丘陵地帯に広がる緑のワイン畑、どこまでも続く大西洋、フランスの南西部、ガロンヌ川のほとりに位置する港町ボルドーで、風薫る初夏に開かれる弦楽四重奏のフェスティバル、その一環として行われるボルドー国際弦楽四重奏コンクールは、18世紀に建てられた壮麗なボルドー大劇場内に新設されたコンサート会場で行われます。フェスティバルにはこれまで、カイロス弦楽四重奏団やアニマ弦楽四重奏団といった、ヨーロッパで最も活躍中の弦楽四重奏団が招聘され、コンクールではさらに若手の四重奏団が妙技を競い合います。
フェスティバルでは、なんと惜しくも次の審査に駒を進めることができなかったカルテットのメンバーの皆さんに、コンサートに出場するチャンスを提供しています。フェスティバルという性格上、録音/録画、また放送/放映といった体制も万全に整っていますので、あなたの演奏がフランスのラジオで流れる可能性も大。
コンクールに平行して行われるマスタークラスでは、毎回著名な指導者が招待されます。今回は、ハンス・アイスラー音楽大学のエーバーハルト・フェルツ教授とアルバン・ベルク弦楽四重奏団メンバーだったハット・バイエルレが務めます。マスターコースは公開で、世界中から選抜された優秀な後輩たちが指導を受ける姿を見ることもできます。
もちろんコンクールで優勝、入賞したカルテットには、賞金を始め、コンサートツアー、CD制作など、魅力あるご褒美が待っています。
出場者全員に滞在先と食事が提供される、アット・ホームなフランスのコンクールで、国際交流を楽しみながら、あなたの弦楽四重奏団の力試しをしてみませんか？