっていけないと思います。私も日本に帰りたいと一瞬思うことがありました。それは1日目なんですけど、電車が止まっちゃって学校へ2時間くらい遅れて行ったんですよ。1人だったので、なんでこんなに違うんだろうとすごく思ったりしました。でも向こうでは遅れるのが当たり前で、もうそういうもんだと思って早く出るようにしていました。あとは日本食が食べたくなるかなと思って、お味噌汁とか荷物をいっぱい持っていったんですけど、向こうでもいっぱい売っているので、全然忘れものしていいぐらいの感覚で、気楽に行ったほうがいいと思います。 -この後のご自身の活動や進路、計画はありますか。 村井様:今回の留学は「トビタテ!JAPAN」で行ったんですけど、アンバサダー活動といって、自分の学校で留学したことを広める活動があって、それで10月の全校朝礼で発表会をします。スクリーンとかを使って、イギリスへ行ったことを話したり、作文を書いてそれを市長に渡しにいきます。 -でも、留学ってみんなが行けるわけではないし、「トビタテ!留学JAPAN」に応募しても駄目だった人もたくさんいると思うので、その人たちのためにも頑張って活動していってくださいね。今日はありがとうございました。 村井様:はい。どうもありがとうございました。

9/24コンサート情報!≪連載中≫短期留学のススメ【No.2選び方】

<Andvision 留学に役立つ News Letter> ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+ こんにちは、__c0__様 ♪ 食欲の秋!芸術の秋!今日は連載No.2ですー! AndVisionのSNSもぜひ見てくださいね♪ 【FaceBook】 https://www.facebook.com/andvision/ 【Twitter】https://twitter.com/andvision 【ブログ】https://ameblo.jp/andvision +‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+ +++++ コンサート情報 +++++ アンドビジョンのコンサート情報を配信中! 9月24日(日)12:30~@the Glee フルートコンサート+ピアノ・声楽のミニコンサート付 詳細は♪こちら♪ https://ameblo.jp/andvision/entry-12307874540.html +++++  連載中【短期留学のススメ】  +++++ 前回は短期留学の種類をご紹介しましたが、 今日はそんなたーくさんあるコースの中から、 どうやって選んだらいいの?という疑問にお答えします♪ +‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+ ≪No.2≫ 短期留学の選び方 短期留学の種類は3種類!と前回お伝えしましたが、実際のコースやプランは何百種類とありますよね。そんな中から、自分に合ったプランをどうやって選ぶのは至難の業。。。 今回はそんな疑問にお答えすべく、音楽留学のプロである≪留学カウンセラー≫直伝!短期留学の選び方をご紹介♪あなたはどのパターンでしょうか?? ◆海外が初めて!の方 ◆スキルアップがしたい!方 ◆語学が不安…な方 ◆海外が初めて!の方 海外どころか、海外に行くのも初めてです!という方も実際たくさんいらっしゃいます☆そういった方には、現地サポートがしっかり付いた日本人限定コースがススメ♪ アンドビジョンでは出発前の説明会もさせていただいているので、不安は事前に解消してから出発できますよ! *オススメのコースはこちら https://www.andvision.net/program/forchildren/1181-winter-music-course-in-vienna.html ◆スキルアップがしたい!方 長期留学を見据えて、もしくはコンクールに向けて…などなど。せっかく留学するなら、スキルアップがしたい!という方も多いはず。そういった方には、先生と1対1でみっちりご指導いただけるプライベートレッスンがオススメです♪ 先生も600名近い中から、目的に合わせてお選びします! *プライベートレッスン情報がこちら https://www.andvision.net/study-music-abroad-guide/private-lessons.html ◆語学が不安…な方 海外には行ったことがあるけど、そんなに語学が話せるわけじゃないし、先生と意思疎通ができるか不安…というご相談も多いですね。そんな方には、通訳が付いているプランはどうでしょうか! 意外と知られていないのですが、プライベートレッスンは原則どのプランでも通訳の手配ができます♪また、語学学校を組み合わせることもできますので、語学も学びながら、レッスンも受ける…という欲張りプランもオススメです。 +‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+ 次回は【短期留学のススメ】No.3☆ 短期留学Q&Aをご紹介します! +‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+

土屋満久さん/ピアノ/ブリュッセル王立音楽院/ブリュッセル/ベルギー

土屋満久(つちやみつひさ) ピアノ奏者。桐朋学園大学音楽学部を経て同大学院大学修了後、ブリュッセル王立音楽院を修了。 パリ国際夏期音楽アカデミー、ナンシー国際音楽アカデミーなどのマスタークラスに参加。 -まず初めに、簡単な自己紹介、留学をする前の音楽のご経験お話いただけますか? 土屋様:6歳からピアノを始めまして、本格的に音楽を勉強しようと思ったのが高校2年のときだったんですけども、それをきっかけに桐朋の先生のもとでのレッスンを始めて、そのまま桐朋に行って、そこから大学院まで勉強させていただきました。大学院2年目の時に参加したフランスのナンシーの講習会で、ブリュッセル音楽院のヨハン・シュミット先生にお会いすることができて、一緒に勉強したいと思いましたので、思い切って先生と勉強したいですということをお話したところ、ぜひブリュッセルにおいで、ということで、それでブリュッセルに留学させていただきました。 -だいぶ長いというか、6歳から20年ぐらいずっとトレーニングされて。 土屋様:小さい頃はそんなに真剣にやってなかったんですけど。 -先ほど、高校からとおっしゃって。それでも10年以上ですよね。やはり高校でやるレベルと大学でやるレベル、また大学院でやるレベル、はたまたベルギーでやるレベルはそれぞれ違うと思うんですけど、どういう違いがあるんですか? 土屋様:まず単純に課題の量が違いましたね。 -具体的に、何曲ぐらい弾きなさいとか言われるんですか? 土屋様:高校生のときは、自分はそこまでレベルの高いほうでもなかったので、長い時間をかけて大学入試に向けて2、3曲を勉強していました。 -それを1年間でやるんですか? 土屋様:具体的な期間は記憶があいまいですが、かなり長い時間をかけて入試のために練習していました。大学になると半年に1回実技試験があって、その合間にいろいろコンサート出させていただいたり、コンクールに挑戦したり、友達の伴奏をしたり色んな曲を同時進行で練習していました。大学院になると、正式に室内楽が必修になって3~4組同時に掛け持ちながら、かつ1時間のリサイタルプログラムを2年間に3回組まなきゃいけないので、そのプログラムも用意しつつ、かつ論文も書くといった内容でした。 -プレイヤーとしての練習時間というのは、高校生だと、1週間でどれぐらいレッスンされるんですか? 土屋様:先生のプライベートレッスンが大体週に1回ありました。普段の練習は学校が4時ぐらいまでありますので、どうしてもそこから夜までっていう制限がありました。学校ある日で大体、高校生のときだと4~5時間。 -毎日ですか? 土屋様:毎日、もちろん体調とかコンディションを見ながらですけど。 -それが今度、大学になるとどれぐらいに? 土屋様:学年によって授業の数も違うので、一概には言えないんですけど。 -1年生から4年生にすると、4年生のほうが練習量が多いとかあるんですか? 土屋様:4年生にもなると授業が少ないのでその分練習にあてられますし。あと学校で練習できるので、授業の合間に練習室が空いていれば練習したりとか、学校も朝早くから開いてるので、朝頑張って早く起きて練習したこともありました。 -ではさらに8時間とか9時間ぐらい練習されるんですか? 土屋様:多いときはそれぐらいやってたと思います。 -大学院というとどちらかというと、付く先生によって変わってくると思うんですけど、研究するほうがメインになるんですか?それとも演奏に集中できたりするんですか? 土屋様:自分が行っていた大学院は演奏を重視する大学院だったので、本番の機会もカリキュラムの中にたくさんありました。 -短期留学でフランスを選ばれた理由はなんですか? 土屋様:言葉の面で、英語とフランス語しかやったことがなかったので、留学先を決めるんだったら英語圏かフランス語圏というふうに考えてまして、いろいろ先生を調べたり、実際留学している先輩方から情報を集めて、先生方の経歴とか、今はYouTubeに先生方の演奏がいっぱいあって聴くこともできますし、それでヨハン・シュミット先生に一度実際お会いしてレッスンを受けてみたいと思って、調べたらナンシーで教えてらっしゃるということだったので、それでナンシーに決めました。 -決めるポイントは具体的にどういった部分ですか? 土屋様:そのとき自分が課題として、ピアノプレイヤーの中では割と体が大きいほうだと思うんですけど、なかなかその大きさを生かした音が出せないという点で悩んでいて、体の使い方を教えてくださる先生に習いたいなと思っていました。ヨハン・シュミット先生は190センチぐらいある先生で、体の使い方をすごく重視されていて、すごく丁寧に教えてくださいました。その2週間ぐらいの講習会の間でも、すごく自分の中でよくなったという実感がありました。 -学校の出願で困ったことはありましたか? 土屋様:出願に関してはアンドビジョンさんがやってくださったので、自分は言われた通り大使館に行ったり、警視庁に証明書を取りに行ったり、それぐらいで言われたことをやっただけという感じなので、困ったことは特にありませんでした。 -実技試験はいかがでしたか? 土屋様:それもヨハン・シュミット先生の試験のためにレッスンを何回か受ける機会もありましたし、大学、大学院でたくさん勉強してきた曲、準備がよくできている曲を入試では選んだので、あまり困ったことはなく、本当に順調に準備はできたんじゃないかなと。 -土屋さんの場合、受けられて、実際に先生を見つけて、そこに実際行ってみて、すごく自分にマッチして、成果も見れて、じゃあそこに長期で行こうっていう、すごくセオリーというか、失敗しない、そこはポイントですよね。長期で行っちゃって本当に果たしてそれでよかったのか、っていうのはわからないですもんね。 土屋様:友達の中でも、こんなはずじゃなかったみたいなパターンもあって。 -そう考えると、プライベートレッスン、マスタークラスとか受けて、この人に付いていこうと決めて行くのが正解なんですね。ご留学をされる前に準備はどれぐらいかけましたか? 土屋様:ブリュッセルに行くと決めてから日本にいる時間が1年間ありました。まだ大学院も残っていたので準備に専念するという感覚はありませんでしたが、1年間あったので、先生とメールとかでやりとりしながら、ゆっくり入試の曲目を決めたりしました。 -準備は大体1年ぐらいかけて。 土屋様:そうです。あと語学もやりました。 -フランス語はどれぐらい勉強されていたんですか? 土屋様:もともと大学で第2外国語でとっていたんですけど、大学時代はまさか本当にフランス語圏に留学すると思ってなかったので、その時は単位とれればいいや、ぐらいにしかやっていませんでした。それでも一応文法の知識は一通りあったので、とにかく話せるようになることを意識して、音読の練習したり、もう1回改めて文法を確認したりとか、ボキャブラリーを増やしたり、っていうことを結構やりました。 -ナンシー国際音楽アカデミーに行く前もちょっと勉強されてたんですかね。 土屋様:そうですね。本当に簡単な会話だったらできるぐらいにはなって。 -先生のおっしゃることもある程度分かるくらいですか? 土屋様:いや、レッスンとかだとまだ、ナンシーのときはわからないこともありました。シュミット先生は英語も堪能な先生だったので、わからないときは英語で言ってくださりました。 -学費はどういうふうにご準備されたんですか? 土屋様:両親がサポートしてくれました。 -実際にブリュッセルのほうに行かれて、音楽院のほうはいかがでしたか? 土屋様:すごいのんびりしているなと思いました。 -街自体はいかがでしたか? 土屋様:そうですね。街もすごくのんびりというか、みんな自由というか。 -それはご自身と合っていましたか? 土屋様:ちょっと自由すぎるのかな、と思ったこともありましたけど、でも慣れてくれば、すごいいいなと、思いながら過ごしていました。 -どれくらいで街の雰囲気に慣れましたか? 土屋様:自分は2カ月ぐらいでしたかね。 -わりとスッといけた感じなんですね。 土屋様:そういうタイプなのかもしれないですね。でもブリュッセルは結構日本人留学生もいたので、やはり日本語で話せる人がいるというのはすごく救われたなというか。やはり安心しますし、落ち着きます。 -町の人たちの音楽に対する捉え方、音楽とどういうふうに皆さん接してらっしゃいましたか? 土屋様:音楽を身近に感じてる人が多いんだなと思いました。日本だとクラシックってどうしても敷居は高いというイメージを持っている人が多いと思います。みんながみんなそうではないと思うんですけど、日本ではそういう印象があるのかなと思うことが多かったです。 -演奏会は行かれましたか? 土屋様:はい、行きました。 -いかがでしたか? 土屋様:若い世代がすごくいっぱい来ていたのが印象的でした。日本のクラシックの演奏会に行くと、やはり年配の方や、ある程度年齢を重ねてこられた方が多いなという印象があるんですけど、10代、20代ぐらいの若者も結構いたような気がします。チケットも安いですし。10ユーロで世界のトップレベルの演奏が聴けて。 -ホールも日本とは全然違いますか? 土屋様:そうですね。歴史があるというか。教会で聴いたときは全然違うなと思いました。教会のコンサート行ったとき、音響がすごくて。 -大きい教会ですか? 土屋様:すごい大きい教会です。ブリュッセルで1番か2番ぐらいに大きい教会でコンサートを聴いたとき、昔の人もこんな響きの中で聴いていたのかな、と思ったり。 -先ほど国内では室内楽をいろいろかけ持ちとかおっしゃっていましたけど、逆にブリュッセルのほうではどういった活動、授業内容でしたか? 土屋様:実技の面では日本の大学院と大体同じぐらいでしたね。室内楽が年間5組必修でした。あと結構大変だったのが、一般科目みたいなものも必修で受けなきゃいけなくて、哲学とか法律とか、もちろん全部フランス語ですし、ちゃんと単位とるためのテストもあるので、それはすごい大変でした。 -学校の試験は日本みたいな、質問に対して答えを書くという感じですか?それともエッセイの提出ですか? 土屋様:一問一答みたいなものもありましたし、説明しなさい、とか、自分の考えを書かせるようなものもありましたね。 -わからないことあったら先生に聞きに行ったりとか、これどういうことなの?というやりとりを一般科目の先生ともされたんですか? 土屋様:そうですね。授業中にみんなすごい質問するんです。はい、って手を上げて、これどういうことですか?もう1回説明してください、みたいな。それは日本の大学だと先生が一方的に話して、っていう授業が多かったので、それは違うなと思いました。 -スタイルとしては、先生が前に立つ様な一斉授業ですか? 土屋様:そういう授業もありましたし、グループを組んでディスカッションするみたいな授業もありました。 -同じクラスだと日本人はどれぐらいいらっしゃいましたか? 土屋様:ヨハン・シュミット先生のクラスには3人いました。学校全体で日本人は20人ぐらいじゃないですかね。 -練習されるのも、大体日本と同じぐらいの練習量は確保できましたか? 