K・Oさん/ピレネー夏期国際音楽アカデミー

-まず簡単な自己紹介、現在までの略歴を教えてください。 K・Oさん:小さい頃からピアノを演奏しており、大阪音楽大学の大学院を卒業しました。ピアノ以外の楽器も興味があったので中学校では吹奏楽部でユーフォニアム吹いたり、高校ではチェロを演奏した経験もあります。 -今まで講習会などに参加したことはありますか?海外に行かれたことはありますか? K・Oさん:大学生の時は毎年海外の講習会に参加していました。イタリアやドイツの夏期講習会、ウィーンの春期講習会にも参加しました。 -この講習会に行きたいと思った理由やきっかけはなんでしょうか? K・Oさん:スペイン音楽を二年間研究していて、卒業したら実際に現地に出向いて本場の先生に習いたいと思っていました。ピエール・レアク先生がスペインでも教えていらして、幅広く音楽を学べるよとアンドビジョンさんにおすすめしていただいた先生だったので、今回参加をしました。 -参加者は、どのくらいの人数がいましたか?また、どんな人が参加していましたか? K・Oさん:ピアノは50人いないぐらいだったと思います。男女比は女子が少し多かったぐらいです。年齢層10代20代が多かったですが、小さい子や年齢層高めの参加者もいました。アジア圏の参加者は少なく、やっはりヨーロッパ圏、フランス出身の人が多かったですね。 -講習会はどんなスケジュールが組まれていましたか? K・Oさん:初日にオリエンテーションとレッスンがありましたが、レアク先生はご都合でいらっしゃらなかったので、日本人の先生のレッスンを受けました。翌日からは毎日レアク先生のレッスンが1レッスン1時間くらいありました。 1レッスンで2・3曲とペースが早く、8曲程度準備していましたが、3日くらいで終わってしまい、iPadで過去の曲を探して、朝譜読みして昼レッスンに持っていくという感じでした。 -先生はどんな人でしたか? K・Oさん:とっても明るい方で、何をやらかしても肯定してくれるみたいな心の深い先生で、本当にとても良くしていただきました。 -レッスンでは、どんなことを教わりましたか?教わったことで、印象に残っていることはありますか? K・Oさん:例えば、タンゴのノリであったり、踊りのニュアンスは日本人には難しいノリですが、もっとリラックスしていいんだよ。と、横でずっと弾いてくださり、ノリを実際に体感できました。ハイドンやショパンやシューマンも持っていきましたが、先生はバッハやハイドンを色々やると幅広い音楽になるから、もっとやりなさいといっていただきました。 -レッスンは何語で受けましたか? K・Oさん:フランス語は分からないので、挨拶程度で他は全部英語にしてもらいました。英語もがっつり出来るわけではないですが、分かりやすい英語で教えてくださってたので、聞き取りやすかったです。あとはニュアンスや弾いているところを見て理解していました。 -レッスンの最後には、コンサートや閉会セレモニーなどがありましたか? K・Oさん:講習会最後の晩はカツァリス先生ソリストのオーケストラ演奏がありました。 他の日は毎日毎晩演奏会が行われ、クラシックピアノはじめ、ジャズピアノやトリオなどジャンルも様々でとても有意義な時間でした。演奏会は街全体で行っていって、毎日違う場所で開かれるため、教会、老人ホーム、公園、ホールなど様々な場所に行けることも新鮮でした。山奥の映画館で行われることもあって、1時間くらいかけて行きましたが、みんな車酔いになった経験もありました。また、夜の演奏会だと、終わりが22時頃で帰宅が23時。ルームメイトのフランス人は基本的にはお風呂に入らないので、寝静まっており、お風呂に入れない経験もしました。 -講習会中に、人前で演奏する機会(コンサートやコンクールなど)はありましたか? K・Oさん:選抜者コンサートのような演奏会がありました。ソロで10人程度、アンサンブルでの出演や、チェロ専攻の人は全員合奏で演奏していました。 -練習はどこでしたのですか?どのくらい練習出来ましたか? K・Oさん:小学校の中にレッスン室と練習室がありそこで練習していました。練習室は3人1部屋で使用してましたが、同じ門下の同士の組み合わせなので被ることはありませんでした。 -街のようすはいかがでしたか?(治安、人々の様子、外観など) K・Oさん:治安はとてもいいところだったと思います。街並みが綺麗で、丘の上に行くとお店がいっぱいありました。 自然豊かな場所で、道中に羊が野放しされてたり、馬がいたりとかしてのどかで素敵でした。田舎の方なため、周りの人が気軽に話しかけてくれたりもしました。 -どこか遊びに行ったところはありますか? K・Oさん:日曜日は教会行ったり、木・土曜日の夕方はマーケットに行ったりしていました。街並みがとっても綺麗でした。日本人の方が営業しているお食事屋さんがあって、レアク先生も良く行っているお店らしく、日本人メンバーで行ったりもしました。 -宿泊先はどこに泊まりましたか?どうでしたか? K・Oさん:学生寮です。同年代の女の子6人ほどでひとつの小さな家で暮らしていました。リビングは共有スペースで、部屋は1人部屋か2~3人部屋。来た順で部屋を選んでいく形式でした。シャワーは1・2階にありました。ベッド、冷蔵庫、テレビ、洗濯機に洗剤もあり、家具家電は一通り揃っていました。洗濯機の使い方が難しく、フランス人の子に教えてもらいました。 -宿泊先と講習会場はどのように移動しましたか? K・Oさん:徒歩です。会場までは歩いて5分程度です。基本レッスン室は小学校でしたが、レアク先生だけ例外でミニホールみたいな少し広い場所でした。元々選抜コンサートを教会でやる予定だったようですが、ゲリラ豪雨で水浸しになってしまい、急遽ミニホールに変更なって、レッスン室がコンサートの会場になったので練習のように本番ができました。 -お食事は何を食べましたか?お口には合いましたか? K・Oさん:朝食は宿泊場所に1週間分の食料が準備されており、コーンフレークやパン、牛乳などでした。昼食と夕食は食堂に準備されていました。ポテト料理が多く、ポテトと肉という感じでしたが思っていたより美味しかったです。日本人の方が経営しているところではカレーとかお寿司などが食べられました。物価問題もあるんですけど、全体的にちょっと高かったです。食事はもちろん、衣類とかも結構高かったです。 -海外の人達とうまく付き合うコツはありましたか? K・Oさん:コミュニケーションをちゃんと取ること。今の若い子たちはフランス人でも英語が話せたので、ひとまず英語で最低限会話できれば。あとはSiriや翻訳機を使ったりすれば、ほぼ不自由なくコミュニケーション取れました。 -今回講習会に参加して良かったと思える瞬間はありましたか? K・Oさん:レアク先生のレッスンを受けたことです。違う観点から教えてもらうことができました。1人で海外に行くのが初めてだったので不安はありましたが、色々サポートしてくださるので、踏み出していけたのは良かったなと思います。 -留学して、何か自分が成長したなと思う事はありますか? K・Oさん:楽譜の見方ですかね。音の間違いとか、フレーズの書き込みとかも大事で、細かく見ていましたが、もっと広く見ていい。リラックスしてリズムを体で感じてそのまま弾けばいいんだよと教えて貰えて、理屈じゃないところもあるんだなと思ったらちょっと気を楽に出来ました。あとは、コミュニケーション力が上がったと感じました。現地の色々な人と会話するとその人の価値観や音楽感が分かり、楽しかったです。 -今後留学する人にアドバイスしておきたいことなどありますか? K・Oさん:語学はとても重要だと実感しました。若い子たちは英語が堪能でコミニュケーションがはかりやすかったですが、お年を召した方は、特に地方だとその現地の言葉しか喋れないと言う方が多かったため、ある程度の語学は必要だと思いました。 -今後の活動は?進路などありましたら教えてください。 K・Oさん:海外講習には定期的に参加したいなと思っています。次はスペインで探したいと思っています。色んな講習会に参加して自分の価値観をどんどん変えていけたらと思います。 -ご協力ありがとうございました。

海外国際音楽コンクールのご参加をアンドビジョンがフルサポート!

03-5577-4500

info@andvision.net

Join Us On

アンドビジョンからのニュースレター