土屋様:日本の大学ほど設備が充実していなかったので、練習環境を確保するのは日本よりも大変でした。 -それは練習室が少ないということですかね? 土屋様:そうですね、少ないです。 -大学にはいくつぐらい練習室はありましたか? 土屋様:多分40、50はあると思うんですけど、学生が全部で5学年あって、各学年多分100人ぐらいいるんですかね?ちょっと人数は曖昧なんですけど、でもそれぐらい、数百人という学生がいて、それに対して部屋が50ぐらいしかないし、授業とかレッスンで結構埋まっちゃって、残りの空いている部屋は争奪戦ですね。 -事前に予約して使用するのですか? 土屋様:受付に行って、練習室帳に名前を書いて登録します。1回2時間までという決まりがあって、何時から練習始めましたって書くんですね。前の人が練習を始めた時間を見て2時間たった人がいたら、受付に学生証をわたして、今からこの部屋行きますと言って、ドアをノックして2時間たったよ、みたいな感じで利用している学生に伝えるんです。 -言わないと空けてもらえないんですか? 土屋様:もうみんなルールはわかっているので、みんな快く、どうぞどうぞ、みたいな感じでした。 -学校外でセッションとか、集まってリサイタル、コンサートみたいなことはされましたか? 土屋様:ベルギー人の友達で、よくコンサートの企画をする友達がいて、そこに結構呼んでもらいました。 -現地の人と音楽を通して接してみていかがでしたか? 土屋様:知らない人とかも、演奏後にすごい話かけてくれました。すごいよかったよ、とか。結構音楽通の人だと、ちょっと音硬かったね、とかそういうことも言われるんですけど。 -大体の1日のスケジュールを教えていただけますか? 土屋様:大体8時とか9時ぐらいに起きてました。授業は毎日はなかったんですが、講義系の授業は午後が多かったと思います。練習室が空いていたら練習して、家にもピアノを置いていたので、家で練習することもありました。あと授業やレッスンの合間に室内楽の合わせ練習もやっていました。 -食事はカフェテリアでとったり、お弁当持っていったりしてたんですか? 土屋様:学校の近くにすごく安くておいしいサンドイッチ屋さんがあったので、よくそこを利用していました。 -ブリュッセルってどんなサンドイッチが出るんですか? 土屋様:フランスパンにハンバーグとか、生ハムとかチーズが入ってるサンドイッチがありました。 -現地で先ほど音楽通の方が寄ってこられたっておっしゃってましたけど、演奏会を通じて、そこからまた広がった、みたいなことは何かありましたか? 土屋様:別の演奏機会ということですか?特に、あまり。 -同級生とか、先ほどベルギーのお友達が一緒に誘ってくださったとおっしゃってましたけど、クラスメイトはどういう感じで授業に向き合っているというか、皆さん先生を指示してそこのクラスを受けられているという感じですか? 土屋様:そうですね。シュミット先生のクラスはそういう人が多かったと思います。 -授業以外の日、例えばお休みは1週間で2日ぐらいあるんですかね? 土屋様:そうですね。2年目はほとんど授業がなかったので、週3ぐらいは授業も何もないという感じですかね。 -そういうときはどういうふうに過ごされたんですか? 土屋様:家のことを片づけたり、洗濯とか。家に洗濯機なかったので、週に1回ランドリー行って。乾燥とかまですると結構ランドリーはなんだかんだ時間かかるので。 -待っている間、本読んでいたり。 土屋様:そうですね。いったん家に帰っちゃったこともありましたけど。 -近くにあったんですか? 土屋様:そうですね。歩いて5、6分のところに。 -天気のいい日とか、気持ちよく出せるんですけどね。雨の日とかは最悪ですよね。 土屋様:あとはスーパーで食料調達したり。それも毎日行けないので。 -宿泊先はどのように探されたんですか? 土屋様:ナンシーで知り合ったベルギー人、さっきの人とは違う人なんですけど、ベルギー人の友達が音楽物件を紹介してくれて、そこが苦情とかに悩むことなく遠慮なく練習できるということだったので、その友達の紹介で決めました。 -楽器は音が出ますからね、当たり前ですけど。 土屋様:その代わりみんな音楽科の学生だったので、周りも結構うるさかったんですけど、お互い別に苦情になることはなかったです。 -何名かと一緒にシェアハウスみたいなかたちで? 土屋様:完全に1人でした。キッチンとトイレ、お風呂があって。すごい狭かったですけど。 -生活費は日本と比べてどうですか?1カ月でいくらぐらいですか? 土屋様:日本円で11、12くらいじゃないですかね。 -それは宿泊、あと食事とか、家賃、光熱費含んで10万ちょっとぐらいで。 土屋様:だと思います。 -留学してよかったなと思う瞬間は、来てよかったな、って思うときはありましたか? 土屋様:やっぱり音楽を通して、民族とか言葉とか宗教とかそういう背景も全然違う人と気さくに話せたときとか、そういうときに音楽の力をすごく感じましたし、それは日本にいたらなかなか経験できなかったものだなと思うので、そういう瞬間は、日本を出てよかったなと思います。 -逆に留学してよくなかったな、という言い方もおかしいですけど、え?って思ったことありますか? 土屋様:携帯をすられたときは、そうでしたね。 -スマホですか? 土屋様:スマホで。自分も結構油断していたんですけど。 -日本の感覚で行っちゃうと、そうですよね。 土屋様:慣れてきた頃に油断しちゃって、やられてしまいました。 -新たに向こうで、現地で買って。 土屋様:そうですね。一番安いやつを買って。 -この間もちょうどウィーンの方とお話したときも、やっぱりスリが多いという。どうしてもそこは気をつけないといけないポイントなのかな、というのは話していましたね。 土屋様:外にいるとき、常にピリピリというか。なのでちょっと怪しそうな人がいたら道を変えるとか。 -夜も気をつけてたりしますか? 土屋様:そうですね。夜は結構気をつけますね。 -暗いところは歩かず、みたいな。 土屋様:そうですね。あとアパートのあった場所が若干治安が怪しいところだったんです。家賃とか安かったですし、音楽物件もそこしか発見できなかったので、やはり練習最優先にしてそこにしたんですけど、家の周りは特に夜はなるべく出歩かないようにして。 -何時以降は歩かない、というのはあるんですか? 土屋様:どうしても歩かなきゃいけないときもあるので、特に決めていたわけではありませんが。 -電車は12時ぐらいまで? 土屋様:結構あります。12時半ぐらいまではあったと思います。 -電車なくなったぐらいからはあまり人通りも。 土屋様:そうですね。夜はブリュッセルは人通りがすごい少なかったです。 -街灯も。 土屋様:そうですね。東京のようにこんな明るくないし。どうしても歩かなきゃいけないときはすごい速歩きで行きました。 -留学されてご自身が変わったなと感じることはありますか? 土屋様:外国に行って、いろんな大変なこともいっぱいあったんですけど、でも大変なことがあったからこそ、人の優しさとか、励ましてくれる人のありがたさを深く感じました。そういうのは日本にいたときは当たり前になってしまっていたというか、全然意識できてなかったなと思っていたんですけど、そこら辺が自分の中ではすごく感じるようになりましたし、帰ってきて、両親への感謝というか、そういうのも前よりはすごい意識して、言葉一つにしても気をつけて生活をしています。 -大変なこととおっしゃってましたけど、具体的にどんな感じで苦労されましたか? 土屋様:最初、言葉も結構準備したつもりだったんですけど、全然わからなくて、全然話せないですし。あとピアノの面でも、特に最初のほうはいろんな手続きとかが大変でなかなか練習時間がとれないので、そうするとどうしても課題に追いつかないですし、そうなると自分を責めてしまったりしていました。せっかく留学させてもらっているのに何もできないじゃないか、みたいなことですごく自分を責めてしまって、悩んだことはありました。 -今後はどのような方向性でご活躍、ご活動されようかなと現段階では思われてますか? 土屋様:ベルギーの2年間で一番感じたことが、自分自身もっともっと力をつけていかなきゃいけないなということです。今まで両親をはじめ、本当にいろんな方に支えてもらって、日本で大学院まで行ってさらに留学までさせてもらって。なので、人の役に立てる音楽家になりたいなというのはすごく感じてます。でも人の役に立つためにはすごく力が必要というか、実力というか、単なる技術だけじゃなくて人間として、まず自分自身がそういうい音楽家になる、抽象的で申し訳ないんですけど、音楽家になるということもそうですし、またそういう音楽家を将来育てていける立場になりたいなと思っています。ベルギーの2年間でフィンランドの先生とコンタクトをとる機会がありまして、その先生がフィンランドのシベリウス音楽院に博士課程あるので、よかったらどうだ?みたいな提案をしてくださいました。この夏、フィンランドに実際に行ってきたんですけど、すごくいい環境で、先生もすごく信頼できる先生だったので、ドクターに挑戦して、もっと勉強して、力をつけて、将来人の役に立てる指導者になっていきたいなと思っています。 -フィンランドの先生に会うきっかけは何だったんですか? 土屋様:もともとフィンランドのシベリウス音楽院にすごく興味があって、そこに博士課程があるというのも知っていて、カリキュラムにすごく魅力を感じていました。ヨーロッパの交換留学制度でそのフィンランドに実際行っていた人が同じ学年にいて、その子がいろいろフィンランドのことを教えてくれました。また、講習会でその先生のレッスンを受けたことのある別の友人がその先生のアドレスを教えてくれたので、返事来ないだろうと思っていたんですけど、思い切ってメールをしたら先生からぜひ会ってみたいというお返事をいただきました。 -実際行かれてみて、いいなと思うポイントは何でしたか? 土屋様:フィンランドの先生は魅力のある演奏をするためにはどうしたらいいか、というのをすごく教えてくださいました。今まであまりそういう発想が自分の中になくて、割と基礎的なことで精いっぱいだったような気がします。もちろんそれも大事なんですけど、うまく言えないのですが、その次のステップをどうしたらいいかとか、より魅力ある音楽家になるためにはどうしたらいいか、というのを、自分にとっての次の課題を教えてくださったような気がして、その先生ともっと勉強したいと思いました。お人柄もすごく温かい先生でした。でもまだ語学や音楽の実力面に加えて経済面でも課題があるので、本当に行けるかはわからないですけども。 -でもPhDは時間をかけてできる部分もあるので。いいですね、ぜひフィンランドに行っていただいて。今のお話を伺っていると、日本だけではなく、ご留学もされてますし、ヨーロッパもあちこち行かれていろんなところを見てらっしゃるという部分もあるので、活動範囲としても世界的に動けたらな、という感じですかね? 土屋様:そうですね。日本に留まらずに。 -ベルギーにいらしたとき、旅行とかでヨーロッパ、どこか近所に旅行に行かれましたか? 土屋様:そうですね、パリとロンドンに行きました。 -演奏を聴く機会はありましたか? 土屋様:パリとロンドンはなかったです。街を見て。 -ナンシーとはまたちょっと違いますよね。 土屋様:そうですね。パリは何回か行ったことがあったんですけど、ロンドンは初めて行って、ベルギーやパリとまた違った雰囲気があって。近代的だし。歩いている人の雰囲気も違うなと思いました。 -大陸と違って孤立している部分もあるんで。最後に一つ伺いたいんですが、これから留学しようと思ってらっしゃる方へのアドバイスを何かいただけたら。 土屋様:留学を通して自分がどう成長していきたいかというビジョンを明確にすることが大事だと思います。もちろん語学面、音楽面の準備とかいろいろあるんですけど、もっと根本的なところで、留学を通して、自分がどういう人間になっていきたいのかというのを明確にしないと、やはりなかなか充実した留学生活にはならないのかなとは思います。 -せっかく行ったのに、ふわっと帰ってきたらもったいないですよね。 土屋様:そうですね。あと、留学する、日本を出るということが目的になってしまうと、向こうに行ってからうまくいかないのかなとは感じました。 -本日は本当にたくさんの貴重なお話しをありがとうございます。

≪秋の特別イベント≫ビリー先生の【トークイベント】開催決定♪

アンドビジョン秋の特別イベントのお知らせ ≪秋の特別イベント≫ こんにちは、アンドビジョンの谷山です! すっかり秋ですね♪芸術の秋! 今回は【先生のトークイベント】のお知らせです★ +‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+ ≪ビリー・エイディ先生 トークイベント≫ 毎年公開レッスンでも大好評!の ビリー先生による特別トークイベントを 今回初めて開催します♪ 先生から直接お話を聞けるチャンスです☆ +‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+ 「先生のお話が聞いてみたい…!!」 「先生がいる学校や街って、どんなところ…??」 そんな疑問にお応えしまして、この度、 ビリー・エイディ先生公開レッスンの期間中に、 先生の【トークイベント】を実施します。 現地での生活や留学についてのお話はもちろん、 皆さんから事前にいただいた質問にも お答えいただく予定です! ご参加は会場の都合上、≪20名様≫限定となります。 どうぞお早めに、ご検討くださいませ。 なお、今回は初めての開催となりますので、 公開レッスンの当日聴講券が付いた ≪特別価格≫にてご案内します。 ▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼ 【イベント詳細】 ◆日時 11月4日(土)11時~ *1時間程度を予定しております。 ◆場所 都内スタジオ *同日開催の公開レッスンと同じ会場の予定です。 ◆料金 [特別料金!]2,160円 *11/4開催の公開レッスン(13~20時ごろ予定)の  聴講券付き *聴講はレッスン時間内でしたらいつでも可能。  出入りも自由です。 *聴講は11/4当日のみ有効です。 ◆内容 ビリー先生より講演(現地での生活や留学について) 質疑応答 *事前に皆さまからお伺いした質問に  お答えいただく形式です。 *すべての質問にはお答えできない可能性も  ございます。ご了承ください。 ◆申込締切日 10月15日 *申込締切日以前でも、  定員になり次第締め切らせていただきます。 ▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼ お申込はこのメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。まで! 先着順です!! アンドビジョン株式会社 東京都中央区京橋1-5-5 京橋共同ビル5階 TEL:03-3278-3450 FAX:03-4496-4903 HP:https://www.andvision.net/ 営業時間 [平日] 10:00-20:00 [土・祝] 10:00-15:00(祝日営業は1-7月のみ) 日曜日はお休みを頂いております。 < メール・ファックスは、365日・24時間受付 >

秋元 真理子さん/ ウィーン冬期音楽講習会

早稲田大学第一文学部卒。会社勤務のかたわら、フルート奏者および声楽家として活動。2015年春、イタリアフィレンツェに音楽留学。その後も、日本とイタリアを往復しながら研鑽を積んでいる。これまでに、フルートを野勢善樹、多久潤一朗、声楽を外山愛、磯地美樹、翠千賀、Diego Colli、Valeria Ferri、和声学を安田結衣子、室内楽を葛西賀子、播博、Francesca Giovanelliの各氏に師事。中央区交響楽団、株式会社電通オーケストラに所属。 -まず簡単な自己紹介、現在までの経歴を伺ってもよろしいでしょうか。 秋元様:フルートを始めたのが15歳、声楽を始めたのが27歳になります。フルートは、もともとプロになるつもりはなかったんですが、大学時代からずっとプロの先生についてレッスンを受け続けて、舞台活動も並行して行ってきました。それで、フルートの舞台活動を行う中で、勉強に困難なところが生じたので、ソルフェージュをしっかりやろうと思ってソルフェージュの先生についたところ、あなたは歌をやったほうがいいわ、と言われ、歌の道に誘われました。普通はそこでフルート科をやめて声楽科に行く方が多いんですが、私の場合はフルートは捨てられなかったので、どっちもやろうというふうに、すごく困難な道になることはわかっていたんですが、心に決めて、フルートの声楽の2本というかたちで、27歳から35歳の今まで音楽活動をやってきました。 -フルートを始められたきっかけは何ですか。 秋元様:中学3年のときに、友達に誘われて吹奏楽部に入ったのがきっかけで、それからずっとフルートを手放せずやっています。多分、一生手放さずやると思います。声楽もずっとやると思います。 -今まで講習会にご参加されたご経験はございますか。 秋元様:2015年の2月にアンドビジョンさんにお世話になってフィレンツェに留学しました。 -弊社は何をご覧になって知りましたか。 秋元様:インターネットでよくアンドビジョンさんの広告が出ていて、それで知りました。 -フィレンツェに決められたきっかけは何ですか。 秋元様:歌をやるにあたって語学の勉強が非常に重要なんですが、フィレンツェに行くまでの時点で、とりあえずドイツ語とフランス語は一通り読めたんですが、一番大事なのにイタリア語だけ勉強がおろそかになっていたので、留学すればさすがに勉強するだろうという思いからイタリアに行こうと思いました。じゃあどこか、と思ったところ、フィレンツェがイタリア語の一番標準語が始まったところなので、フィレンツェで勉強すればきれいなイタリア語がしゃべれるだろうと思ったのがきっかけです。 -ドイツ語とフランス語はもう読めたんですね。 秋元様:読めました。大学のときに英語、ドイツ語、フランス語三つやろうと心に決めて、それで三つやっていました。ドイツ語は教職免許の過程をとっていたので、ドイツ語はそこそこできました。フランス語は、仏検4級までとったので、初級ぐらいで、読めるという感じです。 -フィレンツェのほうは。講習会はどれぐらいの人数がいらっしゃいましたか。 秋元様:フィレンツェでは、イスティトゥート・エウロペオという学校に入らせていただいて、そこで6週間学んだんですけども、日本人の生徒さんはほかに3人いました。それから外国人の生徒さんもいたので、全部で5、6人でした。それで、語学のクラスも別にありましたので、そこでも5、6人外国人の生徒がいて、一緒に学びました。 -今回の冬季の講習会を決められたポイントは何ですか。 秋元様:フィレンツェで下宿していたお家が、ほかの留学生も預かっている大きいお家だったんですけれども、そこでみんなで集まって夕食を食べるんですけども、そこで飛び交う会話が、英語、ドイツ語、イタリア語、ときにフランス語という感じで非常にバラエティ豊かだったんですが、そこで随分鍛えられました。そこで学ぶうちに、イタリア語のほうがだんだんドイツ語より得意になってしまって、英語聞き取れる、イタリア語聞き取れる、でもドイツ語が聞き取れない、怪しい、これはまずいと思い、ドイツ語の歌曲もしっかりやらないとな、と反省して、今回ウィーンに行けばドイツ語を真面目にやるだろうと思ってやりました。今回結構聞き取れたので、行ってよかったなと思います。 -今回の冬季の講習会にはどれぐらいの人数の方が参加されていましたか。 秋元様:今回は日本人の女性ばかりで、私を含めて15名参加しました。 -講習会ではどのようなスケジュールを組まれていましたか。 秋元様:私の1日のスケジュールは、まず7時に起床して、ルームメイトと一緒にご飯を食べに行きます。それが7時半から8時半までのぐらいです。それから、ホテルを発って9時には練習室に入ります。それで、9時から11時ぐらいまで練習して、お昼を食べて、12時ぐらいからレッスン室に入って、ほかの人の聴講もしながら自分もレッスンを受けて、それが2時ぐらいまで続きます。そのあと、ちょっと休憩して、また練習をして、フルートのレッスンが入る日は夕方フルートのレッスンという感じで、ずっとレッスン、練習、みたいな感じで1日が過ぎていきました。それで、5時、6時、7時ぐらいになると解放されるので、自分でレストランに行ったり、あるいはほかのお友達と一緒にレストラン行ったり、あるいはみんなでスーパーに行っておかずを買って帰ってきて、各自部屋で夕食を食べたり、そしてシャワーを浴びて寝るという感じで1日が過ぎていきました。 -結構ハードですね。 秋元様:私は声楽とフルートと両方やっていたのでこんな感じなんですけど、みんなはもっと少なくて、1コマレッスンをやって、あと半日遊びに行ったり、というお友達もいました。買い物行ったり、観光行ったり、という感じで。私はきついほうでした。 -声楽の先生はいかがでしたか。 秋元様:声楽講師がアデーレ・ハース教授で、伴奏通訳が斉藤雅昭氏ということだったんですけど、アデーレ・ハース先生は78歳だったので、ご自身ではあまり歌われなかったんですけど、たくさんの生徒を指導されてきた経験、それからご自身の舞台経験、フォルクスオーパーの歌手だったんです。そういった経験から非常に深いアドバイスをしていただいて、そこでいただいたアドバイスというのは日本の声楽講師では絶対教えられないようなものがすごく多かったです。例えば『こうもり』のアデーレのアリア、これはアデーレ・ハース先生の十八番中の十八番みたいな曲だったんですけど、わからない単語があったと。これは辞書にも載っていなくて、これ何ですか?と先生に聞いたら、このトゥールニューレという単語は、ドレスのお尻にくっついているこういう部分だね、と教えてくれて、そうなんですか、という感じで、一つ明らかになった真実とか、あと、アデーレのアリアというのはフランス語がたくさん出てくるんですけど、なぜそういうのが出てくるかというと、こういうふうに見慣れない単語があるんです。トワレッテとか、トゥールニューレもそうですし、いろんなフランス語が出てくるんですけども、これがなぜなのかというのを先生は説明してくださって。アデーレというのはすごく頭のいい小間使いなので、給仕をしながら上流階級の人々の会話をちゃんと聞いていて、どんな言葉を言えば上流階級の人っぽくなるかというのもよくわかっているんだと。それゆえに、この中にフランス語の単語がたくさんちりばめられているんだよ、そのことを踏まえて歌ってね、という説明で、初めてわかりました、と。 -おしゃれなんですね。 秋元様:そうですね。日本人の人が理解してないことをたくさん踏まえて歌ってらっしゃるので、そこがやっぱり違いますね。日本で学ぶのとは全然違う。より深く、ですね。あとはこの「四つの最後の歌」という、ドイツ歌曲の一番難しい部類に入る曲があるんですけど、今回これを持っていったんですが、歌詞がこのようにある中で、歌詞の意味のつながりから、ブレスをとっていいところと、とっちゃいけないところというのがあって、最初、私はブレスをとっていちゃいけないところでブレスをとって歌っていたので、そうではないのよ、というふうに指導されました。ここまで一息でいきなさい、という感じで、ブレスの位置をかなり直されました。あと子音ですね。子音の発音をもっとしっかりやりなさいと。最初のNを「ヌ」とすごくここで響かせなさい、と言われて、もう耳のよさが日本の講師とアデーレ先生とは全然違うので子音をしっかり発音していて、この「タ」も、普通の「トゥ」ではなくて、「ツー」ぐらいにすごい強く発音しなさい、と言われて、そこまでやらなきゃいけないんだ、と思ったりしてすごい新鮮でした。 -楽譜に書かれたメモが、いいですね。 秋元様:振り付けの指導もいただいたので、ハントっていうところは、手を見せて、フースヒェンというところは足を見せて、という感じで演技指導もいただきました。 -フルートの先生はいかがでしたか。 秋元様:フルートの先生はレナーテ・リノルトナー先生ということで、こちらはオーケストラスタディという、オーケストラの譜面を一緒に研究するというもので伴奏がないので、通訳をつけずにやらせていただきましたが、これも大変で。これがこうもり、これが青きドナウ。フルートとピッコロと両方持っていって、それで難しいところをピックアップして、一緒にやったという感じでした。これが第九のピッコロのソロで一番有名なソロです。こういうのを持っていって、先生が普段仕事で吹いていらっしゃるものなので、厳しかったですね。本当に厳しかった。まずは入れないんですよね。先生が合図してくれるんですけど、それがすごい速いので、いつ入っていいのか、気がつくと始まっているんです。だから入れないんです。すごいやばかったです。私、日本の中央区交響楽団っていうアマチュアオーケストラで普段やっていて、あと株式会社電通オーケストラっていうのもやっているんですけど、全然違いましたね。全然違う譜面のように感じました。本当に吹けなくて、めちゃめちゃシビアでした。あと、ピッコロのチューニングが違いまして、普段A=442というチューニングでやっているんですけど、向こうだとA=443だったので、普段よりもっと高めにとらなきゃいけなくて、先生に、ハッ、ってとるのよ、と言われて、ハッ、ととったらとれて、これぐらい高くとらないととれないんだ、と思って。そういうところも日本とは違うなと思って、柔軟な対応力が必要だなと思いました。全然違いました。とにかく全然違う。 -レッスンは基本的にはドイツ語でしたか。 秋元様:私がドイツ語がちょっとできて、英語は割とできるという感じだったので、ちゃんぽんでした。 -レッスンの最後にコンサートがあったかと思うんですが、それはどうでしたか。 秋元様:私は3曲やらせていただいたんですが、3曲は厳しかったです。本当に大変だった。『四つの最後の歌』より「眠りにつくとき」っていう難しいドイツ歌曲と、アデーレのアリアと、さらにフルートでプロコフィエフのソナタという非常に難しいものを持っていってしまったので、死にそうでしたが、でも割と皆さんには衝撃だったようで、歌とフルートと両方というのはなかなか前代未聞だったようで喜んでいただけたみたいです。ピアノのトイフルマイヤー先生もすごい喜んでくださって、私の声を褒めてくださって、美しいって褒めてくださってうれしかったです。 -ホールとかはいかがでしたか。 秋元様:ホールはお城みたいなところでした。日本のホールよりもかなり響くところだったので、ピアノが大きく響きすぎてしまうかな。でも、私のピアニストの斉藤雅昭さん、すごくきれいに、弱音なんだけどとてもニュアンス豊かにやってくれて、歌いやすかったです。やはり日本のホールとは響き方が違うので、訓練というか慣れが必要かもしれません。でもとてもきれいな建物で、よかったです。 -コンサートの打ち上げはどんな感じでしたか。 秋元様:打ち上げは、とてもお料理はおいしかったです。 -どんなものが出ましたか。 秋元様:肉ですね。羊肉、牛肉、豚肉、ラム肉、主にお肉ですね。あと、前菜のサラダとかですかね。 -お酒も飲まれて。 秋元様:そうですね。お酒も飲みました。 -ワインとかおいしそうですね。 秋元様:向こうはじゃがいもがおいしいですね。付け合わせで必ずじゃがいもがついてくるんですけど、これがおいしい。こちらの写真はサケ、マッシュルームのクリーム煮、じゃがいもが付いて19ユーロぐらいかな。 -それはレストランですか。 秋元様:ノルトゼーというチェーン店で、お魚のファーストフードのお店なんですけど、なかなかおいしいお店です。これがウエストバーンホフ、ウィーン西駅の駅ビルなんですけど、駅ビルの中に食べるスペースがあって、店頭で買って食べるスペース、イートインスペースに持ち込んで食べるという感じで夕食を過ごしておりました。アデーレ先生はすごく優しくて、受講生の1人が風邪を引いたとき、アデーレ先生は薬局の先生に手紙を書いてくれて、この人風邪ひいているから、声楽科にふさわしい薬を出してください。何かあったら私の電話番号まで。アデーレ・ハース、とかって手紙を書いてくれて、すごい優しかったです。非常に生徒思いの優しい先生でした。 -秋元さんは体調崩されたりしませんでしたか。 秋元様:私はもうヨーロッパに慣れているので、大体こんなもんだろう、という感じがあって、朝食も死ぬほど食べていましたし、全然元気でした。 -レッスンは基本は練習室で。 秋元様:そうですね。Wendl & Lung の、いっぱい練習室が入っているショールーム兼練習室センターみたいなのがあって、そこの一角を使わせていただいてレッスンをして、あとは練習も同じセンターの中で行うという感じでした。部屋がいっぱいあるんです。 -どれぐらいあるんですか。 秋元様:15か20か、それぐらいですかね。 -お休みのときはどこかに行かれましたか。 秋元様:そうですね。1月1日がまるまるオフでしたので。あと、私は最終日、1月6日がまるまるオフでしたので、その2日間遊んで、あとはずっと勉強していました。行ったところとしては、31日大晦日の夜にフォルクスオーパーのこうもりを見に行きまして、そこでリノルトナー先生が1番フルートを吹いているのを見て、やっぱり上手だな、と思いながら、アデーレのアリアとかも聞きながら、やっぱり上手だなと思いながら、勉強しながら、楽しんで観劇しました。楽しかったです。あと1月1日の午前中は、国立オペラ座の脇にすごい大きいテレビがあるんですね。そこで11時からウィーンのニューイヤーコンサートを中継するんですけど、すごい寒かったんですが、椅子がダーッと並べられて、そこに座って、寒い寒いと思いながらコンサートを見て。でも周りの人たちとちょっと話をしたりして。 -そこにはどれぐらいの椅子が用意されているんですか。 秋元様:50、60席ぐらいかな。あとはみんな立ち見ですね。私は運よく、ここが空いているからどうぞ、って譲ってくれたスイス人のおじさんがいて、その人のしゃべったりしながら見ていました。 -そこのモニターを囲う人数は、大体200人とかいらっしゃるんですか。 秋元様:始まった直後は100人もいなかったんですけど、続々とみんなが集まり始め、終わる頃にはすごい人だかりになっていました。あとは、ケーキがおいしかったです。ケーキをこの写真のような感じで食べに行って。これがホテルザッハーのザッハトルテなんですけど、こんな感じで。 -チョコレートケーキ、おいしそう。 秋元様:これは本物のチョコレートじゃなくて、チョコレートに砂糖を溶かし込んであって、クッキーのアイシングみたいな感じです。中にアンズのジャムが挟まっていて。ケーキはおいしかったです。あとデーメルというところも行きました。デーメルもお城みたいな感じの建物で、これがデーメルのケーキです。モーツァルトトルテ。 -かっこいい。モーツァルトが乗っかっている。 秋元様:そうなんですよ。食べるのもったいなかったな。 -このコーヒーは、ウィンナーコーヒー? 秋元様:デーメルスペシャルコーヒーみたいなやつで、コーヒーの中にちょっとオレンジリキュールが入っていて、ちょっと大人の味なコーヒーなんです。ケーキがすごいおいしいです。勧めたい。 -町の治安はどうですか。 秋元様:われわれの使っていた地下鉄6号線というのがあるんですけど、この地下鉄6号線というのが中心部に比べて郊外なので、ちょっと変な人がいたりするんです。電車に乗ると、ずっとイタリア語で独り言をしゃべっているおじさんがいたりとか、すごいポテトチップスを食べまくっている臭いおじさんとか、変な人が毎日のようにいるんです。あと、お金を集めて回っているおばあさんとか、この界隈には変な人がいるんです。だからちょっと気をつけないといけないのと、あと思いでキャンペーンレポートにも書いたんですけど、ピアノで講習会に参加していた子がいて、彼女は中央墓地というのを見に行くために、これの終点まで行こうとしたら、そしたら地下鉄の中で寝ちゃって、気がついたら車庫だった、と言ってて。 -誰も起こしてくれなかったと。 秋元様:そうなんですよ。容赦なく閉まるんです。降りてください、というアナウンスがあって、それで速攻閉まって、速攻車庫に行っちゃうんです。なので、地下鉄の中で寝ないように、という注意喚起は必要だなと思いました。いろいろ常識が違って。 -そこから歩いて戻ってきたんですか。 秋元様:彼女は、車庫からもう一度出てくるときに一緒に連れてきてもらって、という感じでことなきを得たようです。あと、終了コンサートのこの辺は郊外という感じで、ちょっとしたダウンタウンみたいな感じです。あのホールはきれいだったんですが非常にわかりにくい場所で、ピアニストさんも現地20年とか30年のベテランのピアニストさんたちも迷ってたどり着けなかったようなところで。会場の集客には不利だったかも。でも先生方が現地のお客さんとかを連れてきてくれたりしたので、一定の集客はありました。 -どれぐらいいらっしゃいましたか。 秋元様:それでも20人ぐらいでしたね。 -町の様子としてはどうですか。いわゆるヨーロッパではあると思うんですが、ゴミが落ちているとか、きれいに清掃されているとか。トラムがどうとか。 秋元様:まずゴミとかは落ちてないです。で、トラムが走っているので、私は2回ほど轢かれかけました。チンチンとやられて、やばいと思って慌ててどいたんですけど。歩道すれすれにトラムが走っていくところがウィーン西駅の界隈はありますので、私のようにならないように、あとの皆さんに注意いただきたいです。 -信号とかはないんですか。 秋元様:信号はあるんですけど、ヨーロッパですので、これも適当な信号なので、本当に気をつけないと死ぬ、みたいな感じです。 -恐らく冬で寒かったからあまりいないかと思うんですけど、自転車はどうでしたか。 秋元様:自転車は少なかったです。ほとんどみんな歩いています。 -歩きか車かトラムか、みたいな感じですかね。 秋元様:そうですね。地下鉄が発達していますし、あまり自転車に乗る必要がないし、大体冬でめちゃくちゃに寒いので、ウィーンの貸自転車というのがあるんですけど、黄色いやつで、ここから乗ってここで乗り捨てられる、みたいなのがいっぱいあるんですけど、冬だからあまりそれを使用している人は少なかったです。とにかく寒いんですよ。ダウン2枚重ねて着ていました。室内はとっても暖かいんですが、外が寒いです。 -雪は降っていましたか。 秋元様:雪は幸い降ってなくて、お天気はとてもよかったです。雨もちょっとしか降らなかった。 -宿泊先はどこに泊まられたんですか。 秋元様:宿泊先はアンドビジョンの方で皆さんで一緒に手配していただきました。ホテルドナウワルツァーというホテルに泊まりました。 -どうでしたか。 秋元様:ドナウワルツァーはよかったです。高級ホテルですね。スパとかもありました。スパは22ユーロ払わないと使えないんですけど、でもスパがついているぐらいなのでとてもいいホテルで、朝食も豪華で、キャビアとサーモンが出たりとか、あとシャンパン飲み放題だったりとか、すごい豪華でした。お肉も食べ放題だし、パンの種類もいっぱいあって、果物も食べられるし、ありとあらゆるものがありました。ソーセージ、卵、ハム、パン、果物、それからシリアル、ありとあらゆるものがあって、おいしかったです。朝食は何の文句もない、申し分もないです。 -お風呂やトイレやテレビ、そのほか空調とかはどうですか。 秋元様:空調は、寒いと言っている人はいたんですけど、階によるようです。私の階は全然問題ありませんでした。ヒーターがあるんですけど、ヒーターの使い方がわかってさえいれば。ヒーターってぐりぐりとダイヤルを回して使うんですけど、それがわかってないと多分寒かったと思います。 -セントラルヒーティングですね。 秋元様:そうですね。あと、壁にくっついている白いオイルヒーターがあるんです。オイルヒーターがあるとやっぱり暖かいですね。浴室についていました。 -乾燥はしてなかったですか。 秋元様:やっぱり乾燥しているので、のど飴とか舐めていましたし、水分は常にとっていました。あと、お風呂はバスタブはなくてシャワーのみでした。で、バスとトイレが一緒になった浴室と、あとベッド、机、テレビがあって、という感じです。 -お洗濯はご自身でやられましたか。 秋元様:洗濯はコインランドリーで教えていただいて。アルザーシュトラーセという駅から2、3分歩いてホテルがあるんですけど、ホテルの前の通りを300メートルぐらい歩いていくとコインランドリーがあって、私は1回そこで洗濯しました。同室のルームメイトの子は、毎日毎日部屋で干していましたが、大変そうでした。ここのコインランドリーを使用していただくといいかなと思いますね。 -使い方は難しくなくなかったですか。 秋元様:いや、難しかったので、そこら辺にいるおじさんを捕まえて教えてもらいました。使い方が難しいんです。料金を入れる箱というのがあって、その料金を投入して、コインランドリーの洗濯機に1番とか2番とか書いてあるんです。で、1番の洗濯機にまず洗濯物を入れて、その料金を入れる箱のところに行って、お金を入れて、1、ってピッと押すと洗濯が始まるので、ザザーっと洗剤が出てくるので、急いでそれを洗濯機にビーっと投入して、洗濯が始まって、それを40分ぐらいジーっと待っているんです。40分ぐらいすると終わるので、それを今度は乾燥機のほうに持っていきます。乾燥機にも何番とかって書いてあるので、27番の乾燥機に洗濯物を入れて、閉めて、またさっきの料金を入れる箱のところに行って、お金を入れて、27と押すとグルグル始まるみたいな、そんな感じでした。 -利用者は結構いたんですか。 秋元様:私が行ったのは夜7時ぐらいで、でもそれでも家族連れの人とか、2、3組利用者はいました。でも、この辺も中心部から少し離れた町なので、みんなで固まって洗濯行くといいと思いますね。私はヨーロッパ慣れているからいいけど、一人だと危ないと思いますね。 -ルームメイトの宿題を手伝われたという話が出ましたが、どんな感じでしたか。  秋元様:ルームメイトの子が16歳の子で高校生だったんですよね。この子もフルートの子で、フルートってこんなふうに勉強するといいよね、みたいな話をしたり、あと彼女は、冬休みの宿題を持ってきていたので、毎晩真面目に勉強していてえらいなと思って、手伝ったりして、電子辞書を貸してあげたり、あと古文の問題でこの訳がわからないということで、どれどれと一緒に勉強したりとかしました。 -宿泊先とレッスン会場は基本的には電車で移動されていたんですか。 秋元様:そうですね。アルザー駅から四つ乗って、ウィーン西駅に行って、ウィーン西駅から歩いて2、3分で、それは何の苦労もなかったです。 -現地で困ったことは特になかったですか。 秋元様:現地で困ったことは、私は慣れているので特にはなかったんですけど、みんな最後のほう体調を崩していました。喉をやられる子が複数、あとは突然生理が始まっちゃった、とか体調を崩す人が複数いました。やっぱりどんどん消耗していくんですよね。現地でレッスンを受けるということは、いったんこっちの技術を全部壊して新たに構築するという作業をするので、とても体に負担がかかるので。私はイタリアでそれをやって慣れていたので覚悟はできていたんですが、みんな初めてだったので、終了コンサートはみんな満身創痍な感じでした。なので、さっきのアデーレ・ハース先生の手紙を書いてもらった子も喉をちょっとやられてしまって、真剣にやる人ほど体調を崩しやすいので要注意ですね。そこが重要かな。とにかく食べないといけないんですけど、みんな何食べていいかわからないからスーパーで適当に買ってきて食べるんだけど、あまりおいしくないな、みたいな感じで。朝食もちょっと食べて終わりという感じだったので、食べないと体調崩していくので、とにかく皆さん食べてください、ということを言いたいです。 -夕飯は1食いくらぐらいでしたか。先ほど1食19ユーロとおっしゃっていましたけど、大体それぐらいですか。 秋元様:何を食べるかによるんです。例えば、この写真で私が食べているこれは、お昼でラップサンドなんですけど、割と量があるんですが、これはノルトゼーで3ユーロ半ぐらいです。これはバピアーノという半セルフのイタリアンレストランなんですが、これが6.90ユーロで安いです。これぐらい量があるんです。マルゲリータピザなんですけど、すごい安いです。このサラダが3ユーロ90とかそのぐらいで。これがピアノ科の子で、彼女はリゾットを食べていて、これが8ユーロとか9ユーロとかそんなものかな。なので、何をどのくらい食べるかによります。このバピアーノぐらいだと、12、13ユーロ持っていけば全然足ります。 -飲み物は何を飲んでらっしゃったんですか。 秋元様:これは紅茶ですね。甘い紅茶を、大きな牛乳瓶みたいなものに入った甘い紅茶があって、これは3ユーロしないぐらいだったかな。 -普段はお水とかお茶とかですか。 秋元様:そうですね。ミネラルウォーターを買って飲むことも多かったです。 -お水はコンビニとかで。 秋元様:お水はコンビニで買いますね。スーパーで買うと0.3とか0.5ユーロなので安いですね。何を食べるかによりますね。例えば、これはウィーンの安い定食屋さん、カフェに入ったんですが、これはヴィーナーシュニッツェルという、薄いチキンとか豚とか牛とか、店によって違いますが、カツレツのポテトつき。で、さらにスープがつき、これは麺が入ったスープなんですが、あとデザートのアップルパイが、これがついて11ユーロとかそのぐらいでした。なので店によるんで全然違うんです。店選びによりコストが異なりますので、安くていい店を選んでくださいと言いたいです。あとはこれスパーっていうスーパーなんですけど、こういうところでサラダとかパンとか惣菜を買って食べると5、6ユーロで収まりますが、みんなと一緒に買い物に行ったんですけど、書いてある言葉がわからないと、それが何なのかわからないんです。なので、友達にこれは何、これは何といちいち説明をして、そうなんだ、じゃあこれ買おう、とかみんなで買い物をしました。言葉がわからないと意味不明というのが結構多いです。 -この写真は駅ですか。 秋元様:国立オペラ座近くの、カールスプラッツの歴史的な美術建築の駅なんです。とてもきれいですよね。これは31日のおさらいコンサートのあとにみんなで撮ったものです。とても楽しかった。これブラームスの像なんです。おさらいコンサートのあとにみんなで散歩して、楽しかった。これがおさらいコンサートの様子です。こんな感じです。これとか、10ユーロ10と書いてありますが、これは川魚を焼いたものにじゃがいもの茹でたものが付け合わせできて、10ユーロ10セントとかなので、こういう安いところを選ぶといいですね。店により異なります。これとかはもっと安い、10ユーロ9セント。これも魚にライスがついてくるというもので10ユーロ9セント。結構みんなスーパーで済ませてましたけれどもね。 -外国の人と、ニューイヤーコンサートとかでコミュニケーションがあったとか、町で洗濯のところで人を捕まえて聞いているとおっしゃっていましたが、うまく付き合うコツとかありますか。 秋元様:意思表明をすることです。みんないい意味でお節介で親切なので、自分がこうしたいということを告げると全力で手伝ってくれる人が非常に多いんです。ただ、自分がこうしたいということを表明しないと始まらないので、何でもいいので、自分がどうしたいかを全力で伝える技術が必要だと思います。それがコツだと思います。うまく言えなくてもいいと思います。カッコ悪くても伝われば何でもいいと思います。頑張って伝えてみてください。 -今回の冬季の講習会に参加されてよかったなと思える瞬間はありましたか。 秋元様:それはもう、毎日よかったです。みんなと友達になれたし、みんな励まし合い、助け合いながら友情をはぐくみつつ日々を送ったのが一番楽しかったですね。 -留学されてご自身が変わったな、成長したなと思うことはございますか。 秋元様:まず声楽家として体形が変わってくるんですけど、今回のレッスンを受けてまた体形が変わりました。鼻の骨の隆起とかも昔はこんなカーブじゃなかったんです。だんだん隆起して骨の形が変わってくるんです。あと肋骨とか。このブラウスも買ったときはこんなパンパンじゃなかったのに、肋骨が広がることによってもうパンパンなんです。というふうに体形が変わっていくんですけど、ウィーンに行ってまたちょっと変わりました。また服を買わないといけない。あと、フルートに対してもっと厳しい姿勢で臨むというふうに見方が変わりました。この譜面をあんな難しいシビアなタイミングとテンポで吹くことができるようになっていくことを体験したことにより、やっぱり気合が入りますね。上には上がある、もっと頑張らないと、と思えます。 -いろいろ今まで日本と違う部分をおっしゃっていただいたんですが、大きく違うなという部分、ウィーンと日本での環境で何が大きく違いますか。 秋元様:言葉ですよね。もし言葉がわからないと譜面すら買えないし、ご飯を買うにも何買っていいかわからないし。身の回りにある言葉を読めるか読めないかというので見えるものが全然違ってくるというのが最大のポイントだと思います。私もフィレンツェに初めに行ったときに撮った写真をあとから見返すと、今イタリア語がバンバン読めるので、これってこういう意味だったんだ、とか、あれ?ここにこういうものあったんだ、気がつかなかったな、というのが非常にたくさんあるので、言葉ができるかできないかで見えるものが随分違ってくるというのが最大のポイントだと思います。なので、行く前に少しでも語学を勉強していただきたい、というのはあります。 -次の質問は、今既におっしゃっていただいた、留学前にしっかりやっておいたほうがいいこと、というのはやっぱり語学ですかね。 秋元様:そうですね。あと譜面の準備ですね。あるピアニストの子はレッスンが予想外にテンポよく進んでしまい、やる曲がなくなってしまったということで、私ごっそり声楽の譜面を持参していたのでそれをお貸しして、それらを使用してレッスンを進めたということがありました。なので譜面の準備が非常に重要だと思います。譜面を忘れて、慌てて買いに走っているバイオリンの生徒さんもいて、そうなっちゃうと最悪で、めちゃめちゃお金掛かります。譜面をきちんと準備してトランクに詰める、ということですね。で、譜面は2、3曲というので、2、3曲しか本当に持っていかない人も多くいたんですけど、ありったけ持っていったほうがいいと思います。ありったけ持っていって、先生と相談して、これやるといいと思うわよ、とか、これはあなたに合ってないからやめておいたほうがいいと思うわよ、ということがあるので、やれそうなものは全部持っていったほうがいいと思いますね。 -ほかは何か、留学前に押さえておいたほうがいいポイントはありますか。 秋元様:自分が何を学びたいかというのを明らかにしたほうがいいと思います。なぜ、ウィーンなのか。ウィーンだからこれを学ぶというのを、あらかじめ自分の中でポイントを絞っておくと、短い期間の中でも得るものは多いと思います。例えば私の場合は、絶対ウィンナーワルツやるぞ、と思っていたので、こういうものを持っていきました。あとは、アデーレ先生の十八番であるアデーレのアリアは絶対学ぶぞと決めていたので、これを持っていったということで、なぜウィーンなのか、ウィーンの人は何が得意なのか、というところからやりたいことを事前にしっかりポイント絞っておく、というのがいいと思います。 -最後の質問なんですが、今後の活動、進路などこういった方向に進んでいきたいというのがありましたらお話いただけますか。 秋元様:舞台活動を続けていくこと、それからそれをステップアップさせていくということ。当たり前のことなんですけど、音楽家として一番難しいのは、音楽家としてデビューすることよりも走り続けることがとても難しいと思うので、舞台活動をしっかり続けながら、その中で内容を高めていくという活動をしたいと思います。具体的には、声楽家としては、オーケストラとの共演の場をつかみたいと思います。私の所属しているオーケストラがオペラ特集をやるみたいなので、そこでどうにかソロをもらえないかなと動いているんですけど、もし声楽家としてオケと共演できたら、これはすごいステップアップですよね。なのでそれが一つ目標で、フルーティストとしては、現代音楽に今挑戦しているんですけど、来月あるとフルートの現代曲をやるんですが、特殊管、ピッコロ、アルトフルート、バスフルートとか、あと現代音楽という新たな境地を開拓していきたいなと思っています。あと並行してオケの活動も頑張る、という感じですかね。 -素晴らしいですね。いろいろと貴重なお話を伺えて、ありがとうございます。 秋元様:いえいえ、とんでもございません。

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